IBM®
本文へジャンプ
    Japan [変更]    ご利用条件
 
 
検索範囲検索:    
    ホーム    製品    サービス & ソリューション    サポート & ダウンロード    マイアカウント    
skip to main content

developerWorks Japan  >  Sample IT projects  >

ポータル・ソリューションを使ってアプリケーション資産をWebに載せる

IBMホスト統合ポートレットで作り直しの時間と手間を節約

developerWorks
ページオプション

JavaScript を要するドキュメントオプションは表示されません

原文はこちら

原文はこちら


レベル: 初級

Juan Rodriguez, Consulting IT Professional, IBM, Software Group

2003年 3月 01日

本稿では、WebSphere Portalという製品を使ってホスト・アプリケーション資産 (3270ホスト・アプリケーションともいう) をポータル・ソリューションに統合する方法が紹介されます。昔の世界のアプリケーションを新しいWebの世界にもってくるというこの種の作業を進めるには、いろいろな方法があります。本稿では、IBM WebSphere Host On-DemandポートレットとIBM WebSphere Host Publisherポートレットを使って、アプリケーション資産を迅速かつ確実に「ポータル化」するための2つの方法が紹介されます。本稿では、3270 CICSのアプリケーションとトランザクションを引き合いに出していますが、多くの場合、ここで説明されるポートレットは、iSeries 5250アプリケーションやVTアプリケーションのアクセスもサポートします。

Host On-Demandポートレットとは

ポートレットからホスト・アプリケーション資産に最も手早くアクセスするには、Host On-DemandポートレットをWebSphere Host On-Demandという製品といっしょに使用することです。WebSphere Host On-Demandは、Java環境、および業界標準のTN3270、TN5250、VT、SSLといった標準的なインターネット・プロトコルを使って、Webブラウザーから安全かつプラットフォームに依存しない形でホストをアクセスできるようにします。一番よく使用されるクライアントは、3270および5250用のディスプレイとプリンターのセッション、VT端末、およびFTPクライアントです。

図1 は、Host On-Demandポートレットを使ってメインフレームのCICSアプリケーションにアクセスする場合の構成例を示したものです。


図1. Host On-Demandポートレットを使ったサンプル・シナリオ

Host On-Demandサーバー

Host On-Demandサーバーの主たる役割は、クライアントにダウンロードされるJavaアプレットを提供することです。これには、Webサーバーを同じマシン上にインストールしておく必要があります。セッションの定義、ポートレットや関係する構成値の作成は、Host On-Demand配備ウィザード (Host On-Demand Deployment Wizard) を使って行うことができます。

配備ウィザードで構成をHTMLベースのモデルにしたがって作成した場合、すべてのセッションの定義は、HTMLフォーマットで保存され、構成ファイルは、HODDataディレクトリーに保存されます。このタイプの構成にした場合、Host On-Demandサービス・マネージャー (Host On-Demand Service Manager) を使ってHost On-Demandサーバー内のユーザーの妥当性チェックを行う必要はありません。

Host On-Demandサーバーには、ユーザー、グループ、セット・データを、クライアント・ユーザー・セッション構成にしたがって管理するための各種の管理機能が用意されています。リダイレクター、OS/400 Proxy Server、ライセンス管理といったサービスもHost On-Demandサーバーで管理されます。

Host On-Demandのクライアント

Host On-Demandのクライアントの構成には、いろいろなオプションがあり、それはサーバーで設定することができます。これらのオプションのほとんどは、管理者によってロックされていないかぎり、ユーザーが実行時に変更できます。クライアントの動作を大きく左右するものに、以下の2つのオプションがあります。

クライアント受信方式 (Client receive method)
このオプションの設定値にしたがって、クライアントは以下の2つのタイプに分かれます。
  • Host On-Demandキャッシュド・クライアント: コンポーネントがユーザーのマシンに保存されますので、セッションを連続的に行う場合、余計なダウンロードを行うことがありません。始動が速くなり、ネットワークが最も効率よく利用されますので、Host On-Demandで推奨されている方式です。
  • Host On-Demandダウンロード・クライアント: Host On-Demandのクライアントが始動されるたびにクライアントの実行時コードをHost On-Demandサーバーから転送します。この方式は、ネットワークのトラフィックを増大させることになりますが、クライアント・マシンにソフトウェアやデータをまったく用意する必要がありません。
クライアント実行方式 (Client execution or run method)
この設定は、アプレットの実行モードを定義します。
  • 組み込みモード (Embedded mode): Host On-Demandアプレットは、ブラウザー・ウィンドウ内で実行されます。Host On-Demandポートレットを使用する場合には、ポートレットのページ・エリアで実行されます。
  • 分離モード (Separated mode): エミュレーション・セッションが別個のウィンドウで実行されます。ブラウザー・ウィンドウやポートレット・エリアでは実行されません。エミュレーション・セッション・ウィンドウのサイズを変更できるため、このモードのほうが高い自由度が得られる場合もありますが、それ以外の機能は、すべて、まったく同じです。

