カスタムの Eclipse インフォメーション・センターを利用して IT ソリューションのドキュメントを作成する: 第 1 回 初めてのインフォメーション・センターを作成する

顧客や同僚のために、そして皆さん自身の記録として、皆さんが IT プロジェクトで経験したことを要約して提供してください。そのために、皆さんが実装したソリューションのドキュメントを迅速かつ生産性の高い方法で作成しましょう。皆さんが作成または再利用したプレゼンテーション、デモンストレーション、製品ドキュメント、フィード、コード・サンプル、その他の情報を集約、整理、共有し、Eclipse ベースのインフォメーション・センターとして提供できるようにしましょう。

2012年 9月 07日 ― 著者からのコメントに従って、「カスタムのソリューション・インフォメーション・センターを作成する」セクションの最初の段落の 2 文目のリンク・テキストと URL を更新し、developerWorks の「Toolkit for Custom and Reusable Solution Information コミュニティー」を指すようにしました。また「参考文献」セクションの「製品や技術を入手するために」の最初に記載したダウンロード URL を「Toolkit for Custom and Reusable Solution Information」リソースがダウンロードされるように置き換えました。

Tricia York Garrett, Information Architect, IBM  

Tricia York GarrettTricia York Garrett は IBM WebSphere Application Server ドキュメンテーション・チームの情報アーキテクトです。彼女は個人やチームが容易に高品質に IT プロジェクトのドキュメントを作成するための、単純でスケーラブルな自動手法を開発する社内ワークグループの共同リーダーです。彼女は IT ソリューションのサブジェクト・マター・エキスパートから要件を収集し、Toolkit for Custom and Reusable Solution Information の開発を開始しました。



2012年 10月 04日

概要

IT ソリューションを実装する場合、さまざまなハードウェア・コンポーネントやソフトウェア・コンポーネントの統合やカスタマイズを伴います。さらに、実装したソリューションに付属のドキュメントや、「保守および提供ガイド」を編集するためのその他の技術情報には、従来のチーム・ルームやオフィス文書から、フォーラム、ブログ、ウィキに至るまで、数多くの作成者、ドキュメント・ロケーション、ドキュメント・フォーマットが関係します。ドキュメントを収集、整理、そして顧客 (または上司やチーム) に提供することは、非常に手間のかかる作業であり、ドキュメントの作成を専門としていない人が行う場合はなおさらです。不十分なドキュメントのまま提供してしまうこともできますが、その場合、サポート・コストの増大、生産性の低下、顧客からの信頼失墜といった問題が発生します。

この記事では、個々の技術者やプロジェクト・チームが IT ソリューションのドキュメントを迅速に作成するのに役立つツールキットを紹介します。通常、リンクの一覧を書き留めたり、有用なドキュメントの ZIP ファイルを作成したりすることで、IT ソリューションのドキュメントを作成している人は、同じくらいの時間をかけてソリューション・インフォメーション・センターを用意することを検討してみてください。このインフォメーション・センターは、情報を最新に保つための RSS フィードなどの技術を採り入れ、ソリューションのライフサイクルとともにインクリメンタルかつグレースフルに充実させることができます。

このツールキットには、情報デザイン、アーキテクチャー、提供方法に関するベスト・プラクティスがテンプレートや自動ルーチンの中にカプセル化されています。これはつまり、ユーザー・エクスペリエンスや情報開発のスキル、さらには Eclipse プラグインのコーディング・スキルなどが必要ないということです。このツールキットは Eclipse のリッチ・クライアント・プラットフォームで実装されており、標準的な Eclipse ドキュメント・プラグインを生成しますが、このツールキットを使用するために Eclipse 統合開発環境をインストールする必要はありません。

顧客に対し、ローカル・マシンやリモート・マシン上、イントラネット上、あるいはインターネット上に表示される移植可能な自己完結のインフォメーション・センターを提供することができます。図 1 に示すように、このインフォメーション・センターのナビゲーション、ホームページ、ブラウザー・タイトルは特定のソリューションに合わせてカスタマイズすることができます。

