IBM WebSphere Portal のリリース V5.1 および Lotus Notes/Domino 6.5.x では、WebSphere Portal アプリケーション (IBM Workplace など) を既存の Notes/Domino 環境に組み込むことを支援する機能が強化されてきました。これによって、Lotus Notes/Domino へのこれまでの投資を保護および活用しながら、ユーザーは特定のニーズに最も適した手法を選択することができます。
この記事では、新しい WebSphere Portal Common PIM (Personal Information Management) Portlets と Lotus Domino の使用方法について提案します。まず、社内の既存の Domino ディレクトリを LDAP ディレクトリーとして使用するために、WebSphere Portal をどのように構成するかを説明します。次に、Common PIM Portlets (CPP と表記します) の一部である Common Mail ポートレットと Common Calendar ポートレットについて紹介します。CPP によって、WebSphere Portal ユーザーは、Lotus Domino をバックエンドのメールサーバーとして使用することができます。さらに、システム管理者が CPP および目的のサーバー・タイプを構成する方法を詳細に説明します。現在、CPP は、Lotus Domino、Microsoft Exchange 2000、IMAP、および POP3 といったバックエンドをサポートしています。
この記事は、Lotus Domino および WebSphere Portal にある程度精通した経験豊富なシステム管理者を対象としています。この記事で説明したすべての機能は、CPP fixpack を適用した Lotus Notes/Domino 6.5.3 および WebSphere Portal V5.1 の製品群で利用できます。
WebSphere Portal で Lotus Domino を LDAP ディレクトリーとして使用する
特に必要がない限り、すでに実行した作業をもう一度繰り返したいと思う人はいないでしょう。このことは、長年にわたり、ユーザー文書の作成と Domino ディレクトリの維持に莫大な時間と努力を費やしてきた Notes/Domino のシステム管理者にも、当然あてはまります。Lotus Domino には、ディレクトリー情報の管理を支援する数々の強力なツールがあります。このため、WebSphere Portal または IBM Workplace を企業環境に導入した場合でも、企業のユーザー情報を維持するために Lotus Domino を使用し続ける可能性は高いでしょう。
これを行うには、Domino LDAP を使用するよう WebSphere Portal を構成する必要があります。まず、Domino ディレクトリで、wpsadmin と wpsbind という二人のユーザーを作成します。wpsadmin は WebSphere のシステム管理者です。wpsbind は、WebSphere で LDAP へのバインディング用の ID として構成されています。次に、Domino ディレクトリで wpsadmins というグループを作成し、wpsadmin と wpsbind を wpsadmins グループに追加します。wpsadmins グループを Domino ディレクトリの ACL に追加し、[編集者] のアクセス権を割り当てます。
メモ:WebSphere Portal が Domino ディレクトリで LDAP 検索を実行するときのパフォーマンスを向上させるために、Domino ディレクトリで全文索引を作成することを推奨します。全文索引を作成しないと、Domino ディレクトリで線形検索が行われ、LDAP 検索のコストが高まります。
WebSphere Portal V5.1 のインストールと構成
Domino LDAP を使用するために WebSphere Portal V5.1 をインストールして構成するには、インストール・プログラムを実行します。(WebSphere Portal のインストール・プロセスの詳細な説明については、WebSphere Portal InfoCenter を参照してください。)次に、下表に示した構成プロパティーのリストを参考にして、構成ファイルを編集することにより、WebSphere
Portal を構成します。構成ファイルは、WebSphere Portal をインストールしたディレクトリーの下の
config ディレクトリーにあります。たとえば、WebSphere Portal が
C:\WebSphere\PortalServer ディレクトリーにインストールされている場合は、構成ファイルの名前は
C:\Websphere\PortalServer\Config\wpconfig.properties となります。このファイルを開き、次のプロパティーを変更または確認します。
| プロパティー | 値 | コメント |
| WasUserid | cn=wpsadmin,o=lotus | WebSphere Application Server のセキュリティー認証用のユーザー ID の識別名。 |
| WasPassword | <パスワード> | WebSphere Application Server のセキュリティー認証用のユーザー ID のパスワード。 |
| WpsHostName | <サーバー名> | WebSphere Portal ホスト名の完全修飾名 (例: server.yourdomain.com)。 |
| WpsHostPort | 9081 | なし。 |
