レベル: 初級 中林 紀彦, ソフトウェア・エバンジェリスト, IBM
2009年 7月 07日 この記事ではDB2 9.7 Enterprise Server EditionをLinuxプラットフォームにインストールする方法をご紹介します。
Workgroup Server Edition、Express Edition、Express-Cなど他のエディションについてもインストール方法は同じですので、
この記事を参考にして下さい。またダウンロード可能な評価版もあり、製品の評価に利用することができます。
評価版は使用期限がある以外は製品版と同じですので、インストール方法も同じです。
DB2のダウンロード
DB2の評価版は
こちらからダウンロードできます。「DB2 Data Server 9.7 Trial」が90日の評価版です。
またこのページから、無償で利用できるDB2 9.7 Express-Cもダウンロードすることができます。Express-Cは多言語に対応するための
ファイルが別ファイルになっていますので、32-bit Linuxであれば「DB2 National Language Pack for Linux 32-bit」というファイルも
ダウンロードおきます。製品版をお持ちであれば製品メディアもしくは製品版のダウンロード・ファイルでインストールすることができます。
インストールの前提条件
DB2 9.7がサポートするプラットフォームやOSはオンライン・マニュアルで確認できます。
またLinuxに関しては、サポートされるディストリビューションなどの情報がDB2 9.7 for Linux - Supported Environments にまとめられていますので、
インストールの前に確認しておいて下さい。
DB2 9.7のインストール
ここでは、DB2 9.7 Linux版のインストール方法を解説しますが、DB2はマルチプラットフォームですから、Windowsでもインストール方法はほぼ同じです。
また、これはDB2インストール方法の一例ですので他の選択肢を選んでインストールしても問題ありません。その他のインストール方法については、
オンライン・マニュアルの
DB2 サーバー製品のインストールの概要を参考にして下さい。
それでは実際のインストールについて説明していきます。まずrootでログインしてコンソールを起動し、ダウンロードしたファイルを展開します。
その後、展開したディレクトリにあるdb2setup (Windowsではsetup.exe)でランチパッドを起動します。[図1.]
図1.
「製品のインストール」を選択します。[図1.]
図2.
新規インストールをクリックします。[図2.]
図3.
インストーラーが起動すると図3.のような画面になります。DB2のインストールを開始する前に以下の事を計画しておく必要があります。
- DB2のインスタンス・オーナー名(デフォルトでは、db2inst1)
- DB2のフェンス(分離)ユーザ名(デフォルトでは、db2fenc1)
- インスタンスのTCP/IPポート番号(デフォルトでは、50000番)
- 管理サーバ(DAS)ユーザ名(デフォルトでは、dasusr1)
インスタンス・オーナーはインスタンス中で最も強い権限を持つユーザのことです。DB2 ではインスタンスが外部(クライアント)からの接続を受け付けるために、1インスタンス毎に一つ、現在使用していないポート番号が必要になります。ただしインストール時に「標準」で導入した場合は自動的に番号が付けられ、ユーザが設定するダイアログは表示されません。(ポート番号は導入後に変更可能です)
分離ユーザとは、データベース内で起動されるストアドプロシージャやユーザ定義関数(UDF)を実行するためのユーザで、セキュリティの関係上インスタンス・オーナーとは別のユーザにするのが一般的です。
管理サーバ(DAS)とは、リモートクライアントから管理作業が出来るようにするためのサーバです。このDAS用にユーザを一人作成する必要があります。
計画できたら、「次へ」をクリックします。[図3.]
図4.
DB2ライセンス情報の確認です。内容を確認して同意できたら「同意する」をチェックして、「次へ」をクリックします。[図4.]
図5.
インストール・タイプを選択します。「カスタム」を選択すると導入するコンポーネントを細かく選択できます。「標準」を選ぶと標準的なコンポーネントが選択され、またインストール時の質問項目の多くが自動的に決定されるため、質問項目が少なくなります。
ここでは、カスタムを選択して日本語のメッセージも合わせて導入します。
図6.
ここでは応答ファイル(レスポンス・ファイル)を作成するかどうかを設定します。応答ファイルは、インストール時に選択した内容を記録しておくファイルで、
同じ内容で次回インストールする際に、そのファイルを使用するとインストール作業を自動化できるというものです。「応答ファイルに保管する」を選択したまま、
「次へ」をクリックします。[図6.]
図7.
インストールするフィーチャーを選択し、「次へ」をクリックします。デフォルトでは「基本アプリケーション開発ツール」はインストールされないので
ここで選択しておきます。[図7.] フィーチャーはインストール後でも追加することができます。[フィーチャーの追加インストール]
図8.
