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LDD Today: Domino Designer 6 テクニカルオーバービュー

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レベル: 初級

David DeJean, Partner, DeJean & Clemens
Dick McCarrick, Content Developer, IBM

2002年 10月 01日

この文書は、LDD Todayに掲載されている技術情報を日本語へ翻訳したものです。LDD Todayは、Lotus Developer Domain(US)で公開されているテクニカル"Webzine"です。なお、特に明示のない限りレポート中の製品は米国版がベースで記載されています。また、掲載されている内容は製品へ反映されない場合もありますのであらかじめご了承ください。
注:このテクニカル概説はドラフトです。ここに記された内容はDomino Designer 6 Release Candidateで見ることができる機能について書かれていますが、Lotus Software developmentは2002年第3四半期を予定しているゴールドリリース(最終製品)に向けて、改善作業をすすめています。その時点で、この概説も最終版に更新される予定です。

ドミノアプリケーションの構成要素は、NSFファイルのみならず、多様な広がりをみせています。現在では、リレーショナルソースからのデータ、カスケードスタイルシート(CSS)、レイヤー化されたページなどが使用されています。Domino Designerもこの流れに沿って機能拡張され、Domino Designer 6として登場します。

コラボレーティブアプリケーション開発のロータスシニアマネージャであるMartha Hoytは次にように述べています。「Domino Designerは統合開発環境です。私たちは、2つのことを行っています。一つは、データをアプリケーションに取り込む方法を作るデータベース開発で、もう一つは、アプリケーションのコンテンツを見せるためのグラフィカルユーザーインターフェースです。」

Domino DesignerのプロジェクトリーダーであるMaureen Lelandによると、Domino Designer 6に向けての目標は、「やりたいことを、好きな方法で行える環境、つまり HTML で仕事をしたければそれができる、サードパーティーのアプリケーションで編集したければそれができる環境を開発者に提供することです。」

この文書ではLelandとHoytは、次の5つの主要な改良点に焦点を当てて、Domino Designer 6の説明やデモを行います。

  • 複雑なアプリケーションを管理する:Domino Designer 6は、複数のデータベースに渡って処理を行ったり、従来は NSF ファイルの設計要素ではなかったオブジェクトを含んだりするアプリケーションの管理機能をサポートし、そのようなアプリケーションの設計要素も扱えるようになっています。それと同時に、サードパーティーのツールにも対応しています。
  • 再利用性:ドミノアプリケーションが大きく、複雑になっていくほど、たくさんのコードが再利用できるようになります。Domino Designer 6はそのような再利用性を高めるためにたくさんの改良がなされています。
  • プレゼンテーション開発:Web はコンテンツの見せ方を根底から変化させました。Domino Designer 6には改良や機能の追加が行われ、IDE(統合開発環境)で、レイヤーやスタイルシートなどの新しいプレゼンテーション要素を作成、管理できるようになっています。このことは同時に、Domino Designer 6が Web 設計者のスキルとNotes開発者のスキルを活用できるツールになることを意図してなされたものです。
  • データベース開発:Domino Designer 6 の改良点の多くは、ユーザーインターフェースの小さな変更から大きな変更まで、開発者がアプリケーション作成を行いやすくするのが目的です。この中には、@関数や HTMLをプログラマーズペインで扱う際に入力候補が出てくる新機能や、データコネクションと呼ばれるデータリソースのタイプを追加したもの、そしてモバイルアプリケーションをサポートする機能が含まれます。
  • エージェントの設計と管理:エージェントのインターフェースが再設計され、プロパティの機能が改善されています。Domino Designer 6からは、サーバー上で動作しているエージェントに取り付け、そしてデバッグが可能になります。

複雑なアプリケーションへの対応

Domino Designer 6を開くと、まず目に付くのはDomino Designerのブックマークペインが大きく変わったことです。データベースリストを展開すると、新しいデータベースリソースが現れます。また、データベースや設計要素を含むフォルダーをネストさせることもできます。フォルダーには、従来の NSF ファイルでは利用できなかった種類のオブジェクトも入れることができます。

下のブックマークに表示されているフォルダーは、データベース fishnet2.nsf の中にあり、ページやビューを保持するために作成されたものです。各要素は、このデータベースあるいは他のデータベースのデータにあるものであり、ブックマークから直接開くことができます。


Database with nested folders

アプリケーションをドラッグしてペインに入れることもできます。タスクバーとして頻繁に使うプログラムをすぐに起動できます。また、新しいフォルダーを作り、その中にデータベースや他の要素を入れて、プロジェクトに関わる情報をまとめておくこともできます。

