メモ: この記事で説明するブランディングの手順は、スタンドアロンの Sametime Connect クライアントにのみ適用可能です。Lotus Notes に埋め込まれた Sametime クライアントには使用できません。
ブランディング・プラグインを使用して Lotus Sametime Connect クライアントをカスタマイズできます。最近のユーザーは、自分のパーソナル・ブランディング用プラグインの作成に興味があるかもしれません。さらに大きな規模で言えば、企業は自社のアイデンティティーを用いてブランディングできるコミュニケーション・ツールの活用に関心があるかもしれません。企業がコミュニケーションとコラボレーションのツールとして Lotus Sametime を採用する場合、自社ブランディングで Lotus Sametime クライアントをカスタマイズすると、そのツールを使用している全社員に自社ブランディングが自動表示されるようになります。
この記事は、ダウンロードとして、架空の会社 Your Co 用のサンプル・ブランディング・プラグインを含んでいます。Lotus Sametime 8.0 以降のクライアントの単一インスタンスにプラグインをインストールする方法、他のイメージを使用してサンプル・プラグインを更新するときのヒント、およびパーソナライズしたブランディングまたは自社ブランディングの作成ガイドラインについて説明します。この記事に記載された操作の実行に、開発経験や Eclipse 統合開発環境 (IDE) は必要ありません。
Lotus Sametime では、環境内で競合を起こすことなく、同時に複数のブランディング・プラグインを Lotus Sametime Connect クライアントにインストールできます。ユーザーは、切り替えたければ、別のブランディングに簡単に切り替えることができます。カスタムのブランディング・プラグインを Lotus Sametime 7.5 にもインストールできますが、その場合は、この記事で紹介するプラグインとは異なるプラグインが必要です。
ブランディングは、Lotus Sametime Connect クライアントの 3 つのエリアに適用できます。図 1 には、3 つのブランディング・エリアが表示されています。この画面では、Lotus Sametime ウィンドウが重なり合っています。ログイン・ウィンドウが一番上に表示され、その下に連絡先リストのウィンドウがあり、チャット・ウィンドウが一番下にあります。
図 1. Lotus Sametime Connect クライアントの 3 つのブランディング・エリア
ユーザーが最初に見るブランディング・エリアは、図 2 に示すログイン・ウィンドウです。
図 2. ログイン・ウィンドウに表示された Your Co のブランディング
図 2 に示すブランディングでは、ユーザー・ログイン用フィールドの上にイメージが配置されています。ブランドが表示された 2 番目のエリアは、連絡先/プライマリー連絡先のリストの下です。この領域は HTML ファイルからレンダリングされます。図 3 に示す Your Co の例では、いくつかのリンクと 1 つのブランディング・イメージが HTML ファイルに含まれています (図の Lotus Sametime クライアント・ウィンドウは縮小表示されています)。
図 3. 連絡先ハブに表示された Your Co ブランディング
3 番目のブランディング・エリアは、Lotus Sametime チャット・ウィンドウの右上隅付近にあります (図 4 参照)。
図 4. チャット・ウィンドウに表示された Your Co ブランディング
この記事では、ユーザーの Lotus Sametime クライアントが C:\SametimeConnect8 ディレクトリーにインストールされているものとします。
プラグインは、フィーチャー・サイトの一部としてパッケージ化されています。フィーチャー・サイトの構築の詳細については、Technote「Automatically updating Sametime 7.5.x Connect clients」を参照してください。
この記事に含まれている yourco_feature_site.zip ファイルをダウンロードします。
ZIP アーカイブ・ファイル、JAR アーカイブ・ファイル、アーカイブからのファイルの抽出、またはアーカイブ・ファイルの作成の詳細については、後述の「アーカイブ・ファイルの取り扱い」を参照してください。
yourco_feature_site.zip から、すべてのファイルをハード・ディスク (たとえば、C:\temp ディレクトリー) に抽出します。このステップでは、YourCoSametimeBranding というフォルダーが C:\temp フォルダー内に作成されます。ファイル構造を図 5 に示します。
ZIP ファイルには、site.xml ファイルと、フィーチャーおよびプラグイン用 JAR ファイルが含まれています。このフィーチャーをインストールするときは、基本ディレクトリー YourCoSametimeBranding を指定してください。
図 5. Your Co フィーチャー・サイトのファイル構造
リスト 1 に示すように、site.xml ファイルにはフィーチャーの ID とロケーションが含まれています。
リスト 1. site.xml ファイルの feature タグ
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <site> <feature url="features/yourbranding_feature_8.0.0.jar" id="yourbranding_feature" version="8.0.0"/> </site> |
