jQuery に関する新しい事項: 第 1 回 Globalize プラグイン

Web アプリケーションをグローバル対応にする

新しい JavaScript プラグインである Globalize を使用すると、誰もがほんの数行のコードで、Web アプリケーションを瞬時に 350 を超える国々と言語に対応させることができます。皆さんの Web サイトに世界中の顧客が訪れる場合には、それらの顧客に Web サイトを対応させる必要があり、顧客を Web サイトに対応させるようであってはなりません。クライアント・サイドの JavaScript の強力さを活用する Globalize プラグインにより、それが容易になります。

Michael Abernethy, Programmer, Freelance

Mike AbernethyMichael Abernethy は多種多様な技術を扱い、また広範にわたる顧客と共に作業を行ってきました。彼が取り組んでいるのは、より優れていて複雑な Web アプリケーションを作成すること、それらのアプリケーションを実行するブラウザーの限界をテストすること、そしてそのアプリケーションの作成および保守をもっと容易に行えるようにする方法を見つけることです。コンピューターで作業をしていないときは、子供と本を読んだりして過ごしています。



2011年 9月 09日

はじめに

jQuery に関して、また新たな連載を始めることになりました。私が以前 jQuery に関して連載記事を執筆した後、jQuery は最もよく使われるクライアント・サイドの JavaScript ライブラリーとして、その地位を確立しました。この記事では、新しい Globalize プラグインに焦点を当てます。

Globalize は jQuery プラグインではなかったのか?

Microsoft が最初に Globalize を jQuery にリリースした時には、Globalize は jQuery プラグインでした。しかし jQuery の UI チームは最近、すべての JavaScript プログラマーが Globalize を利用できるように、さらにはすべての JavaScript フレームワークで利用できるように決定しました。そのために、彼らは Globalize を jQuery から切り離しました。Globalize を初めて使用する人は、この記事には執筆時点での Globalize プラグインに関する最新情報を記載してあるので安心してください。これまでに Globalize プラグインを試したことのある人は、コードのコアの部分はほとんど変更されていないので安心してください。単純にコードの「$」を「Globalize」に変更するだけで、大部分の問題を解決できるはずです。

今日の世界では、あらゆる Web サイトにとってグローバル対応が不可欠です。多くの Web サイトは、グローバル対応でないために、ある 1 つの特定言語しか理解しない世界中の顧客とのビジネスを犠牲にしている可能性があります。もし私が皆さんに対し、「世界の任意の場所の任意の顧客をサポートすることが、今やそれらの顧客をサポートしない場合と同じくらい容易になっている」と言ったとしたらどうでしょう?この記事では、そうした顧客をサポートする方法を皆さんにお教えします。


問題の背景

世界のすべての人々が同じ言語を話すわけではありません。また、世界のすべての人々が同じフォーマットで数字や、日付、通貨などを表すわけではありません。

なぜ今それが問題なのか、と思う人がいるかもしれません。Web サイトはずっと前から存在しており、世界の国々は 10,000 年前から存在しています。問題が次第に深刻になっている理由は、Web サイトがすべての処理をサーバーで行うのではなく、より多くの処理をクライアントで行うようになりつつあるためです。つまり Ajax クライアントからサーバーへの呼び出しによって処理するようになりつつあるのです。今や、すべてをクライアントのみで処理するソリューションが求められています。

この私の主張を裏付ける簡単な例を見てみましょう。例えば、皆さんが「Double It!」という Web アプリケーションの所有者であるとします。このアプリケーションは、ユーザーがテキスト・フィールドに数字を入力し、ボタンを押すと、テキスト・フィールドの下にある SPAN には、入力された数字が 2 倍になって表示されます。この例は非常に単純に思えます。米国のユーザーがこのサイトを訪れ、テキスト・フィールドに「1,250.25」と入力すると、このアプリケーションは「2,500.5」という数字を出力します。この動作のためのクライアント・サイドの JavaScript は以下のように容易に作成することができます。

$("#reponseSpan").text(2 * new Number($("#inputTextField").val()));

