IBM Sametime 8.5 Media Server のトラブルシューティング

この記事では、IBM Sametime 8.5 Media Server を使用する際に発生する一般的な問題のトラブルシューティングについて順を追って説明します。 Wiki の記事「Troubleshooting the Sametime 8.5 Media Server」を更新したガイドです。翻訳原典の英文では製品バージョンとして「8.5.1」と明示しています、8.5.2でも適用可能な内容であることを確認しています。

Naveed Yousuf, Software Engineer, IBM

Naveed Yousuf is a Software Engineer working on various teams at IBM's Dublin Software Lab since 1999. He has worked with the Sametime Verification Test team for the past 4 years, focusing on integration and interoperability across Lotus Sametime products.



Alicia Casarrubios, SameTime SVT, IBM China

Alicia Casarrubios is a Software Engineer working on the Sametime Verification Test team. She's been with IBM since 2009, focusing on integration and interoperability across Lotus Sametime products.



2012年 2月 03日

はじめに

最初に、次の手順で、サーバーと同じネットワークのサブネットに存在する Sametime クライアントをテストします (これにより、ファイアウォール/Network Address Translation (NAT) を問題から切り離して考えることができます)。

  1. クライアントとサーバーのファイアウォールを無効にします。

  2. Point-to-Point (P2P) コールを確認し、次に 3 者間コールを確認します。

  3. P2P でクライアントが双方向で接続されることを確認します。

  4. 3 者間 (またはそれ以上の) コールではすべてのトラフィックがサーバー経由でやり取りされることを確認します。

  5. 先にオーディオ/ビデオ (AV) コールをデバッグしてからミーティングの AV のデバッグに移ります。

この設定で正しく動作するまでは、ネットワークを複雑にしないでください。


Sametime 8.5 クライアントから Media Manager サーバーに接続するための要件

Sametime クライアントが Media Manager サーバーに接続するためには、次の状態が整っている必要があります。

  • Media Manager Server が正常にインストールおよび構成され、すべてのコンポーネントが動作している。

  • Media Manager に必要な WebSphere® Application Server のすべてのフィックスが IBM サポート技術情報 「WebSphere Application Server V7.0 fixes needed by Lotus Sametime 8.5」(英語) に従って適用されている。

  • クライアントとサーバーに最新の累積ホットフィックスが適用されている (推奨)。

  • AV のポリシーが Sametime System Console (SSC) で正しく設定されている。

  • 「Sametime Instant Messaging のデフォルトポリシー」の「Sametime Media Server を介して使用可能なボイス/ビデオ機能」ポリシーが有効になっている。

  • 組み込み型クライアントでは、「Sametime Instant Messaging のデフォルトポリシー」の「Sametime Connect 機能と統合クライアントとの共用を許可する」ポリシーが有効になっている。

Media Manager サーバーのログに「ST_CONNECT_NOT_PRIVILEGED」または「ST_CONNECT_HOST_UNREACHABLE」というエラーが記録されている場合は、Sametime コミュニティサーバーの信頼された IP リストに Media Server の IP を追加します。


問題: n ウェイチャットまたは AV ミーティングコールで AV が機能しない

n ウェイチャットや AV ミーティングコールで AV が機能せず、P2P の AV コールのみが機能する場合、問題は一般的に構成の設定が原因で発生しています。この問題を解決するには、次の手順を実行します。

  • すべての n ウェイコールと AV ミーティングコールで Conference Manager が少なくとも 1 つのパケット交換プログラムを使用できるようになっていることを確認します。

  • Media Server のログディレクトリに PacketSwitcher.info ファイルが存在していることを確認します。

  • WebSphere Application Server の Deployment Manager (DM) プロファイルディレクトリにある stavconfig.xml ファイルを開き、パケット交換プログラムのホストの値がパケット交換プログラムの実行マシンと同じになっていることを確認します。

  • OS のホストファイルからホストのエイリアスをすべて削除します。

  • 該当マシンに複数の IP/ホスト名が使用されている場合は、Media Server がマシンの 1 次ホスト名に対してデプロイされていることを確認します。

  • クライアントと Media Server がどれも NAT/ファイアウォールの背後にないことを確認します。

  • クライアントと Media Server は双方向の接続 (または ping) を開始できる必要があります。

  • User Datagram Protocol (UDP) がファイアウォールを通過できるようになっている必要があります。クライアントとサーバーのファイアウォールを無効にしてテストを実行し、AV を確認します。

  • 必要に応じて Media Server のログを診断し、トレースを有効にします。

AV セッションの最大参加者数の変更

これには、各 Conference Manager のConferenceManager.properties を編集して、MaximumAudioConferenceUsers と MaximumVideoConferenceUsers の値をネットワークと環境の状態に応じた適切な参加者数に変更します。

