レベル: 中級 Rich Buck, Software Engineer, IBM Wu W Huang, Software Engineer, IBM Andy Nolet, Software Engineer, IBM Nirmala Venkatraman, Performance Architect, IBM Bin Yang, Software Engineer, IBM
2009年 10月 23日 I/Oパフォーマンスの向上は、IBM® Lotus® Domino® 8.5の大きな目標でした。developerWorks®の記事"IBM Lotus Domino 8.5 performance for IBM Lotus Notes users"では、Lotus Notesクライアントでアクセスする場合に、大きなI/O削減がなされていることを示しています。この記事では、Lotus iNotes® を使用する場合のI/O削減効果を示します。Lotus iNotesは、以前はLotus Domino Web Accessという名前であり、8.5からLotus iNotesと名前変更されました。
(原文公開日 : 2009年3月31日、更新日 : 2009年7月28日)
はじめに
この記事はLotus Domino 8.5のパフォーマンスについての3つパートからなる文書の2つ目のパートです。パート1、パート3の文書も確認してください。
この記事で示すテストでは、NotesBenchの新しいワークロードを使っています。一般的なiNotesユーザーが、一台のDominoサーバーに対して実際に行うメッセージとカレンダー操作により近づけるために、負荷の高いワークロードを使用しています。"DWA8"メールワークロードはLotus Domino8 iNotesのフルモード、"DWA85"メールワークロードはLotus Domino 8.5 iNotesのフルモード、"DWA85Lite"メールワークロードはLotus Domino8.5のライトモードをシミュレーションするために使用しました。この記事は、Lotus Domino 8 iNotesのフルモードとLotus Domino 8.5 iNotesのフルモードのパフォーマンス比較、そしてLotus iNotes 8.5のフルモードとLotus iNotes 8.5のライトモードのパフォーマンスを比較したものです。
新しいiNotesのワークロードは、"Notes8Mail"ワークロードと同じハイレベルのアクションを実行しています。Lotus Domino Web Accessワークロードについての文書も公開予定です。"N8Mail"ワークロードについてのより詳細な情報は、次のdeveloperWorksの"IBM Lotus Notes V8 workloads: Taking performance to a new level."の記事を参照してください。
Lotus Domino 8.5 iNotes のフルモード、ライトモードのより詳細な情報は Lotus Domino wiki. を参照してください。
テストした全てのプラットフォームに共通のLotus Domino サーバー構成
テスト環境は、サーバー上の Domino ディレクトリーの5,000 ユーザーに対してセットアップしました。ユーザー文書のメールフォーマットのプリファレンスには、”送信者のフォーマットの維持”を定義しました。DWA8init、DWA85initは、メールデータベース内にさまざまなサイズと添付ファイルのある3,000通の文書がある状態でスタートさせました。受信ボックスの平均メッセージサイズは100KB、メールデータベースサイズは300MBとしました。メールデータベースのサイズ、必要となる総計のディスクスペースを小さくするために、添付ファイルに対し、MIME圧縮を有効(MimeCompressAttachments=1) にしました。これにより、メールデータベースサイズは170MBに削減されました。[実行時を優先] を設定したトランザクション・ログが有効で、メール・ジャーナルはすべてのメッセージをローカルに記録するよう設定しました。また、Domino8.0及びDomino8.5のメッセージングとオペレーティング・システム に対して Domino ドメイン・モニター (DDM) 調査が有効であり、Lotus Domino8.5について、Notesの圧縮を有効としました。
Lotus Domino サーバーとメール・テンプレートに、Lotus Domino HTTPチューニングパラメーターの設定が使用されています。すべてのオペレーティング・システムで使用された構成を表 1 に示します。プラットフォーム固有の追加項目については、各プラットフォームの結果を示すセクションで説明します。表 1 に示した各 notes.ini 設定の詳細については、巻末の付録を参照してください。
表1. すべてのオペレーティング・システムにおけるテスト用の Lotus Domino サーバーの構成
| 構成 | Lotus Domino 8.0 測定 | Lotus Domino 8.5 測定 |
|---|
| メールテンプレート | Mail8.ntf with ODS 48 | Mail85.ntf with ODS 51 |
|---|
| ワークロード | DWA8 | DWA85 / DWA85ライト |
|---|
| トランザクション・ログ | 有効 / 実行時を優先 | 有効 / 実行時を優先 |
|---|
| Lotus Domino attachment and object service (DAOS) | N/A | 暗号化付有効 (Microsoft® Windows® operating systemのみ) |
|---|
| メール・ジャーナル | 全てのメッセージをローカルへ | 全てのメッセージをローカルへ |
|---|