図 1. Project Zero の WebSphere sMash スキル・キット
Project Zero の WebSphere sMash スキル・キットを示す画像

ソリューション・インフォメーション・センターと、そのインフォメーション・センターを作成するために使用したプロジェクトを提供すると、それを受け取る側はそのソリューションのライフサイクルを通じてドキュメントを追加し、そのインフォメーション・センターを拡張することができます。このカスタムのソリューション・インフォメーション・センターを作成、更新するためのツールキットは、IBM alphaWorks から無料で入手することができます。

alphaWorks から Toolkit for Custom and Reusable Solution Information を入手すると、顧客に提供するための、またはチームのメンバーと共有するためのインフォメーション・センターを作成することができます。ソリューション・インフォメーション・プロジェクトを起動すると、グラフィカルなナビゲーション・ツリーが表示され、そこにプレゼンテーション・ファイルなどの情報をドラッグ・アンド・ドロップすることができます。すると間もなく、情報開発やユーザー・エクスペリエンスのスキルを必要とせずに、タスク指向のソリューション・インフォメーション・センターが作成されます。自己完結のインフォメーション・センターをエクスポートすることで、顧客はそれをローカル・マシンやリモート・マシン上、イントラネット上、あるいはインターネット上で実行することができます。

このツールキットを使用すると、以下のようなことができます。

  • オリジナルの情報と再利用された情報を追跡し、IT ソリューションのドキュメントを作成する
    • オンライン・コンテンツを検索し、再利用するために取り込む
    • 独自のパーソナル・コンテンツ・ライブラリー (便利なリンク、フィード、クエリー、ドキュメントなど) を作成する
    • コンテンツのインポートやエクスポートによって、コンテンツ・ライブラリーを共有する
    • カスタムで作成したさまざまなインフォメーション・センターでコンテンツを再利用する
  • 情報を集約し、適切に構成されたソリューション・インフォメーション・センターにする
    • 最高のナビゲーション・テンプレートの中でコンテンツを構成する
    • ナビゲーション・ビュー・テンプレートを作成し、チームで共有する
    • 特定の利用者 (1 件の顧客など) を対象にソリューション・インフォメーション・センターをカスタマイズする
    • 一連のプレゼンテーション、デモンストレーション、その他の情報に対し、統一的なファサードを表示する
    • カスタムのインフォメーション・センターを容易に繰り返しプレビューする
  • 顧客やその他の利用者にカスタムのソリューション・インフォメーション・センターを提供する
    • 顧客に提供するために ZIP ファイルをエクスポートする
    • ローカル・マシンやリモート・マシン上でインフォメーション・センターを実行し、それを他の人がリモートで表示できるようにする
    • イントラネット上でインフォメーション・センターをホストする
    • ソリューション・インフォメーション・プロジェクトをエクスポートし、他の人達がそのプロジェクトを再利用したり拡張したりできるようにする

Eclipse プラットフォームには、XML で作成された目次をベースに HTML ファイルを参照する独自のヘルプ・システムがあります。これについては「Eclipse のヘルプ・システムを使ってプロジェクトを文書化する」の中で解説されています。ソフトウェアのユーザー・インターフェースの一部として、このヘルプ・システムを統合する必要はありません。実際、このヘルプ・システムは単独で実行することができます。このヘルプ・システムを一度提供すると、このヘルプ・システムをローカル・マシン・ホスティングまたはリモート・マシン・ホスティングと、イントラネット・ホスティングまたはインターネット・ホスティングとの間で容易に切り換えることができます。こうした特性から、Eclipse ヘルプ・システムは、十分な情報が含まれていて完全に自己完結した (インフォメーション・センターという) ドキュメント・サイトを提供する便利な手段となります。