Host On-Demandには、構成済みクライアントのいくつかのタイプが用意されています。配備ウィザードを使って、ユーザーに提供したいすべてのコンポーネントや機能を備えたカスタム・エミュレーション・クライアントを作成することができます。図2 は、構成済みセッションの一覧を示すクライアント・アプレットの例を示したものです。ブラウザー内に一覧が表示されています。


図2. セッションの一覧を示すHost On-Demandの構成済みクライアント

配備ウィザード

それぞれの環境に必要なすべての機能は、配備ウィザードを使って設定することができます。また、ユーザーに対して、どんな種類のセッション、機能、コンポーネントを提供するのかを定義することができます。通常、その結果として、HTMLページが1ページ作成されます。また、このツールを使って、カスタマイズされたポートレットを作成することもできます。

Screen Customizer

Screen Customizer/LE for Host On-Demandは、ホスト・アプリケーション・ウィンドウ上に構築される代替グラフィカル・ユーザ・インターフェース (GUI) で、ホスト・アプリケーションをWindowsアプリケーションのように見せます。Host On-Demandの画面を、三次元のルック・アンド・フィールの緑色の画面 (背景色が黒で、テキストが明るい緑色の旧来の画面) にします。緑色の画面に慣れていない人も、多くは、Screen Customizer/LEのGUIのほうがユーザー・フレンドリーで親しみやすいと感じるようになります。Screen Customizerのインターフェースは、セッション構成の際に有効にできます。

Host On-Demandポートレットのダウンロード方法

Host On-Demandポートレットは、WebSphere PortalのWebサイトにあるポートレット・カタログ からダウンロードできます。必ず、現在使用しているWebSphere Portalのリリースに対応するポートレットのバージョンをダウンロードしてください。

別のやり方として、Host On-Demand配備ウィザードを使ってポートレットを入手することもできます。ご使用のマシンにポートレットをインストールするには、以下のことを行う必要があります。

  1. Host On-DemandのCDにアクセスする
  2. HOD\depwizに移動する
  3. setupDW.exeを実行する



上に戻る


Host On-Demandポートレットの作成方法

Host On-Demandポートレットを全部インストールしてある場合には、IBM Host On Demand>Administration>Deployment Wizard の順に選択していき、ウィザードを始動します。別のやり方として、配備ウィザードだけをインストールしてある場合には、IBM Deployment Wizard>Host On Demand Deployment Wizard の順に選択します。

図3 は、Create a new HTML file というオプションを選択するためのパネルを示したものです。ポートレットを作成したい場合でも、このオプションを選択します。以下の何枚かのパネルは、オプションやプロパティーを指定するよう求めてきます。


図3. 配備ウィザードの最初の画面

図4 は、Session (セッション) パネルを示したもので、選択されたセッションについてのセッション・プロパティー・ウィンドウが表示されています。これらのオプションは、管理者がロックすることもでき、それらの値をユーザーが変更できないようにすることができます。


図4. セッション・プロパティー

中でも、以下の値は重要な意味をもっています。

  • Host Sessionsパネルで3270 Displayおよび5250 Displayのホスト・セッションを追加するには、
    1. ドロップダウン・リストからホストのタイプを選択し、
    2. Add をクリックします。このウィザードでは、セッションが追加されないかぎり、次に進むことはできません。
  • リストから3270 Displayなどの新しいセッションを選択し、Properties をクリックします。
  • 図5 に示すように、3270セッションのProperties (プロパティー) パネルでAdvanced タブを開き、Start in Separate WindowNo にします。このオプションを選択するのは、ポートレット・ページの中でエミュレーション・セッションを行いたいためです。そうしないと、ポータル・ページの外に新しいウィンドウがオープンされることになります。
    図5. 高度なセッション・プロパティー

