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developerWorks のトライアルへのパッチ: IBM Rational Systems Developer V6.0.1 trial for Linux の互換性パッチをインストールする

トライアル・バージョンと市販バージョンが共存できるように、config ファイルをアップデートする

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レベル: 初級

Ian Shields, Senior Programmer, IBM

2006年 8月 31日

Rational® Systems Developer V6.0.1 for Linux® のトライアル・バージョンをインストールしたら、それを実行する前に、一部のコンフィギュレーション・ファイルをアップデートするためのパッチを適用する必要があります。市販されている Rational Software Development Platform 製品群はいくつかのコンポーネントが既にインストールされている場合にのみ追加コンポーネントをインストールするように設計されているため、このパッチが必要なのです。このことから、こうした製品のトライアル・バージョンは市販バージョンと共存することができません。この記事では、パッチの適用方法やワークスペースのアップデートについて、またトライアル製品のアップデート方法などについて詳細に説明します。

インストールをアップデートする

IBM Rational Software Development Platform 製品群のトライアル・バージョンでの問題を回避するためには、一部のコンフィギュレーション・ファイルをアップデートすることが必須です。この記事では、こうしたアップデートについて説明し、パッチを使ってソフトウェアをアップデートする方法を解説します。

コンフィギュレーション・ファイルをアップデートする

Rational Software Development Platform 製品群のトライアル・バージョン (例えば Rational Systems Developer V6.0.1 trial for Linux など) は、市販のバージョンと共存することができません。後者は、何らかのコンポーネントが既にインストールされている場合にのみ追加コンポーネントをインストールするように設計されています。Rational Data Architect や Rational Application Developer などの製品のトライアル・バージョンも、やはり別である必要があります。これを実現するために、Linux SEK のディスク 1 で影響を受ける Rational 製品それぞれに対する代替コンフィギュレーション・ファイルが、ディスクのパッチ・ディレクトリーに提供されています。この記事では、SEK を持っていない場合にソフトウェアのパッチを当てる方法についても説明します。

Rational Systems Developer の場合、代替となるのは /media/dvdrecorder/patch/RSD/.eclipseproduct です。ここで、/media/dvdrecorder は SEK ディスクをマウントするポイントを表します。インストールにデフォルト位置 (/opt/IBM/Rational/RSD/6.0.1/) を使ったとすると、リスト 1 に示すように cp (copy) コマンドを使って、インストールされている .eclipseproduct ファイルを置き換える必要があります。バックスラッシュ (\) を後に続けると、コマンドを次のラインに続けられることに注意してください。この継続文字を省略して、全コマンドを 1 ラインに入力しても構いません。



リスト 1. .eclipseproduct ファイルを置き換える
                
cp /media/dvdrecorder/patch/RSD/.eclipseproduct \
/opt/IBM/Rational/RSD/6.0.1/eclipse/.eclipseproduct


ls コマンドを使ってパッチ・ディレクトリーの内容を表示する場合には、ls -a を使う必要があることに注意してください。これは、このファイルがピリオド (.) で始まるため、通常の ls コマンドの出力からは除かれてしまうためです。リスト 2 のコンソール出力は、ファイル位置を表示するための 2 つの方法 (ls を使う場合と find を使う場合) と、cp コマンドが使われているところを示しています。



リスト 2. .eclipseproduct ファイルの置き換えの例
                
lyrebird:~ # find /media/dvdrecorder/patch/RSD
/media/dvdrecorder/patch/RSD
/media/dvdrecorder/patch/RSD/.eclipseproduct
lyrebird:~ # cp -i /media/dvdrecorder/patch/RSD/.eclipseproduct \
> /opt/IBM/Rational/RSD/6.0.1/eclipse
cp: overwrite `/opt/IBM/Rational/RSD/6.0.1/eclipse/.eclipseproduct'? y


トライアル・バージョンをダウンロードしたものの SEK ディスクを持っていない場合には、単純に /opt/IBM/Rational/RSD/6.0.1/eclipse/.eclipseproduct を編集し、その内容を、リスト 3 に示すテキストで置き換えます。ディスク上のコピーには、名前に少し間違いがあることに注意してください。しかし名前は単に、このインストールと他の製品とを区別するためのものなので、この問題は致命的ではありません。