| メール・データベースのデフォルト以外の追加オプション | ビューの自動更新無効 空きスペースを上書きしない | ビューの自動更新無効 空きスペースを上書きしない 文書データの圧縮 |
|---|
| サーバー・タスク | Replica,Router,Update,AMgr,Adminp, Sched,CalConn,RnRMgr,LDAP,HTTP | Replica,Router,Update,AMgr,Adminp, Sched,CalConn,RnRMgr,LDAP,HTTP |
|---|
| Notes.ini の追加設定 | RouterDbCacheSize=6100
Schedule_No_Validate=1
NSF_DBcache_Maxentries=6000
Create_R8_Databases=1
Debug_NSF_Show_Allstats=1
iNotes_WA_ProfileCacheSize=6000
NSF_DBUCACHE_MAX_ENTRIES=6000 | Lotus Domino 8.0 設定に以下を追加
Create_R85_Databases=1
Debug_NSF_Compress_All_Notes=1
Create_R85_Log=1
Enable_LZ1_Encrypted_Notes=1
MIMECompressAttachments=1 |
|---|
メモ: この記事で示す結果は制御された環境でベンチマークを実行して得られたものです。ベンチマーク測定中は典型的なユーザーのオペレーションが含まれるように管理されるため、実際のユーザーはLotusDominoをベンチマークで使われる機能よりも少ない機能を使用するといった違いがある可能性があります。これらは、Lotus Dominoのリリースごとの相関を理解することが優先されているがゆえであり、実際の導入で推奨というわけではありません。キャパシティプランニングについては、ハードウェアベンダーとIBMテックラインに相談してください。
また、さまざまなハードウェア・プラットフォームでの結果を示していますが、これらのハードウェア構成は単純に比較できるものではありません。この記事の目的は Lotus Domino 自体のパフォーマンスに焦点を当てることであり、このデータをプラットフォーム相互の比較には使用しないでください。System z Linux上のLotus Domino 8及びLotus Domino 8.5をサポートしています。ですが、測定可能なハードウェアという理由からテスト結果はこの記事には含まれていません。
以降のセクションで、テストした各プラットフォームでの結果を示します。
AIX上での結果
IBM AIX®上でのテストに使用された構成を表 2 にまとめます。
表2. AIXの構成
| モデル | P570 PowerPC® Power5™ |
|---|
| テスト用のプロセッサー/スピード | 4つの物理プロセッサーと4つの論理プロセッサー(SMT) で構成された1.5 GHzのプロセッサー |
|---|
| メモリー | 16 GB RAM |
|---|
| 利用可能な物理ディスク | IBM DS4000シリーズ(RAID0を使用し、それぞれ7トレイを持つ15000 RPMの14基で構成されるFastT Fiber Channelストレージ) |
|---|
| 利用可能な論理ボリューム | Lotus Domino バイナリー/データ用に3つの論理ボリューム、トランザクションロギングに1つの論理ボリューム |
|---|
| オペレーティングシステム | AIX V5.3 ML5 64-bit |
|---|
| Lotus Dominoバージョン | Lotus Domino 8.0 32-bitアプリケーション(Mail8.ntf テンプレート) Lotus Domino 8.5 64-bitアプリケーション(Mail85.ntf テンプレート) |
|---|
| テスト共通の項目に追加するNotes.ini の設定 | なし DAOSは無効化 |
|---|
Lotus Domino構成
テスト用ハードウェアはp570+であり、マルチのLPAR(論理パーティション)として構成されています。論理パーティションはコンピューターのプロセッサー、メモリー、ハードウェアリソースがマルチ環境に配分されます。そのため、それぞれの論理パーティションでオペレーティングシステム、アプリケーションを独立して持つことができます。テストでは、LPARは単一のDPAR(Lotus Dominoパーティションサーバー)として構成しました。私たちは、キャッピングを利用して、LPARが4つの物理プロセッサーを持つように構成しました。なぜなら、AIX5.3の環境では、SMT(対称型マルチプロセッサ)機能でさらに4つの物理プロセッサーを利用することができるためです。
ストレージを実装したIBM DS400シリーズFastT iber channelは、RAID0とJFS2を利用して構成しています。
図1、2、3では、異なるユーザーロード(1000ユーザー単位)ごとの1時間の平均のテスト結果をグラフに示しています。Lotus Domino8.5についてDAOSを有効としていません。
- 青の棒グラフは、Mail8テンプレートを用いたLotus Domino8上の"DWA8"メールワークロードでの結果を表しています。
- 緑の棒グラフは、Mail8.5テンプレートを用いたLotus Domino8.5上の"DWA85"メールワークロードでの結果を表しています。
- 紫の棒グラフは、Mail8.5テンプレートを用いたLotus Domino8.5上の"DWA85Lite"メールワークロードでの結果を表しています。
1,000ユーザー単位でアクセスユーザーを増加させており、増加にあたっては1時間の間隔をおいて、負荷を安定させています。Lotus Domino 8.5 ではDAOSを設定していません。
図1. AIX: プロセッサー使用率