共有コードや共有リソースを展開すると、新しい種類のリソースが現れます。スクリプトライブラリには、JavaScript ライブラリが含まれています。スタイルシートとデータコネクションが共有リソースに加わりました。

リスト中の各アイテムを展開すると、設定可能なプロパティを反映してビューペインに新しいアイコンと列が現れます。この内の一つは、設計要素(elements)がロックされているかどうかを示すアイコンです。ロックされていると、ロックをかけた人が解除するまで他の開発者はそれを変更できません。これは、開発チームで利用するアプリケーションに基本的なファイルロックの手段を提供するものです。このファイルロックは、サードパーティーのチェックインチェックアウトや、製品のバージョン付けの機能と同様な形で組み込まれています。

この設計要素ビューでは、複数の設計要素をまとめて選択して作業できるようになっています。具体的には、[条件により非表示(hide-when)] プロパティを多くのエレメントに一度に設定するなどです。

あなたがウィンドウタブ上のカーソルの位置を決める場合、ポップアップテキストが表示され、まず完全なパス名をたずねてきます。下に示されたこのUIの増強は、どの設計要素を処理しているのかを知る手助けとなります。これは、2つのデータベースの中で同じ名前で形式を変更するときや、作成されたテンプレートおよびデータベースを同時に処理する際に便利な機能です。


Design element pathname

これ以外にも、Domino Designer 6の拡張性を高める機能があり、次の図のようにメインメニューに [Tools (ツール)] が加わったことを示しています。


Tools menu

[Tools] メニューには、[Add Tool (ツールの追加)] と [Customize Tools (ツールのカスタマイズ)] があり、アプリケーションを作成するときに使うツールをまとめておける便利な場所になります。ツールは、サードパーティのツールでも、外部アプリケーションでも、あるいはご自身で作成したツールでも構いません。[Tools] メニューは3つの部分に分かれます。

  • 第一の部分には、[Tools] メニューを管理する2つのコマンド、[Add Tool] と [Customize Tools] があります。
  • 第二の部分には、Domino Designerで作業している間、常に利用できるツールが表示されます。(常に利用したいツールを表示させておきます)
  • 第三の部分は、状況に応じた項目を表示します。Domino Designerでそのツールが対応した操作ができる場合にのみ表示されます。

[Add Tool] をクリックして、[Add Tool] ダイアログボックスを開いてください。


Add tool dialog box

このダイアログボックスでは、ツールの名前を設定し、このツールのメニュー項目をクリックしたときにDomino Designerが行う処理「Tool Action(ツールアクション)」を指定します。プログラムの実行を選択するとブラウズボックスが表示され、[Run Program(式の実行)] を選択するとエディタが立ち上がります。

[Tool Location(ツールの場所)] 選択ボックスで、ツールが常にメニューに表示されるように設定するか、またはツールが状況に応じて表示されるように選択できます。サードパーティーのデータベースアナライザは常にメニューに表示されるようにして、HTML エディタはページ設計またはフォーム設計のときだけに表示されるようにすることもできます。このダイアログボックスでは、利用可能な状況が全て表示され、複数同時選択ができます。

[Customize Tools] ダイアログボックスを使えば、メニューを整理できます。


Costmize Tools dialog

ダイアログを使うとツールの表示方法を指定したり、値をメニュー編集したり、サブメニューを作ったりできます。

[Add Tool] や [Customize Tools] を使えば、ツールメニューを好きなように設定できます。また、サードパーティーのツールやアプリケーションベンダーは、このメニューを利用することでインストール手順の一部としてツールやサブメニューを追加することができます。




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再利用性

R5の共有リソースは、「一度作ったならば、まとめて管理し、どこでも使える」の利便性を イメージリソース、エージェント、サブフォームなどのいくつかのリソースに付加してきました。 Domino Designer 6 の目標は、この再利用性を他の要素にも備えさせることです。JavaScript ライブラリがライブラリタイプに追加された他に、次に挙げる新しい種類の要素も共有リソースに追加されました。

  • ファイル
  • スタイルシート
  • データコネクション

別のデータベースに入っている設計要素やコードのオブジェクトへブックマークリンクを張ることができるので、よく利用する JavaScript のブロックや標準ビューあるいはサブフォームを複数のデータベースに渡って集中的に管理できます。

