1. Lotus Quickr 8.5 のページと単一アップロード・ファイル
Lotus Quickr 8.5 for Lotus Domino では、新しいフォーム・フィールドである「1 つの添付ファイル」が加わり、ページ・サポートの新機能を使用できるようになりました。これにより、「1 つの添付ファイル」を含むフォームで作成されたファイルは単一のアップロード・ファイルとして、それ以外はページとして表示されるようになりました。ページには、リッチ・テキストの説明と、単一アップロード・ファイルより多くの添付ファイルが含まれます。
単一アップロード・ファイルを作成するには、フォルダー内のボタンを使用する方法と、「1 つの添付ファイル」フィールドを含む新しいフォームを作成してからそのフォームでページを作成する方法の 2 つがあります。次の各図は、これらの方法を説明したものです。
図 1. 「Upload File(ファイルのアップロード)」ダイアログでの単一アップロード・ファイルの作成
図 2. 「Customize(カスタマイズ)」→「Forms(フォーム)」→「New Form(新規フォーム)」→「Add(追加)」からの単一アップロード・ファイル・フォームの作成
この記事では、Lotus Quickr 8.2 から Lotus Quickr 8.5 への移行に伴い、Lotus Quickr 8.2 プレースのどのファイルがどのような理由でページまたは単一のアップロード・ファイルに変換されるかを中心に説明します。ここでは、変換の一般的な規則を説明します。
Lotus Quickr 8.2 を Lotus Quickr 8.5 にアップグレードすると、すべてのプレース・コンテンツでアップグレード・プロセスが実行され、一部の種類のファイルが単一アップロード・ファイルまたはページに変換されます。
規則は次のとおりです。
以下のファイルは単一アップロード・ファイルそれ以外のファイルはページになります。
- Web UI で作成された添付ファイルを 1 つだけ持ち、アップロード・フォームを使用し、かつ説明 (リッチ・テキスト) のないファイル。これは、リッチ・テキスト・フォーマットの説明があると、単一アップロード・フォームでその情報が削除されることによります。
- Lotus Quickr コネクターで作成された添付ファイルを 1 つだけ持ち、アップロード・フォームを使用し、説明が変更されていないファイル。コネクターで作成されたアップロード・ファイルでは、デフォルトの説明がファイルのタイトルと同じになるため、この説明が変更されている場合は、単一アップロード・フォームではその情報が保持されません。そのため、この情報を保存するためにページ・フォームが使用されます。
この規則から、カスタマイズされたフォームで作成されたファイルはアップロード・フォームを使用していないため、添付ファイルが 1 つのみでリッチ・テキストを含んでいない場合でも、ページにアップグレードされます。
次の章では、Lotus Quickr でページのサポートが必要な理由と、移行後にどのようなファイルがページまたは単一アップロード・ファイルになるかについて、いくつか例を挙げて説明します。始めに、Lotus Quickr 8.2 プレースに数種類のファイルを作成します。
Web UI で数種類のファイルを作成します。ファイル名はそのファイルの特性を示しています。
- 「Upload(アップロード)」フォームを使用し、1 つの添付ファイルと説明 (リッチ・テキスト) を持つもの
- 「Upload(アップロード)」フォームを使用し、1 つの添付ファイルを持つが、説明を含まないもの
- 「Upload(アップロード)」フォームを使用し、2 つの添付ファイルを持つもの
- 「Upload(アップロード)」フォームを使用し、添付ファイルを持たないもの
- 「Post(ポスト)」フォームを使用し、1 つの添付ファイルを持つもの
- 「Post(ポスト)」フォームを使用し、2 つの添付ファイルを持つもの
- 「Post(ポスト)」フォームを使用し、添付ファイルを持たないもの
- 「ページ」フォームを使用し、1 つの添付ファイルを持つもの
- 「ページ」フォームを使用し、2 つの添付ファイルを持つもの
- 「ページ」フォームを使用し、添付ファイルを持たないもの
また、Lotus Quickr コネクターで次の 2 つのファイルを作成します。
- "Upload doc by connector": 「Upload(アップロード)」フォームを使用し、デフォルトの説明を持つもの
- "Upload doc2 by connector": 「Upload(アップロード)」フォームを使用し、説明を変更したもの
図 3 に例を示します。これは、1 つの添付ファイルと説明を持つアップロード・ファイルです。
図 3.1 つの添付ファイルと説明を持つアップロード・ファイル
図 4 に、1 つの添付ファイルを持ち、説明を含まないアップロード・ファイルの例を示します。
図 4.1 つの添付ファイルを持ち、説明を含まないアップロード・ファイル
また、ページ・フォームとポスト・フォームからも、それぞれ、添付ファイルを持たないもの、1 つ持つもの、および 2 つ持つものを作成します。
3.2 Lotus Quickr コネクター 8.2 で作成されたファイル
このプレースを Lotus Quickr コネクター 8.2 に接続し、そこから図 5 および図 6 のような 2 つのアップロード・ファイルを作成します。
図 5.アップロード元を選択してファイルを作成
図 6.デフォルトの説明を含むアップロード・ファイル
その後、別のアップロード・ファイルを作成し、チェックアウトして、図 7 のように説明を変更します。
図 7.説明を変更したアップロード・ファイル
これで、作成したすべてのファイルは、Lotus Quickr コネクター 8.2 で図 8 のように表示されます。
図 8.Lotus Quickr コネクター上の全ファイル
また、すべてのファイルは Web UI では図 9 のように表示されます。
図 9.Web UI 上の全ファイル
Lotus Quickr 8.5 でページのサポートが必要な理由は、図 8 からわかります。複数の添付ファイルを持つファイルは、コネクター上ではページではなく仮想フォルダーで表示されますが、Web UI と一貫性のあるインターフェースの方がユーザーにとってわかりやすくなるからです。
このプレースを Lotus Quickr 8.5 にアップグレードすると、これらのファイルは Lotus Quickr 8.5 コネクターで図 10 のように表示されます。
Lotus Quickr 8.5 コネクターでは、仮想フォルダーはページになり、各ページでコンテキスト・メニューから添付ファイルを編集することができます。
図 10.Lotus Quickr 8.5 コネクター上の全ファイル
これらは、Web UI では次のように表示されます。
図 11.Lotus Quickr 8.5 Web UI 上の全ファイル
Web UI で作成された、1 つの添付ファイルを持つ説明を含まないアップロード・ファイルと、Lotus Quickr コネクターで作成されたアップロード・ファイルは、単一アップロード・ファイルとなり、それ以外はページになります。
図 12.Lotus Quickr 8.5 Web UI 上の単一アップロード・ファイル
図 13.Lotus Quickr 8.5 Web UI 上のページ・ファイル
Lotus Quickr コネクターと Lotus Quickr Web UI の両方でユーザーがよりファイルを見分けやすくなるように、Lotus Quickr 8.5 ではページをサポートしています。これにより、コネクターでファイルのリッチ・テキスト情報を維持し、仮想フォルダー表示を廃止して、シンプルな単一のファイル表示が可能になっています。この記事では、移行後にどのようなファイルがページまたは単一アップロード・ファイルになるかについて、いくつかの典型的な例を挙げて説明しました。