IBM Lotus Sametime は、バージョンが 7.5 に上がりそのクライアントは大きく進化しました。従来C++ベースのWindowsアプリケーションとして実装されていた Sametime Connect クライアントは、Eclipse RCPベースの拡張プラットフォームである Lotus Expeditor (旧 WebSphere Everyplace Deployment)上の リッチクライアント・アプリケーションとして進化し、エンドユーザはプラグインを開発することにより、容易にその機能を拡張できるようになりました。
ここでは、Experditor Toolkit を使用してSametime7.5用プラグインの開発に必要な環境を構築する方法についてご紹介します。
なお、当記事は既に公開済みの記事
「Sametime Toolkit と Rational Application Developer で Sametime 7.5 プラグイン開発環境を作る」
の続編であり、基本的な内容は同一です。
IBM Lotus Expeditor Toolkit 6.1 InfoCenter
環境構築には、以下の製品・モジュールが必要です。
IBM Lotus Sametime 7.5
Sametime Connect Client を使用します。(必須)
必要に応じてサーバーも導入しますが、その場合、別途 Lotus Domino サーバーが必要です。
IBM Rational Application Developer 7.0
Trial: Rational Application Developer for WebSphere Software V7.0(US)
から、Rational Application Developer 7.0 評価版のダウンロードが可能です。また、上位製品である Rational Software Architect 7.0 も使用できます。
但し、ベースとなる Eclipse のバージョンの関係で、RAD 6.x は使用できません。
IBM Lotus Expeditor Toolkit 6.1
IBM Lotus Expeditor Client 6.1 の製品メディアに含まれる、
"IBM Lotus Expeditor 6.1 Toolkit For Windows And Linux Multilingual (C94JBML)"
のメディアを使用します。
Device Runtime Environment 6.1
オプションです。Sametime プラグインを開発する限りにおいては不要ですが、
多くの Experditor アプリケーションの開発に必要ですので、インストールしておくことをお勧めします。
IBM Lotus Expeditor Client 6.1 の製品メディアに含まれる、
"IBM Device Runtime Environment V6.1 Multiplatform, Mulitlingual (C94HEML)"
のメディアを使用します。
IBM Lotus Expeditor Client 6.1
オプションです。これもSameitmeを開発するだけであれば、インストールは不要です。
以上の各リソースを入手したら、準備作業として開発用マシン上で以下の作業を行います。
(1) RAD 7.0 をインストールします。
(2) Sametime Connect Client 7.5 をインストールします。
(3)Experditor Toolkit と Device Runtime Environment を RAD 7.0 にインストールします。
Experditor Toolkit と Device Runtime Environment のインストール方法については、公開済みの下記の記事を参考にして下さい。
Lotus Expeditor Toolkit インストール手順〜RAD編〜
以上の準備が完了したら、以下の作業を順に続けます。
(1) JREの設定
次に以下の手順で、開発で使用するJREの設定を行います。
- RADを起動します。
- 「ウインドウ」→「設定」→「Java」→「インストール済みのJRE」を選択します。
- インストール済みJREの一覧で、"jclDesktop Win32 x86"がデフォルトとなるよう、チェックを入れます。
- 設定メニューに戻り、「Java」→「コンパイラー」を選択し、以下の設定を行います。
| コンパイラー準拠レベル | 1.4 |
| 「デフォルトの準拠設定の使用」 | チェックを外す |
| 生成された.classファイルの互換性 | 1.4 |
| ソースの互換性 | 1.4 |
| finally ブロックをインライン化 | チェックを外す |
(2) ターゲット・プラットフォームの設定
次に、デバックに使用するプラットフォームの設定を行います。今回はローカルにインストールされた Sametime 7.5 クライアントを使用するように設定します。
- 「ウィンドウ」→「設定」→「Plug-in Development」→「Target Platform」 を選択します。
- 「ロケーション」フィールド右の「参照」ボタンを押下して、Sametime Conenct のインストール・ディレクトリーを選択します。
例) D:\Lotus\Sametime Connect
(3) 実行環境の設定
最後に、ターゲットプラットフォームの実行に関する詳細な設定を行います。
- 「実行」→「構成および実行」を選択します。
- 「Eclipseアプリケーション」を選択し、右クリックメニューから「新規」を選択します。
- 以下の設定を行います。 設定後、「実行」ではなく「適用」を押下します。
| 名前 | "新規構成"の文字列を、"Sametime Connenct"等に書き換える。 |
| ロケーション | "新規構成"の文字列を、"Sametime Connenct"等に書き換える。 |
| 起動する前にワークスペースをクリア | チェックする |
| 実行するプログラム | 「アプリケーションの実行」 "com.ibm.collaboration.realtime.application.RTCApplication" |
| ランタイムJRE | "jclDeskTop Win32 x86" |
- 引き続き、「引数」タブをクリックし、以下の引数を追加します。
-Xint-Xtrace:none-Xgcpolicy:gencon-Dcom.ibm.pvc.webcontainer.port=7777 |
設定したら「適用」を押下します。
- 「実行」ボタンを押下して、Sametime Conenct が起動することを確認します。
※ 以下の作業には Sametime Development Kit が別途必要です。
では、最後に、Sametime Development Kit に付属するソースコード付のサンプル・アプリケーションをインポートして実行し、開発環境としての動作を確認します。
(1) メニューの「ウインドウ」→「パースペクティブを開く」→「その他」 から 「プラグイン開発」パースペクティブを選択し開きます。
(2) メニューの「ファイル」→「インポート」→「プラグイン開発」→「プラグインおよびフラグメント」を選択して「次へ」を押下します。
(3)「参照」ボタンを押下して「プラグイン・ロケーション」に下記のディレクトリーを指定します。
<ST75_SDK>\client\connect\samples |
「別名でインポート」で「ソース・フォルダーを持つプロジェクト」にチェックが入っていることを確認して、「次へ」を押下します。
(4) 「すべて追加」ボタンを押下して、全てのサンプル・アプリケーションを選択し、「終了」を押下します。
(5) パッケージ・エクスプローラに以下のアプリケーション・パッケージが追加されたことを確認します。
(6) ツールバーにある緑矢印のアイコンをクリックしたメニューから、Sametime用に定義した実行環境(先ほどの例では "Sametime Connect")を選択します。
(7) 以下のようにカスタマイズされたSametimeクライアントが表示されます。(ログイン画面はキャンセルで抜けて結構です。)
ログイン画面のロゴ・イメージが変更されていたり、コンタクトリスト・ウィンドウ内に幾つかのミニアプリケーションが追加されていることに気づきます。 これらがプラグインによるカストマイズになります。
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