IBM Sametime 8.5 Media Server クライアントのトラブルシューティング

このガイドでは、IBM Sametime 8.5 Media Server のクライアント側に関する既知の問題とそのトラブルシューティング方法について説明します。翻訳原典の英文では製品バージョンとして「8.5.1」と明示しています、8.5.2でも適用可能な内容であることを確認しています。

Naveed Yousuf, Software Engineer, IBM

Naveed Yousuf is a Software Engineer working on various teams at IBM's Dublin Software Lab since 1999. He has worked with the Sametime Verification Test team for the past 4 years, focusing on integration and interoperability across Lotus Sametime products.



Conall O'Cofaigh, SameTime SVT, IBM China

Conall O'Cofaigh is a Software Engineer working on the Sametime Verification Test team. He's been with IBM since 2008, focusing on integration and interoperability across Lotus Sametime products.



Izabela Pogorzelska, SameTime SVT, IBM China

Izabela Pogorzelska is a Software Engineer working on the Sametime Verification Test team. She's been with IBM since 2008, focusing on automation and reliability across Lotus Sametime products.



2012年 2月 10日

はじめに

最初に、次の点を確認してください。

  • Media Manager Server が正常にインストールおよび構成され、すべてのコンポーネントが動作している。

  • Media Manager に必要な WebSphere Application Server のすべてのフィックスが IBM サポート技術情報 「WebSphere Application Server V7.0 fixes needed by Lotus Sametime 8.5」(英語) に従って適用されている。

  • クライアントとサーバーに最新の累積ホットフィックスが適用されている (推奨)。

  • オーディオ/ビデオ (AV) のポリシーが Sametime System Console (SSC) で正しく設定されている。

  • 「Sametime Instant Messaging のデフォルトポリシー」の「Sametime Media Server を介して使用可能なボイス/ビデオ機能」ポリシーが有効になっている。

  • 組み込み型クライアントでは、「Sametime Instant Messaging のデフォルトポリシー」の「Sametime Connect 機能と統合クライアントとの共用を許可する」ポリシーが有効になっている。


Lotus Sametime Connect ワークスペースの特定

Lotus Sametime Connect と IBM Lotus Notes は、どちらもユーザー固有のデータ (設定データ、プリファレンス、トレースログなど) をローカルハードドライブまたはネットワークドライブ上のワークスペースフォルダに格納します。そのため、Sametime Connect の問題を診断するために、ワークスペース内のファイルの更新や収集を依頼される場合があります。

ワークスペースの場所は、スタンドアロンの Lotus Sametime Connect クライアントと Lotus Notes のどちらを使用しているかによって、また、オペレーティングシステムや製品リリースによっても、異なります。ここでは、必要に応じてワークスペースの場所を特定する方法を説明します。

Lotus Sametime Connect スタンドアロンクライアント

Lotus Sametime Connect 8.5.1以降 では、表 1 に示すデフォルトのワークスペースロケーションが使用されます。

表 1. スタンドアロンのデフォルトのワークスペースロケーション (オペレーティングシステム別)
オペレーティングシステムワークスペースロケーション
Microsoft Windows 7 and Vista
C:\Users\<user_name>\AppData\Roaming\Lotus\Sametime
Microsoft Windows XP
C:\Documents and Settings\<user_name>\Application Data\Lotus\Sametime
Linux
/home/<user_name>/lotus/Sametime
Linux (upgrade older client)
/home/<user_name>/Lotus/Sametime
Mac OS
/Users/<user_name>/Library/Application Support/Lotus Sametime Data
Mac OS (upgrade older client)
/Users/<user_name>/Lotus/Sametime

Linux および Mac オペレーティングシステムのデフォルトのワークスペースロケーションは、Lotus Notes および Lotus SymphonyTM との一貫性を考慮して、バージョン 8.5.1 で変更されました。ただし、これより古い Lotus Sametime Connect 8.x クライアントから 8.5.1 以降にアップグレードする場合は、既存のワークスペースロケーションが使用されます。

Lotus Notes

Lotus Notes では、ワークスペースは Notes データディレクトリに格納されます。Notes 8.5.1 以降のデフォルトのワークスペースロケーションを表 2 に示します。