Toolkit for Custom and Reusable Solution Information により、たとえソフトウェア開発者や情報 Web サイトの開発者でなくても、Eclipse ベースの強力な情報提供システムを誰もが利用できるようになります。このツールキットはドラッグ・アンド・ドロップによるグラフィカル・インターフェースを備えているため、Eclipse プラグインのパッケージ化について何も理解していなくても、独自に選択されたコンテンツを含む Eclipse ベースのインフォメーション・センターを作成することができます。


カスタムのソリューション・インフォメーション・センターの作成を開始する

初めてのインフォメーション・センターを作成する準備はできたでしょうか。まず、developerWorks の Toolkit for Custom and Reusable Solution Information コミュニティーからツールキットを入手してインストールします。このツールキットは ZIP ファイルとしてパッケージ化されています。このツールキットをインストールするには、単純に ZIP ファイルの内容を解凍します。次に、このツールキットを開いてワークスペースに進むと、ソリューション・インフォメーション・プロジェクトを開始することができます。

ソリューション・インフォメーション・プロジェクトを開始するには、以下の手順に従います。

  1. run.bat ファイルをダブルクリックしてツールキットのグラフィカル・インターフェースを起動します。
    図 2. run.bat ファイルをダブルクリックしてツールキットを起動する
    run.bat ファイルをダブルクリックしてツールキットを起動する
  2. ツールキットの「Welcome (ようこそ)」画面が表示されたら、「Workbench (ワークベンチ)」ボタンをクリックします (図 3)。他にも、概要を読むためのボタンやチュートリアルを見つけるためのボタンがあることに注意してください。
    図 3. 「Welcome (ようこそ)」画面で「Workbench (ワークベンチ)」ボタンが選択された状態
    「Welcome (ようこそ)」画面で「Workbench (ワークベンチ)」ボタンが選択された状態
  3. プロジェクトを開始します。プロジェクトは 1 つのソリューション・インフォメーション・センターに対応します。
    1. メニューから、「File (ファイル)」 > 「New (新規)」 > 「Solution information project (ソリューション・インフォメーション・プロジェクト)」の順に選択します。すると、新しいソリューション・インフォメーション・プロジェクトのダイアログが表示されます。
    2. プロジェクトの名前を指定します (例えば「Cloud computing solution for J K Enterprises (J K Enterprises 向けクラウド・コンピューティング・ソリューション)」など)。
    3. Finish (完了)」をクリックします。

ナビゲーション・ビュー・テンプレートが表示され、このテンプレートをカスタマイズしたり、このテンプレートにコンテンツを追加したりすることができます。


インフォメーション・センターのナビゲーション・ビューをカスタマイズする

デフォルトのナビゲーション・ビュー・テンプレートには、適切に構成された包括的な形で IT ソリューションのドキュメントを作成するためのベスト・プラクティスがカプセル化されています。ただし、図 1 のソリューション・インフォメーション・センターに示すように、デフォルトのナビゲーション・ビューをニーズに合わせて変更することもできます。理由は後ほど説明しますが、デフォルトのナビゲーション・ビューのセクションを削除しないようにすることをお勧めします。ソリューションがライフサイクルと共に進化するにつれ、何日か後、あるいは何ヶ月か後、さらには何年か後になってから、それらのセクションをそのソリューションに適用する場合があるかもしれないからです。

ナビゲーション・ビューのテンプレートに表示される表現を特定のプロジェクトに合わせてカスタマイズするためには、以下の手順に従います。

  1. ナビゲーション・テンプレートの 1 つのセクション (黄色いボックス)、例えば「My solution」などを選択します。すると、そのセクションが明るい黄色に変わります。
  2. そのエントリーをダブルクリックし、ラベルの編集を有効にします。
  3. ラベルの表現を、例えば「Cloud computing solution for J.K. Enterprises (J.K. Enterprises 向けクラウド・コンピューティング・ソリューション)」に変更します (ナビゲーション・エントリーの先頭にある数字の 0 はナビゲーション・ビューを編集している間は表示されますが、ソリューション・インフォメーション・センターには表示されません)。
  4. 現在のナビゲーション・エントリーへの変更を保存するためには、別のナビゲーション・エントリーを選択します。
図 4. ナビゲーション・ビューをカスタマイズする
ナビゲーション・ビューが部分的にカスタマイズされた様子