yourco_feature_8.0.0.jar ファイルには、feature.xml という 1 つのファイルが含まれています。このファイルはフィーチャー・ディスクリプターで、フィーチャー ID、ラベル、説明、プラグインの ID、著作権とライセンスの説明が含まれています (リスト 2 参照)。
リスト 2. feature.xml のフィーチャー・ディスクリプター
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <feature id="yourbranding_feature" label="Your Branding Sametime Feature" version="8.0.0" plugin="yourbranding.branding"> <description url=""> [Enter Feature Description here.] </description> <copyright url=""> [Enter Copyright Description here.] </copyright> <license url=""> [Enter License Description here.] </license> <plugin id="yourbranding.branding" download-size="0" install-size="0" version="8.0.0"/> </feature> |
Lotus Sametime 8.0 以降でプラグインをインストールするには、次の手順に従います。
- Lotus Sametime クライアントを起動してログインします。「ツール」メニューから「プラグイン」を選択し、「プラグインのインストール」を選択します。
- 表示されるウィンドウで、2 番目のオプション「インストールする新しい機能の検索」を選択します。
- 「次へ」をクリックします。「フォルダー・ロケーションの追加」ボタンをクリックし、yourco_feature_site.zip
(C:\temp\YourCoSametimeBranding) を抽出したフォルダーを参照します。「OK」をクリックします。図 6 を参照してください。
図 6. プラグイン用フォルダー・ロケーションの追加
- ロケーション・リストには「temp/YourCoSametimeBranding」が表示されます。ロケーションの横にあるチェック・ボックスが選択されていることを確認し、「終了」をクリックします。
- 表示される次のウィンドウで「temp/YourCoSametimeBranding」を展開し、「Your Co’s Sametime Feature
8.0.0」を選択して「次へ」をクリックします。図 7 を参照してください。
図 7. インストールするフィーチャーの選択
- 「使用条件の条項に同意します」をクリックし、「次へ」をクリックします。図 8 を参照してください。
図 8. フィーチャーのライセンス同意の受け入れ
- 「終了」をクリックします。Lotus Sametime の再起動が必要なことを示すメッセージが表示されます。Lotus Sametime を再起動します。再起動時に、Your Co ブランディングは表示されません。
デフォルトのブランディングの代わりに Your Co ブランディングを選択するよう Lotus Sametime クライアントに指示するには、plugin_customization.ini ファイルを修正します。このファイルは C:\SametimeConnect8\rcp ディレクトリーにあります。バックアップ用に plugin_customization.ini ファイルのコピーを作成します。テキスト・エディターを使用して、このファイルを編集用に開きます。ブランディングを変更するには、このファイルでプリファレンスを設定する必要があります。stBranding プリファレンスを次のように設定してください。
com.ibm.collaboration.realtime.ui/stbranding=yourco.branding.yourco_custom
このコードは、ファイル内で 1 行で記載される必要があります。yourco.branding.yourco_custom は Your Co ブランディングのフィーチャー・プラグインの ID です。yourco_custom は plugin.xml 内のプラグイン ID で、yourco.branding は feature.xml 内のフィーチャー ID です。フィーチャー ID は site.xml ファイルでも指定されます。
この変更を行ったあと、ファイルを保存してから Lotus Sametime を終了し (実行されている場合)、Lotus Sametime を再起動します。Your Co ロゴでブランド設定されたログイン・ウィンドウによって、グリーティングが表示されます。
複数のブランディング・プラグインを Lotus Sametime に同時にインストールできます。別のプラグインに切り替えるには、plugin_customization.ini ファイルで stBranding プロパティーを変更し、使用したいブランディング ID をこのプロパティーが参照するようにします。plugin_customization.ini ファイルで参照されているプラグインを Lotus Sametime が見つけられない場合、デフォルトのブランディングが使用されます。plugin_customization.ini に変更を加えたときは、Lotus Sametime を再起動する必要があります。
プラグインは、次のファイルにインストールされています。
C:\SametimeConnect8\shared\eclipse\plugins\yourco.branding_8.0.0.