表 2. Notes のデフォルトのワークスペースロケーション (オペレーティングシステム別)
オペレーティングシステムワークスペースロケーション(Lotus Notes データフォルダー内)
Microsoft Windows (single-user client)
C:\Program Files\IBM\Lotus\Notes\Data\workspace
Linux
/home/<user_name>/lotus/notes/data/workspace
Mac OS
/Users/<user_name>/Library/Application Support/Lotus Notes Data/Expeditor/Applications

Lotus Sametime Connect でのロギングとトレース

Lotus Sametime Connect ユーザーは、クライアントでトレースを有効にすることができます。これには、次の手順を実行します。

  1. Lotus Sametime Connect クライアントを使用するマシンで、Sametime ワークスペース内の .config フォルダにある rcpinstall.properties ファイルをテキストエディタで開きます(Sametime ワークスペースを特定するには、前のセクション『Lotus Sametime Connect ワークスペースの特定』を参照してください)。

  2. 診断している問題の種類に応じて、次の行をファイルの末尾に追加します。

クライアント全般の問題
com.ibm.collaboration.realtime.level=FINE

全般的な問題:
com.ibm.collaboration.realtime.internal.telephony.level=FINE
com.ibm.collaboration.realtime.telephony.level=FINE
com.ibm.collaboration.realtime.telephony.tcspi.level=FINEST
com.ibm.collaboration.realtime.multimedia.level=FINE

オーディオ/ビデオ品質の問題:
com.ibm.collaboration.realtime.internal.telephony.level=FINE
com.ibm.collaboration.realtime.telephony.level=FINE
com.ibm.collaboration.realtime.telephony.softphone.level=FINER
com.ibm.collaboration.realtime.multimedia.level=FINER

注意: Sametime 8.5 では、上記の最後の行により、Sametime のログディレクトリ内にサイズの大きなオーディオ/ビデオトレースファイルが大量に生成されます。オーディオ/ビデオまたは SUT ソフトフォンコール中は、コールの 1 分ごとに 10 MB 以上のトレースが生成されることがあります。そのため、指示があり、ハードドライブに十分な空き領域がある場合を除いて、このレベルは使用しないで下さい。


問題判別のためのトレース

rcpinstall.properties へのトレース設定の追加

完全なトレースを行うには、rcpinstall.properties ファイルに次の設定を追加します。
com.ibm.collaboration.realtime.internal.telephony.level=FINE
com.ibm.collaboration.realtime.telephony.ui.level=FINE
com.ibm.collaboration.realtime.telephony.tcspi.level=FINEST
com.ibm.collaboration.realtime.telephony.softphone.level=FINER
com.ibm.collaboration.realtime.telephony.core.level=FINE
com.ibm.collaboration.realtime.multimedia.phonegrid.level=FINE
com.ibm.collaboration.realtime.multimedia.video.gips.level=FINE
com.ibm.collaboration.realtime.multimedia.phonegrid.internal.gips.level=FINE
com.ibm.ice.level=FINE

オーディオまたはビデオの品質に関する問題を診断する場合は、次の設定を追加します。
com.ibm.collaboration.realtime.multimedia.video.gips.level=FINE
com.ibm.collaboration.realtime.multimedia.phonegrid.internal.gips.level=FINE

接続エラーに関する問題を診断する場合は、次の設定を追加します。
com.ibm.collaboration.realtime.telephony.core.level=FINE
com.ibm.collaboration.realtime.telephony.tcspi.level=FINEST
com.ibm.collaboration.realtime.telephony.softphone.level=FINER
com.ibm.collaboration.realtime.internal.telephony.level=FINE
com.ibm.ice.level=FINE

ユーザーインターフェース (誤ったボタンやメニューの有効化、描画問題など) に関する問題を診断する場合は、次の設定を追加します。
com.ibm.collaboration.realtime.telephony.ui.level=FINE

クライアントの全般的な診断には、次の設定を推奨します。
com.ibm.collaboration.realtime.multimedia.level=FINE
com.ibm.collaboration.realtime.internal.telephony.level=FINE
com.ibm.collaboration.realtime.telephony.level=FINE
com.ibm.collaboration.realtime.telephony.tcspi.level=FINEST
com.ibm.collaboration.realtime.telephony.softphone.level=FINeR

rcpinstall.properties ファイルは、次の場所にあります( < > 内はユーザーのログインユーザー ID です)。
 Windows: C:\Documents and Settings\<username>\Application Data\Lotus\Sametime\.config\