今度はドイツのユーザーがこのサイトを訪れます。ドイツでは数字の書き方が米国と同じではありません。ドイツ人は「1.250,25」と入力します。米国用のクライアントで使用したものと同じ JavaScript を使用すると、JavaScript が Number オブジェクトを作成しようとする際にエラーが発生します。なぜエラーが発生するのでしょう?それは組み込みの JavaScript 関数が、数字を米国式のフォーマットで入力するよう求めている一方で、ドイツ人の訪問者はそのようには入力しないからです。

Web サイトのユーザーに対し、すべての数字を米国式で入力するように指示することもできますが、それが本当に最善の答えなのでしょうか?ユーザーを皆さんのやり方に合わせるように強制したいのでしょうか、それともユーザーがどのような方式で入力しても受け入れ、できるだけユーザー・エクスペリエンスを満足いくものにしたいのでしょうか?

表 1 は数字のフォーマットとして考えられる例を示しています。これらの例を見ると、なぜ Globalize プラグインが最適なソリューションなのかがわかります。

表 1. さまざまな国々での数字のフォーマット
数字のフォーマット
米国1,250.25
ドイツ1.250,25
フランス1 250,25
スイス1'250,25

文化

では、Globalize プラグインは上記の問題にどのように対処しているのでしょう? Globalize プラグインでは、文化の観点からソリューションを構築しています。ただし、文化の違いを言語の違いと同じものとして考えるべきではありません。世界には同じ言語を話す国々がたくさんあるからです (例えばスペイン語の場合など)。同様に、文化の違いを国の違いと同じものとして考えるべきでもありません。スイスのように正式な言語が複数ある国々もあるからです。むしろ文化という概念は、1 つの国と 1 つの言語の一意の組み合わせと考えることができます。つまり、スペイン語という括りで 1 つの文化に決まるわけではなく、スペインという括りで 1 つの文化に決まるわけでもありませんが、スペインのスペイン語は (メキシコのスペイン語やカタロニア地方のスペイン語と区別されるため)、1 つの文化と見なすことができます。

世界の国と言語の一意の組み合わせをすべて集めると、サポートする必要がある文化は約 350 種類あります (このことからも、皆さん自身でソリューションを設計することなど考えたくもないはずです)。Globalize プラグインは文化を構築する際、2 文字から成る 2 つのコードを使用します。最初のコードは小文字で 2 文字の言語コードで ISO 639 コードと呼ばれ、2 番目のコードは大文字で 2 文字の国コードで ISO 3166 コードと呼ばれます (「参考文献」を参照)。例えば、「en-US」は英語かつ米国の文化を表し、「fr-FR」はフランス語かつフランスの文化を表します。

もう 1 つ重要なものが「中立の」文化です。Globalize プラグインは実際に「特定の言語と国の情報を得られない場合には、言語を渡しさえすれば、あとはプラグインがすべてを適切にフォーマット設定するために最大限の推測をする」としています。後で説明するように、これは非常に助かります。Web を閲覧する人々が自分たちの話す言語を指定することはよくありますが、その人達の国コードを特定するのは非常に困難な場合があるものです。


JavaScript で文化を設定する

ここまでで、問題の背景と、Globalize プラグインが Culture オブジェクトを使用して詳細な事項を抽象化する方法について説明したので、次は JavaScript を扱う際に文化をどのように設定することができるのかを調べてみましょう。

最初のステップとして、Globalize プラグインをダウンロードします (「参考文献」を参照)。また、Globalize プラグインを使用するために jQuery は必要ないことにも注意してください。以前は必要でしたが、最新バージョンでは必要ありません。Globalize プラグインは、「メイン」プラグインがルート・フォルダーにあり、名前が「globalize.js」であるものとして設計されています。globalize.js は小さなファイルですが (たった 44 KB です)、米国の英語しか処理することができません。これは、globalize.js がすべての機能のデフォルト値のみを含んでおり、実際の文化コードを何も含んでいないためです。「cultures」フォルダーを開くと 353 のファイルがあり、これらのファイルによって問題が複雑になる可能性があります。ここで、特別なファイル「globalize.cultures.js」を見つけてください。このファイルには考えられるすべての文化が含まれているため、処理対象の文化を指定してロードする必要はありません。もちろん、すべての文化を含むことには欠点があり、このファイルは 828 KB もの大きさがあります。どのような状況の本番環境でも、このサイズはおそらく大きすぎます。しかし、とりあえずサンプル・コードを作成するためには、これでも十分です。

