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Lotus Domino 7 Server.Load の新しいワークロードと機能

Joe Malek, Software Engineer, IBM, Software Group
Joe Malek is a developer for the IBM Domino Performance team. His current focus involves developing performance tools for the Domino Performance team working on various platforms such as Microsoft .Net, Linux, IBM AIX, and Sun Solaris. Joe joined Iris Associates/Lotus in October 2000.
Louis Bradbard, Software Engineer, IBM, Software Group
Louis (Lou) Bradbard started working at Iris in 1995. He has previously done quality assurance testing for the Domino Server and Programmability teams. He joined the Domino Server Performance team in November 1999 and is currently involved with testing various performance tools developed by the group. He is not ashamed of his love for the Apple Macintosh.

概要: Lotus Domino 7 のServer.Load に追加されたすべての新機能をご紹介します。Server.Load はパフォーマンスのテストとプランニング用のツールです。

日付:  2005年 12月 06日
レベル:  中級 この記事の原文:  英語
アクティビティー: 2611 ビュー
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編集者注: R6iNotesとR6Mailのワークロードは Lotus Domino 7のために変更されていません。これらのワークロードは最新のバージョンであり、Lotus Domino R5、6、6.5、7とともに動作します。

Server.Load は、Domino Server のさまざまなキャパシティと応答速度を測定し、その特性を明らかにする Domino の機能ベースの負荷生成ツールです。ワークロード (テストまたはスクリプトと呼ばれることもあります) は、クライアントからサーバーへ向かう Domino オペレーションの動作をシミュレートします。Server.Load の概要については、developerWorks Lotus 記事『ドミノ パフォーマンス・チューニングの基礎』を参照してください。Server.Load は、Domino 7 Administrator クライアントをインストールするときのオプションとしてインストールできます。Server.Load のマニュアルは、『Domino Administrator ヘルプ』に含まれています。

Domino Performance Team は、Domino Administrator クライアントに含まれる Server.Load ユーティリティーに対し、新機能の追加と機能拡張を続けてきました。Domino 7 では、お客様からの要望があったいくつかの機能を追加し、組み込みスクリプト言語の機能拡張およびサポート・エージェントの更新を行いました(Server.Load の Domino 7 バージョンは下位互換性を持つので、Domino 7 Server.Load ドライバーを使用して、Domino 5.x および Domino 6.x でワークロードを駆動することができます)。

この記事では、Server.Load に追加された Domino 7 の機能拡張について説明します。この記事は、Notes/Domino 7 環境でのパフォーマンス・テストに関心のあるシステム管理者および設計者を対象としています。



新しいワークロード

Cluster Mail Initialization と Cluster Mail ワークロード、および Enterprise Mail Initialization と Enterprise Mail ワークロード (Entmail) の 2 つの新しいワークロードがあります。Cluster Mail ワークロードは、メール・ユーザー用の Domino Server クラスターを模した Notes トランザクションを実行します。Enterprise Mail ワークロードも、メール・ユーザー用の Domino Server クラスターを模した Notes トランザクションを実行し、ローカル・メールファイルを用いたクライアントからサーバーへの複製 (15 分間隔でのバックグラウンド複製) を使用します。

新しい Enterprise Mail ワークロードは、既存の R6Mail (NRPC) ワークロードに次の負荷を追加します。

  • 複製
  • クラスタリング
  • サーバーベースとローカルのメールファイルの混合
  • 全文検索
  • トランザクションログ

Enterprise Mail ワークロードの詳細については、developerWorks Lotus 記事『Lotus Domino 7のサーバーパフォーマンス, Part 3: Enterprise mail performance』を参照してください。


新機能

Domino 7 では、各テストランからの詳細データを収集し、ロールアップする機能が Server.Load に追加されました。Server.Load の Workload Data Rollup 機能を使用すると、テスト・クライアント・ドライバーのグループからのテスト・データと、それに対応するテスト中のサーバーを単一のコンマ区切りデータ・ファイル (CSV 形式) に結合することができます。これを実行するために、Workload Data Collection カスタム・スクリプトと Workload Data Rollup 組み込みスクリプトの 2 つの新しいスクリプトが使用されます。