さらに、新しい[Insert Resource (リソース挿入)] ダイアログボックスによって、オブジェクトの再利用もさらに容易になりました。


Insert Resource dialog

このダイアログボックスは状況依存型なので、オブジェクトに応じて適当な要素のみが表示されます。たとえば、JSHeader オブジェクトを操作している場合は、JSLibrary のみが表示されます。HTML ヘッダーを操作している場合は、スタイルシートが表示されます。

セレクションボックスを使えば、データベースとリソースタイプを選択でき、利用できるリソースとリソース固有のフィールドが表示されます。

(なお、[Insert Resource] ダイアログボックスは、リソースを作るときにどのタイプを選ぶかの参考になります。スタイルシートを単にファイルリソースとして保存することもできますが、そのときは [Insert Resource] ダイアログボックスで HTML Header オブジェクトとして利用できる状態にはなりません。)

設計要素も、とくにビューについては他のデータベースのリソースを使って作業することが可能になりました。Domino Designer 6 では他のデータベースからのビューをページまたはフォームに埋め込むことができ、また複数のビューを埋め込むこともできます。アウトラインも同様に埋め込むことができます。

その他に再利用性を拡大させるものとして、共有要素のための新しいアクションが追加され、ビューの上一列にボタンとして表示されます。


Shared resource actions

[New Image Resource (イメージリソースの作成)] ボタン以外が新しいボタンです。その機能は次の通りです。

  • リソースを選択して [Open File (ファイルを開く)] をクリックすると、Domino Designerはオブジェクトの一時コピーを作り、そのファイル名をオブジェクトに関連付けてデザインメモに保存し、オブジェクトのファイル拡張子に関連したアプリケーションで開きます。
  • [Open With] は [Open File] と同じですが、開くアプリケーションを選択できます。このアプリケーションのパスはオブジェクトのデザインメモに保存されるので、次にそのオブジェクトについて [Open With] をクリックすると直前に使ったアプリケーションがデフォルトになります。
  • 外部アプリケーションでオブジェクトを編集、保存したら、デザイナーで更新をクリックしてください。デザイナーは保存されたパス名に従って一時コピーを探し、リソース内でそれを置き換え、コピーを削除します。
  • [Export (書き出し)] は、あらゆるDominoオブジェクトが DXL(ドミノ XML)で表現できることを利用しています。[Export] をクリックすると、オブジェクトが DXL 形式で書き出されます。

DXL は、トランスフォーマーツール(Transformer tool)の中でも使用されています。このトランスフォーマーツールとは、これまで見慣れている設計一覧の機能のように、設計要素を加えていくものです。こうして追加された設計要素、あるいはデータベース全体を、トランスフォーマーがスタイルシートを適用させて変換を行い、その結果をディスプレイに表示させたり、あるいは HTML ファイルとして書き出します。このトランスフォーマーツールは、[Tools] - [DXL Utilities (DXL ユーティリィ)] の下からアクセスできます。

この[Tools] - [DXL Utilities] - [Transformser] を選択すると、Domino Designer上にダイアログボックスが表示され、表示させたい設計要素が選べるようになっています。また適用させたいスタイルシートもここで選択します。そして、出力先もここで選択します。


DXL Transformer

この例では、開発者は複数のフォームを左側の列から、また AllSinForm.xls という名前の XSL スタイルシートを選択しています。この設定では選択されたフォーム内にある全てのLotus Scriptが取り出されることになります。取り出されたコードはカスケーディングスタイルシートにより HTML に変換され、次のようになります。


DXL Transformer

トランスフォーマーの柔軟性により、これまで設計一覧では実現できなかったようなコードの取り出し、保存、再利用が可能となります。




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プレゼンテーションの設計

Domino Designer R5では、IDE に Web テクノロジーをサポートしたという点で前進しました。Domino Designer 6ではさらに非常に重要な点で前進しています。新しい特長は、Notes向けの開発とブラウザー向けの開発の違いを吸収していることや、Domino Designerでツールを使ったり作業したりする方法を Web 開発者にとってなじみやすい形で提供していることです。

スタイルシートの編集は後者の重要な一例です。スタイルシートはDomino Designer 6で新たに加わったリソースタイプです。スタイルシート用に新しくエディタを作るのではなく、Domino Designerチームは [ファイルを開く] と [Open With] による再利用技術を活用し、スタイルシートエディタにアクセスできるようにしました。

Domino Designer 6では、HTMLを編集したり、その文法をチェックしたりできます。これを実現するために、Lotus Scriptと JavaScript 用に開発した同じ編集用コントロールを使っています。Domino Designerでは HTMLコードの作業をテキスト表示と WYSIWYG 表示のどちらでも行えます。下の画像は、一つはDomino Designerで作成された WYSIWYG の表で、もうひとつは HTML コードです。