以下の図6 は、ポートレットを正しく作成するために設定する必要のある必須のオプションを示しています。

  • ポートレットのタイトルとなるPage Title を記入します。これは、必須項目です。
  • Output Portlet オプションは選択しておく必要があります。
  • WAR Format を選択します。デフォルトでは、古いPARフォーマットが選択された状態になっています。
  • HOD server URL には、Host On-DemandサーバーのインストールされているURLを記入します。実行時にHODアプレットを見つける必要がありますので、この情報は必須です。

図6. 配備ウィザードの最後の画面

図6Details... をクリックすると、ポートレットのすべての設定内容を確認することもできます。Create File(s) をクリックすると、ウィザードは、指定された入力値にしたがってWARファイルを作成します。

Host On-Demandポートレットのインストール方法

ここで管理者 (デフォルトではwpsadmin) としてPortal Serverにログオンし、Portal Administration>Portlets>Install Portlets の順にクリックしていき、ポートレットをインストールします。

ポートレットがインストールされたら、Portal Administration>Security>Access Control List の順にクリックしていき、適当なアクセス権を設定します。必要なのは、閲覧 (view) の許可だけです。図7 では、すべての認証済みユーザーにこの許可を与えていることがわかります。


図7. ポートレットのアクセス・リスト

この例では、Host Applicationsという名前で新しいパネルが作成され、Host On-Demandポートレットがこのパネルに追加されます。図8 は、ポートレット・エリアの中で組み込みモードで実行されるように設定されたHost On-Demandポートレットを示しています。


図8. Host On-Demandポートレット: 利用可能なセッション

セッションが開始されると、ホスト・アプリケーションは、図9 に示されるように、ポートレット・エリアにその内容を表示します。


図9. Host On-DemandポートレットがCICSホスト・アプリケーションを表示しているところ

ユーザーは、(図8 で) セッション・アイコンを右クリックすることで、管理者がロックしていない設定値を変更することができます。オプションは、下の図10 に示されるとおりです。

図10. ユーザー設定値

図10では、Screen Customizer コンポーネントが起動されていますので、アプリケーションは、通常のホスト・アプリケーションとしては表示されなくなっています。Screen Customizerは、出力内容をWebアプリケーションのルック・アンド・フィールに似せて表示します。図11 は、ポートレットがScreen Customizerを使用している様子を示しています。


図11. Screen Customizerの使用例




上に戻る


Host On-Demandの注意点

Host On-Demandポートレットを扱う場合、以下のようないろいろな問題に注意する必要があります。

  • Host On-Demandポートレットは、1ユーザーに対して1つしか実行できないが、複数のセッションを開くことはできる。
  • Host On-Demandはアプレットなので、ポータルをログオフするだけでは、接続済みのセッションを切断することはできない。ユーザーがポータル・サーバーに戻ると、ログオフする前の状態のHost On-Demandのセッションがオープンすることになる。Host On-Demandが切断モードで設定された場合、アプレットは、ユーザーがポータルからログオフしてもアクティブな状態であり続けることになる。
  • アクティブなセッションは、ユーザーが切断を行うか、ホストが接続を終了するか、あるいはユーザーがブラウザーを閉じるまでは、接続されたままである。
  • 基本製品Host On-Demandの詳細については、参考文献を参照してください。



上に戻る


Host Publisherポートレット

IBM Host Publisherポートレットは、IBM Host Publisherで作成されたアプリケーションをIBM WebSphere Portal Serverに統合するためのものです。IBM Host Publisherポートレットを利用すれば、Webベースのポータル・コンテンツとともに、既存アプリケーションのコンテンツを提供できるようになります。このポートレットでは、Host Publisherが提供する機能も、ある程度利用することができます。たとえば、いろいろなアプリケーション資産から得られる情報を組み合わせ、同じポートレットの中でそれらの情報を表示するというようなことができます。

Host Publisherポートレットは、状態管理を行うという重要な機能を備えています。ユーザーがWebSphere Portal Server内の他のポートレットやページに移っても、セッションとの接続を切ることなく、既存のアプリケーション資産とやりとりを行うポートレットを設けることができます。

図12 は、以下で説明するシナリオで使用される構成を示したものです。Host Publisherポートレットを使ってメインフレーム (CICS) のアプリケーションにアクセスするというシナリオです。