yourco.branding_8.0.0 フォルダーの内容は、yourco_feature_site.zip から yourco.branding_8.0.0.jar ファイルを抽出したものです。このフォルダーには、プラグインの記述を提供する plugin.xml ファイルが含まれています。リスト 3 を参照してください。
リスト 3. plugin.xml ファイルの内容
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <plugin> <extension id="yourco_custom" point="com.ibm.collaboration.realtime.ui.stbranding"> <stbranding id="yourco.branding.login" name="login dialog branding" targetView="com.ibm.collaboration.realtime.login"> <image file="brand/images/YOURCO_400X100.jpg"/> </stbranding> <stbranding height="64" id="yourco.branding.chat" name="chat window branding" targetView="com.ibm.collaboration.realtime.chatwindow" valign="top" width="64"> <image file="brand/images/YOURCO_64X64.png"/> </stbranding> <stbranding height="35" id="yourco.branding.imhub" name="contact list branding" targetView="com.ibm.collaboration.realtime.imhub" valign="bottom"> <website url="/brand/im_hub.html"/> </stbranding> </extension> </plugin> |
このファイルで指定される詳細情報には、次のものがあります。
- ログイン・イメージ (brand/images/YOURCO_400X100.jpg)
- チャット・ウィンドウ・イメージ (brand/images/YOURCO_64X64.png)
- チャット・ウィンドウ・イメージの高さと幅 (64 x 64 ピクセル)
- 連絡先リストのブランディング URL (/brand/im_hub.html)
- 連絡先リストの高さ (35 ピクセル)
サンプル・プラグインを修正するには、最初に、YourCoSametimeBranding フォルダーのコピーを C:\temp に作成し、その名前を C:\temp\My_YourCoSametimeBranding に変更します。My_YourCoSametimeBranding\plugins フォルダーで、yourco.branding_8.0.0.jar の内容を My_YourCoSametimeBranding\plugins\yourco.branding_8.0.0 フォルダーに抽出します。図 9 を参照してください。
図 9. 変更されたフィーチャー・ファイルの構造
Your Co のイメージは、My_YourCoSametimeBranding\plugins\yourco.branding_8.0.0\brand\images にあります。
独自のブランディング・イメージを使用するには、イメージ・ファイルを同じディレクトリーにコピーし、C:\temp\My_YourCoSametimeBranding\plugins\ yourco.branding_8.0.0\plugin.xml ファイルでファイル参照を変更します。必要に応じて、幅と高さのサイズ調整ができます。サイズに関する考慮事項については、次のセクション「ブランディングの推奨事項」を参照してください。
連絡先リストのブランディング・エリアを修正するには、C:\temp\My_YourCoSametimeBranding\plugins\ yourco.branding_8.0.0\brand\im_hub.html ファイルを開いて編集します。Your Co プラグインでは、2 つのリンクと 1 つのイメージがHTML ファイルで表示されます。お好みに合わせて修正し、必要であれば、plugin.xml ファイルで高さを調整します。
変更をテストする準備が整ったら、次の手順に従います。
- yourco.branding_8.0.0 フォルダーの内容で構成される、プラグイン用 JAR ファイル「C:\temp\My_YourCoSametimeBranding\plugins\ yourco.branding_8.0.0.jar」を作成します。
- Your Co サンプルのブランディング・プラグインを Lotus Sametime からアンインストールし (詳細については、「サンプル・プラグインの削除または無効化」のセクションを参照)、再びインストールします。C:\temp\My_YourCoSametimeBranding で、更新されたフィーチャー更新サイトを必ず参照するようにしてください。
プラグインまたはフィーチャーの ID を変えるには、plugin.xml ファイル、feature.xml ファイル、および site.xml ファイルの修正が必要です。
ライセンスや著作権の説明など、フィーチャーの情報を修正する場合は、yourco.branding_feature_8.0.0.jar ファイルを抽出し、feature.xml ファイルに変更を加えて、JAR ファイルを再作成し、さらにフィーチャー・サイトを再インストールする必要があります。
Your Co ブランディング・サンプルで使用されているイメージのサイズは次のとおりです。
- 連絡先リスト: 130 x 30 ピクセル