WYSIWYG and HTML

WYISIWYGの表を選択し、[編集] - [HTMLに変換]を選択すると、画面が再描画されます。


Convert to HTML

表のWYSIWYG表示がHTMLコードに置き換えられました。選択したHTMLコードはHTMLペインで編集できます。[表示] - [HTMLに変換]を選択すると、描画されたページが上に表示されて、画面の下でHTMLの編集が行えます。


HTML Pane

HTMLコードを編集し(HTML入力時に、入力候補表示機能(Type-ahead)が使用できます。また、タグ選択ボックスが表示されます)、変更内容を確認したいときには、[更新]ボタンをクリックすればWYSIWYG表示が更新されます。

Domino Designer 6は、ますます重要性を増しているレイヤーも Web デザイナーになじみやすい形でサポートします。ページやフォームに挿入したり、 WYSIWYG ビューで作業したり、絶対位置と Z オーダーの設定やプロパティを編集したり、レイヤーを入れ子にしたりできます。




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データベースの開発

Domino Designer 6は、Notes用アプリケーションと Web 用アプリケーションの開発やモバイルデバイスを調和させる方向へ進んでいます。

Notes 6 が HTML を表示できることは、コード書き換えなしに異なる複数のクライアントで実行可能な HTML を書けることを意味するので、重要な特長といえます。Notes用と Web 用アプリケーションを作るときの複製の手間を省く新しい特長は、Notes用、Web 用といったイベントの重複をなくす拡張イベントモデルです。

Domino Designer 6でイベントを開くと、2つの新しいドロップダウンがプログラマーズペインの上に現れます。


Event model

Lotus ScriptをNotesで実行するために書く場合は、第一のフィールドで [Client] を、第二のフィールドで [Lotus Script] を選択します。ブラウザー用に JavaScript を書く場合は、[Web] と [JavaScript] を選択します。同じイベントに対し両方のスクリプトでコードを書くことができます。つまり、 Web 用に JavaScript 、Notes用にLotus Scriptです。どちらのコードも適切に保存され実行されます。一方、Notesに対して [Common JavaScript] を選択すれば、 JavaScript で書いたコードが両方のクライアントで実行されるようなります。

開発者から賞賛を持って受け入れられた機能に、プログラマーズペインでの入力候補表示機能(type-ahead)があります。

この入力候補表示機能は、HTMLコード、@関数、ロータススクリプトで動作し、プログラミングの作業中にコーディングに関する情報が表示されるようになっています。例えば、@関数を入力しようとして、まず@という文字を打ち込むと、@関数の候補がポップアップで表示されます


Type ahead

関数の中にカーソルを移動すると、その関数で使用できるアトリビュート(属性情報)がポップアップで表示されます。


Type-ahead attributes

「これは長らく待っていた機能で、コードを書く作業を大きく変えるものになるだろう」と、また「これで、コーディング作業が非常にやりやすくなる」とMaureen Lelandは語っています。

Domino Designer 6の改良点の多くは、プロパティボックスの考え方を広げて、機能を簡単かつ直感的にします。もっとも強力なのは、データコネクタを作ったことと、フォームと外部データベースをつなぐリンクフィールドを作ったことです。これにより、Dominoとリレーショナルデータベースとの統合が容易になります。手順は次の3段階です。

最初に、外部データベースとの接続(DCR)を作成します。次の図は、RDBMSクラス(DB2,Oracle、ODBCなど)のDB2タイプのDCRで、名前は「DB2-Employee」です。この場合は、Northwindsという名前のRDBMSリソースに対して、ドライバが設定されます。


Data connection

次に、データベースのプロパティボックスで、次に示すように [Allow connections to external databases (外部データベースとの接続を許可する)] を選択します。


Database properties

最後に、外部データベースに接続するフィールドのプロパティを設定します。テーブル名、列名、データ接続およびキーフィードか、データフィールドかを指定します(ひとつのキーフィールドと、少なくとも1つのデータフィールドを指定する必要があります)。


Field properties

この操作で、以前より簡単にDomino Enterprise Connectivity Service (DECS)を使って、リアルタイムコネクションを設定できました。

