このドキュメントでは DB2 Express-C 10.1 for Linux (以下 DB2 Express-C) をインストールする方法をご紹介します。

下佐粉 昭, ソフトウェア事業部, IBM

下佐粉 昭の肖像下佐粉 昭は DB2 に関して10 年の幅広い知識と経験を有する日本アイ・ビー・エムの社員です。彼は書籍「即戦力の DB2 管理術」の著者であり、「DB2 逆引きリファレンス」と「XML-DB 開発実技コース」の共著者でもあります。彼の旺盛な好奇心は DB2 に留まらず、Javaやオープン・テクノロジーでも幅広い活躍をしています。現在はソフトウエア事業に所属し、ビジネス・パートナー様の技術支援の仕事に従事しています。休日は各地の温泉に行く事を趣味にしています。



高橋 賢司, ソフトウェア事業部, IBM China

高橋 賢司の肖像高橋賢司は DB2 に関して 9 年の幅広い知識と経験を有する日本アイ・ビー・エムの社員です。彼の幅広い知識やビジネス・センスは、金融系のお客様でのシステム構築やパートナー様現場での豊富な経験に裏打ちされています。彼の現在の職務は、ビジネス・パートナー様向けのミドルウェアの構成・アーキテクチャーの観点からの技術支援です。ここ数年、私生活での彼の情熱はスキーに捧げられてきましたが、3年前に「パパ」になり、新たに情熱を注ぐ対象が増えました。



2012年 5月 16日

DB2 Express-C とは?

DB2 Express-C は、無料で使用できる DB2 のエディションです。Windows,Linux,Solaris(x86), Mac OSX 版が用意されています。DB2 Express-C には使用期限やデータベースサイズの制限がありません。また、商用利用も可能です。IBM からのサポートが無いこと以外は DB2 Express とほぼ同じ機能を誇ります。さらに有償のサポートを購入することも可能です。DB2 Express-C は米 IBM のサイトからダウンロードする事ができます。

1. はじめに

DB2 Express-C 10.1 for Linux (以下 DB2 Express-C) は、有償の DB2 Express とほぼ同じ機能を持っていながら、無料で使用することができるエディションです (IBM からのサポートはありませんが、WEB のフォーラムで Q&A を行っています)。2012 年 5 月に最新版 v10.1 が公開されました。

ドキュメントでは Linux 版 DB2 Express-C のインストール方法を詳細に解説します。

DB2 Express-C には以下のような制限がありますが、制限は少なめです。前バージョン (9.7) と比較して使用可能なメモリが 2GB から 4GB に増加しました。また DB サイズの制限が無いことは特筆すべきことでしょう。

最大プロセッサ数DB2 が使えるのは 2 コアまで (これ以上の CPU コアを持つマシンにも導入は可能)
最大使用可能メモリDB2 が確保できるメモリが 4GB まで (これ以上のメモリを持つマシンにも導入可能)
最大 DB サイズ制限無し

また、DB2 の主な特徴として挙げられるのが XML データベース機能の「pureXML」や、メモリ管理の自動調整機能「STMM」、Oracle との互換機能 (PL/SQL が動く) 等ですが、どれも DB2 Express-C に搭載されています。最新の機能を持つデータベースを、ぜひ試してください。


2. インストールの前提条件

DB2 10.1 for Linux がサポートする Linux ディストリビューションは「DB2 データベース製品のインストール要件」「Linux Supported Environments」に記述されています。

正確なサポート範囲は上記ドキュメントに譲りますが、Red Hat Enterprise Linux 5/6、SUSE Linux Enterprise Server 10/11、Ubuntu 10.4 が推奨ディストリビューションです。

このドキュメントで使用した DB2 と Linux ディストリビューションは以下の通りです。

  • DB2 10.1 Express-C (Intel Linux 64bit)
  • Redhat Enterprise Linux 6U2 (64bit)

3. OS の設定

DB2 の導入前に OS の設定を確認しましょう。ファイアーウォールと SELinux に注意が必要です。これらは OS 導入時に設定してしまうのが簡単ですが導入後に変更も可能です。