| PortalAdminId | cn=wpsadmin,o=lotus | WebSphere Portal 管理者用のユーザー ID の識別名。 |
| PortalAdminIdShort | wpsadmin | WebSphere Portal 管理者の短縮 ID。 |
| PortalAdminPwd | <password> | WebSphere Portal 管理者用のユーザー ID のパスワード。 |
| PortalAdminGroupId | cn=wpsadmins | WebSphere Portal 管理者グループ用のグループ ID。 |
| PortalAdminGroupIdShort | wpsadmins | WebSphere Portal 管理者グループ ID。 |
| LookAside | true | セキュリティーを有効にする場合は TRUE に変更します。 |
| LDAPHostName | <Domino Server> | LDAP サーバーのホスト名の完全修飾名 (例: server.yourdomain.com)。 |
| LDAPAdminUId | cn=wpsadmin,o=lotus | LDAP 管理者 ID。 |
| LDAPAdminPwd | <パスワード> | LDAP 管理者パスワード。 |
| LDAPBindID | LDAP Bind | 認証用のユーザー ID の識別名。 |
| LDAPBindPassword | wpsbind | LDAP Bind 認証用の短縮ユーザー ID。 |
| LDAPServerType | DOMINO502 | WebSphere Portal に使用される LDAP サーバーのタイプ。 |
| LDAPSSLEnabled | false | LDAP サーバーへのセキュア・ソケット通信が有効かどうかを指定します。 |
| LDAPSuffix | N/A | 使用する LDAP サーバーに適した LDAP 接尾辞。 |
| LdapUserPrefix | cn | 使用する LDAP サーバーに適した LDAP ユーザー接頭辞。 |
| LDAPUserSuffix | o=lotus | 使用する LDAP サーバーに適した LDAP ユーザー接尾辞。 |
| LdapGroupPrefix | cn | 使用する LDAP サーバーに適した LDAP グループ接頭辞。 |
| LDAPGroupSuffix | N/A | 使用する LDAP サーバーに適した LDAP グループ接尾辞。 |
| LDAPUserObjectClass | inetOrgPerson | 使用する LDAP サーバーに適した LDAP ユーザー・オブジェクト・クラス。 |
| LDAPGroupObjectClass | groupOfNames | 使用する LDAP サーバーに適した LDAP グループ・オブジェクト・クラス。 |
| LDAPGroupMember | member | 使用する LDAP サーバーに適した LDAP グループ・メンバー属性名。 |
| LDAPUserFilter | (&(|(cn=%v)(uid=%v)) (objectclass=inetOrgPerson)) | 使用する LDAP サーバーに適した LDAP ユーザー・フィルター (WebSphere Member Manager でデフォルト値で機能させるため)。これは、プロパティー・ファイルに追加されます。必要に応じて、セキュリティーを有効にする前に変更します。 |
| LDAPGroupFilter | (&(cn=%v) (objectclass=groupOfNames)) | 使用する LDAP サーバーに適した LDAP グループ・フィルター (WebSphere Member Manager でデフォルト値で機能させるため)。これは、プロパティー・ファイルに追加されます。必要に応じて、セキュリティーを有効にする前に変更します。 |
| LTPAPassword | <パスワード> | LTPA 鍵の暗号化と復号を行うパスワード。 |
| SSODomainName | <yourdomain.com> | すべてのシングル・サインオン・ホスト用のドメイン名 (例: ibm.com) を指定します。 |
| WmmSystemId | cn=wpsbind,o=lotus | WebSphere Member Manager (WMM) システム識別用のユーザー ID。 |
| WmmSystemIdPassword | wpsbind | WebSphere Member Manager (WMM) システム識別用のパスワード。 |
この表は、私たちのテスト環境で使用した構成設定を反映しています。このテスト環境では、システム管理ユーザーは wpsadmin で、Domino ディレクトリは lotus という組織名で設定されています。これらの値については、組織の環境設定に応じて適切なものに変更してください (たとえば、パスワード、システム管理ユーザー名など)。
Lotus Collaborative Components を WebSphere Portal V5.1 用に構成する
このセクションでは、Domino ディレクトリを LDAP ディレクトリーとして使用するために、Lotus Collaborative Components を有効にし、構成する方法を説明します。この機能は、現在のメールサーバーやメールファイルなどのユーザー情報の自動検索に使用されます。