リスト 1. テスト環境に Globalize をロードする
// Remember, you should only load the globalize.cultures.js when testing and in example
       code like this
// Later sections will show how to dynamically load each Culture as needed
<script type="text/javascript" src="globalize.js"></script>
<script type="text/javascript" src="cultures/globalize.cultures.js"></script>

JavaScript 内に文化を設定する作業は、他の大部分の作業と同様、非常に容易です。以下は文化を設定する方法のいくつかの例です。

リスト 2. 文化を設定する
// Remember, this only works if you include the globalize.js file!
// And, you HAVE to include the globalize.cultures.js file OR
// each individual culture's JS file

// You can set the culture directly by referencing its name
Globalize.culture = Globalize.cultures.de;

// You can set the culture directly by referencing it from
// the Cultures array
Globalize.culture = Globalize.cultures["de-DE"];

数字のフォーマット設定

国際化を扱う際、フォーマット設定と解析は最も基本的な 2 つの機能です。結局どのような場合でも、ユーザーが望むフォーマットでユーザーに数字と日付を入力してもらうようになります。そして、ユーザーが入力した内容を、処理可能なフォーマットに変換 (解析) する必要や、皆さんの Web アプリケーション固有のデータをユーザーが望むフォーマットで表示 (フォーマット設定) する必要があります。

数字をフォーマット設定するためには、JavaScript で Number オブジェクトとして保存可能な実際の数字を取得して、ユーザーにとって見慣れたフォーマットで適切に表示します。先ほどの例で、米国では「1,250.30」と書き、ドイツでは「1.250,30」と書くと説明したことを思い出してください。

ほとんどの言語の場合、数字をフォーマット設定するためには以下に挙げる 4 つのタイプのフォーマットを扱える必要があります。つまり数字 (小数点の前にある数字)、小数 (小数点の後にある数字)、パーセント (数字を 100 倍して「%」記号を表示します)、通貨 ($ やユーロ記号など、その文化の通貨記号を表示します) の 4 つです。各タイプのフォーマットは数字の引数をとることもでき、適切にパターンを適用する方法を引数によってフォーマッターに指示します。

  • n — 数字に使用され、この Number オブジェクトを数字に変換するようにフォーマッターに指示します。この引数は数字とともに使用することができ、小数点をいくつ使用するのかを、この引数によってフォーマッターに指示します。例えば「n3」はフォーマッターに対し、この引数を 3 つの小数点を持つ数字に変換するように指示します。
  • d — 小数点に使用され、この Number オブジェクトを、小数点を持つ数字に変換するようにフォーマッターに指示します。この引数は数字とともに使用することができ、小数点の前に何桁使用するのかを、この引数によってフォーマッターに指示します。例えば「d2」はフォーマッターに対し、必ず小数点の左側が 2 桁の数字となるように指示します。
  • p — 「n」引数と同じですが、フォーマッターが数字を 100 倍し、数字の後に「%」を追加する点が異なります。
  • c — 通貨記号であり、その文化の通貨記号を適切な位置に追加します。数字の引数も追加すると、10 進数の何桁を使用するのかをフォーマッターに指示することができます。
リスト 3. 数字をフォーマット設定する例
// Assume that the correct Culture JS file is always added here

// make the Culture German
Globalize.culture = Globalize.cultures.de;

// test the "n" command
Globalize.format(1839.560, "n1"); // outputs 1.839,6
Globalize.format(1839.560, "n0"); // outputs 1.840
Globalize.format(1839.560, "n6"); // outputs 1.839,560000

// test the "c" command
Globalize.format(1839.560, "c2"); // outputs 1.839,56 €
Globalize.format(1839.560, "c3"); // outputs 1.839,560 €
Globalize.format(1839.560, "c6"); // outputs 1.839,560000 €

// now make it English and run the same code
Globalize.culture = Globalize.cultures.en;

// test the "n" command
Globalize.format(1839.560, "n1"); // outputs 1,839.6
Globalize.format(1839.560, "n0"); // outputs 1,840
Globalize.format(1839.560, "n6"); // outputs 1,839.560000

// test the "c" command
Globalize.format(1839.560, "c2"); // outputs $1,839.56
Globalize.format(1839.560, "c3"); // outputs $1,839.560
Globalize.format(1839.560, "c6"); // outputs $1,839.560000