ファイアーウォールは DB2 インスタンスのポート番号と 523 番 (DB2 の管理ツールで使用) を許可するように追加する必要があります。上記のように OS 付属の GUI ツールなどで指定をしてください。DB2 インスタンスのポート番号は自由に設定できますが、ここでは一般的な 50000 番を指定しています。

SELinux は有効であっても DB2 は使用可能ですが、その場合は下記情報を参考に DB2 導入後に db2chgpath コマンドの実行が必要です。本番環境用 DB2 では SELinux を有効にし、開発用などでは無効にすると良いでしょう。

http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/db2luw/v10r1/index.jsp?topic=%2Fcom.ibm.db2.luw.admin.cmd.doc%2Fdoc%2Fr0023676.html

SELinux を無効にするには、/etc/sysconfig/selinux で SELINUX=disabled を指定します。

次に DB2 に必要となるパッケージを導入する必要があります。各ディストリビューションに必要となるパッケージは前述の「Linux Supported Environments」に記載されています。RHEL 6 については以下に記載されています。

https://www.ibm.com/developerworks/wikis/display/im/Red+Hat+Enterprise+Linux+%28RHEL%29+6+-+DB2+10.1

これによると RHEL6 では libstdc++.so.6 を導入しておく必要があります (libaio 等も必要ですが、これは通常は最初から導入されています)。パッケージマネージャーなどで compat-libstdc++-33 パッケージを導入してください。

最後に、これは必須ではありませんが DB2 のデータを格納するファイルシステム (表スペースを格納するファイルシステム) が ext4 の場合はマウントオプションの確認と変更をする事をお勧めします。

RHEL6 や SLES 11 等の新しいカーネルを使用したディストリビューションで ext4 ファイルシステムを利用する場合、I/O バリア (I/O barrier) という仕組みがデフォルトで有効になります。I/O バリアは fsync() システムコール実行時にファイルシステムへのデータ書き込み順序を保証する機能で、特にストレージ装置に独自のキャッシュ領域がある場合に重要です。

I/O バリアは、ext4 以外にも ext3、XFS、reiserfs でも有効にする事が可能です。(デフォルトで I/O バリアが有効かどうかは OS のマニュアルを確認してください)

I/O バリアを有効しても多くのアプリケーションには大きな影響が出ませんが、fsync() を多用するアプリケーションや、ファイル書き込みを平行して大量に行うアプリケーションではパフォーマンスへの影響が大きくなります。

下記の資料に記載があるように、DB2 ではこの I/O バリアをオフにする事が推奨されています。おそらくパフォーマンス面での影響があると思われます。

RHEL 6 の場合は /ets/fstab で該当する部分のオプションに nobarrier を指定します。通常はデフォルトオプション (defaults) が設定されているので defaults,nobarrier のように指定するのが良いでしょう。

SLES 11 の場合は nobarrier ではなく、barrier=0 と指定するようにマニュアルに記載されています。ext4 のドキュメントを読むと、barrier=0 でも nobarrier でもどちらでも良いようですが、どのように設定すれば I/O バリアを無効にできるかは OS のマニュアルを確認してください。


4. DB2 Express-C のダウンロード

DB2 Express-C は「Download DB2 Express-C」よりダウンロードが可能です。

DB2 Express-C は、多数の OS 用のイメージが用意されています。また、PHP や Rails のドライバや新しい GUI 環境 (IBM Data Studio) も無償でダウンロードすることができます。ここでは Linux x86 (64-bit) 版をダウンロードします。なお 32bit 版 Linux を使用している場合は、Linux 32-bit をダウンロードしてください

クリックすると以下の画面が現れます。IBM ID をお持ちの方は IBM ID でサインインしてください。ID をお持ちでない場合は右側の"Proceed without an IBM ID"をクリックしてください。

次の画面ではアンケートに答えた後、画面下の方でライセンスの確認を求められます。

ライセンス内容を確認の上、"I agree (同意します)" にチェックを入れて次に進んでください。

使用同意書に同意すると上の画面になります。ここではダウンロードの方法が選択できます。ダウンロード・ディレクター (Download Director) を使用した高速なダウンロード方法と、一般的な http 経由でのダウンロードが選択できます。