いくつかのナビゲーション・セクションをドラッグ・アンド・ドロップし、ナビゲーション・ビューを再構成してみてください。ナビゲーション・セクションは追加したり、削除したりすることができます。ナビゲーションの 1 つのセクションを右クリックした時に表示されるメニューは、ナビゲーション・ビューをカスタマイズする便利な方法となります。


インフォメーション・センターに含めるコンテンツを収集する

オリジナルのコンテンツや再利用したコンテンツのうち、どれを収集して 1 つのナビゲーション・ビューに統合した形で表示するのかを検討します。そしてファイルを特定します (サンプル・ファイル、マルチメディア・ファイル、オフィス文書ファイルなど)。取り込むコンテンツとして、社内や社外の Web サイトやウィキ、IBM Lotus Notes データベースを検討します。

このツールキットでサポートされるコンテンツ・タイプ

  • ファイル: ローカル文書 (プレゼンテーション、スプレッドシート、デモンストレーション、コード・サンプルなど)
  • Web コンテンツ: リンク先となっている Web ページ、またはツールキットでローカル・コピーを作成する対象となる Web ページ
  • フィード: ユーザーが最新コンテンツを見つけられるようにするための RSS フィードや ATOM フィード
  • Notes: Lotus Notes チーム・ルームからエクスポートされたドキュメント、または Notes の Web インターフェースのドキュメントへのリンク
  • ブック: Eclipse ドキュメント・プラグイン (このプラグインはインフォメーション・センターが認識する再利用可能なパッケージング・ユニットです)。

1 つのドキュメントまたは Web ページをいったんツールキットに認識させると、そのドキュメントまたは Web ページをさまざまなソリューション・インフォメーション・プロジェクトで利用できるようになります。このツールキットは以下のような方法でコンテンツ・ライブラリーのためのコンテンツを収集することができます。

  • IBM.com の Web サイトでコンテンツを検索し、そのコンテンツを取り込む
  • コンテンツ・ライブラリーをインポートおよびエクスポートすることで、他のツールキット・ユーザーと共有する
  • Eclipse ヘルプ・システム・プラグイン (IBM 製品ドキュメント作成のための標準的なパッケージ手段) をインポートする
  • Lotus Notes から XL フォーマットでエクスポートした Lotus Notes ビューをインポートする
  • 構成ダイアログを使用して個々のドキュメントを追加する

まず、構成ダイアログを使用してローカルのファイルシステムからファイルを追加します。

  1. 対象のファイルをブラウズします (どのファイルでも構いません)。
    1. メニュー・バーから「Window (ウィンドウ)」 > 「Show View (ビューの表示)」 > 「Files (ファイル)」の順に選択します。すると、「Files (ファイル)」タブ・ページがフォアグラウンドに表示されます (図 5)。他にも、他の種類のコンテンツを追加するためのタブ・ページがあることに注意してください。
      図 5. ファイルを追加する
      ファイルを追加する
    2. 「Add Files (ファイルの追加)」ボタンをクリックします。
    3. 「Files Wizard (ファイル・ウィザード)」で、「default (デフォルト)」をグループとして維持します。グループはコンテンツのソートや格納のための一連の引き出しのようなものです。
    4. ナビゲーションに表示する名前を指定します。例えばファイルを説明する場合であれば、「Cloud computing overview (クラウド・コンピューティングの概要)」などと指定します。
    5. 「Browse (参照)」をクリックし、次に参照ダイアログを使用して、そのドキュメントをファイルシステム上で見つけます。
    6. 「Files Wizard (ファイル・ウィザード)」に戻る場合には、「Next (次へ)」をクリックします。
  2. そのファイルをユーザーに紹介するためのページに関する情報を、以下のようにして指定します。
    1. ツールキットが生成する HTML ページに表示するタイトルを指定します。このタイトルにより、インフォメーション・センターの利用者にファイルの内容を知らせます。
    2. ユーザーがそのファイルを表示するかどうかを判断できるように、そのファイルの説明を記述します。
    3. オプションとして、そのドキュメントの公開者を指定します (公開者は、皆さん自身、皆さんの会社、ファイルの作成者、その他皆さんのお望みの値にすることができます) 。
    4. インフォメーション・センターの検索に利用可能なキーワードを指定します。
    5. 「Finish (完了)」をクリックします。「Files (ファイル)」タブ・ページのデフォルト・グループの中に、追加したファイルが表示されるはずです。