Lotus Collaborative Components を有効にするには、WebSphere Portal 構成プロパティー・ファイルで次のエントリーを編集します。このファイルは、WebSphere Portal をインストールしたディレクトリーの下の config ディレクトリーにあります。たとえば、WebSphere Portal が C:\WebSphere\PortalServer ディレクトリーにインストールされている場合は、構成ファイルの名前は C:\Websphere\PortalServer\Config\wpconfig.properties となります。
| プロパティー | 値 | コメント |
| LCC.DominoDirectory.Enabled | true | 環境内でDomino ディレクトリが有効。Collaboration Services を有効にするために必須の構成情報です。これは、CPP でユーザーのメールファイルを自動検索するために使用されます。 |
| LCC.DominoDirectory.Server | <Domino Server> | Domino ディレクトリ・サーバー名の完全修飾名 (例: server.yourdomain.com)。 |
| LCC.DominoDirectory.Port | 389 | Lotus Domino が使用する LDAP ポート。デフォルトは 389 です。 |
| LCC.DominoDirectory.SSL | false | LDAP SSL が有効。 |
必要な構成情報を入力した後は、lcc-configure-dominodirectory 構成タスクを実行することにより、これらの設定を WebSphere Portal に適用します。構成タスクを開始するには、次の手順を実行します。
- コマンド行で、ディレクトリーを WebSphere\PortalServer\config に変更し、次のコマンドを入力します。
WPSconfig.bat lcc-configure-dominodirectory - コンソール出力にエラー・メッセージが表示されていないかチェックします。エラーが検出された場合は、適切なログ・ファイルで詳細な情報を調べます。
- WebSphere Portal を起動または再起動します。
メモ: Icc-configure-dominodirectory タスクは、Domino ディレクトリを使用するために Lotus Collaborative Components を構成する目的でのみ使用されます。wpconfig.properties 内で他の Lotus Collaborative Components 値を変更して保存し、構成タスクの WPSconfig.sh lcc-configure-all (Unix) または WPSconfig.bat lcc-configure-all (Windows) を実行することにより、複数のコンポーネントを構成することもできます。Lotus Collaborative Components の詳細については、WebSphere Portal InfoCenter を参照してください
WebSphere Portal V5.1 用にユーザーの在席確認を有効にする
Common PIM Portlets は、IBM Lotus Instant Messaging (以前の Sametime) サーバーを使用して在席確認機能を提供します。この機能を有効にするには、Lotus Instant Messaging サーバーを WebSphere Portal に統合するよう構成するか、逆に WebSphere Portal を Lotus Instant Messaging に統合するよう構成します。
WebSphere Portal をサポートするよう Lotus Instant Messaging を構成するには、Sametime.ini ファイルを編集することで、セキュリティー・レベルを設定します。
- テキスト・エディターを使用して、Lotus Instant Messaging サーバーにある Sametime.ini ファイルを開きます。このファイルの場所に関するヘルプについては、Lotus Instant Messaging のマニュアルを参照してください。
- 次のいずれかを実行し、セキュリティー・レベルを設定します。
テスト環境または開発環境では、すべての IP アドレスを信頼済みとして受け入れるよう Lotus Instant Messaging を設定できます。これを行うには、[Debug] セクションに次の行を追加します。
[Debug]
VPS_BYPASS_TRUSTED_IPS=1
実働環境では、WebSphere Portal の IP アドレスを信頼済みサーバーの IP アドレスのリストに追加できます。WebSphere Portal の IP アドレスを [Configuration] セクションの次の行に追加します。
[Config]
VPS_TRUSTED_IPS=trusted IP address, trusted IP address
エントリー間の区切りにはカンマを使用します。また、ホスト名は入力しないでください。 - IP アドレスを入力します。
- Sametime.ini ファイルを保存して閉じます。
- Lotus Instant Messaging サーバーを再起動します。
Lotus Instant Messaging をサポートするよう WebSphere Portal を構成するには、Websphere\PortalServer\Config\wpconfig.properties にある WebSphere Portal 構成プロパティー・ファイルで次のエントリーを編集します。
| プロパティー | 値 | コメント |