図12. Host Publisherポートレットの使用例

Host Publisherのコンポーネント

WebSphere Host Publisherは、主に2つのコンポーネントからなっています。Host Publisher Studio (アプリケーション開発ツール) とHost Publisher Server (ランタイム) の2つです。以下では、簡単にHost Publisherポートレットに関係する最も重要な機能について、いくつか説明します。

Host Publisher Studio
タスク指向型の使いやすいGUIのコレクションで、Web-ホスト間のパブリッシング・プロジェクトの管理や作成の面で、Webアプリケーション・ビルダーを支援します。タスク指向型の指示を行いながら、ユーザーが、ホストやデータベースのやりとりの記録、必要なデータの検出、検出されたデータを読み出すためのラベル付けといった作成過程をたどっていけるようにします。

Host Publisher Studioは、やりとりやデータ読み出しのロジックをカプセル化したIntegration ObjectというJavaBeanを自動的に生成します。Host Publisher Studioを利用することで、Integration Objectとのやりとりをモデル化したり、得られたデータを表示するための自由にカスタマイズ可能なWebページを作成することができます。そのようにして作成されたWebページは、WebSphere Studio Application Developer (Application Developer) などの好みのWebオーサリング・ツールを使って改良することもできます。

Host Publisher Server
Host Publisher Studioを使って作成されたJ2EEアプリケーションをサポートするためのランタイム環境を提供します。IBM WebSphere Application Server製品を利用したアプリケーション・サーバー上で実行され、接続管理、ライセンス監視、実行時管理、特別なログオン、XML Gateway、ログやトレースの管理といったコンポーネントからなっています。

Host Publisherアプリケーションの作成方法

このテーマは、この記事の主題の範囲を越えたものになりますので、ここでは、簡単な概要だけを紹介します。以下に示す手順にしたがっていけば、CICSトランザクションにアクセスするための非常に簡単なサンプル・アプリケーションを開発することができます。Host Publisherとそのコンポーネントの詳細については、参考文献に示したリンクを参照してください。

以下は、Host Publisherアプリケーションを作成するための推奨手順です。

手順1から3までは、Host Access で説明されます。

  1. Connection Poolを作成する。
  2. 接続マクロ、データ・マクロ、切断マクロなどからなるIntegration Objectを作成する。
  3. Integration Objectを生成し、保存する。

    手順4から6までは、Application Integrator で説明されます。

  4. Host Publisher StudioでIntegration ObjectをApplication Integratorにインポートし、JavaServer Pages (JSP) のコンポーネントを使ってアプリケーションを作成する。
  5. アプリケーションJSPコンポーネント (入力ページ、出力ページ、エラー・ページ) を作成する。
  6. エンタープライズ・アプリケーションをEARファイルとして作成する。

    手順7から9までは、WebSphere Studioを使って、さらに開発を進めるで説明されます。

  7. アプリケーションEARファイルをApplication Developerにインポートする。
  8. 必要なら、Application Developerを使ってHost Publisherアプリケーションのルック・アンド・フィールを改良する。
  9. Application Developer Test Environmentでアプリケーションをテストする。
  10. アプリケーションをWebSphere Application Serverに配備する。
  11. アプリケーションの最終バージョンを実行する。

Host Access

下の図13 に示すHost Accessは、Integration Objectや接続プールの作成を支援するためのツールです。接続をプールするかどうかは、IBM WebSphere Host PublisherでホストのIntegration Objectを使用する場合のオプションの1つです。デフォルトでは、Host Publisherは、プールされない接続 (専用接続) を使用します。

ユーザーがWebページ上のホスト・アクセスIntegration Objectに対して情報を要求すると、Host Publisherは、ホストに接続し、ログオンして、情報を引き出し、ログオフします。情報が返されてくるまでの時間を短縮するために、Host Publisherでは、接続を要求したアプリケーションが通信を行わなくなった際に、接続をプールして確保しておくことができるようにしています。


図13. Host Access Studio: Connection Pool

前もって定義しておいた接続プールを基に、Host Accessツールを使って、接続マクロ、データ・マクロ、切断マクロといったIntegration Objectを構築することができます。こうした作業を行う中で、ホスト・システムとの間のやりとりが記録され、画面が決定され、要求された入力が定義されます。 図14 は、簡単なIntegration Objectのメイン・パスを示したものです。作成されるサンプル・アプリケーションは、CICSホスト・アプリケーションで実行されるクレジット・アカウント・アプリケーションを使ってアカウント番号の照会を行うアプリケーションです。