- チャット・ウィンドウ: 64 x 64 ピクセル
- ログイン・ウィンドウ: 400 x 100 ピクセル
ユーザーがチャット・ウィンドウと連絡先リスト・ウィンドウをサイズ変更できるということを心に留めておいてください。背景が透明のイメージの使用を検討してもよいかもしれません。連絡先リストでイメージが使用されている場合は、HTML の背景色をイメージの背景色に合わせて設定するのもよいでしょう。このサンプルでは、連絡先のイメージが、HTML 内にある幅 100% の表の右側に配置されています。リストのサイズが変更されても、ロゴは右側にとどまります。
Lotus Sametime をコミュニケーション用ビジネス・ツールとして使用する場合、カスタムのブランディング・プラグインを作成し、コア Lotus Sametime パッケージに加えて展開することができます。このカスタマイズにより、会社のブランディングが社内のすべての Lotus Sametime クライアント・ユーザーに自動表示されるようになります。ブランディング・プラグインは、システム管理者による制御を通じて、ユーザーのクライアントに自動供給できます。これを行うには、いくつかの方法があります。たとえば、Lotus Sametime クライアント 8.0 のインストール・パッケージに含むことができるように、プラグインを容易にパッケージ化できます。あるいは、プラグインを更新サイトに載せ、Lotus Sametime クライアントが更新を自動受信するよう設定することも可能です。Lotus Sametime サーバーは、環境内のすべてのクライアントに対して強制更新をかけるよう構成することもできます。
Lotus Sametime に自分の好みを加えるには、ユーザーの個人的な写真やお気に入りのリンク (連絡先リストのブランディング・スペース内にあるリンク) などを含んだブランディング・プラグインを作成するのも一案です。出張の多いコンサルタントなら、たぶん、大切な人の小さなイメージを Lotus Sametime クライアントに追加したいと思うでしょう。例として、図 10 をご覧ください。
図 10. ブランド表示されたログイン画面
プラグインをアンインストールまたは無効にするには、Lotus Sametime Connect クライアントで「ツール」メニューに移動し、「プラグイン」、「プラグインの管理」の順に選択します。表示されるウィンドウの左側のナビゲーションで「C:\SametimeConnect8\shared\eclipse」フォルダーを展開し、「Your Co’s Sametime Feature 8.0.0」をクリックします。右側のパネルで「アンインストール」をクリックします。
アーカイブにはいくつかのタイプがあり、ファイルのアーカイブを取り扱うツールもさまざまなものがあります。この記事で触れたアーカイブ・タイプは、ZIP (.zip) ファイルと JAR (.jar) ファイルの 2 つです。WinZip は、アーカイブ・ファイルを取り扱うポピュラーなユーティリティーです。まだ WinZip をインストールしていない場合は、http://www.winzip.com で提供されているトライアル版をダウンロードできます。
アーカイブ・ファイル (JAR または ZIP) を開いて、含まれているファイルを抽出するには、WinZip を起動し、「File」メニューの「Open Archive」を選択します。開きたいファイルを参照し、「Open」をクリックします。「Actions」メニューで「Extract」を選択します。ファイルの抽出先のフォルダー (たとえば、C:\temp) を参照し、「Extract」をクリックします。
アーカイブ・ファイル (ZIP または JAR) を作成するには、Microsoft Windows Explorer を使用して、アーカイブするフォルダーまたはファイルを参照します。アーカイブに追加するファイルおよびフォルダーを選択します。右クリックし、「送る」->「WinZip」->「Add to Zip file」の順に選択します。「Add to archive」フィールドに新規アーカイブのファイル名を入力し (「Open」ボタンを使用してフォルダーを参照できます)、「Add」をクリックします。
Lotus Sametime 8.0 以降の Connect クライアントは、ブランディング・プラグインを通じて固有のユーザー・エクスペリエンスを持つことができます。ブランディング・プラグインは、個人ユーザーが作成、インストール、使用することも、会社全体で使用することもできます。
Your Co images provided by Mandee M. Astuti, sister of the author. Mandee is the Creative Director of Vamp Design, http://www.vamp-design.com.
| ファイル名 | サイズ | ダウンロード形式 |
|---|---|---|
| yourco_feature_site.zip | 46.6KB | HTTP |
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Refer to the IBM Lotus Sametime product page.
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Refer to the technote, "Automatically updating Sametime 7.5.x Connect clients."
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Refer to the IBM Redbooks® publication, "Extending Sametime 7.5 - Building Plug-ins for Sametime."