再利用するファイルをカスタマイズする

ツールキットにファイルを取り込むと、そのファイルをツールキットの中で直接編集することができます。まず、そのファイルを「Files (ファイル)」タブ・ページで見つけます。そのファイルを右クリックして「Edit with... (エディターを使用して編集)」を選択するとエディターの選択肢が表示されます。デフォルトのエディターは通常、Windows オペレーティング・システムで定義されているエディターです。そのファイルを保存すると、カスタマイズしたバージョンを保存することになり、そのバージョンをどのソリューション・インフォメーション・センター・プロジェクトでも再利用できるようになります。


ナビゲーション・ビューにコンテンツを追加する

図 5 に表示されたタブ・ページはすべてコンテンツ・ライブラリーで構成されます。コンテンツ・ライブラリーから、例えばファイルなどのコンテンツをナビゲーション・ビューにドラッグ・アンド・ドロップすることができます。

ナビゲーション・ビューにファイルを追加するには以下の手順に従います。

  1. 「Files (ファイル)」タブ・ページを表示していることを確認します。
  2. 「default content group (デフォルト・コンテンツ・グループ)」のファイルを表示していることを確認します。
  3. 「default content group (デフォルト・コンテンツ・グループ)」で対象のファイルを見つけます。
  4. そのファイルをクリックします。そのファイルをナビゲーション・ビューにドラッグ・アンド・ドロップすると、そのファイルは新しいナビゲーション・セクションに表示されます。

例えば図 6 は、「Product presentation (製品プレゼンテーション)」というファイルが「Files (ファイル)」タブ・ページにあり、そのファイルをナビゲーション・ビューにドラッグ・アンド・ドロップした場合にどう表示されるかを示しています。また図 6 を見ると、「sample project (サンプル・プロジェクト)」グループが使用されており、このグループにいくつかのファイルが追加されていることもわかります。(ちなみに、「Add Group (グループの追加)」ボタンは、先ほど使用した「Add Files (ファイルの追加)」ボタンからはボタン数個分離れた場所にあります。)

図 6. ナビゲーション・ビューにコンテンツを追加する
ナビゲーション・ビューにコンテンツを追加する

ブラウザー・タイトルとインフォメーション・センターのホームページをカスタマイズする

インフォメーション・センターは Web ブラウザーに表示されます。これはインフォメーション・センターがローカル・マシンやリモート・マシン上で実行される場合も、イントラネット上またはインターネット上で実行される場合も同じです。インフォメーション・センターの名前は Web ブラウザーのタイトル・バーに表示されます。

ブラウザーのタイトル・バーに表示されるインフォメーション・センターの名前をカスタマイズするには、以下の手順に従います。

  1. ツールキットのメニューから、「Information Center (インフォメーション・センター)」 > 「Browser Title (ブラウザー・タイトル)」の順に選択します。
  2. ブラウザー・タイトルを指定します (例えば「Cloud computing solution for J.K. Enterprises (J.K. Enterprises 向けクラウド・コンピューティング・ソリューション)」など)。
  3. 「Browser Title (ブラウザー・タイトル)」タブ・ページで「X」をクリックすることで、変更を保存してこのタブ・ページを終了します。

インフォメーション・センターには、そのソリューションに関してユーザーに知らせるためのホームページが必要です。ユーザーがインフォメーション・センターを表示する場合、このページが最初に表示されます。このツールキットは皆さんが提供した情報を基にホームページを生成します。