ただし、ここで使用されているフォーマット設定関数に関して、気に入らない点がいくつかあります。第 1 に、通貨のフォーマット設定が柔軟ではなく、通貨記号をどこに置くかを指定することができません。Java で使用されているようなフォーマッターと比較してみてください。Java のフォーマッターでは、通貨記号を前に置くか後ろに置くか、スペースを入れるか入れないか、などをソースコードで指定することができます。Globalize プラグインでもそれは可能ですが、そのためには「de」という Culture オブジェクトを編集する (推奨できません) か、カスタムの「de」オブジェクトを作成しなければなりません。また Java のフォーマット設定では、前と後ろに文字を追加してさらにカスタマイズすることができます。例えば、新しい仕事に対する特別手当にサインする場合、サインするに当たっての要求額を、「k」が千を意味するものとして「$24k」と表現することができます。このタイプの省略は米国では一般的であり、「k」は千、「M」は百万、「B」は十億を意味します。残念ながら、Globalize プラグインの現状のフォーマット設定では、独自の Culture オブジェクトを作成しない限り、この表現方法は不可能です。

結局のところ、Globalize プラグインのフォーマット設定はサーバー・サイド Java ほどは強力でないと、私は思います。しかしそれでも、フォーマット設定が必要となりそうなほとんどすべての場合に 1 つのソリューションとして Globalize プラグインを活用することができます。


数字を解析する

ユーザーが数字、通貨、パーセントなどを入力すると、アプリケーションはそれらの情報から Number オブジェクトを作成できる形式で情報を取得する必要があります。言い換えると、それらの情報を使って数学計算を実行できる形式で情報を必要としているということです。さらに、その情報をサーバーに渡す場合には、それに合った適切な形式で情報を取得する必要があります。この場合には、取得した情報をストリングから数字に変換し、数字を解析する必要があります。

リスト 4. 数字を解析する例
// Assume that the correct Culture JS file is always added here

// make the Culture German
Globalize.culture = Globalize.cultures.de;

// Call parseInt() on it, and get an object back we can work with
var num = Globalize.parseInt("1.839,56"); // will create an object with value 1840

// now make it English and run the same code
Globalize.culture = Globalize.cultures.en;

// Call parseInt() on it, and get an object back we can work with
var num = Globalize.parseInt("1,839.56"); // will create an object with value 1840

// Likewise, there's a parseFloat() that will preserve the decimal points
var num = Globalize.parseFloat("1,839.56"); // will create an object with value 1839.56

日付のフォーマットを設定する

Globalize プラグインでフォーマット設定できるのは数字だけではありません。日付のフォーマットを設定することもできます。つまり、2011年 3月 8日という日付を米国では 3/8/11 と書き、ドイツでは 8/3/11 と書きます。日付のフォーマット設定は数字のフォーマット設定よりもはるかに複雑で面倒です。そのため、ここでは日付のフォーマット設定に使用できるオプションをすべて詳細に説明することはしません。ドキュメントはそのためにあるのです。

リスト 5. 日付のフォーマットを設定する例
// Assume that the correct Culture JS file is always added here

// make the Culture German
Globalize.culture = Globalize.cultures.de;

// Create a date for March 8th, 2011
// NOTE - months are 0 indexed, but the day isn't...how dumb!
Globalize.format(new Date(2011,2,8),"d"); // outputs 08.03.2011
Globalize.format(new Date(2011,2,8),"M"); // outputs 08 März
Globalize.format(new Date(2011,2,8),"D"); // outputs Dienstag, 8. März 2011

// now make it English and run the same code
Globalize.culture = Globalize.cultures.en;

Globalize.format(new Date(2011,2,8),"d"); // outputs 3/8/2011
Globalize.format(new Date(2011,2,8),"M"); // outputs March 08
Globalize.format(new Date(2011,2,8),"D"); // outputs Tuesday, March 08, 2011

日付を解析する

Date オブジェクトの解析は非常に容易です。

リスト 6. 日付を解析する例
// Assume that the correct Culture JS file is always added here

// make the Culture German
Globalize.culture = Globalize.cultures.de;