通常はダウンロード・ディレクターを使用します。"DB2 Express-C" と "National Language Pack for DB2" (言語パック) にチェックを入れて、一番下の「ダウンロード」をクリックします。言語パックは必須ではありませんが、導入すると DB2 が表示するメッセージが日本語になります。(言語パックを導入しなくても日本語データを格納する事は可能です) 同時に Data Studio Administration Client もダウンロードできますので必要な場合は同様にチェックを入れてください。

Java アプレットが使用できない環境ではダウンロード・ディレクターが使用できません。その場合は "Download using http" のタブをクリックしてからダウンロードしてください。


5. DB2 Express-C のインストール

ここでは、DB2 Express-C のインストール方法を解説します。まず root ユーザーでログインして、さきほどダウンロードしたファイルを任意のディレクトリに展開します。ここでは/root/db2/以下にファイルを保存し、そこに展開するとします。

まず、DB2 本体である db2_v101_linixx64_expc.tar.gz を展開します。

# cd /root/db2/
# tar zxvf db2_v101_linuxx64_expc.tar.gz

展開すると expc/というディレクトリができるので、そこに cd で移動し、その中で言語パックを展開します。

# cd expc/
# tar zxvf ../db2_v101_linuxx64_nlpack.tar.gz

db2setup を実行するとインストーラーが起動します。

# ./db2setup

このようにすると、DB2 本体と言語パックを同時に導入できます。なお DB2 本体導入後に言語パックだけを導入することも可能です。その場合は言語パックをどこか別のディレクトリに展開し、その中にある db2setup を実行してください。

注) 言語パック導入時に DB2 インスタンスを停止していないと言語パックの適用に失敗する場合があります。この場合は、当ドキュメントの FAQ をご覧ください。

インストーラーが起動すると以下のような画面が表示されます。左側のペインの、「製品のインストール」をクリックします。

すると、次のような画面が表示されますので、「新規インストール」をクリックします。

これから具体的なインストール方法を解説しますが、これは DB2 インストール方法の一例ですので、他の選択肢を選んでインストールしていただいても問題ありません。

注) 上記のセットアップ・ランチパッドは、Web ブラウザーにより表示されています。ここでは、FireFox を Web ブラウザーとして利用しています。画面のボタンが機能しない場合には、OS デフォルトの Web ブラウザーを変更して試してみてください。

DB2 をインストールする前に、最低でも以下の事を計画しておく必要があります。

  1. DB2 管理サーバーのユーザー名 (デフォルト:dasuser1)
  2. DB2 のインスタンス・ユーザー名 (デフォルト:db2inst1)
  3. fenced ユーザーのユーザー名 (デフォルト:db2fenc1) ※fenced ユーザーについては後述
  4. インスタンスの TCP/IP ポート番号 (デフォルト:50000 番)

DB2 のサーバー・プロセスは、上記の「DB2 のインスタンス・ユーザー」で起動されます。また、DB2 ではインスタンスが外部 (クライアント) からの接続を受け付けるために、1 インスタンス毎に一つ、現在使用していないポート番号が必要になります。ここでは 5000 番を使います。前述のファイアーウォールの設定と一致させるようにしてください。

インストール・ウィザードが開始され、この画面が表示されます。「次へ」をクリックします。

DB2 ライセンス情報の確認です。内容を確認して同意できたら「使用条件の条項に同意します。」をチェックして、「次へ」をクリックします。

インストール・タイプを選択します。「カスタム」を選択すると導入するコンポーネントを細かく選択できます。「標準」を選ぶと標準的なコンポーネントが選択され、またインストール時の質問項目の多くが自動的に決定されるため、質問項目が少なくなります。

多くの場合、「標準」のままで問題ありませんが、ここでは「カスタム」を選択しています。これはアプリケーション開発ツール (ライブラリやヘッダーファイル) を導入するためです。Rails 用ドライバなど Linux 用のソフトウェアはソースコードで提供され、コンパイルが必要なケースが多いため、アプリケーション開発ツールを導入しておくのが便利です。

選択したら「次へ」をクリックします。

ここでは応答ファイル (レスポンス・ファイル) を作成するかどうかを設定します。応答ファイルは、インストール時に選択した内容を記録しておくファイルで、同じ内容で次回インストールする際にそのファイルを使用するとインストール作業を自動化できるというものです。

