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WebSphere sMash の登場に備える

Web 2.0 ベースの動的アプリケーションを作成し、実行するための、Project Zero ベースのプラットフォーム

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レベル: 初級

Scott Shekerow, Content Editor, IBM developerWorks WebSphere, IBM

2008年 04月 07日

IBM® WebSphere® sMash は、アジャイル開発が可能なランタイム環境を提供することで、Smart SOA™ を促進します。この環境を利用すると、これまで SOA に投資してきた成果物を活用した Web 2.0 ベースの状況依存型アプリケーションを素早く、簡単に作成することができ、マッシュアップを実現できるようになります。

はじめに

世の中の趨勢やその時どきの利用可能な技術によって、開発者がアプリケーション開発を行う手法も変わっていきます。現在、動的言語を使用する開発者がますます増え、再利用可能な資産はこれまでなかったほど豊富になり、新しい Web 2.0 技術やリッチ・クライアントによってユーザー・エクスペリエンスが再定義されつつあります。(企業内および Web 上における) 利用可能なサービスの増加、そしてそれらのサービスを活用するための動的言語を取り巻く新しいプログラミング手法の増加によって、状況に依存した要求をターゲットとして作成されるアプリケーションが急増しつつあります。私達を取り巻く状況はこのように変化しているため、組織がこれまで SOA に投資してきた成果物を活用するためのアジャイル手法が必要であり、また状況依存型アプリケーションを、より迅速かつ、より簡単に、そしてより低コストで作成するための方法が必要です。

IBM は 2007年の初めに、Project Zero を発足させました。Project Zero は、非常に評価の高い、コミュニティー主導のインキュベーター・プロジェクトであり、動的スクリプトを使用して Web ベースのアプリケーションの作成を劇的に単純化することに焦点を当てています。Project Zero は、Java™ (JSE)、動的スクリプト言語のサポート、単純なことで知られていてとてもよく使われる Web 技術 (REST と RSS)、そして JVM (Java Virtual Machine) の概念を組み合わせており、その上さらに「アプリケーションはサーバーである」という新しいコンセプトを追加しています。これはつまり、アプリケーションをサーバーにデプロイするのではなく、アプリケーション自体がサーバーだということです。また、Project Zero が提供する環境には、テンプレートやパターンが用意されており、さらにサーバー・サイドとクライアント・サイド双方での Web 開発に役立つ、ブラウザー・ベースのビジュアル・ツールを備えたエンド・ツー・エンドのプラットフォームも用意されています。

要約すれば、Project Zero コミュニティーによる努力と貢献の結果、動的スクリプト言語を利用した組み立てベースの開発によって Web ベースのアプリケーションを簡単かつ迅速に作成するためのアジャイル環境を提供する製品が生まれています。その製品が IBM WebSphere sMash です。

WebSphere sMash は、SOA の原則を使用した動的 Web アプリケーションのアジャイル開発を実現するための開発環境および実行環境を提供します。WebSphere sMash は、動的スクリプト言語、軽量アプリケーションの組み立て、REST スタイルのサービス呼び出しなどを利用することで、状況依存型の複合アプリケーションを作成、組み立て、そして実行するための強力な手段となります。WebSphere sMash を利用して開発を行うことにより、複雑さやリスクを軽減することができ、開発期間を短縮することができ、そして学習曲線を最小限にとどめることができます。

WebSphere sMash を使用すると、以下のことを実現することができます。

  • 動的スクリプト言語と、REST に基づく単純な利用原則を用いて、既存の資産 (PHP による資産やサービス、フィード、コード・スニペットなど) を組み込み、合成し、そして「組み立てる」ことにより、Web 2.0 ベースのアプリケーションを作成することができます。
  • 外部システムにアクセスしたり、一連のアクティビティーを連携させられたりする Web アプリケーションを作成することができます。
  • さまざまな形式のビジネス・ロジックを実現する、再利用可能なコンポーネントを作成することができます。
  • 一連のサービス呼び出しを、一緒にまとめて公開し、組み立て、そして連携させることができ、あるいは外部システムに接続することができます。
  • パッケージ化されたアプリケーションに対して、それまでコストの面から効果的ではないと思われていたカスタマイズを容易に行えるようになります。
  • エンタープライズ・システムを拡張する動的 Web アプリケーションの迅速な開発を可能にすることによって、既存の SOA 資産や、公開され利用可能な API を活用することができます。