Lotus Domino 8.0 iNotesフルモードそしてLotus Domino 8.5 iNotesフルモードのプロセッサーリソースの使用は測定されたすべてのシミュレートしたユーザー・レベルで、ほぼ同じ結果です。Lotus Domino 8.5 iNotesライトモードではプロセッサーリソースの使用が7%まで削減されています。
図2. AIX: ディスク操作合計/秒

Lotus Domino8.5の測定結果は図2に示されており、ディスク操作合計/秒が実際に減少したことを示しています。フルモードワークロードは24%から27%の範囲で削減されています。ライトモードのワークロードはフルモードのワークロードとほぼ同じパフォーマンスです。
図3. AIX: ディスク・メガバイト転送合計/秒

ディスク・メガバイト転送合計/秒もまたLotus Domino 8.5では実際に減少したことが図3に示されています。フルモードのワークロードではLotus Domino8.5を利用した場合、25%から38%の範囲で削減されています。ライトモードのワークロードとフルモードのワークロードに大きな違いはありません。
表 3. AIX V6.1: 4,000 ユーザーでのDWA8とDWA85のリソース使用状況の比較
| リソース | Lotus Domino 8
DWA8 | Lotus Domino 8.5
DWA85 | 変化(%) |
|---|
| プロセッサー使用率 | 73 | 73 | 0% |
|---|
| ディスク操作合計/秒 | 1366 | 1042 | -24% |
|---|
| ディスク読み取り合計/秒 | 561 | 284 | -49% |
|---|
| ディスク書き込み合計/秒 | 805 | 758 | -6% |
|---|
| ディスク・メガバイト転送合計/秒 | 22.5 | 16 | -29% |
|---|
| ディスク・メガバイト読み取り合計/秒 | 4.9 | 2.2 | -55% |
|---|
| ディスク・メガバイト書き込み合計/秒 | 17.5 | 13.8 | -21% |
|---|
| 共有メモリー使用量 (MB) | 1336 | 1334 | 0% |
|---|
| プロセス・メモリー使用量 (MB) | 0.15 | 0.38 | 153% |
|---|
| ネットワーク・メガバイト/秒 | 1.2 | 1.17 | -2% |
|---|
HTTPプロセスメモリーはこの表では意味がないほど小さいため、表には記載されていません。
表 4. AIX V6.1: 4,000 ユーザーでのDWA85とDWA85Liteのリソース使用状況の比較
| リソース | Lotus Domino 8.5
DWA85 | Lotus Domino 8.5
DWA85Lite | 変化(%) |
|---|
| プロセッサー使用率 | 73 | 69 | -5% |
|---|
| ディスク操作合計/秒 | 1042 | 1038 | 0% |
|---|
| ディスク読み取り合計/秒 | 284 | 278 | -2% |
|---|
| ディスク書き込み合計/秒 | 758 | 760 | 0% |
|---|
| ディスク・メガバイト転送合計/秒 | 16 | 16.4 | 2% |
|---|
| ディスク・メガバイト読み取り合計/秒 | 2.2 | 2.2 | 0% |
|---|
| ディスク・メガバイト書き込み合計/秒 | 13.8 | 14.2 | 3% |
|---|
| 共有メモリー使用量 (MB) | 1936 | 2056 | 6% |
|---|
| プロセス・メモリー使用量 (MB) | 0.38 | 0.31 | -18% |
|---|
| ネットワーク・メガバイト/秒 | 1.17 | 1.08 | -8% |
|---|
同じハードウェア上では、Lotus Domino8.5の新しい高負荷のワークロード(DWA85とDWA85Lite)は、Lotus Domino 8.0での新しい高負荷のワークロード(DWA8)の結果よりもディスクのI/Oを削減し、転送データは少なくなります。全てのワークロードに対し、Lotus Domino8.5とLotus Domino8双方でプロセッサーの利用率はほぼ同じです。
IBM i 上の結果
ここに示されている全てのパフォーマンステストの結果は、2つのアクティブプロセッサーコアと11GBメモリーを持つIBM i570を使用しました。システムはRAID5プロテクションが設定された48ディスクドライブで構成がされています。全二重モードで実行されている単一の 100 MB イーサネット・アダプターを通じて行われました。
表5. IBM iの構成
| モデル | IBM i570 (9406-MMA) |
|---|
| テスト用のプロセッサー/スピード | 2つの4.7 GHz プロセッサーコア |
|---|
| メモリー | マシンプール用に3 GB の専用メモリー 基本プール用に8 GB の専用メモリー |
|---|
| ディスクドライブ | RAID-5プロテクションを設定した48ドライブ |
|---|
| オペレーティングシステム | IBM i 5.4 |
|---|
| Lotus Dominoバージョン | Lotus Domino 8.0 32-bitアプリケーション(Mail8.ntf テンプレート) Lotus Domino 8.5 64-bitアプリケーション(Mail85.ntf テンプレート) |
|---|
| テスト共通の項目に追加するNotes.ini の設定 | なし DAOSは無効化 |
|---|
Lotus Domino構成
システムは 1 つの Lotus Domino パーティションで構成されています。トランザクション・ログとメール・ジャーナルのファイルは、Lotus Domino データ・ディレクトリー下に置かれています。テストはDomino8.5で実行され、DAOSは無効としています。各テストは、それぞれ 1000、2000、3000、および 4000 ユーザーのシミュレーションのもとで実行され、パフォーマンス・データは各データ・ポイントでの一定のワークロードを実行した1時間あたりの平均値です。
図4、5、6は、前述の図と同様の色分けでテストを示しています。
- 青の棒グラフは、Mail8テンプレートを用いたLotus Domino8上の"DWA8"メールワークロードでの結果を表しています。
- 緑の棒グラフは、Mail8.5テンプレートを用いたLotus Domino8.5上の"DWA85"メールワークロードでの結果を表しています。
- 紫の棒グラフは、Mail8.5テンプレートを用いたLotus Domino8.5上の"DWA85Lite"メールワークロードでの結果を表しています。
図4. IBM i: プロセッサー使用率

図4はシミュレートした異なるユーザー数ごとのシステムのプロセッサーの使用率を示しています。このデータからわかるように、Lotus Domino8.5のDWA85の結果をLotus Domino8のDWA8と比較すると、それぞれのデータポイントで、プロセッサーの利用率が低くなっています。
図5. IBM i: ディスク操作合計/秒

図5はシミュレートした異なるユーザー数ごとのディスク操作合計/秒を示しています。このデータからわかるように、Lotus Domino8.5のDWA85はLotus Domino8のDWA8と比較すると、それぞれのデータポイントで、ディスク操作合計/秒が17%から23%の範囲で改善されています。Lotus Domino8.5のDWA85Liteはディスク操作合計/秒で最も低い値を示しています。
図6. IBM i: ディスク・メガバイト転送合計/秒