Linux: /home/<user_name>/Lotus/Sametime/.config/

Mac: /Users/<username>/Lotus/Sametime/.config/

plugin_customization.ini へのトレース設定の追加

オーディオ/ビデオ品質の問題 (オーディオ/ビデオが使用できない、ビデオペインの再描画が遅い、オーディオ/ビデオの更新が何度も途切れるなど) を診断する場合は、plugin_customization.ini ファイルに次のトレース設定を追加します。
com.ibm.collaboration.realtime.telephony.voip/gips_debug=true

plugin_customization.ini ファイルは、次の場所にあります。
 Windows: C:\Program Files\IBM\Lotus\Sametime Connect\rcp\

Linux: /opt/ibm/lotus/Sametime/rcp/

Mac: /Applications/Sametime.app/Contents/MacOS/rcp/

クライアントマシンでのサーバー接続のトラブルシューティング

Sametime クライアントが Sametime Media Server および Community Server に正しく接続されていることを確認するには、コマンドラインで次のように netstat コマンドを実行して、Sametime クライアントマシンで確立されているネットワーク接続を表示します (これは Linux の例です。構文は OS によって異なります)。
netstat -na |grep ESTABLISHED

出力には、次の行が含まれています。

 
tcp600 a.a.a.a:53216x.x.x.x:5081ESTABLISHED
tcp600 a.a.a.a:60251y.y.y.y:1533ESTABLISHED

where:
a.a.a.a is the IP address of your Sametime client machine
x.x.x.x is the IP address of Media Manager Server. The connection should be on port 5081.
y.y.y.y is the IP address of Community Server. The connection should be on port 1533 (by default).


Web カメラのトラブルシューティング

Web カメラのトラブルシューティングを行うには、次の手順を実行します。

  • 必ず製造元の最新のカメラドライバを使用します。

  • ドライバをインストールしてからカメラを接続します。ドライバがインストールされていないと、カメラが汎用 UVC ドライバを使用する場合があります。

  • 最新のドライバの有無を製造元に確認するか、提供されている更新機能を使用します。

  • Windows Update でドライバを確認します (ほとんどの大手製造元は自社と Windows Update の両方の場所でドライバを更新しています)。

  • 他のドライバを入手できない場合を除いては、汎用 UVC ドライバは使用しないでください。 ただし、汎用ドライバを使用する必要がある場合、OS は必ず Windows XP SP2 以降を使用してください。

  • Sametime クライアントで、「ファイル」 – 「プリファレンス」 – 「ボイスおよびビデオ」を選択します。「プレビュー」ボタンをクリックして、Web カメラでビデオを表示できることを確認します。


ビデオのトラブルシューティング

ビデオのトラブルシューティングを行う場合は、次の点に注意してください。

  • 少なくとも 128 MB のビデオカードメモリが必要です。これより少ないメモリでも動作する場合がありますが、後で問題が発生する場合があります。また、16 MB の場合は必ず動作が失敗します。

  • 必要なメモリの量は解像度とビットレートによって異なります。

  • DirectDraw ドライバは画像復号で集中的に使用されるため、最善のパフォーマンスを得るために最新のビデオドライバを使用してください。

  • ビデオの動作には、プロセッサが集中的に使用されます。


リソース

Lotus Sametime wiki article, "Troubleshooting the IBM Lotus Sametime 8.5.1 Media Server:"
http://www-10.lotus.com/ldd/stwiki.nsf/dx/Troubleshooting_the_IBM_Lotus_Sametime_8.5.1_Media_Server

developerWorks Lotus Sametime product page:
http://www.ibm.com/developerworks/lotus/products/instantmessaging/

Technotes for Lotus Sametime:
www.ibm.com/support/search.wss?q=Sametime%20Standard&rs=477&tc=SSKTXQ&dc=DB520&dtm

Sametime インフォメーションセンターのトピック、「ログファイルの場所」:
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/sametime/v8r5/index.jsp?topic=/com.ibm.help.sametime.v85.doc/trouble/trbl_intro_log_collection.html

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ArticleTitle=IBM Sametime 8.5 Media Server クライアントのトラブルシューティング
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