「設定を応答ファイルに保管する」を選択したまま「次へ」をクリックします。

ここでは導入するフィーチャー (コンポーネント) を選択します。ここで「アプリケーション開発ツール」を追加で選択しておく事をお勧めします。

選択できたら「次へ」をクリックします。

ここでは言語ファイルと DB2 を導入するディレクトリを選択します。言語はデフォルトで OS のロケール (この場合は日本語) と英語が自動的に選択されます。

ディレクトリはデフォルトでは/opt/ibm/db2/V10.1/に設定されています。

多くのケースではどちらも変更は不要ですので、そのまま「次へ」をクリックします。

ここではインフォメーション・センター (マニュアル) の場所を設定します。通常は「IBM Web サイト」を選択しますが、ローカルネットワークにインフォメーション・センターが存在する場合は、そちらのホスト名とポート番号を指定してください。

DB2 の管理ユーザーについての設定です。デフォルトではユーザー名に dasusr1、管理ユーザーが属するグループ名に dasadm1 が指定されています。

パスワード欄が空白となっていますので、設定するパスワードを入力して下さい。

ホーム・ディレクトリもデフォルトで「/home/dasusr1」が指定されています。必要があれば、変更してください。

デフォルト UID を使用にチェックを入れると、インストーラーがユーザーID を自動的に選択します。任意のユーザーID を割り振りたい場合には、このチェックをはずし、適切なユーザーID を割り振ってください。また、グループ ID についても同様に、任意のグループ ID を指定することができます。

また、新規にユーザーを作成するのではなく、既存のユーザーを指定することもできます。その場合には、既存ユーザーのチェック・ボックスをチェックし、管理ユーザーとするユーザーをリストから選択してください。

続いて、インスタンスのセットアップに移ります。ここで、「DB2 インスタンスを作成する」を選ばない場合、データベースを扱うためのインスタンスの作成・構成はインストール・プロセスの中では行われず、インストール終了後に db2icrt コマンドなどを用いてマニュアルで実施することになります。多くの場合では、ここでインスタンスを作成するのが良いでしょう。「DB2 インスタンスを作成する」を選択し、「次へ」をクリックします。

インスタンス・オーナーについて指定する画面が表示されます。デフォルトではユーザー名に「db2inst1」、グループ名に「db2iadm1」が指定されています。DB2 プロセスは、ここで指定したユーザーで実行されます。

パスワードを設定してください。

その他のユーザー名、UID、グループ名、GID、ホーム・ディレクトリなどについては内容を確認し、必要があれば変更してください。

また、既存ユーザーを指定することもできます。

確認・設定を終えたら、「次へ」をクリックします。

次は、fenced (分離) ユーザーの設定です。DB2 のユーザー定義関数 (UDF)、ストアード・プロシージャーなどは、fenced ユーザー権限で実行されます。fenced ユーザーをインスタンス・オーナーと別に指定することで、ユーザー定義関数、ストアード・プロシージャーに問題があった際にインスタンス本体へ影響を及ぼすことを防ぎます。

ここでも、ユーザー名、UID、グループ名、GID、ホーム・ディレクトリを確認し、パスワードを設定するか、既存ユーザーを指定します。

これらの設定を終えたら「次へ」をクリックします。

ここではインスタンスが通信に使うポート番号を指定します。ここではデフォルトの 50000 番をそのまま使用しています。

また「システム起動時にインスタンスを自動開始する」にチェックが入っているため、OS 起動時に DB2 のインスタンス (db2inst1) が自動的に起動します。自動起動が不要な場合はチェックを外してください。

このページとこの次のページでは、通知機能を設定します。DB2 のヘルスモニター (状態管理機能) からメールで通知するために SMTP サーバーを指定し、次のページで連絡先メールアドレスを指定して進んでください。

「現時点では、通知を送信するように DB2 サーバーをセットアップしない」を選択することも可能ですが、その場合はメールでの通知が行われなくなります。

全て入力が完了すると、設定内容のサマリーが表示されます。設定内容に間違いが無いことを確認して「完了」をクリックします。後は自動的に DB2 のインストールが行われます。