図6はシミュレートした異なるユーザー数ごとのディスク・メガバイト転送合計/秒について示したものです。このデータからわかるように、Lotus Domino8.5のDWA85はLotus Domino8のDWA8と比較すると、それぞれのデータポイントで、ディスク・メガバイト転送合計/秒が22%から27%の幅で改善され、転送データが少なくなっています。Lotus Domino8.5のDWA85LiteはLotus Domino8.5のDWA8.5と比較して、ディスク・メガバイト転送合計/秒が6%まで削減され、もっとも低い値を示しています。
表 6. IBM i: 4000 ユーザーでのDWA8とDWA85のリソース使用状況の比較
| リソース | Lotus Domino 8
DWA8 | Lotus Domino 8.5
DWA85 | 変化(%) |
|---|
| プロセッサー使用率 | 78.1 | 74.5 | -5% |
|---|
| ディスク操作合計/秒 | 2290.4 | 1809.5 | -21% |
|---|
| ディスク読み取り合計/秒 | 852.4 | 586.4 | -31% |
|---|
| ディスク書き込み合計/秒 | 1438.0 | 1223.1 | -15% |
|---|
| ディスク MB 転送合計/秒 | 25.27 | 19.08 | -24% |
|---|
| ディスク読み取り MB 合計/秒 | 9.41 | 6.18 | -34% |
|---|
| ディスク MB 書き込み合計/秒 | 15.87 | 12.90 | -19% |
|---|
| 基本プール・ページ・フォールト/秒 | 748.60 | 497.2 | -34% |
|---|
| ネットワーク MB/秒 | 1.26 | 1.24 | -2% |
|---|
表6はLotus Domino8.5のDWA85とLotus Domino8のDWA8の比較からパフォーマンスの改善について示しています。ワークロードレベルはシミュレートした4,000ユーザーのワークロードレベルです。ディスク操作合計/秒の割合は21%改善され、ディスク・メガバイト転送合計/秒の割合は24%改善され、ページ・フォールト/秒の割合は34%改善されています。
表 7. IBM i: 4000 ユーザーでのDWA85とDWA85Liteのリソース使用状況の比較
| リソース | Lotus Domino 8.5
DWA85 | Lotus Domino 8.5
DWA85Lite | 変化(%) |
|---|
| プロセッサー使用率 | 74.5 | 69.1 | -7% |
|---|
| ディスク操作合計/秒 | 1809.5 | 1721.7 | -5% |
|---|
| ディスク読み取り合計/秒 | 586.4 | 521.3 | -11% |
|---|
| ディスク書き込み合計/秒 | 1223.1 | 1200.4 | -2% |
|---|
| ディスク MB 転送合計/秒 | 19.08 | 17.99 | -6% |
|---|
| ディスク読み取り MB 合計/秒 | 6.18 | 5.45 | -12% |
|---|
| ディスク MB 書き込み合計/秒 | 12.90 | 12.54 | -3% |
|---|
| 基本プール・ページ・フォールト/秒 | 497.2 | 448.1 | -10% |
|---|
| ネットワーク MB/秒 | 1.24 | 1.13 | -9% |
|---|
表7は、Lotus Domino8.5ライトのDWA8.5がLotus Domino8.5のDWA8.5と比較してリソースの使用が低いことを示しています。ワークロードレベルはシミュレートした4000ユーザーのワークロードレベルです。プロセッサーの使用は7%、ディスク操作合計/秒は5%、ページ・フォールト/秒の割合は10%低い値を示しています。そして、ネットワーク使用量は9パーセント良い値を示しています。
全体的に、Lotus Domino 8.0と8.5では、CPU使用率が改善し、ディスクI/Oにおいて大きな改善がなされていることが分かりました。ページングフォールトの値も下がっています。Lotus Domino 8.5 のDWA85Liteメールシナリオでは、Lotus Domino 8.5 の"DWA85"メールシナリオと比較して、主なパフォーマンス指標において良い結果が得られています。
Linuxの結果
Intel Linuxの単一4つのコア(quad コア)プロセッサー(32GB RAM)をサーバーとしてテストしました。3つのトレイで、それぞれに14ディスクドライブのFastTを使用しDS4000ストレージを構成しました。DS4000ストレージは、3つのRAID0に分けられ、各々の13の論理ドライブは、Lotus Dominoデータ、実行ファイルを持ちます。そして、3つのディスクドライブのRAID0の4つの論理ボリュームは、Lotus Dominoトランザクションログを含みます。
表8. Linuxの構成
| モデル | Intel 64-bit platform |
|---|
| テスト用のプロセッサー/スピード | 4つのコア(quad コア)で構成されたIntel Xeon® MP/ 2.4GHz |
|---|
| メモリー | 32 GB |
|---|
| 利用可能な物理ディスク | IBM DS4000シリーズ(75Gディスクドライブ×14の3トレイで、4つの論理ボリュームとして構成) |
|---|
| 利用可能な論理ボリューム | Lotus Domino データ用に 3 論理ボリューム、トランザクション・ログ用に 1 論理ボリューム、 |
|---|
| オペレーティングシステム | SuSE SLES 10 x86-64 |
|---|
| Lotus Dominoバージョン | Lotus Domino 8.0 32-bitアプリケーション(Mail8.ntf テンプレート) Lotus Domino 8.5 64-bitアプリケーション(Mail85.ntf テンプレート) |
|---|
| テスト共通の項目に追加するNotes.ini の設定 | NSF_BUFFER_POOL_SIZE_MB=256 DAOSは無効化 |
|---|
Lotus Domino構成
Intel 64bitLinuxバージョンSuSE SLES 10 x86/64上のiNotesの結果を、このセクションでは示しています。オペレーティング・システムが 64 ビットですが、テストで使用した Lotus Domino のバージョンはすべて 32 ビットであったことに注意してください。Lotus Domino のような 32 ビット・アプリケーションを 64 ビット Linux で実行することには利点があります。その 1 つとしてメモリーが挙げられます。32 ビット・アプリケーションは、32 ビット Linux では最大 3 GB の使用可能メモリーを得られるのに対し、64 ビット Linux では最大 4 GB のメモリーを得られます。Lotus Domino では、追加のサーバー・タスクまたはアプリケーションのために、この追加メモリーが効率よく活用されます。
DWA8ワークロードはLotusDomino 8(Mail8テンプレート)、DWA85ワークロードLotus Domino8.5(Mail85テンプレート)でテストしました。Lotus Dominoの実行ファイルは一つのRAID0 の論理ボリュームにインストールしました。Lotus Dominoデータ、メールジャーナル、メールデータベースは3つのRAID0の論理ボリュームに置かれています。Lotus Dominoトランザクションログは小さなRAID0の論理ボリュームに置かれています。メールジャーナル圧縮、デザイン圧縮、LZ1添付圧縮、そしてデータベースビューの自動更新プロパティを有効にしました。
図7、8、9では、異なるユーザーロード(1000ユーザー単位)ごとの1時間の平均のテスト結果をグラフに示しています。
- 青の棒グラフは、Mail8テンプレートを用いたLotus Domino8上の"DWA8"メールワークロードでの結果を表しています。
- 緑の棒グラフは、Mail8.5テンプレートを用いたLotus Domino8.5上の"DWA85"メールワークロードでの結果を表しています。
- 紫の棒グラフは、Mail8.5テンプレートを用いたLotus Domino8.5上の"DWA85Lite"メールワークロードでの結果を表しています。
1,000ユーザー単位でアクセスユーザーを増加させており、増加にあたっては1時間の間隔をおいて、負荷を安定させています。
図7. Linux: プロセッサーの稼動度

図7はシミュレートした異なるユーザー数ごとのシステムのプロセッサーの使用率を示しています。Lotus Domino8.5フルモードとLotus Domino8のプロセッサー稼動度の結果はほぼ同じです。しかし、DWA85Liteはプロセッサーの稼動度は、DWA85フルモードと比較すると5%から10%の幅でよい値を示しいます。
図8. Linux: ディスク操作合計/秒

図8はシミュレートした異なるユーザー人数ごとにディスク操作合計/秒(IOPS)を示しています。Lotus Domino8.5のiNotesフルそしてライトモード共に、ディスクのIOPSがLotus Domino8.0と比較して10%から35%の幅で改善されています。Lotus Domino8.5のフルモードそしてライトモードのワークロードでは、ディスクのIOPSは同じです。
図9. Linux: ディスク・メガバイト転送合計/秒