図14. 簡単なアプリケーション用のIntegration Object

Integration Object JavaBeanを作成したら、次に、IBM Host Publisher StudioのApplication Integratorを使って、アプリケーションを作成します。

Application Integrator

Create Application をクリックして、Host Publisherの開発を開始します。ウィザードのプロンプトにしたがって、JSPコンポーネントのオプションを指定し、Integration Objectのプロパティーを定義します。以下の項目を含む入力フォームも作成する必要があります。

  • 必要な入力フィールド
  • Integration Object JavaBeanを実行し、その結果を表示するための出力ページ
  • 何か問題が発生したときに、そのことを表示するエラー・ページ

このウィザードを使った作業が終わると、Host Publisherアプリケーションが必要とする入力、出力、エラーの各JSPコンポーネントが出来あがっているはずです。

このサンプル・シナリオの結果を図15 に示します。作成された入力ページには、ユーザーが必要な入力フィールドを記入し、リクエストをサブミットしたときに出力ページをポストする入力フォームが含まれています。


図15. Application IntegratorのJSPコンポーネント

このパネルでは、JSPコンポーネントを編集したり、ユーザー・フレンドリーなインターフェースをアプリケーションに用意することができます。以下の項目について変更を加えることができます。

  • フォント
  • スタイル
  • ページ内に表示されるテキストの位置揃え
  • 表の中の空白行の削除
  • 画像

最後に、IBM Host Publisher Studioは、実際に配備したり、WebSphere Studioなどのツールに読み込ませることのできるEARファイルを作成します。

WebSphere Studioを使って、さらに開発を進める

WebSphere Studioは、Host Publisher Studioを使って開発されたJSPコンポーネントを更新するために使うことのできる優れたツールです。このツールを使えば、テスト環境を定義することができ、実際にHost Publisherのサーバーにアプリケーションを配備することなく、アプリケーションに対する更新内容を実行したり検証することができます。WebSphere Studioには、また、問題が発生したときのためのデバッグ機能も用意されています。

Host Publisher Studioで作成したEARファイル は、WebSphere Studioにインポートすることができます。図16 は、Host PublisherのEARファイルをインポートし、アプリケーションの入力ページ (pagein.jsp) を選択した様子を示したものです。ここで、新しい機能を追加するなり、機能を変更するなりして、このページを更新することができます。


図16. WebSphere StudioでのHost Publisherページの更新

Host Publisherのアプリケーション・ページに改良を加えたら、WebSphere Studioに含まれるWebSphere Test Environmentを使って、アプリケーションをローカルに実行することができます。

Host Publisher Serverのサーブレット

Host Publisher Studioには、Host Publisherのテスト環境を作成し、実際に利用できるようにするためのサーブレットが2個用意されています。WebSphere Studioのテスト環境でHost Publisher Serverのインスタンスを始動および停止するためのサーブレットには、以下の2つがあります。

StartHPRTE.java
Host Publisher Serverのインスタンスを初期化して、始動する。
StopHPRTE.java
Host Publisher Serverのインスタンスを停止する。

実行するには、これらのサーブレットを新しいプロジェクトに追加する必要があります。これらのサーブレットは、\HostPub\SDK\Server\* ディレクトリーに入っています。図17 は、Host PublisherのサーブレットがWebSphere Studioにインストールされていることを示しています。


図17. Host Publisherのサーブレットがインストールされている

Host Publisherアプリケーションの実行方法

最初に、WebSphere Test Environmentを始動しておきます。次に、図18 に示されるように、StartHRPRTE.javaサーブレットを右クリックして、Run on Server を選択することで、Host Publisherを始動します。Host Publisherでアプリケーションを実行できる状態になったら、アプリケーションを開始します。


図18. WebSphere StudioでHost Publisherアプリケーションを実行する

これで、アプリケーションは、WebSphere Studioのブラウザー区画 (通常、ワークベンチの右上側の領域に位置する) で実行されるようになります。


図19. 出力ページからのIntegration Objectの結果




上に戻る


Host Publisherポートレットのセットアップ方法

Host Publisherアプリケーションをインストールしたら、そのアプリケーションがWebSphere Portal Serverからアクセスできることを確認する必要があります。確認できれば、Host Publisherポートレットのセットアップにとりかかることができます。

ポートレットのダウンロード、インストール、設定

Host Publisherポートレットは、WebSphere Portal のWebサイトにあるポートレット・カタログから入手できます。Host Publisherを検索します。検索の結果一覧から、いま使用しているWebSphere PortalおよびHost Publisherのバージョンに対応する正しいポートレットのバージョンを選択します。