日本語が選択されていることを確認し、「次へ」をクリックします。[図8.]
図9.
ここではデフォルトを受け入れて、「次へ」をクリックします。[図9.]
図10.
次は高可用性(HA)に関する機能の選択画面です。ここでは「SAMPををインストールしない」を選択して、「次へ」をクリックします。[図10.]
図11.
管理サーバ(DAS)のユーザについての設定です。任意のユーザ名とパスワードを入力します。
ここではユーザ名をデフォルトのdasusr1としています。入力できたら「次へ」をクリックします。
図12.
ここでは、インスタンスを作るかどうかを選択します。DB2では最低でも一つのインスタンスが無いとDBを作成できないので、
通常は”DB2インスタンスの作成”を選択して「次へ」をクリックします。
図13.
この画面はEnterprise Server Editionのみにある画面で、データベース・パーティションを利用するかどうかの選択です。
ここではデフォルトを受け入れて「単一パーティション・インスタンス」を選択し、「次へ」をクリックします。[図13.]
図14.
インスタンス・オーナーの設定です。決めておいたユーザ名とパスワードを入力し、「次へ」をクリックします。UIDやGIDは自動的に決定されますが、任意の値を設定する事も可能です。その場合は「デフォルトUIDを使用する」「デフォルトGIDを使用する」のチェックを外して、値を入力してください。
またユーザのホームディレクトリも変更可能です。(この例では変更していません)
図15.
次に、分離ユーザの設定です。これも決めておいた値でユーザ名とパスワードを入力し、「次へ」をクリックしてください。インスタンス・オーナー作成の時と同じようにホームディレクトリやUID/GIDは自動的に設定されますが、ユーザが指定することも可能です。
図16.
インスタンスが使用するTCP/IPのポート番号と自動起動の有無を入力します。ここではデフォルトを受け入れて、「次へ」をクリックします。
図17.
ここでは、タスク・センターやスケジューラーを使用するために必要なDB2ツール・カタログの準備を行います。こうしたツールを使用すると、バックアップなどの一般的なタスクをスケジュールできます。
この操作は、インストール後に行うことができます。ここでは「DB2ツール・カタログを準備しない」を選択し、「次へ」をクリックします。[図17.]
図18.
通知のセットアップでは、管理者の連絡先(E-Mail)を入力します。ここでは通知のセットアップを行わずに、「次へ」をクリックします。
図19.
全て入力が完了すると、サマリーが表示されます。設定内容に間違いが無いことを確認して「完了」をクリックします。
後は自動的にDB2のインストールが行われます。
図20.
これでDB2のインストールは完了です。
サンプル・データベースの作成
インストール中に作成したインスタンス・ユーザ(db2inst1)でログインし、以下のようにサンプル・データベースを作成できます。
リスト1. サンプル・データベースの作成
[db2inst1@rhel5 ~]$ db2sampl -sql -xml -verbose
Creating database "SAMPLE"...
Connecting to database "SAMPLE"...
Creating tables and data in schema "DB2INST1"...
Creating tables with XML columns and XML data in schema "DB2INST1"...
'db2sampl' processing complete.
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フィーチャーの追加インストール
インストール中に選択しなかったフィーチャーを、後から追加でインストールすることもできます。インストールで使用したdb2setupを起動します。
図21.
ランチパッドの「製品のインストール」を選択し、「既存の製品を操作」をクリックします。[図21.]
図22.
ここでは「DB2セットアップ・ウィザードの起動」を選択します。[図22.]
図23.
ここでは追加するフィーチャーを選択します。ここでは全文検索エンジンである「DB2 Text Search」を選んでいます。
図24.
ここでは追加する機能を有効にするためにインスタンスの構成が必要なので、「既存のDB2インスタンスに新規機能を構成する」を選択し対象のインスタンスを選びます。
図25.
ここでは、DB2 Text Searchを利用するためのTCPポートの指定が必要なので、サービス名とポート番号を指定します。特に問題がなければ、デフォルトを受け入れます。
最後に「完了」をクリックすると新規フィーチャーのインストールとインスタンスの構成が実行され完了します。
参考文献 学ぶために
製品や技術を入手するために
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DB2 9.7の製品情報はこちらです
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DB2 9.7の技術情報(developerWorks)はこちらです
著者について  | 
|  | データベース関連製品のテクニカル・サポートを経て、2006年よりDB2の新機能であるXMLデータベースのスペシャリストとして、Web 2.0サービスを行うお客様などに対して、XMLデータベースの素晴らしさを説く日々を送る。2007年より、ソフトウェア・エバンジェリストとして、エンタープライズ・マッシュアップがビジネス・イノベーションの鍵となるという事を、伝え続ける。 |
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