Globalize.parseDate("3/8/2011"); // creates a JavaScript Date object for August 3rd, 2011
Globalize.parseDate("Tuesday, March 08, 2011"); // returns null

// now make it English and run the same code
Globalize.culture = Globalize.cultures.en;

Globalize.parseDate("3/8/2011"); // creates a JavaScript Date object for March 8th, 2011
Globalize.parseDate("Tuesday, March 08, 2011"); // creates a JavaScript Date object for
          March 8th, 2011

動的なグローバライズ

ここまでは、処理しやすいコードにするために、いくつかの例で globalize.cultures.js ファイルを使用しました。globalize.cultures.js ファイルには全部で 350 の文化が含まれており、その結果 828 KB の大きさがあります。先ほどのような例ではそれでも問題ありませんが、本番環境ではそうはいきません。ページがロードされるたびに、必要もないのになぜ 349 の文化を渡す必要があるのでしょう。皆さんのユーザーの大部分にとって、そのページを完全に国際化するためには 1 つか 2 つの文化をページにロードするだけでよいはずです。

また、あるページにどの文化をロードすればよいか、どのようにすれば知ることができるのでしょう。そのユーザーが世界のどこから来た人か、ブラウザーが正確に教えてくれるわけではありません (ただしロケーション・ベースのサービスと IP アドレス参照機能により、その状況は変わりつつあります)。私が自分のノート PC を持ってストックホルムに旅行する場合、単に私の物理的な場所が変化したからという理由で、すべてのサイトが自動的にすべてをスウェーデンのフォーマットに変換してしまうようでは困ります。単に私が場所を変更したからといって、私が数字や日付の読み方を変更したわけではありません。ユーザーが Web サーフィンをする際、そのユーザーがどんな言語と国を好むのかを自動的に判断する方法があったら便利だと思いませんか?

実はそのための方法があります。何と言っても最も容易な方法は、JavaScript でその情報にアクセスする方法です。驚いたことに、JavaScript はブラウザーに関する情報は大量に提供してくれますが、優先する言語に関する情報は提供してくれません。ただし、JavaScript によってその情報にアクセスすることはできませんが、Java や PHP などのサーバー・サイドの言語によってその情報を取得することはできます。

私達の目標は、ユーザーがどんな言語を優先するのかを判断することです。そしてそれらの言語に基づき、トラフィックとページ・ロード時間を削減するために、それらの文化のみをページにロードする必要があります。最後に、ユーザーが優先する言語で Globalize.culture() を呼び出し、Globalize プラグインがすべてをどのようにフォーマット設定すればよいかを理解できるようにします。Web ページを自動的に国際化するために使用できるコードとして、リスト 7 には Java のコードを、リスト 8 には PHP のコードを示します。

Globalize プラグインと組み合わせて JSP または PHP を使用する場合には、これらのコードを自由に利用し、皆さん独自のコードに貼り付けてください。これらのコードはそのままデプロイすることができ、外部の依存関係はありません。Java 5 またはそれ以上、PHP 4 またはそれ以上を使用する必要があります。

リスト 7 Java による国際化コード
<%
    // the user's preferred language is stored in the Header, and the Accept-Language
    // field
    // For example, in my Firefox browser, it shows 
    // en-us,en;q=0.5
    // This means my primary Culture is "en-us" which has a q=1.0
    // My backup Culture is "en" neutral, which has a q=0.5
    // q values are used to rank the cultures and are a system
    // for safe fail-over
    String header = request.getHeader("Accept-Language");
    
    // Split each language into separate locales
    String[] locales = header.split(",");

    // load the globalize.js file, which must always
    // be loaded to use the Globalize plugin
    out.println("<script src=\"globalize.js\"
                type=\"text/javascript\"></script>");

    // loop through each locale, and load the appropriate Globalize
    // plugin file.
    // for example, since I have 2 locales, it will load the
    // globalize.culture.en-US.js file and the
    // globalize.culture.en.js file
    for (int i=0; i<locales.length; i++)
    {
        int end = (locales[i].indexOf(";") == -1) ? locales[i].length() : 
          locales[i].indexOf(";");
        String locale = locales[i].substring(0,end);
        out.println("<script src=\"cultures/globalize.culture." +
                    locale + 
                    ".js\" type=\"text/javascript\"></script>");
    }