図9はシミュレートした異なるユーザー数ごとのディスク・メガバイト転送合計/秒について示したものです。Lotus Domino8.5のiNotesフルそしてライトモード共に、ディスク・メガバイト転送合計/秒がLotus Domino8.0と比較して53%から67%の幅で改善されています。Lotus Domino8.5のフルモードそしてライトモードのワークロードでは、ディスク・メガバイト転送合計/秒は同じです。
表 9. Linux: 4000 ユーザーでのDWA8とDWA85のリソース使用状況の比較
| リソース | Lotus Domino 8
DWA8 | Lotus Domino 8.5
DWA85 | 変化(%) |
|---|
| プロセッサー使用率 | 42 | 41 | -2% |
|---|
| ディスク操作合計/秒 | 624 | 563 | -10% |
|---|
| ディスク読み取り合計/秒 | 40 | 51 | 28% |
|---|
| ディスク書き込み合計/秒 | 584 | 513 | -12% |
|---|
| ディスク MB 転送合計/秒 | 10.5 | 8.4 | -20% |
|---|
| ディスク MB 読み取り合計/秒 | 0.7 | 0.6 | -14% |
|---|
| ディスク MB 書き込み合計/秒 | 9.8 | 7.8 | -20% |
|---|
| 共有メモリーMB/秒 | 944 | 1000 | 6% |
|---|
| HTTPプロセスメモリーMB/秒 | 76 | 83 | 9% |
|---|
| ネットワーク MB/秒 | 1.22 | 1.18 | -3% |
|---|
表9では、4,000ユーザーをシミュレートした場合の、Lotus Domino 8.0上のiNotesとLotus Domino 8.5上のiNotesフルモードiNotesについて、サーバーリソースのキーとなる項目を比較しています。プロセッサーの利用率は、Lotus Domino8上のiNotesとLotus Domino8.5上ののiNotes8.5のフルモードについて比較しています。ディスク操作合計/秒は10%、ディスク MB 転送合計/秒は20%の改善を示しています。
また、64bitカーネルは、ディスク読み取り合計/秒の削減に有効なファイルシステムキャッシュ用の大きな32GB物理メモリーにも効果があります。Lotus Domino8.5 iNotesフルモードはLotus Dominoの共有メモリーについて6%の増加を示しています。Lotus Domino8.5 iNotesフルモードではLotus Domino8.0のiNotesと比較して、ネットワーク MB/秒の改善は3%ととても小さいものでした。
表 10. Linux: 4000 ユーザーでのDWA85とDWA85Liteのリソース使用状況の比較
| リソース | Lotus Domino 8.5
DWA85 | Lotus Domino 8.5
DWA85Lite | 変化(%) |
|---|
| プロセッサー使用率 | 41 | 39 | -5% |
|---|
| ディスク操作合計/秒 | 563 | 567 | 1% |
|---|
| ディスク読み取り合計/秒 | 51 | 60 | 18% |
|---|
| ディスク書き込み合計/秒 | 513 | 507 | -1% |
|---|
| ディスク MB 転送合計/秒 | 8.4 | 8.4 | 0% |
|---|
| ディスク MB 読み取り合計/秒 | 0.6 | 0.8 | 33% |
|---|
| ディスク MB 書き込み合計/秒 | 7.8 | 7.6 | -3% |
|---|
| 共有メモリー使用量 (MB) | 1000 | 998 | 0% |
|---|
| プロセス・メモリー使用量 (MB) | 83 | 83 | 0% |
|---|
| ネットワーク MB/秒 | 1.18 | 1.12 | -5% |
|---|
表10では、4,000ユーザーシミュレートした場合の、Lotus Domino8.5上のiNotesのフルモードとライトモードについて、サーバーリソースのキーとなる項目を比較しています。Lotus Domino8.5のフルモードよりもライトモードの方がプロセッサーの使用率はおおよそ5%、ネットワーク MB/秒についても5%のよいという結果でした。ディスクのI/Oやメモリーといった残りの結果については、Lotus Domino8.5上フルモード、ライトモードでほぼ同じ結果でした。
iNotesのフルモードでは、Lotus Domino8.5はLotus Domino8のiNotesユーザーと比較して、プロセッサー使用率の減少はありませんでした。Lotus Domino8.5はディスク操作合計/秒とディスク MB 転送合計/秒について著しく減っています。Lotus Domino8.5上のiNotesライトモードもまたプロセッサー稼動度、ネットワーク MB/秒について差は小さいですが、よい結果でした。
Solaris上の結果
Solarisのテストは8プロセッサードメインで、それぞれ 9 ドライブを持つ 6 個の RAID 0 論理ユニットで Lotus Domino データと実行可能ファイルを保持しています。7つ目の6DiskRAID0論理ユニットはトランザクションログを含んでいます。表11はSolarisの構成を要約しています。
表11. Solarisの構成
| モデル | Sun 6800 |
|---|
| テスト用のプロセッサー/スピード | 8 / 1050 MHz |
|---|
| メモリー | 32 GB |
|---|
| 利用可能な物理ディスク | 60 |
|---|
| 利用可能な論理ボリューム | RAID-0で7 – T3 論理ボリューム |
|---|
| オペレーティングシステム | Solaris 10 |
|---|
| Lotus Dominoバージョン | Lotus Domino 8.0 32-bitアプリケーション(Mail8.ntf テンプレート) Lotus Domino 8.5 64-bitアプリケーション(Mail85.ntf テンプレート) |
|---|
| テスト共通の項目に追加するNotes.ini の設定 | DAOSは無効化 |
|---|
Lotus Domino構成
この記事のはじめに説明されているLotus Dominoの設定でSolarisシステムを構成しています。また、どちらの測定でも、 NSF バッファー・プールはデフォルトの 512 MB に設定されています。このシステムには、Solaris がファイル・キャッシュとして使用するのに十分なメモリーが装備されています。さらに、ファイル・システムは標準の Sun 8 K ブロック・サイズを使用していて、4 K のブロック・サイズを使用する他のシステムとはディスク入出力率が少し異なる結果となりました。このシステムでは、Lotus Domino 8.5 によってプロセッサーとディスクの使用率が大幅に改善されています。
図10、11、12では、異なるユーザーロード(1000ユーザー単位)ごとの1時間の平均のテスト結果をグラフに示しています。Lotus Domino8.5についてDAOSを有効としていません。
- 青の棒グラフは、Mail8テンプレートを用いたLotus Domino8上の"DWA8"メールワークロードでの結果を表しています。
- 緑の棒グラフは、Mail8.5テンプレートを用いたLotus Domino8.5上の"DWA85"メールワークロードでの結果を表しています。
- 紫の棒グラフは、Mail8.5テンプレートを用いたLotus Domino8.5上の"DWA85Lite"メールワークロードでの結果を表しています。
図10. Solaris: プロセッサーの使用率