設計要素の一部についてはプロパティボックスに変更が加えられており、PDA や WAP 端末などのモバイルクライアント向けにアプリケーションをカスタマイズする際、より使いやすくなっています。そのようなデバイスでアプリケーションの機能を同様に実現するには、限られた表示画面でどのようにデータが表示されるのかについて特に注意を払う必要があります。Domino Designer 6では、段落、アクション、設計要素それぞれの非表示式を使うことで、デスクトップでもモバイルデバイスでもアプリケーションを実行できるように設計しやすくなります。Notesと Web ブラウザーで非表示式を使うときと同様に、この機能をモバイルクライアントにも応用することができます。

Dominoでは、R4.6 よりクライアントの種類に応じて使用する設計要素をダイナミックに変更できる機能を備えています。例えば、Notesと Web ブラウザーで異なるフォームを使用する場合は、2つのフォームを作成して同じ別名を与えます。1つにはNotesからは非表示にしておき、もう一つは Web から非表示にしておきます。クライアントからこのフォームを使う要求が来た場合、Dominoはユーザークライアントの種類で非表示になっていないものを、別名も含めて検索、使用するようになっています。Domino 6 ではこの機能を拡張して、「Mobile(モバイル)」という新しいクライアントタイプを追加しています。

プロパティボックスのチェックボックスを選択するだけで、フォームや文書内で表示、あるいは非表示にしたい段落や設計要素を非表示にすることができます。これは、モバイルクライアントのみ、Notesのみ、Web クライアントのみ、あるいはその組み合わせといった条件の設定が可能で、Shared Action(共有アクション) と Text(テキスト)のプロパティボックスの非表示のタブでセットします。下の例では Text プロパティボックスを表示しています。


Text properties

さらに、モバイルクライアント上で選択して表示するフォーム、ページ、サブフォーム、ビュー、フォルダー(モバイルクライアントでのみ使用される設計要素)を作成するために、この能力を利用することもできます。これらの設計要素については、Design Document(設計文書) プロパティボックスの設計パネルのタブで設定を行います。


Design Document properties




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エージェントの設計

再設計されたエージェントのインターフェースでは、コードを書く領域をより広く取っています。また、エージェントプロパティも機能拡張されており、その中でも特に重宝するものと思われるのは、共有エージェントをワンクリックで個人エージェントに切り替えたり、またその逆ができる機能です。

データベースに編集者権限を持っているNotesから有効/無効にできるエージェントを作ることもできるようになります。これまでは設計者の権限が必要でありそのエージェントに署名をする必要がありましたが、それが必要なくなります。エージェントプロパティボックスにある "Allow user activation" のチェックボックスにチェックを入れるだけでこの機能を使えるようになります。


Allow user activation

R5 では [表示] - [エージェント] で個人エージェントしか見えなかった部分を ドミノデザイナー6 では改良し、定期実行型のエージェント(Scheduled Agent)も表示するように変更されます。


View - Agents

画面上方に新たに配置される選択ボタンでは、新規にエージェントを作成したり、エージェントを有効、無効にしたり、あるいは一覧の中から選択して署名できるようになります。

サーバーエージェントに関するコントロールも大幅に拡張されています。サーバー上で暴走しているエージェントを止めることもできます。また、Domino Designer 6を使って、サーバーエージェントに問題がないかを検査することも可能です。

「R5 ではローカルエージェントについてはデバッグが可能でした。しかし、サーバー上で動作しているエージェントが今何をしているのかについては分かりませんでした。」 Domino Designer 6では、エージェントにデバッグが可能であるプロパティを設定することができます。そしてそれがサーバー上で動作する時に、[File (ファイル)]-[Tools (ツール)]-[Remote debugging (リモートデバッグ)] をクライアントで選択して、リモートデバッガーを起動させます。そうすると、デバッグ画面が最前面に表示され、動作しているエージェントを捕捉し、そこで現在どのようになっているかを見ることができます。




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その他の特長

Domino Designer 6の新しい特長のすべてが、データベースコネクションに匹敵するほどの大きな変更ではありませんが、小さくても開発者に快適さを提供するために重要な特長です。

例えば、アクションの設計にちょっとした設計の変更があったとします。まずはじめに、マルチリンガルデータベースで管理しやすい共有アクションについて作業を行います。共有アクション(Shared Action)のビューでは言語毎に表示することができるので、一つのアクションにつき複数の言語が存在するかどうかを簡単に知ることができ、それぞれの言語毎に修正作業を行えます。

別の変更点としては、アクションボタンかあるいはメニューアイテムのラベルの内容を計算する式を記述することができます。設計要素のプロパティボックスで、Label(ラベル)ボックス(下記参照)に式を記述するか、あるいは式エディタを開くために @ボタンをクリックします。