インフォメーション・センターのホームページをカスタマイズするには、以下の手順に従います。

  1. メニューから「Information Center (インフォメーション・センター)」 > 「Home Page (ホームページ)」の順に選択します。
  2. ページのタイトルを指定します (例えば「Cloud computing solution for J.K. Enterprises (J.K. Enterprises 向けクラウド・コンピューティング・ソリューション)」など)。
  3. さまざまな情報を指定します。これらの情報はすべてオプションです。
  4. 「Home Page (ホームページ)」タブ・ページで「X」をクリックすることで、変更を保存してこのタブ・ページを終了します。
図 7. ホームページを生成するための情報を指定する
ホームページを生成するための情報を指定する

図 8 は図 7 で指定した情報に対応して生成されたホームページを示しています。

図 8. 生成されたホームページをプレビューする
Previewing the generated home page

ところで、ツールキットからインフォメーション・センターをエクスポートすると、その中には生成されたホームページが index.html ファイルとして、CSS ファイル (welcome.css) とともに含まれています。これらのファイルを利用してホームページの外観を微調整することができます。例えばフォントのスタイルやサイズ、背景色などを調整することができます。

ホームページを生成する方法に代わる別の方法として、ローカル・システムから HTML のホームページをインポートすることもできます。ホームページの名前は index.html でなければなりません。メニューから「Information Center (インフォメーション・センター)」 > 「Home page (ホームページ)」の順に選択しますが、ホームページを生成するためのテンプレートに内容を入力する代わりに「Directory containing index.html page (index.html ページを含むディレクトリー)」というラジオ・ボタンをクリックし、以降に表示される指示に従います。


インフォメーション・センターをプレビュー表示する

表示されないナビゲーション・ブループリント

自分で作成したソリューション・インフォメーション・センターをプレビュー表示する場合、インフォメーション・センターの利用者に表示されるのは、ナビゲーション・ビューのうちコンテンツがドラッグ・アンド・ドロップされた部分のみであることに注意してください。ナビゲーション・ビューの他の部分は、表示されないブループリント、つまりプランニング時の補助として機能します。従って、使用されていない部分を削除する必要はありません。

ファイルなどの 1 つのコンテンツをナビゲーション・ビューにドラッグ・アンド・ドロップすると、即座にカスタムのインフォメーション・センターをプレビュー表示することができます。インフォメーション・センターのナビゲーション・ビューには、コンテンツを追加した部分のみが表示されます。このことから、後で使用する可能性のあるナビゲーション・セクションは、たとえ使用していない場合でも削除しないようにすることをお勧めします。

インフォメーション・センターをプレビュー表示するには以下の手順に従います。

  1. メニュー・バーで「Information Center (インフォメーション・センター)」 > 「Preview (プレビュー)」の順にクリックします。
  2. インフォメーション・センターが表示されるのを待ちます。ツールキットの一番下にある「Console (コンソール)」領域に進行状況が表示されます。
  3. インフォメーション・センターが表示されたら、ナビゲーション・ツリーと検索機能を試してみます。
  4. プレビュー表示を終えたら、「Preview (プレビュー)」タブ・ページで「X」をクリックします。
図 9. インフォメーション・センターをプレビュー表示する
ツールキットの「Preview (プレビュー)」ウィンドウ内でのインフォメーション・センターのプレビュー表示

図 9 で、ツールキットがさまざまな HTML ページを生成することに注意してください。これらのページは、コンテンツ・ライブラリーのファイルや他のコンテンツに関して提供された情報を表示するためのものです。これらのページにはプレースホルダーとしてのグラフィック (site.gif) があり、このグラフィックは皆さんが選択したグラフィックと入れ替えることができます。例えば、図 9 の「Product presentation (製品プレゼンテーション)」の隣にある矢印のグラフィックを会社やプロジェクトのロゴで置き換えることができます。提供用にインフォメーション・センターをエクスポートしてから、グラフィックを入れ替えます。