Lotus Domino8.5のプロセッサー使用率はLotus Domino8.0のフルモードのワークロードの場合と同じです。DWA85Liteのワークロードでは5%から10%の幅でCPUの利用が削減されます。図10を参照。
図11. Solaris: ディスク操作合計/秒

Lotus Domino8.5の測定結果は実際にディスク操作合計/秒の減少を示しています。フルモードのワークロードは33%から38%の幅で効果を示しています。ライトモードのワークロードはLotus Domino8.5上のフルワークロードと比較して3%から8%の幅でさらなる効果を示しています。図11を確認してください。
図12. Solaris: ディスク MB 転送合計/秒

Lotus Domino8.5では、実際にディスク MB 転送合計/秒が減少しました。フルモードのワークロードでは、Lotus Domino8.5使用時に25%から38%の幅で減少しています。ライトモードのワークロードでは、Lotus Domino8.5上でフルワークロードと比較してさらに2%から6%減少しています。図12を確認してください。
表12 Solaris: 4000 ユーザーでのDWA8とDWA8.5のリソース使用状況の比較
| リソース | Lotus Domino 8
DWA8 | Lotus Domino 8.5
DWA85 | 変化(%) |
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| プロセッサー使用率 | 86 | 84 | -2% |
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| ディスク操作合計/秒 | 931 | 622 | -33% |
|---|
| ディスク読み取り合計/秒 | 51 | 27 | -47% |
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| ディスク書き込み合計/秒 | 880 | 595 | -32% |
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| ディスク MB 転送合計/秒 | 22.2 | 16.6 | -25% |
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| ディスク MB 読み取り合計/秒 | 4.4 | 1.6 | -64% |
|---|
| ディスク MB 書き込み合計/秒 | 17.8 | 15.0 | -16% |
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| 共有メモリー使用量 (MB) | 946 | 977 | 3% |
|---|
| プロセス・メモリー使用量 (MB) | 200 | 281 | 41% |
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| ネットワーク MB/秒 | 1.14 | 1.12 | -2% |
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SolarisサーバーではLotus Domino8.5では、表12に見られるようなI/Oについて大きな効果があります。ディスクの操作は、Lotus Domino8.0と比較した場合、プロセッサー使用率の増加なく30%減少しました。Lotus Domino 8.5 では、設計要素と文書の両方を圧縮された形式でディスクに保存できます。この手法にはオペレーティング・システム・ファイルのキャッシュを強化するという付加価値もあり、圧縮されたほとんどのデータがキャッシュに含められるため、実際にはその効率が倍増します。非常に大きな32GBメモリーを持つシステムでは、とても明確にそれを示しています。このシステムは例外的に 32 GB という大量のメモリーを持っていますが、この効果を十分に示しています。Lotus Domino 8.0 と比較して、物理ディスクへのアクセスが必要な読み取り操作は47 %の減少ですが、ディスクから読み取るバイト数は64% も減少しています。
表13. Solaris: 4000 ユーザーでのDWA8.5とDWA8.5ライトのリソース使用状況の比較
| リソース | Lotus Domino 8.5
DWA85 | Lotus Domino 8.5
DWA85Lite | 変化(%) |
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| プロセッサー使用率 | 84 | 78 | -7% |
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| ディスク操作合計/秒 | 622 | 597 | -4% |
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| ディスク読み取り合計/秒 | 27 | 26 | -4% |
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| ディスク書き込み合計/秒 | 595 | 571 | -4% |
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| ディスク MB 転送合計/秒 | 16.6 | 15.6 | -6% |
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| ディスク MB 読み取り合計/秒 | 1.6 | 1.4 | -13% |
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| ディスク MB 書き込み合計/秒 | 15.0 | 14.2 | -5% |
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| 共有メモリー使用量 (MB) | 977 | 975 | 0% |
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| プロセス・メモリー使用量 (MB) | 281 | 279 | -1% |
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| ネットワーク MB/秒 | 1.12 | 1.02 | -9% |
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ユーザーのレスポンスの改善がライトモードの第一目的のため、サーバーのオーバーヘッドを減らすことはは必要ではありません。しかしながら、実際にはサーバーヘッドの減少が本当に確認できるのは、ライトモード時です。ディスク操作とディスク MB 転送合計/秒について、サーバーのオーバーヘッドがそれぞれ4%から6%削減されると、プロセッサー稼動度は7%減少します。表13を確認してください。
Microsoft Windows 2003 Enterprise x64 上での結果
8アクティブプロセッサーのインテルシステム Microsoft Windows 2003 Enterprise x64 Editionを使用しました。システムは6GBメモリー、RAID0の42ディスクドライブとローカルディスクドライブで構成しました。ネットワークは単一の1.0Gbpsイーサーネットアダプターを使用しました。表14にWindows2003の構成をまとめています。
表14. Windows 2003 configuration
| モデル | Intel 64-bit platform |
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| テスト用のプロセッサー/スピード | 8つのプロセッサー(3.33 GHz) |
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| メモリー | 6 GB |
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| 利用可能な物理ディスク | 43 ディスク |
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| 利用可能な論理ボリューム | 6つの RAID-0 論理ボリューム |
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| オペレーティングシステム | Windows 2003 Enterprise x64 Edition, SP2 |
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| Lotus Dominoバージョン | Lotus Domino 8.0 32-bitアプリケーション(Mail8.ntf テンプレート) Lotus Domino 8.5 64-bitアプリケーション(Mail85.ntf テンプレート) |
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| テスト共通の項目に追加するNotes.ini の設定 | NSF_BUFFER_POOL_SIZE_MB=512
DAOSは無効化 |
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Lotus Domino構成
DWA8ワークロードを使用して、32ビットバージョンのLotus Domino 8上でMail8.nsfテンプレートでテストを行いました。DWA85とDWA85Liteワークロードは、64ビットバージョンのLotus Domino 8.5上でMail85.ntfテンプレートをテストするのに使用されました。Lotus Dominoプログラム実行ファイルは、68GBのローカルディスクにインストールされています。Dominoデータ(トランザクションログ、メールジャーナル、DAOS、メールデータベース、絵tc)は、IBM System Storage DS4000上のRAID-0で構成された論理ボリュームに配置されています。メールジャーナルとトランザクションログをLotus Domino 8と8.5上で有効にしています。DAOSは、Lotus Domino 8.5上で全てのメールデータベース、mail.box、メールジャーナルについて有効になっています。
図13、14、15で、異なるユーザーロード(1000ユーザー単位)ごとの1時間の平均のテスト結果をグラフに示しています。
- 青の棒グラフは、Mail8テンプレートを用いたLotus Domino8上の"DWA8"メールワークロードでの結果を表しています。
- 緑の棒グラフは、Mail8.5テンプレートを用いたLotus Domino8.5上の"DWA85"メールワークロードでの結果を表しています。
- 紫の棒グラフは、Mail8.5テンプレートを用いたLotus Domino8.5上の"DWA85Lite"メールワークロードでの結果を表しています。
図13. Windows2003 x64: プロセッサー使用率