Shared Action properties

そして、共有アクションを挿入する場合、Insert Shared Action ダイアログボックスにより複数のアクションを直ちに選択することができます。

次に便利な機能をいくつか紹介します。

  • アクション設計ペインは各アクションに対応するアイコンを表示します。さらに、複数選択機能、ドラッグドロップによってアクションバーに表示する順番を変更する機能、ダブルクリックしてその場で編集する機能を備えています。この新しいインターフェースから、必要のないシステムアクションを消去することもできます。消去したアクションは、次回以降新しいフォームやビューを作るとデフォルトで表示されない状態になります。
  • 動的に名称が付される名前付き設計要素の機能が拡張されました。R5 では要素名を割り出すだけでしたが、作成ダイアログボックスを使って、要素を保存しているデータベースや、要素の種類(フォーム、ビューなど)も割り出せるようになりました。 ビューに現れる折りたたみ/展開を示すアイコンをカスタマイズできます。折りたたまれたときは第一の状態が表示され、展開されたときは第二の状態が表示されるイメージリソース(イメージの泉、image well)を使って行います。
  • プログラムペインに表示したコードを印刷できます。
  • コードサイズの上限 64K がなくなりました。
  • Lotus scriptのデバッガで常駐型のブレークポイント(persistent breakpoints)を使えます。
  • ビューコラムに新しいプロパティ、[Hide column if formula is true (真のとき列を非表示)] が加わりました。
  • Domino Designer 6全体でカラーパレットが統一されました。
  • フォームの中に編集機能を埋め込むことができるようになりました。例えば、現行のフォームに1つまたは2つのフォームを埋め込むことができます。また、埋め込んだ編集機能を埋め込みビューにリンクさせることにより、ウィンドウを別々に開かなくてもビュー内のドキュメントを編集することができます。
  • プログラマーズペインプロパティでは、新しいデザイン階層に自動的に [Option Declare (オプション宣言)] を加える新しい機能が加わりました。
  • ブックマークが拡張されました。ブックマークペイン内に任意のレベルのフォルダーを作成することができ、同時に複数のブックマークを作成できます。設計要素は、リストを表示しアイコンをクリックして更に設計要素をクリックすれば、ブックマークから直接開くことができます。
  • Sametime とDominoアプリケーションの統合が可能です。Dominoアプリケーションのユーザーは、リアルタイムにコミュニケーションをとることが可能になります。
  • シングル・コピー・テンプレートによって、テンプレートからデータベースを作成し、テンプレート内に設計要素を保持することができるようになりました。これはデータベースのコピーとは異なります(データベースは、テンプレートにある設計要素を参照するため)。特に、複数のデータベースが同じテンプレートを参照するような場合には、ハードディスク容量の大幅な削減が可能になります。



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生産性

Maureen Lelandは次のように言っています、「Domino Designer 6 の変更は革命というより進化です。」 この新バージョンのDomino Designerでの目標は、「使うのが楽しいもの」にすることです。「そしてパワフルなものに」と彼女は付け加えました。

Domino Designer 6は、本当にパワフルなソフトです。ますます複雑化するアプリケーションを容易に開発するための特長を備えています。開発者が、同じことを繰り返したり、無駄な努力をしたりするのを防ぎ、もっと生産性を高められるようにする特長です。また、レイヤー(layers)のような新しいプレゼンテーションや、データベースコネクションのような新しいプログラミングが使いやすくなります。Domino Designer 6は、アプリケーション開発の最新技術を取り込んだ統合開発環境(IDE)です。そして楽しく使えます。



参考文献



著者について

David DeJean has been working with and writing about Lotus Notes and Domino for as long as they've existed. He was co-author of the very first book about Notes, "Lotus Notes at Work," and has been an editor and writer for a variety of computer publications. He is a Lotus CLP and a partner in DeJean & Clemens, a firm that does Notes and Internet application development and technical and marketing communications.


Dick McCarrick is a content developer for developerWorks: Lotus. Previously he was a member of the Domino/Notes Documentation team for over 11 years, playing a variety of roles in documenting many major components of Domino and Notes. He also wrote the occasional article for Iris Today (including Ask Professor INI) before joining the Notes.net/Lotus Developer Domain team permanently in 2002. In his spare time, Dick's leisure activities include running, fishing, woodworking, and reading about the natural sciences. An avid astronomer, he's former director of the Bridgewater (Mass.) State College Observatory. Dick lives in Vermont.




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