    // Finally, call culture() with the Accept-Language
    // The Globalize plugin accepts the String directly from
    // the Header, and deals with the q values appropriately,
    // even failing over safely on its own
    out.println("<script>$(document).ready(function(){Globalize.culture(\"" +
               header + 
               "\");});</script>");
%>
リスト 8. PHP による国際化コード
// Here's the same thing in PHP
<?
$accept_language = $_SERVER["HTTP_ACCEPT_LANGUAGE"];

$languages = explode(",", $accept_language);

echo "<script src=\"globalize.js\" type=\"text/javascript\"></script>";

for each ($languages as $language) {
        $locale = explode(";", $language);

        echo "<script src=\"cultures/globalize.culture.".$locale[0].".js\"
          type=\"text/javascript\"></script>";
}

echo '<script>$(document).ready(function(){Globalize.culture
          ("'.$accept_language.'");});</script>';
?>

まとめ

Globalize プラグインは jQuery と JavaScript に新たに追加された素晴らしいツールです。このプラグインは Microsoft による長年に及ぶ取り組みの成果であり、Microsoft が jQuery コミュニティーに寄付してくれたおかげで、私達も皆その恩恵にあずかれます。Globalize プラグインには、言語と国の組み合わせによる 350 種類の文化が含まれており、例外なくすべての文化が網羅されています。このため、Globalize プラグインを利用したサイトは、文字どおり世界中の訪問者に対応することができます。これだけ理由を挙げれば、これまで皆さんが試みた手製のプラグインの代わりに Globalize プラグインを使った方がよいことを確信できるはずです。(ただし皮肉なことに、私は以前、developerWorks の記事で、数字をフォーマット設定するための一般的な jQuery プラグインを作成しました。どうかそのプラグインを使うのをやめ、代わりに Globalize プラグインを使うようにしてください。)

Globalize プラグインを使用することで、数字や日付のフォーマットを容易に設定することや、数字や日付の値を解析することが簡単にできるようになります。また、Web ページでの数字や日付の表示方法をカスタマイズするために Globalize プラグインを使用することができるため、「Web アプリケーションをデスクトップ・アプリケーションのようにする」ための重要な一歩を踏み出すことによって、Web ページとユーザーとの結びつきを強めることができます。従来、各文化に対して数字や日付を適切にフォーマット設定するためには、Ajax クライアントを使用してサーバーを呼び出すか、あるいはすべての処理をサーバーで直接行わざるを得ませんでした。しかし最近の Web アプリケーションを見るとわかるように、より多くの処理やロジックが JavaScript を使用してクライアントで実行されるようになってきています。

この記事では、Globalize プラグインの詳細な側面のうち、説明しなかった部分もいくつかあります。例えば、Globalize プラグインは非常に柔軟であるため、Globalize プラグインを利用して独自の文化を作成し、その文化をシステムにプラグインすることも容易にできます。ただし、Globalize プラグインには既に 350 種類の文化が含まれていることを理解した今、さらに別の文化を作成する必要は本当にあるのでしょうか?どうしても作成する必要がある場合には、その作成は容易です。しかし私は、この記事でそれをトピックとして取り上げる必要があるという判断をしませんでした。

最後に、この記事では Java コードと PHP コードの例として、サイトの訪問者がどの文化をブラウザーに使おうとしているのかを動的に判断し、適切な文化のファイルを動的にロードして Globalize プラグインに含めるためのコードを示しました。また、動的に culture() を呼び出し、それらの文化をページ上に設定する方法を説明しました。単純に上記のコードを切り取り、皆さんの Web アプリケーション独自のコードに貼り付けることで、皆さんの Web ページを国際化することができるはずです。

参考文献

学ぶために

製品や技術を入手するために

  • Globalize プラグインをダウンロードし、GitHub サイトで Globalize プラグインのドキュメントを読んでください。
  • Globalize のドキュメントの目標についての最新情報を見てください。
  • IBM のソフトウェアを無料で試してみてください。試用版をダウンロードすることも、オンライン評価版にログインすることも、Sandbox 環境で製品を操作することも、クラウドを介して IBM 製品にアクセスすることもできます。100 を超える IBM 製品の評価版のなかから選ぶことができます。

議論するために

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