図13はシミュレートした異なるユーザー数ごとのシステムのプロセッサーの使用率を示しています。プロセッサー使用率はLotus Domino8とLotus Domino8.5のフルモードでほぼ同じです。DWA85Liteのプロセッサー使用率は、DWA85のフルモードと比較して8%のよい値を示しています。
図14. Windows2003: ディスク操作合計/秒

図14はシミュレートした異なるユーザー人数ごとにディスク操作合計/秒を示しています。ディスク操作合計/秒はLotus Domino8と比べて22%から40%の幅で削減されています。ディスク操作合計/秒はDWA85とDWA85ライトワークロードでは同じです。
図15. Windows2003: ディスク・メガバイト転送合計/秒

図15はシミュレートした異なるユーザー数ごとのディスク・メガバイト転送合計/秒について示したものです。Lotus Domino8.5はディスク・メガバイト転送合計/秒について45%から50%の幅で改善されています。ディスク・メガバイト転送合計/秒はDWA85とDWA85Liteのワークロードでは同じ結果です。
Table 15 summarizes the details of the resource usage at 4000 users for the 64-bit version of Microsoft Windows.
表15 Windows2003 x64: 4000 ユーザーでのDWA8とDWA85のリソース使用状況の比較
| リソース | Lotus Domino 8
DWA8 | Lotus Domino 8.5
DWA85 | 変化(%) |
|---|
| プロセッサー使用率 | 47.55 | 48.65 | 2% |
|---|
| ディスク操作合計/秒 | 1071.52 | 832.04 | -22% |
|---|
| ディスク読み取り合計/秒 | 474.77 | 263.03 | -45% |
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| ディスク書き込み合計/秒 | 596.75 | 569 | -5% |
|---|
| ディスク MB 転送合計/秒 | 14.67 | 8.05 | -45% |
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| ディスク MB 読み取り合計/秒 | 5.26 | 1.6 | -70% |
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| ディスク MB 書き込み合計/秒 | 9.42 | 6.45 | -32% |
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| 共有メモリー使用量 (MB) | 1075.04 | 1196.07 | 11% |
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| プロセス・メモリー使用量 (MB) | N/A | N/A | N/A |
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| ネットワーク MB/秒 | 1.31 | 1.24 | -5% |
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iNotesフルモードの4000ユーザーを比較しています。プロセッサー使用率は、Lotus Domino8とLotus Domino8.5でほぼ同じです。Domino8.5iNotesフルモードのディスク操作合計/秒は22%改善されています。そして、ディスク MB 転送合計/秒はLotusDomino8 よりも45%改善されています。Lotus Domino8.5は共有メモリー使用量が11%増加しています。これはLotus Domino8.5が64bitであるためです。
表16. Windows2003 x64: 4000 ユーザーでのDWA8.5とDWA8.5ライトのリソース使用状況の比較
| リソース | Lotus Domino 8.5
DWA85 | Lotus Domino 8.5
DWA85Lite | 変化(%) |
|---|
| プロセッサー使用率 | 48.65 | 44.75 | -8% |
|---|
| ディスク操作合計/秒 | 832.04 | 803.12 | -3% |
|---|
| ディスク読み取り合計/秒 | 263.03 | 246.81 | -6% |
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| ディスク書き込み合計/秒 | 569.0 | 556.32 | -2% |
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| ディスク MB 転送合計/秒 | 8.05 | 7.66 | -5% |
|---|
| ディスク MB 読み取り合計/秒 | 1.6 | 1.51 | -6% |
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| ディスク MB 書き込み合計/秒 | 6.45 | 6.15 | -5% |
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| 共有メモリー使用量 (MB) | 1196.07 | 1193.0 | 0% |
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| プロセス・メモリー使用量 (MB) | N/A | N/A | N/A |
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| ネットワーク MB/秒 | 1.24 | 1.09 | -12% |
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表16は4000ユーザーのLotus Domino8.5のフルモード(DWA85)とライトモード(DWA85Lite)の比較の詳細です。DWA85ライトワークロードはププロセッサー使用率について8%、ディスク操作合計/秒について3%、ディスク MB 転送合計/秒について5%、ネットワーク MB/秒について12%のよい値を示しています。
LotusDomino8.5のフルモードは、Lotus Domino8に比べてプロセッサーの使用率についての変化は見られません。Lotus Domino8.5のフルモードはディスク操作合計/秒とトディスク MB 転送合計/秒について著しくI/Oが減少しています。ライトモードはフルモードよりもプロセッサーのパフォーマンスが改善しています。I/Oの割合はほぼ同じです。さらにライトモードはネットワーク MB/秒についても改善されています。
まとめ
フルモードにおいて、全てのプラットフォームでLotus Domino8 よりもLotus Domino 8.5のパフォーマンスが良いという結果になりました。パフォーマンスの改善についてのまとめが図16、17になります。測定結果はLotus Domino8.5 iNotesライトモードのパフォーマンスの改善、あるいはLotus Domino8.5のフルモードのパフォーマンスと同じであることを示しています。全ての新しいリリースは新しい機能、品質、改善、バグのFixを含んでいます。このリリースでの一つの効果は、プロセッサー使用率とネットワーク帯域についての改善です、しかしながら、Lotus Domino8.5ではI/Oが20%以上改善しています。これは、お客様にとって、総所有コストを下げることにつながります。
図16. 4,000人のiNotesユーザーでのLotus Domino 8 とLotus Domino 8.5 のプラットフォームごとの改善のハイライト