インストールが終了すると上記のような完了の画面が表示されます。構成されたインスタンス名、インスタンス用の TCP/IP ポート番号などが記されていますので、確認してください。ポート番号については/etc/services ファイルでも確認することができます。

これで DB2 のインストールは完了です。「完了」をクリックしてインストールを完了します。


6. インストール後の確認

インストールが終了したので、動作を確認しましょう。root ユーザーからログアウトし、インスタンス・ユーザー (db2inst1) でログインしなおします。

シェル・ウィンドウを起動し、db2level コマンドを実行して DB2 のバージョンを確認してみましょう。画面に DB2 のバージョン番号や導入先ディレクトリが表示されます。

次にサンプルのデータベースを作成します。コマンドプロンプトで db2sampl と入力してください。(インスタンスが起動していない場合はまず db2start で起動する必要があります)

$ db2sampl

データベースの作成には少し時間がかかります。作成が完了するとデータベースが SAMPLE という名前で作成されます。

作成できたらデータベースに接続してみます。シェル・ウィンドウ上で以下のように入力し、SAMPLE データベースに接続してみましょう。

$db2 "CONNECT TO SAMPLE"      (データベースに接続)
$db2 "LIST TABLES"            (表の一覧を表示)
$db2 "SELECT * FROM STAFF"    (SQL を実行)
$db2 "TERMINATE"              (接続解除)

また IBM Data Studio (無料) を導入すると Eclipse ベースの GUI で DB2 の操作ができるようになります。(これまでの GUI であるコントロール・センターは v10.1 から廃止されました)

Data Studio は DB2 Express-C と同時にダウンロードするか、Data Studio のホームページからダウンロードが可能です。

Data Studio は、DB2 管理機能中心の Administration client と全機能を含んだ Full client の 2 種類があります。DB2 の管理目的であれば Administration client でほとんどの場合に対応できます。それぞれの機能の違いは「Features in IBM Data Studio」で確認できます。


7. よくある質問と答え (FAQ)

[Q] インストール時に問題があったようですが、インストール中のログはどこで確認できますか?

[A] /tmp にインストール時のログがあります。

インストール時のログは/tmp/db2setup.log ファイルに記録されます。インストール時に、問題が確認されたときや、インストール状況を確認したいときはこのファイルを参照しましょう。

また、インストール中に Java プロセスによって戻されるエラー出力が db2setup.err に記録されます。

[Q] 言語パック (National Language Pack) を導入する際に、DB2 インスタンスを停止し忘れてしまったのですが。

[A] DB2 インスタンスを停止した上で再度導入処理を行うか、db2iupdt コマンドを実行してください。

言語パックの導入プロセスの中では DB2 インスタンスを更新する db2iupdt というコマンドが実行されています。このコマンドはインスタンス・プロセスが停止した状態でないと実行することができません。

DB2 インスタンスを停止しない状態で言語パックの導入を実施すると、db2iupdt コマンドの実行に失敗しエラーとなります。この場合は、次のいずれかの方法で対処しましょう。

  • 方法 1: DB2 インスタンスを停止し、導入を再度行う

    db2inst1 ユーザで DB2 インスタンスを停止します。

    # su – db2inst1
    $ db2stop
    $ exit

    言語パックのファイルを展開し、インストール・ウィザード (db2setup) を起動します。

  • 方法 2: DB2 インスタンスを停止し、db2iupdt コマンドを実行します。

    db2inst1 ユーザで DB2 インスタンスを停止します。

    #su – db2inst1
    $db2stop
    $exit

    root ユーザで db2iupdt コマンドを実行します。

    #/opt/ibm/db2/V10.1/instance/db2iupdt db2inst1

[Q] ドキュメントや情報はどこにあるのですか?

[A] インターネット上で閲覧可能です。

[Q] 新しい DB2 インスタンスを追加するには?

[A] db2icrt コマンドを使用します。

DB2 インスタンスを追加するには、db2icrt を使用します。以下の URL にある解説を参照してください。

[Q] 他のマシン (クライアントマシン) からリモートの DB2 に接続するには?