| LCC.Sametime.Enabled | true | このプロパティーは、Lotus Instant Messaging を有効にするかどうかを決定します。LCC.Sametime.Enabled を true に設定すると、このコンポーネントが有効になります。この値を false に設定すると、無効になります。 |
| LCC.Sametime.Server | <Domino Server> | 使用する Lotus Instant Messaging サーバーの完全修飾名。 |
| LCC.Sametime.Protocol | http | Lotus Instant Messaging サーバーへの接続に使用するプロトコル。 |
| LCC.Sametime.Port | 80 | Lotus Instant Messaging サーバー用の HTTP ポート番号。 |
ここで、lcc-configure-sametime 構成タスクを実行することにより、これらの設定を WebSphere Portal に適用する必要があります。これを行うには、次の手順で操作します。
- コマンド行で、ディレクトリーを WebSphere\PortalServer\config に変更し、次のコマンドを実行します。
WPSconfig.bat lcc-configure-sametime - エラー・メッセージがないか出力をチェックします。エラーが検出された場合は、適切なログ・ファイルで詳細な情報を調べます。
- WebSphere Portal を起動または再起動
メモ:lcc-configure-sametime タスクは、IBM Lotus Instant Messaging サーバーを使用するために Lotus Collaborative Components を構成する目的でのみ使用されます。
Common Mail ポートレットと Common Calendar ポートレット
WebSphere Portal には、Web 会議やインスタント・メッセージングなど、さまざまな形でコラボレーションを促進するいくつかのポートレットが含まれています。Common Mail ポートレットと Common Calendar ポートレットは、V5.1 で導入された新しいポートレットで、2 つを合わせて Common PIM (Personal Information Management) Portlets (または、略して CPP) と呼んでいます。CPP が common (共通) と呼ばれるのは、複数のバックエンドサーバーに対する共通インターフェースとして設計されているからです。現在、CPP は Lotus Domino、Microsoft Exchange 2000、IMAP、および POP3 をサポートしています。
IBM Workplace Messaging のメールおよびカレンダー・ポートレットを見たことがあれば、これらが CPP によく似ていることに気づくでしょう。将来的に、CPP は IBM Workplace Messaging のメールおよびカレンダー・ポートレットにマージされ、リッチで堅牢なユーザー・インターフェースや、IBM Workplace Messaging をバックエンド・サーバーとして選択できる付加機能を提供する予定です。
CPP ユーザー・インターフェースは WebSphere Portal から提供された J2EE ページ生成技術を使用し、Lotus Domino 用に構成されたときは、Notes メールファイルからデータを取得します。これによって、2 つの各ポートレットを Domino メールサーバー用の異なるクライアントとして扱うことができます。ユーザーは、Notes Client、Domino Web Access、または Web メール (選択した場合) の使用を継続できます。
一部のユーザー (特に、Web ベースのメールを使い慣れたユーザー) にとっては、CPP が提供する機能は必要十分といえます。また、他のユーザーは、メールに関するほとんどの作業を Lotus Notes または Domino Web Access で行うにもかかわらず、企業ポータルでメールやカレンダーを素早くチェックするには、これらのポートレットが適していると気づくこともあるでしょう。CPP は Lotus Notes や Domino Web Access などのリッチ・メールクライアントを起動するように設定できるので、他のメールおよびカレンダー機能に簡単にアクセスすることも可能です。
次のセクションでは、Common PIM Portlets を設定し、起動する方法を説明します。
Domino メールサーバーで Common PIM Portlets へのサポートを有効にする
WebSphere Portal V5.1 をインストールして構成した後は、Domino Server で必要なサービスを有効にします。このサービスは、CPP が正しく機能するために必要です。CPP をサポートする Domino Server の必要なリリースを下表に示します。
| WebSphere Portal | CPP 用に必要な Lotus Domino Server |
| WebSphere Portal V5.1 | CPP fixpack を適用した Lotus Domino 6.5.3 |
| WebSphere Portal V5.1.0.1 | CPP fixpack を適用した Lotus Domino 6.5.3 以降。Lotus Domino 6.5.4 を推奨します。 |
CPP Domino fixpack は WebSphere Portal V5.1 インストール CD に収録されています。この fixpack が適用されていないと、Domino Server の安定性が損なわれます。