トラブルシューティングのヒント: いずれかの時点でツールキットがフリーズまたは応答しなくなった場合には、ためらわずにツールキットを終了します (ツールキットの右上隅にある「X」を使用します)。その結果としてツールキットに表示されるすべてのメッセージに対し、「OK」をクリックします。ツールキットを再起動すると、ツールキットは通常の動作に戻ります。インフォメーション・センターをプレビュー表示する際に最もよく発生するトラブルは動作がフリーズしてしまうことです。


インフォメーション・センターを提供する

インフォメーション・センターをその利用者に提供する準備が整ったら、インフォメーション・センターをエクスポートします。ソリューション・インフォメーション・プロジェクトの作業を継続しつつ、いつでもその結果として作成されるインフォメーション・プロジェクトのスナップショットをエクスポートすることができます。

インフォメーション・センターをエクスポートするには以下の手順に従います。

  1. メニュー・バーで「Information Center (インフォメーション・センター)」 > 「Export (エクスポート)」の順にクリックします。
  2. 表示される「Package solution information (ソリューション・インフォメーションのパッケージ化)」ダイアログ・ボックスで、エクスポートされるインフォメーション・センターのエクスポート先を指定して、「Finish (完了)」をクリックします。
  3. インフォメーション・センターが ZIP ファイルとしてエクスポートされる間、ツールキットを使用して他の作業を続けることができます。

提供されたインフォメーション・センターをテストする

そのソリューション・インフォメーション・センターを受け取る側が実行するステップを以下の手順でテストします。

  1. *_package.zip ファイルからソリューション・インフォメーション・センターを解凍します。
  2. インフォメーション・センターを起動するためのバッチ・ファイル (IC_start.bat) を含むディレクトリーまでナビゲートします。
  3. メモ帳などのテキスト・エディターで IC_start.bat ファイルを開きます。
  4. オプションで、-port 引数を確認します (例えば -port 8888 など)。必要に応じて別のポートに変更します。
  5. IC_start.bat ファイルを閉じます。IC_start.bat をダブルクリックして実行します。すると、システム・コマンド・ウィンドウが表示され、進行状況が表示されます。
  6. Web ブラウザーを使用してインフォメーション・センターを表示します。
    • (オプションとして) http://localhost:8888/help/index.jsp をブラウズすると、皆さんのローカル・マシン上でインフォメーション・センターをテストすることができます。
    • http://<ホスト名>:8888/help/index.jsp をブラウズすると、インフォメーション・センターのリモート表示機能をテストすることができます。

インフォメーション・センターを終了する場合には、IC_end.bat をダブルクリックしてブラウザー・ウィンドウを閉じます。

図 10 はデモンストレーションを実行中のソリューション・インフォメーション・センターの例を示しています。

図 10. ツールキットを使用して作成されたインフォメーション・センターの例
ツールキットを使用して作成されたインフォメーション・センターの例

まとめ

これで、初めてのインフォメーション・センターを作成することができました。ツールキットを使用して包括的なインフォメーション・センターを作成することも、数分程度でツールキットの中にいくつかのドキュメントを収集し、それなりの体裁をした持続性のある拡張可能な形式で、インフォメーション・センターを小さく始めることもできます。インフォメーション・センターの外観をどの程度改善するか、あるいは「原石のダイヤモンド」のままにするかは、完全に皆さんのビジネス・ニーズ次第です。インフォメーション・センターを作成して楽しんでください。

参考文献

学ぶために

製品や技術を入手するために

議論するために

  • Eclipse に関する質問を議論するための最初の場所として、Eclipse Platform newsgroups があります (このリンクをクリックすると、デフォルトの Usenet ニュース・リーダー・アプリケーションが起動し、eclipse.platform が開きます)。
  • Eclipse newsgroupsには、Eclipse を利用し、拡張することに関心を持つ人達のために、さまざまなリソースが用意されています。
  • developerWorks ブログから developerWorks のコミュニティーに参加してください。

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