[A] ランタイム・クライアントを導入後、接続先のサーバーを設定します。

他マシンから DB2 サーバーにコマンドラインで接続するには、DB2 のクライアント環境が導入されている必要があります。DB2 のクライアント環境は「DB2 for Linux, UNIX and Windows Trial Downloads」からダウンロード可能です。

上記より、"Data Server Client Packages (GA level)" もしくは "Data Server Client Packages (latest fixpacks)" をクリックします。latest fixpacks とは最新の修正が適用されたという意味です。DB2 10.1 はまだ Fix Pack (修正ファイル) が提供されていないため、"Data Server Client Packages (GA level)" をクリックします。

上記のようにたくさんの種類のクライアントがありますが、Data Server Client と書かれたリンクをダウンロードしてください。Data Server Client には全てのクライアントコンポーネントが含まれています。(なお JDBC での接続や、ODBC での接続のみ必要であれば、該当するコンポーネントをダウンロードする事でダウンロードサイズを小さくできます)

DB2 のコマンド・ウィンドウからリモートの DB2 サーバーに接続するにはクライアント環境を導入後、接続したいデータベースをクライアント側に登録する必要があります。

  1. まず、接続したい DB を提供しているインスタンスの TCP サービス名を DB2 サーバー上で確認します。DB2 サーバーにインスタンス・オーナーでログインして、db2 get dbm config コマンドを実行します。インスタンスに関する情報が出力されますが、その中の
    TCP/IP サービス名         (SVCENAME) = db2c_db2inst1

    の行を記録しておいてください。そして、そのサービス名と対になっている (同じ行に書かれている) TCP/IP のポート番号をサーバー上の/etc/services から見つけてください。
  2. インスタンス・オーナーでクライアントマシンにログインします (Windows の場合は、DB2 コマンドプロンプトを起動する)。
  3. 以下のコマンドを使用して、DB2 サーバーを新しいノードとして登録します。
  4. ノード (DB2 サーバー) 上のデータベースを登録します。

    上記登録が終了すると、別名を指定する事で DB2 サーバー上のデータベースに接続する事が出来ます。

    また、上記のコマンドラインからの方法以外にも、GUI の「構成アシスタント」を起動する事で、GUI 上で設定を行う事ができます。

[Q] パッチ (修正ファイル) はどこで入手できますか?

[A] IBM サイトより、入手できます。

DB2 用の修正ファイルは、Fix Pack ダウンロードサイトに Fix Pack という名前で公開されています。Fix Pack の適用方法は、Fix Pack のアーカイブ内 doc/jp/FixpakReadme.txt に日本語のマニュアルがありますので、そちらを参照してください。

ただし無償の Express-C 用には、Fix Pack は提供されていません。Express-C は定期的にダウンロードイメージが更新されるので、それを利用してください。Express-C の有償保守サービスを購入した場合は、Fix Pack が適用できるようになり、CPU コア数や RAM の使用可能量も増大します。

[Q] SQL****N というエラー文が表示されました。どういう意味ですか?

[A] "?" コマンドで調査するか、インフォメーション・センターを調べてください。

SQL から始まる文字列は、SQLCODE という DB2 でのエラー内容を表した値です。この値の意味を調べるには、インフォメーション・センターで検索するか、「データベース・リファレンス > メッセージ > SQL メッセージ」を参照してください。

また DB2 コマンド・ウィンドウで db2 "? SQLCODE" と入力する事で、簡易な解説を得る事ができます。

$ db2 "? SQL0204N"

[Q] ライセンスの登録はどのように行うのですか?
(この質問は製品版 DB2 についてです。DB2 Express-C では該当しませんが、このドキュメントを参考にして製品版の導入を行う方もいらっしゃると思いますので記載します。)

[A] DB2 ライセンス・センターを用いて GUI で行うか、db2licm コマンドを用いて行います。

製品のインストールを行っただけでは、ライセンスの登録は行われません。製品版を購入頂いた際にはインストール・イメージとは別にライセンス・ファイルが提供されます。このライセンス・ファイルを db2licm コマンドで登録してください。

$ db2licm –a ライセンス・ファイル名

8. Web 上のリソース

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ArticleTitle=DB2 Express-C 10.1 for Linux クイックインストール
publish-date=05162012