正しいバージョンの Lotus Domino がインストールされていることを確認した後は、Domino メールサーバー上の Notes.ini ファイルを更新し、「HTTPDomWSAppSpace=1」設定を追加します。これによって、Domino Server で Domino XML サービスが有効になります。Domino の将来のリリースでは、この Notes.ini 設定は Domino Server のサーバー設定の一部として含まれる予定です。
メモ:CPP は、HTTP を使用して Domino Server からメールとカレンダー情報を取得します。CPP が正しく機能するためには、Domino メールサーバーで HTTP を有効にし、ユーザーが HTTP (インターネット) パスワードを設定する必要があります。また、WebSphere Portal と Lotus Domino を同じシステム上で実行する場合は、Domino HTTP 設定を競合しないポート (たとえば、ポート 8080) に設定してください。
WebSphere Portal V5.1 での Common Mail ポートレットと Common Calendar ポートレット
デフォルトでは、Common Mail ポートレットと Common Calendar ポートレットは、WebSphere Portal V5.1 の [My Work] ページに追加されます。これらのポートレットは、Collaboration Services を使用するよう設計されています。Collaboration Services では、Domino ディレクトリを検索してユーザーのメールファイルおよびメールサーバーを取得したり、シングル・サインオンを使用してユーザーを Domino メールサーバーへ自動的にログインさせることができます。
Common Mail ポートレットのユーザー・インターフェース
WebSphere Portal V5.1 で利用できる Common Mail ポートレットは、Notes Client でよく使用される一部の機能をサポートしています。たとえば、フォルダーのネスト、署名のパーソナライズ、不在通知のオン/オフの切り替え、送信者の禁止などの機能がサポートされています。Common Mail ポートレットを図 1 に示します。
図 1. Common Mail ポートレット

Common Calendar ポートレットのユーザー・インターフェース
WebSphere Portal V5.1 では、Common Calendar ポートレットも利用できます。このポートレットは、2 日、1 週間、2 週間、1 か月など、さまざまなビューのタイプをサポートします。また、このポートレットを使用すると、予定、記念日、確認、イベント、繰り返し会議を作成したり、役に立つ他のカレンダー操作を実行できます。Common Calendar ポートレットを 図 2 に示します。
図 2. Common Calendar ポートレット

Common Mail 構成 (構成モード)
デフォルトでは、CPP は、WebSphere Portal と Lotus Domino 間でのシングル・サインオン (SSO) を使用して、現在のユーザー情報を自動的に発見し、ユーザーをメールデータベースにログインさせるようインストールされています。現在の構成を表示または変更するには、システム管理者 (たとえば wpsadmin) として WebSphere Portal にログインし、レンチ・アイコンをクリックすることによって構成モードに入ります。
図 3. アイコン

構成モードに入ると、[メール構成] 画面が表示されます (図 4 参照)。この画面では、特定のメール・プロトコルを有効または無効にしたり、CPP ユーザー用のデフォルトのプロトコルを定義することができます。
図 4. メール構成

デフォルトでは、表内で現在のサーバー・タイプとして Lotus Domino が指定されています。サーバー・タイプを無効にするには、そのサーバー・タイプの [サーバー・タイプ/プロトコル] 行で稲妻アイコンをクリックします。無効にしたサーバー・タイプの構成情報 (レンチ・アイコン) にはアクセスできません。Domino サーバー・タイプを表示または構成するには、表内の対応する行にあるレンチ・アイコンをクリックします。ソース、認証、および他のさまざまな機能を変更するオプションを持つ [Domino メール構成] 画面が表示されます。
図 5. [メール構成] 画面

[メール構成] 画面では、Domino メール・バックエンドに関する追加の構成情報を指定できます。指定できる設定項目は次のとおりです。
ソース:この画面には、ユーザーによって使用されるサーバーをシステム管理者がより詳細に制御するためのオプションがあります。すべてのユーザー用のデフォルトのメールサーバーを指定したり、ユーザーが編集モードでメールソースを変更することを許可または禁止することができます。また、プロキシー・サーバー名を指定するフィールドや、CPP によるセキュア接続の使用を有効にするためのフィールドがあります。シングル・サインオン認証を使用する場合は、これらのほとんどのソース設定は必要ありません。CPP は、現在のユーザーに関するメールサーバーとメールソース・ファイルを自動的に発見する機能を持っているからです。しかし、この画面でデフォルトのメールサーバーを追加すると、ユーザーのホーム・メールサーバーとして、自動検索で発見された情報よりも、この画面での設定の方が優先されます。
認証:システム管理者は、このセクションで、ポートレット用の SSO を有効または無効にすることができます。基本認証を選択した場合は、認証用のユーザー・クリデンシャルを保管するクリデンシャル・ボールト・スロットを構成する必要があります。ボールト・スロットの詳細については、ポートレット認証に関するこの文書を参照してください。