ポートレットは、WARファイルで配信されます。Portal Serverに管理者 (wpsadmin) としてログオンし、Portal Administration>Portlets>Install Portlets の順にクリックしていき、ポートレットをインストールします。

ポートレットがインストールできたら、Portal Administration>Security>Access Control List の順にたどっていき、適当なアクセス権を設定します。ポートレットにアクセスするためのHost Publisherアプリケーションを定義するには、編集許可が必要です。図20 は、すべての認証済みユーザーに、ポートレットを使用する許可が与えられることを示しています。


図20. アクセス制御リスト

WebSphere Portalの管理者は、新しいページまたは既存のページにこのポートレットを追加する必要があります。この例では、ポートレットは、Host Applicationsという名前で、すでに作成済みのページに追加されます。図21 に示すように、ユーザーは、このページを最初に選択したときには、編集モードに入り (したがって、編集権をもっていなければならない)、Host Publisherポートレットを設定する必要があります。


図21. 編集前のHost Publisherポートレット

ユーザーは、編集ウィンドウで、要求されたHost PublisherアプリケーションのURLを入力する必要があります。また、基本的な認証を使用する場合、ユーザーは、図22 に示されるように、ユーザーIDとパスワードも入力する必要があります。


図22. ポートレットの編集ウィンドウ

Host Publisherポートレットの設定が終わると、Host Publisherアプリケーションがポートレット・エリアに現れます。図23 に示されるように、ネットワークに関する問題が発生したときなど、ホスト・セッションが未定義状態になったときには、いつでもReset Host Publisher Portlet ボタンを使って、アプリケーションをリスタートすることができます。


図23. Host PublisherポートレットがCICSのトランザクションを表示しているところ




上に戻る


Host Publisherポートレットの限界

Host Publisherポートレットは、WebSphere Portalがインストールされていることを前提とします。Host Publisherポートレットは、ユーザーがHost Publisherアプリケーションを実行できるようにしますが、それには、WebSphere Host Publisherのすべてをインストールしておく必要があります。

以下の制限事項は、Host Publisherポートレットのこのバージョンにあてはまるものです。

制限 説明
Express Logon Feature (ELF) はサポートされないこの環境では、Host Publisher Serverは、必要なクライアント認証に直接アクセスすることはできません。
Secure Sockets Layer (SSL) に関する制限ブラウザーから Host Publisher ServerマシンのWebサーバーに対して直接 (エンドツーエンドで) セキュアなセッションを確立することはできません。ただし、ブラウザーから WebSphere Portal ServerマシンのWebサーバーに対してSSLセッションを確立することができ、さらには Portal Serverから Host Publisher Serverへの第2のSSLセッションを有効にすることもできます。
NLSに関する制限Host Publisherポートレットは、英語しかサポートしていません。
HTMLコンテンツしかサポートしないトランスコードを行えば、WML (WAPデバイス用) やcHTML (i-Modeデバイス用) などの他のマークアップ言語をサポートすることも可能です。


参考文献



著者について

Juan R. Rodriguezは、ノース・カロライナ州RaleighにあるIBM International Technical Support Organization (ITSO) Center勤務の技術相談担当ITプロフェッショナル (Consulting IT professional) です。彼は、アイオワ州立大学でコンピューター・サイエンスの理学修士号を取得しました。ネットワーキング、Webテクノロジー、情報セキュリティーなどをテーマとして、幅広い執筆を行うとともに、世界各地のIBMクラスで教鞭を執っています。IBM ITSOに勤務する前は、Research Triangle Park (米国、ノース・カロライナ) にあるIBMの研究室にネットワーキング製品の設計・開発者として勤務していました。




記事の評価


サイト改善のため、ご意見をお寄せください。こちらのフォームからお願いいたします。



 


 


不充分・不完全である大変素晴らしい
 


この記事を共有する

del.icio.us del.icio.us newsing newsing FC2ブックマーク FC2ブックマーク
Choix! Choix! ニフティクリップ ニフティクリップ Yahoo!ブックマーク Yahoo!ブックマーク
MM/memo MM/memo CZブックマーク CZブックマーク livedoorクリップ livedoorクリップ
はてなブックマーク はてなブックマーク Buzzurl(バザール) Buzzurl(バザール)




上に戻る


    日本IBMについて プライバシー お問い合わせ