レベル: 初級 Ian Shields, Senior Programmer, IBM developerWorks
2006年 8月 29日 Rational® Data Architect V6.1 for Linux® のトライアル・バージョンをインストールしたら、それを実行する前に、一部のコンフィギュレーション・ファイルを更新するためのパッチを適用する必要があります。市販されている Rational Software Development Platform 製品群はいくつかのコンポーネントが既にインストールされている場合にのみ追加コンポーネントをインストールするように設計されているため、このパッチが必要なのです。このことから、こうした製品のトライアル・バージョンは市販バージョンと共存することができません。この記事では、パッチの適用方法やワークスペースの更新について、またトライアル製品の更新方法などについて詳細に説明します。
インストールを更新する
IBM Rational Software Development Platform 製品群のトライアル・バージョンでの問題を回避するためには、一部のコンフィギュレーション・ファイルを更新することが必須です。この記事では、こうした更新について説明し、パッチを使ってソフトウェアを更新する方法を解説します。
コンフィギュレーション・ファイルを更新する
Rational Software Development Platform 製品群のトライアル・バージョン (例えばRational Data Architect V6.1 trial for Linux など) は、市販のバージョンと共存することができません。後者は、何らかのコンポーネントが既にインストールされている場合にのみ追加コンポーネントをインストールするように設計されています。RationalFunctional Tester や Rational Application Developer などの製品のトライアル・バージョンも、やはり別である必要があります。これを実現するために、Linux SEK のディスク 1 で影響を受ける Rational 製品それぞれに対する代替コンフィギュレーション・ファイルが、ディスクのパッチ・ディレクトリーに提供されています。この記事では、SEKを持っていない場合にソフトウェアのパッチを当てる方法についても説明します。
Rational Data Architect の場合、代替となるのは /media/dvdrecorder/patch/RDA/.eclipseproduct です。ここで、/media/dvdrecorder は SEK ディスクのマウント・ポイントを表します。インストールにデフォルト位置 (/opt/IBM/Rational/DATrial/6.0/) を使ったとすると、リスト 1 に示すように cp (copy) コマンドを使って、インストールされている .eclipseproduct ファイルを置き換える必要があります。バックスラッシュ (\) を後に続けると、コマンドを次のラインに続けられることに注意してください。もし、この継続文字を省略して、全コマンドを 1 ラインに入力しても構いません。
リスト 1. .eclipseproduct ファイルを置き換える
cp /media/dvdrecorder/patch/RDA/.eclipseproduct \
/opt/IBM/Rational/RDA/V6.1/eclipse/.eclipseproduct
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ls コマンドを使ってパッチ・ディレクトリーの内容を表示する場合には、ls -a を使う必要があることに注意してください。これは、このファイルがピリオド (.) で始まるため、通常の ls コマンドの出力からは除かれてしまうためです。リスト 2 のコンソール出力は、ファイル位置を表示するための 2 つの方法 (ls を使う場合と find を使う場合) と、cp コマンドが使われているところを示しています。
リスト 2. .eclipseproduct ファイルの置き換えの例
lyrebird:~ # ls -a /media/dvdrecorder/patch/RDA
. .. .eclipseproduct
lyrebird:~ # find /media/dvdrecorder/patch/RDA
/media/dvdrecorder/patch/RDA
/media/dvdrecorder/patch/RDA/.eclipseproduct
lyrebird:~ # cp -i /media/dvdrecorder/patch/RDA/.eclipseproduct \
> /opt/IBM/Rational/RDA/V6.1/eclipse/.eclipseproduct
cp: overwrite `/opt/IBM/Rational/RDA/V6.1/eclipse/.eclipseproduct'? y
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トライアル・バージョンをダウンロードしたものの SEK ディスクを持っていない場合には、単純に /opt/IBM/Rational/RDA/V6.1/eclipse/.eclipseproduct を編集し、その内容を、リスト 3 に示すテキストで置き換えます。
リスト 3. .eclipseproduct ファイル用の置き換えテキスト
name=Rational Data Architect Trial
id=com.ibm.rational.rda.trial
version=6.1
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ワークスペースを更新する
インストールを別にすると同時に、ワークスペースも別にする必要があります。そのためには、製品が起動したら新しいワークスペース名をタイプするか、あるいは、/opt/IBM/Rational/RDA/V6.1/eclipse/configurationにある config.ini ファイルで新しいデフォルトを設定します。このファイルを編集し、#initial workspace dir を記述しているラインを見つけます。ワークスペース位置 workspaceDATrial がリスト 4 のようになるように、2 番目のラインの最後に DATrial を追加するようにお勧めします。
リスト 4. config.ini のデフォルト・ワークスペースを更新する
#initial workspace dir
osgi.instance.area.default=@user.home/IBM/rda6.1/workspaceDATrial
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製品を更新する
Rational Product Updater を使うと、Data Architect 製品への更新をチェックすることができます。このためにはインターネットへの接続が必要です。アップデーの中には非常に大きなものもあるため、高速接続を推奨します。
rpu は、リスト 5 に示すように、/opt/IBM/Rational/RDA/V6.1/updater/eclipse ディレクトリーの中にあります。
リスト 5. Rational Product Updater を起動する
/opt/IBM/Rational/RDA/V6.1/updater/eclipse/rpu
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このコマンドを使うためには、ルート権限とグラフィカル・インターフェースが必要です。「Basic tasks for new Linux developers」の中にある説明、「Becoming superuser (or root)」と、「Using a GUI applicationas another user」に従って、ルート権限とグラフィカル・アクセスを備えたターミナル・ウィンドウを設定します。
あるいは、ルートとしてログインして Data Architect を起動し、次に Help メニューから製品アップデーターを起動することもできます(Help > Software Updates)。ただし、Eclipse が実行中でないことを要求する更新が多いため、この方法を使った場合には、アップデーターを継続する前にワークスペースを閉じなければなりません。ルートではないユーザーとして、ワークスペースからアップデーターを起動することもできますが、ルートとして実行していない限り更新は適用できません。
もしアップデーター自体に更新が必要な場合には、その更新が最初に適用され、アップデーターが再起動されます。更新を探すには、Find Updates ボタンをクリックします。
図 1. Rational Product Updater
更新のリストが表示されます。利用可能なすべての更新をインストールするには、Install Updates をクリックします。2006 年 8 月の時点で、アップデーターによって Version6.1.0.1 にアップグレードされます。この更新には、約15 MB のディスク・スペースが必要です。
図 2. 更新をインストールする
更新プロセスの間に、ライセンス条件に同意するよう求められるかもしれません。また、トライアルの残り有効日数に関する情報メッセージもいくつか表示されるかもしれません。
アップデーターが終了すると、メイン・ウィンドウがクリアーされるはずです。Rollbacks タブを選択すると、どの更新がシステムに適用されたのかを見ることができます。何らかの理由で更新を削除する必要がある場合には、ここでそれを行います。
参考文献 学ぶために
製品や技術を入手するために
議論するために
著者について  | 
|  | Ian Shields は、developerWorks Linux ゾーンの様々な Linux プロジェクトに関わっています。彼はノースキャロライナ州 Research Triangle Park にある IBM のシニア・プログラマーです。1973年にオーストラリアのキャンベラでシステム・エンジニアとして IBM に入社して以来、カナダのモントリオールやノースキャロライナ州 Research Triangle Park で、コミュニケーション・システムやパーベイシブ・コンピューティングに携わってきました。彼はいくつかの特許を保持しています。Australian National University にて純粋数学および哲学で学位を取得し、また North Carolina State University にてコンピューター・サイエンスで修士と博士を取得しています。 |
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