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スピード、単純さ、そしてアジリティー

WebSphere sMash はスピードと単純さ、そしてアジリティーを求める開発者のために作られており、WebSphere sMash が提供する機能と能力を、そうした面から捉えることができます。

スピード

  • 動的スクリプト言語による生産性の改善を実感することができます。

    再利用可能なコンポーネントを提供する手軽な方法に加え、作成に多くの時間を必要とせず、コード行数が少なくてすみ、また特別なスキルを要求しない状況依存型アプリケーションを実現するための手軽な方法が必要であれば、WebSphere sMash は、非常に制限が少なくて学びやすい動的スクリプトを使ったアジャイル・プログラミングのための選択肢となります。現在サポートされている動的スクリプト言語は、Groovy (Java を非常に使い慣れているユーザーにとって理想的です) と PHP です。

  • 迅速な開発のために構築された統合ランタイム環境を使用することができます。

    なぜ、WebSphere sMash は初めから高速なのでしょう。アプリケーションはサーバーであるため、デプロイメントは必要ありません。さらに、WebSphere sMash は「Convention over Configuration (設定より規約)」という原則に従うフレームワークを提供しているため、余分なハンド・コーディングを行う必要がありません。またそのようにして作成される、スクリプト化可能なアジャイル・アプリケーションの実行を最適化するために、仮想マシンに関しても機能強化が行われています。

  • パフォーマンスが高く、スケーラブルなアジャイル・アプリケーションを作成することができます。

    Web 2.0 ベースの状況依存型アプリケーションの必要性や規模、そしてその数が増すにつれ、そうしたアジャイル・アプリケーションを効率的かつコスト効果の高い方法で実行し、管理する上で、IBM WebSphere Extended Deployment のような管理システムが有効になってきます。

単純さ

  • REST を使ったサービスによって、既存のコンテンツの公開や活用が容易になります。

    REST の人気の源はその単純さにあります。WebSphere sMash は REST を使ってサービスを公開し、また活用することで、単純さを実現しています。他にも単純な技術が使われており、フィードを公開するために RSS が、また他のアプリケーションのコンテンツにアクセスするために HTTP と JMS が使われています。

  • REST スタイルのアーキテクチャーを使うことで SOA の原則が維持されています。

    REST スタイルのアーキテクチャーは SOA と Web の両方に対応しており、サーバー・サイドやクライアントのさまざまなコンポーネントをスケーラブルかつ単純な方法で再利用することができる、コンポーネント中心のモデルを実現することができます。

  • 組み立て型の開発によって複合アプリケーションを迅速に作成することができます。

    極限まで効率を追求するために、(内部ソースと外部ソースの両方から得られる) 既存のサービスやフィードを状況依存型の複合アプリケーションとして組み合わせることで、アプリケーションを作成することができます。組み立て型の開発は、動的なスクリプトを使うことによって (例えばフィードをキャッチし、マージし、集約する Groovy または PHP のスクリプトを作成することによって)、または次のように組み立てるためのビジュアル・エディターを使って実現することができます。

    • Dojo ツールキットをベースにしたビジュアル UI エディターを使って Ajax クライアントやその他のコンポーネントを作成することができます。
    • フロー・ベースのビジュアル・エディターを使うことによって、一連のサービス呼び出しを組み合わせ、結合し、そして連携させて 1 つのフローにまとめることができ、あるいは他の内部システムまたは外部システムに接続することができるさまざまなコンポーネントを構成することができます。

アジリティー

  • エンド・ツー・エンドの開発が可能なランタイム環境を、複雑なものにせずに実現することができます。

    WebSphere sMash を利用することで、状況依存型のアプリケーションやコンポーネントを非常にアジャイルな方法で開発することができます。例えば組み立て型のアプリケーションを作成する際には、従来の Web 開発の場合よりも開発のための役割の種類はずっと少なくてすみます。そのため、何人もの人に作業を分割して渡す必要がありません。また、エンド・ツー・エンドの、ブラウザー・ベースのツールを利用することによって、クライアント・サイドとサーバー・サイドの両方で開発を行うことができ、しかもさまざまなコンポーネントを「結びつける」ことができる、他のツールのためのフロントエンド・ウィジェットを提供することもできます。