機能:システム管理者は、このセクションで、ユーザーに利用を許可する、または許可しない機能を選択できます。たとえば、リッチテキスト・エディター、Lotus Notes または Domino Web Access を起動する機能、添付ファイルを作成および送信する機能などがあります。ユーザーが利用できる機能は、各メールプロトコルごとに異なります。
Common Mail のユーザープリファレンス (編集モード)
鉛筆アイコンのクリックによって表示されるプリファレンス・ページでは、ユーザーは個人用の構成を定義および管理することができます。たとえば、メールソース (システム管理者によって許可されている場合)、ユーザー署名、不在通知、および禁止する送信者リストの管理機能などを設定できます。これらは、CPP のシステム管理者以外のユーザー用の設定です。システム管理者 (たとえば、wpsadmin) は、ユーザー・プリファレンスを保存することはできません。その代わりとして、システム管理者ではないユーザー ID でログインする必要があります。[メール・プリファレンス] 画面を図 6 に示します。
図 6. [メール・プリファレンス] 画面

構成モードにおいて、ポートレット・ユーザーに対して編集モードでのメールサーバーの変更を許可した場合、システム管理者以外のユーザーには、編集モードで [メールソースの編集] ボタンが表示されます (図 6 参照)。このボタンを使用すると、ユーザーは編集モードでメールソースの設定を表示したり、編集することができます。ユーザーが [メールソースの編集] ボタンをクリックしたときに表示される [メール構成] ページを図 7 に示します。
図 7. 編集モードの [メール構成] ページ

Lotus Domino と WebSphere Portal を統合することにより、それぞれのプラットフォームの一番良いところを利用できるようになります。Lotus Domino は WebSphere Portal V5.1 に対し、強力でメンテナンスが容易な LDAP ディレクトリーを提供します。Common Mail ポートレットと Common Calendar ポートレットは、ユーザーが使用するメールサーバー (Lotus Domino、Microsoft Exchange、他の任意の IMAP または POP3 互換メールサーバーなど) にかかわらず、すべてのメールユーザーに共通するユーザー・エクスペリエンスを提供します。これによって、プラットフォーム間でユーザーを移行する際の優れたソリューションが得られます。
- developerWorks Japan: Lotus: Lotusの日本の技術情報サイトです
- developerWorks: Lotus(US) : Lotusの英語の技術情報サイトです
- WebSphere Portal のインストール・プロセスの詳細な説明については、WebSphere Portal InfoCenter を参照してください。
- omino LDAP を使用するために WebSphere Portal V5.1 をインストールして構成するときは、developerWorks の Lotus 記事「Integrating IBM Lotus Workplace and Lotus Domino」に記載されている構成プロパティーを参照してください。
- eveloperWorks ブログを通して developerWorks コミュニティに参加できます。
Luciano Resende is a PCLP developer and has been an Advisory Software Engineer in the Knowledge Management Products Group at IBM Software Group for almost two years. He was relocated from Lotus Professional Services in Brazil, where he worked as a Senior Consultant for eCommerce and ERP Integration projects.
Jeff Foster is a Senior Software Engineer and Project Lead for Lotus Domino Web Access. He has been with IBM since 1999. Jeff originally worked as a developer on the Lotus Notes client team. He then moved to the Domino and Extended Products Portlets (DEPP) team as a project leader. In January 2007, he joined the Lotus Domino Web Access team and helped lead the lite mode effort. For Lotus iNotes 8.5, he has been the project lead for the core client team, which is focused on transforming full mode to leverage the new page architecture of lite mode. Jeff has an MS in Computer Science from Boston University and a BS in Electrical Engineering.