<WAS MS Profile>/installedApps/<Cell>
/ConferenceFocus.ear/ConferenceFocus.war/ConferenceManager.properties

MaximumAudioConferenceUsers は、サービスプロバイダが各オーディオ会議コールでサポートする最大ユーザー数です。

 MaximumAudioConferenceUsers=10

MaximumAudioConferenceUsers は、サービスプロバイダが各ビデオ会議コールでサポートする最大ユーザー数です。

 MaximumVideoConferenceUsers=6


ビデオのトラブルシューティング

ビデオの問題のトラブルシューティングを行う場合は、次の点に注意してください。

  • 少なくとも 128 MB のビデオカードメモリが必要です。これより少ないメモリでも動作する場合がありますが、後で問題が発生する場合があります。また、16 MB の場合は必ず動作が失敗します。

  • 必要なメモリの量は解像度とビットレートによって異なります。

  • DirectDraw ドライバは画像復号で集中的に使用されるため、最善のパフォーマンスを得るために最新のビデオドライバを使用してください。


Web カメラのトラブルシューティング

Web カメラのトラブルシューティングを行う場合は、次の点に注意してください。

  • 必ず製造元のドライバを使用します。

  • ほとんどのインストール手順では、USB Video Class (UVC) (英語)ドライバの使用を避けるために、ドライバをインストールしてからカメラを接続するように指示されます。

  • 最新のドライバの取得には、Microsoft® Windows® Update を使用してください。

  • 多くの異常終了は、Web カメラのドライバが古いことが問題の発端となっています。


UVC カメラのトラブルシューティング

UVC カメラの問題のトラブルシューティングを行う場合は、次の点に注意してください。

  • 特に候補が見つからなかった場合は、サムドライブなどの汎用的な Windows ドライバを使用してください。

  • ドライバは、Windows XP SP1 では破損します。SP2 ではほぼ機能し、SP3 では完全に機能します。

  • デバイス固有の設定を認識するフル機能のドライバを常に使用してください (汎用ドライバではフォーカスなどのカメラ機能がうまく動作しません)。

  • 一部のカメラは UVC ドライバのみを使用します。 しかし、多くのカメラは初期に UVC として表示されても、UVC 仕様を完全に実装していないため、後で異常終了などが発生します。これらはカメラ固有の仕様を持っています。


AV ポリシーのトラブルシューティング

SSC:Media Manager サーバー/ユーザーポリシーの属性の検証
以下は、Media Server で使用可能な各種のポリシーを示す URL のマッピングです。

• http://<host name>:9080/stpolicy/policy/av.default.policy
• http://<host name>:9080/stpolicy/policy/av.anonymous.policy
• http://<host name>:9080/stpolicy/serverpolicy/<server_policy_id>
• http://<host name>:9080/stpolicy/policy/<new_policy_id>

SSC:UI からの Media Manager ポリシーの属性の確認

  1. 「ポリシー」から「Media Manager」タブを選択し、「新規」ボタンをクリックします。ポリシーに名前 (audio_only など) を付け、値を適宜変更し、その内容を保存します。

  2. 「割り当て」ボタンをクリックすると、そのポリシーが要件に応じてユーザーまたはグループに割り当てられます。「ユーザー/グループの追加」、「完了」の順にクリックします (更新間隔は 1 時間です) 。

コミュニティサーバー:ポリシーの属性の確認

  1. コミュニティサーバーを再起動すると、DominoのTraceフォルダーに詳細なポリシーログが生成されます。directory: stpolicy_<#>.txte.g. stpolicy_100315_0957_0.txt

注意: stpolicy のログの生成やクライアントへの値の表示がすばやく行われるようにするには、管理者は Sametime コミュニティサーバーのポートレットで「Sametime コミュニティに追加された新規サーバー名を確認する頻度 (分)」の値を 60 分から目的のより短い頻度 (5 分または 10 分など) に変更する必要があります。


リソース

Sametime wiki article, "Troubleshooting the Sametime 8.5 Media Server:"(英語)
http://www-10.lotus.com/ldd/stwiki.nsf/dx/Troubleshooting_the_Sametime_8.5_Media_Server

developerWorks Lotus Sametime product page:(英語)
http://www.ibm.com/developerworks/lotus/products/instantmessaging/

Technotes for Lotus Sametime:(英語)
www.ibm.com/support/search.wss?q=Sametime%20Standard&rs=477&tc=SSKTXQ&dc=DB520&dtm

Sametime インフォメーションセンターのトピック、「ログファイルの場所」:
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/sametime/v8r5/index.jsp?topic=/com.ibm.help.sametime.v85.doc/trouble/trbl_intro_log_collection.html

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