Workload Data Collection カスタム・スクリプトは、テスト中のサーバーからパフォーマンス・データを収集するために、ワークロードの実行中に使用されます。これには Domino およびプラットフォームのさまざまな統計が含まれ、分析用に価値のあるデータです。また、カスタム・スクリプトが使用されているので、このスクリプトをカスタマイズすることにより、任意の環境で必要なデータを得られます。

ワークロードの完了後、Workload Data Rollup スクリプトを使用して、Workload Data Collection カスタム・スクリプトの結果、および実行時に生成された未加工のワークロード・データをロールアップし、可読性の高い CSV ファイルにまとめることができます。CSVファイルをスプレッドシートまたはグラフ用ソフトウェアにインポートすると、パフォーマンス・グラフを作成できます。 Server.Load Workload Data Rollup スクリプトは、テスト中のシステムに負荷をかけるテスト・ドライバーとは異なるシステムで実行されます。Server.Load Data Rollup および Workload Data Collection カスタム・スクリプトの詳細な説明については、『Domino Administrator ヘルプ』を参照してください。

Workload Data Rollup によって作成された、2 つのクライアント・ドライバー用のコンマ区切り出力ファイルの例を図 1 に示します。


図 1. 出力ファイルの例


省略可能なサーバー認証

前のバージョンの Server.Load では、指定されたワークロードに認証が必要かどうかにかかわらず、ユーザーはテスト中のサーバーの認証を受けなければなりませんでした。現在は、サーバーとの認証が不要なワークロードおよびスクリプトに対しては、[Server.Load Metrics] ウィンドウ (図 2 参照) の [Server to receive Console Commands] フィールドを空のままにできます。たとえば、新しい Workload Data Rollup スクリプトは認証が不要です。これにより、インターネットベース・メールなど、NRPC サーバー認証を使用しないカスタム・ワークロード・スクリプトを作成できます。つまり、スクリプトを作成するときの自由度が高まったことを意味します。たとえば、任意のタイプのメール・サーバー (IBM Workplace メール・サーバーなど) に実行される SMTP ベースおよび POP3 ベースのメール負荷を使用するカスタム・スクリプトを作成できます。


図 2. [Server to receive Console Commands] フィールド


Server.Load でのコマンド単位の応答時間の収集

Domino 7 での新機能として、ワークロードの実行中に、各 Server.Load スクリプト・コマンドの実行時間 (応答時間) を測定することができます。結果として、データ・ディレクトリーのファイルにデータが出力されます。このファイルには、実行時に発行された各 Server.Load コマンドの応答時間が格納されます。複数回発行されたコマンドには、コマンドが呼び出された回数と応答時間の平均が表示されます。テスト・ドライバーの Notes.ini ファイルに「NB_Collect_Response_Times」を追加すると、コマンド単位の応答時間の出力が有効になります。出力ファイルは結果ディレクトリーに保存され、ファイル名は「RespTime_OutFile-#」となります。# はドライバー番号です。

コマンド単位の応答時間の収集を有効にするには、クライアント・ドライバーの Notes.ini ファイルに次の設定を追加します。

NB_Collect_Response_Times=1
RESULTSDIRECTORY=C:\YourResultsDirectory

コマンド単位の応答時間の収集を無効にするには、「NB_Collect_Response_Times=0」を設定します (または、この設定を削除します)。NB_Collect_Response_Times によって作成されたコンマ区切り出力ファイルの例を図 3 に示します。


図 3. NB_Collect_Response_Times による出力例


R6IMAP ワークロードでの Domino SSL

Domino 7 Server.Load クライアントを使用して、SSL が設定されている Domino 6 または Domino 7 に SSL R6IMAP ワークロードを実行できます。R6IMAP ワークロードで SSL を有効にするには、Server.Load クライアント・ドライバーの Notes.ini ファイルに「NB_SSL_OPTION=USE_SSL」設定を追加します。R6IMAP ワークロードで SSL を無効にするには、この Notes.ini 設定を削除します。