リスト 3. .eclipseproduct ファイル用の置き換えテキスト
                
name=Rational Systems Developer Trial
id=com.ibm.rational.rsd.trial
version=6.0.1




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ワークスペースをアップデートする

インストールを別にすると同時に、ワークスペースも別にする必要があります。そのためには、製品が起動したら新しいワークスペース名をタイプするか、あるいは、/opt/IBM/Rational/RSD/6.0.1/eclipse/configuration にある config.ini ファイルで新しいデフォルトを設定します。このファイルを編集し、#initial workspace dir を記述しているラインを見つけます。ワークスペース位置 workspaceSDTrial がリスト 4 のようになるように、2 番目のラインの最後に SDTrialを追加するようにお勧めします。



リスト 4. config.ini のデフォルト・ワークスペースをアップデートする
                
#initial workspace dir
osgi.instance.area.default=@user.home/IBM/rationalsd6.0.1/workspaceSDTrial




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製品をアップデートする

Rational Product Updater を使うと、Systems Developer 製品へのアップデートをチェックすることができます。このためにはインターネットへの接続が必要です。アップデーの中には非常に大きなものもあるため、高速接続を推奨します。

rpu は、リスト 5 に示すように、/opt/IBM/Rational/RSD/6.0.1/updater/eclipse ディレクトリーの中にあります。



リスト 5. Rational Product Updater を起動する
                
/opt/IBM/Rational/RSD/6.0.1/updater/eclipse/rpu


このコマンドを使うためには、ルート権限とグラフィカル・インターフェースが必要です。「Basic tasks for new Linux developers」の中にある説明、「Becoming superuser (or root)」と、「Using a GUI application as another user」に従って、ルート権限とグラフィカル・アクセスを備えたターミナル・ウィンドウを設定します。

あるいは、ルートとしてログインして Systems Developer を起動し、次に Help メニューから製品アップデーターを起動することもできます (Help > Software Updates)。ただし、Eclipse が実行していないことを要求するアップデートが多いため、この方法を使った場合には、アップデーターを継続する前にワークスペースを閉じなければなりません。ルートではないユーザーとして、ワークスペースからアップデーターを起動することもできますが、ルートとして実行していない限りアップデートは適用できません。

もしアップデーター自体にアップデートが必要な場合には、そのアップデートが最初に適用され、アップデーターが再起動されます。アップデートを探すには、Find Updates ボタンをクリックします。



図 1. Rational Product Updater
Rational Product Updater

アップデートのリストが表示されます。利用可能なすべてのアップデートをインストールするには、Install Updates をクリックします。このプロセスには、かなりの時間とディスク・スペースが必要かもしれません。2006年8月の時点で、アップデーターによって Version 6.0.1.1 にアップグレードされ、また 2 つの暫定アップデートが適用されます。ダウンロードのサイズは約 60 GB です。アップデートとインストールの両方を全部行う場合には、この倍のスペースが必要かもしれません。もし皆さんが、Product Updater に接続したままにするよりも再起動可能転送を使って zip ファイルをダウンロードしたい場合には、アップデーターに表示される指示に従ってください。



図 2. アップデートをインストールする
Install updates

アップデート・プロセスの期間中、ライセンス条件に同意するよう求められるかもしれません。また、トライアルの残り有効日数に関する情報メッセージもいくつか表示されるかもしれません。

アップデーターが終了すると、メイン・ウィンドウがクリアーされるはずです。Rollbacks タブを選択すると、どのアップデートがシステムに適用されたかを見ることができます。何らかの理由でアップデートを削除する必要がある場合には、ここでそれを行います。




参考文献

学ぶために

製品や技術を入手するために

議論するために


著者について

Ian Shields

Ian Shields は、developerWorks Linux ゾーンの様々な Linux プロジェクトに関わっています。彼はノースキャロライナ州 Research Triangle Park にある IBM のシニア・プログラマーです。1973年にオーストラリアのキャンベラでシステム・エンジニアとして IBM に入社して以来、カナダのモントリオールやノースキャロライナ州 Research Triangle Park で、コミュニケーション・システムやパーベイシブ・コンピューティングに携わってきました。彼はいくつかの特許を保持しています。Australian National University にて純粋数学および哲学で学位を取得し、また North Carolina State University にてコンピューター・サイエンスで修士と博士を取得しています。




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