図17. Lotus Domino 8.5のフルモード とLotus Domino 8.5のライトモードのプラットフォームごとの改善のハイライト

全てのプラットフォームでプロセッサー、I/O、ネットワークのパフォーマンスが5%以上改善されています。
付録: Notes.ini 設定の説明
Notes.ini 設定の説明
| Notes.ini パラメーター名 | 説明 |
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| Create_R8_Databases | Lotus Domino 8 サーバーに適用されます。1 に設定すると、新規 ODS48 データベースが Lotus Domino 8 サーバーに作成されます。 |
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| Create_R85_Databases | Lotus Domino 8.5 サーバーに適用されます。1 に設定すると、新規 ODS51 データベースが Lotus Domino 8.5 サーバーに作成されます。 |
|---|
| Create_R85_Log | Lotus Domino 8.5 サーバーに適用されます。Lotus Domino トランザクション・ログを Lotus Domino 8.5 形式で作成するときに設定します。 |
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| Debug_NSF_Compress_All_Notes | 1 に設定すると、Lotus Domino サーバーのすべてのデータベースで文書圧縮が有効になります。 |
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| NSF_COMPRESS_TXN_LOGS | 1 に設定すると、ログ・レコードの圧縮が有効になります(Linux on System z で使用)。 |
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| DEBUG_ENABLE_SYS_V_SHM | 1 に設定すると、UNIX® プラットフォームで、Lotus Domino が共有メモリー用にマップ・ファイルの代わりに System V を使用します。 |
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| DEBUG_NSF_SHOW_ALLSTATS | Lotus Domino 8 の新規パラメーターです。1 に設定すると、データベースのメタデータ、ビュー、およびオブジェクトに対し Lotus Domino の入出力統計収集が有効になります。 |
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| EVENT_CORRELATION_POOL_SIZE | イベント・タスクおよび DDM によって使用されるイベント相関プールのサイズを指定します。 |
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| Enable_LZ1_Encrypted_Notes | 1 に設定すると、メール・ジャーナル・データベース内の暗号化された文書においてLZ1 圧縮が有効になります。 |
|---|
| EVENT_POOL_SIZE | 未処理のイベント、未処理の通知、およびイベント抑止に使用されるメモリー量を指定するときにこの変数を設定します。デフォルトの設定は 5242880 (5 MB) です。 |
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| Log_MailRouting | ルーター・プロセスによって実行されるルーター・イベントのログのレベルを指定します。 |
|---|
| MEM_AddressableMemSizeMB | Lotus Domino がアドレス可能メモリーとみなすメモリー量のデフォルト設定をオーバーライドするときに、この変数を設定します (設定値はメガバイト単位で、デフォルトはプラットフォームによって異なります)。 |
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| MEM_EnablePreAlloc | 1 に設定すると、共有メモリーがあらかじめ割り当てられます。 |
|---|
| NLCACHE_SIZE | namelookup キャッシュのサイズをバイトで指定します。デフォルト値は 16 MB です。 |
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| NSF_Buffer_Pool_Size_MB | Lotus Domino とディスク・ストレージ間の入出力転送をバッファリングする専用のメモリー・セクションである NSF バッファー・プールの最大サイズ (バイト) を指定します。 |
|---|
| NSF_Dbcache_Maxentries | サーバーが自分自身のデータベース・キャッシュに同時に保持できるデータベースの数を指定します。 |
|---|
| RouterDbCacheSize | ルーター・プロセスでメール・データベースのキャッシュに使用されるルーター・データベース・キャッシュのサイズを指定します。 |
|---|
| SCHEDULE_NO_VALIDATE | SchedMgr による毎日の空き時間データベース・エントリーの検証を有効または無効にします。 0 (デフォルト): 検証を有効にします 1: 検証を無効にします |
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| Server_MAX_CONCURRENT_TRANS | サーバー上で同時にスケジュールできるトランザクションの数を制限します。 |
|---|
| erver_Pool_Tasks | Lotus Domino サーバー (DbServer) スレッド・プールでの物理スレッドの合計数。 |
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| Server_Show_Performance | サーバーに適用されます。サーバー・パフォーマンス・イベントをコンソールに表示するかどうか指定します。この変数を 1 に設定すると、サーバー・パフォーマンス・イベントがコンソールに表示されます。 |
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| Server Tasks | サーバーの起動時に自動的に開始し、サーバーのシャットダウンまで実行を継続するタスクを指定します。 |
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| MIMECompressAttachments | 添付ファイルのLZ1圧縮をMIMEメッセージ対して有効にするには、1に設定します。 |
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| iNotes_WA_ProfileCacheSize | HTTPサーバーが一度にキャッシュできるデータベースプロフィールノートエントリーの数を指定します。 |
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参考文献
著者について  | |  | Rich Buck is a member of the Lotus Domino performance team, with primary focus on Lotus Domino for Sun Solaris and Lotus Domino for Microsoft Windows performance. You can reach him at richbuck@us.ibm.com. He tested and wrote the Solaris section of this article. |
 | |  | Wu W Huang is a member of the Lotus Domino Performance team, with primary focus on System Z. You can reach Wu Huang at wuhuang@us.ibm.com. |
 | |  | Andrew Nolet has been working with customers on IBM Lotus Notes performance-related issues since the late 1990s. Before joining the Lotus Domino performance team, Andy worked for Lotus Support. You can reach him at anolet@us.ibm.com. He tested and wrote the AIX section of this article. |
 | |  | Nirmala Venkatraman is a Performance Architect on the Lotus Domino server performance team. You can reach her at nvenkatr@us.ibm.com. |
 | |  | Bin Yang is currently a member of the IBM Lotus Domino for IBM i team with a focus on Lotus Domino performance. You can reach Yang Bin at yangbin@cn.ibm.com. He tested and wrote the iSeries section of ths article. |
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