メモ: このリリースでは、R6IMAP ワークロードで SSL を使用しない場合、この変数用の Server.Load スクリプト変数ウィンドウにスペースを入力する必要があります。他のワークロードは影響を受けません。

Domino 7 および最近の Domino 6.5.x バージョン用の R6mail Routing Workload では全文検索機能を有効にできる

Domino 7 および Domino 6.5.4 では、R6mail Routing Workload で FTSearch がオプションとなりました。FTSearch オプションを有効にするには、Notes.ini 変数「NB_Mail_FTSearch_Enabled=1」を設定します (後述の「FTSearch コマンド」のセクションを参照)。

新しい Cluster Mail ワークロードおよび Enterprise Mail ワークロード用に Namagent.nsf 内のエージェントとファイルが更新された

[Create Person Document] エージェントが機能拡張され、クラスター化されたメール・サーバーを両方の新規ワークロードで使用できるとともに、Enterprise Mail ワークロードでローカル・メールファイルのレプリカがサポートされます。これらの更新の詳細については、Namagent.nsf の [データベースの使い方] 文書を参照してください。

Server.Load の新しいスクリプト・コマンド

新しいワークロードと機能をサポートするために、Server.Load の組み込みスクリプト言語に新しいスクリプト・コマンドが追加されました。これらのスクリプト・コマンドは、自分で作成したカスタム・スクリプトでも使用できます。新しいスクリプト・コマンドは次のとおりです。

  • FTSearch <query_kind> は、現在のデータベースに全文検索を実行します。引数 query_kind は全文検索の種類を示し、値は TWO_OR_TERMS (2 つのランダムな単語の 論理和、例: FTSearch TWO_OR_TERMS) または MY_TERM (特定の 1 単語、例: FTSearch MY_TERM magicword) のいずれかです。

  • SetReplID [datetime] は、データベースのレプリカ ID を設定します。引数 [datetime] が指定されている場合、この引数はレプリカ ID のベースとして使用されます。それ以外の場合は、レプリカ ID は現在の日付/時刻に基づきます。

  • DBClose は、現在開かれているデータベースを閉じます。

  • CheckForNewMail <database> [pushlocal] は、指定されたデータベースで新規メールをチェックします。引数 <database> は、メール・データベースのファイル名です (または、リモートの場合は server!!file)。ローカルの場合は、ホーム・メール・サーバーで新規メールがチェックされます。新規メールがある場合、または [pushlocal] オプションが指定されている場合は、双方向の複製が実行されます。

  • NewReplicateDb <source> <target> は、<source> で指定されたデータベースのレプリカとして空のデータベースを作成します。<source> 引数は、ソース・データベースの完全なファイル名です (リモートの場合は server!!file を使用します)。<target> 引数は、新規作成するターゲット・データベースの完全なファイル名です。 メモ: 異なる REPID を持つ同じ名前のデータベースがすでに存在する場合は、このデータベースが上書きされてしまいます。

まとめ

この記事では、Domino 7 バージョンの Server.Load の新機能について簡単に解説しました。より詳細な情報については、『Domino Administrator ヘルプ』を参照してください。


参考文献

著者について

Joe Malek is a developer for the IBM Domino Performance team. His current focus involves developing performance tools for the Domino Performance team working on various platforms such as Microsoft .Net, Linux, IBM AIX, and Sun Solaris. Joe joined Iris Associates/Lotus in October 2000.

Louis (Lou) Bradbard started working at Iris in 1995. He has previously done quality assurance testing for the Domino Server and Programmability teams. He joined the Domino Server Performance team in November 1999 and is currently involved with testing various performance tools developed by the group. He is not ashamed of his love for the Apple Macintosh.

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