  • コンポーネント・スタイルで開発そして提供されるため、柔軟性は極限まで高まります。

    WebSphere sMash では、コンポーネント・スタイルで開発が行われ、その成果物もコンポーネント・スタイルで提供されるため、再利用可能なビルディング・ブロックやコンテンツ、テンプレート、パターンを作成できるようになり、また WebSphere sMash の任意のコンテンツをフロントエンド・ウィジェットの形で再利用できるようになります。

  • 統合環境によって、アジャイル・アプリケーションを実現し、管理することができます。

    WebSphere sMash による統合環境は、Web 2.0 ベースのアプリケーションを非常に最適化された方法でコスト効率よく実現し、また管理するために、理想的なものです。




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これまでの制約から解放されたコンテンツを管理する

Project Zero コミュニティー

Project Zero はこれからも WebSphere sMash のための開発コミュニティーとして存在し、また最新のビルドと最新の機能を備えた上でコミュニティーのサポートをするアプリケーションを開発するための、無料のプラットフォームを開発者に提供し続けます。詳しくは projectzero.org をご覧ください。

WebSphere sMash は、最近発表された、新しくて革新的ないくつかの IBM 製品の 1 つであり、Web 2.0 技術を使う際に役立ちます。この製品で Web 2.0 技術を使うと、効率的に問題を解決したり、新たな顧客を開拓したり、統合の効率を最適化したり、内部での連携作業を改善したり、さらには SOA リソースを公開して利用したりすることができます。その他の新しい製品としては次のようなものがあります。

  • IBM Lotus® Mashups は軽量のマッシュアップ環境として、インターネット・コンテンツとエンタープライズ・コンテンツを迅速に組み合わせ、単純で柔軟かつ動的な Web アプリケーションにすることができます。Web に精通したビジネス・ユーザーは Lotus Mashups を使うことによって、彼らの差し迫ったビジネス上のニーズに対応する新しい Web アプリケーションを容易に作成し、また共有することができます。
  • IBM InfoSphere Mashup Hub は、基礎となる情報ソースを何も変更することなくエンタープライズ・システムや Web システム、そして部門システムを Web 2.0 に対応させるために使用できる、エンタープライズ・レベルのソリューションです。「これまでの制限が解かれた」情報は、セキュリティーやガバナンスが企業の標準に沿うように管理された上で、特定のニーズや状況依存型アプリケーションの要求を満たすように混合したり変換したりすることができます。

これらの各製品は、既に企業に蓄積されているサービスに対して、さまざまな形で Web 2.0 技術を適用することができます。そのため、それまではまったく現実的ではなかった、あるいはまったく不可能であった方法で資産を再利用できるようになります。もちろん、これらの製品を一緒に組み合わせて使うのも簡単です。例えば、WebSphere sMash で作成されたコンポーネントを InfoSphere Mashup Hub で管理し、それらのコンポーネント同士を Lotus Mashups を使って組み合わせることができます。

まもなく入手可能になる、この 3 つの製品の情報に注目していてください。




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市場に登場する前に、今すぐ試すことができます

IBM WebSphere sMash は、動的な、Web 2.0 ベースの状況依存型アプリケーションを、リスクの少ない方法で、また最低限のコストで実現するためのプラットフォームです。また IBM WebSphere sMash Developer Edition は、そうしたアプリケーションを迅速かつ単純なアジャイル手法で作成するための (無料の) ツールです。

WebSphere sMash を使った開発を行う上で、あるいは WebSphere sMash を評価する上で、コストはかかりません。Project Zero は WebSphere sMash のための開発コミュニティーであり、今後もそうあり続けることでしょう。皆さんや皆さんの開発環境、アプリケーション、そして皆さんがこれまで SOA に対して行った投資に対して WebSphere sMash が提供するすべてのものを先行して利用するためには、今すぐに download Project Zero をダウンロードし、今日から WebSphere sMash を使った作業を始めればよいだけなのです。



参考文献



著者について

Scott Shekerow は IBM IBM developerWorks の Content Acquisition and Web Editor であり、また IBM WebSphere Developer Technical Journal の編集長でもあります。




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