CloudBurst 2.1 Tivoli ソフトウェア・スタックを検証する

アプライアンスに伴うメリットが、複雑なタスクによって実現されていることはよくあることです。この複雑さは多くの場合、アプライアンスとのインターフェースによって隠され、ユーザーには構成全体の一部と統合ポイントの一部しか見えないようになっています。けれども、環境が変更された場合 (障害回復シナリオでバックアップ・イメージをリストアした場合) や、ハードウェア構成を変更したり (新しいブレードを追加するなど)、ソフトウェア構成を変更したり (VLAN タギング方式で新規ネットワークを追加するなど) した後には、ユーザーがソフトウェア・スタックを検証、あるいは再検証しなければなりません。そこでこの記事では、IBM CloudBurst 2.1 Tivoli ソフトウェア・スタックの検証方法を簡単に説明します。

Rossella De Gaetano, Test Lead, IBM

Rossella De Gaetano は、IBM CloudBurst 2.1 および IBM Service Delivery Manager 7.2.1 のテスト・リーダーです。彼女は、IBM CloudBurst および IBM Service Delivery Manager の両方に組み込まれた Tivoli ソフトウェア・スタックの品質保証を担当しています。以前は、Tivoli Asset Management for Distributed および License Metric Tool の開発リーダーを務めていました。



2011年 9月 30日

ソフトウェア・スタックをデプロイする手段として、相互接続された仮想イメージを使用することが一般的になってきています。標準的な手法は、ソリューションの実装作業を最小限にするために、ソフトウェア・スタックを事前に構成しておくことです。この手法は初期実装には効果を発揮しますが、環境に以下のような大幅な変更が行われた場合には、ソフトウェア・スタック構成の慎重な再検証が必要になってきます。

  • 障害回復シナリオの一環として、一連のバックアップ・イメージをリストアした場合
  • ハードウェア構成を変更した場合 (新しいブレードの追加など)
  • ソフトウェア構成を変更した場合 (ネットワークや外部ハイパーバイザーの追加など)

この記事では、仮想イメージ環境が大幅に変更された場合に、その環境に対して適切な検証が確実に行われるようにする上で顧客が踏まなければならない一連のステップを説明します。その一例として、この記事では IBM CloudBurst 2.1 にあらかじめ統合済みのソフトウェア・ソリューションを使用しますが、ここで説明する方法は、他の事前に構成されたソフトウェア・スタックを検証する場合にも適用することができます。

CloudBurst 2.1 のテストの概要

CloudBurst 2.1 ソフトウェア・スタックは、事前にインストールおよび構成済みの仮想イメージからなります。これらの仮想イメージには、クラウド・コンピューティングに欠かせない重要な機能を使用するために以下の IBM 製品が含まれています。

  • Tivoli Service Automation Manager (TSAM): クラウド・コンピューティング環境のコア機能を提供します。TSAM により、ユーザーがクラウド内の仮想イメージをリクエスト、作成、削除、変更、管理することが可能になります。
  • IBM Tivoli Monitoring (ITM): 仮想イメージの可用性およびパフォーマンスを監視し、プロビジョニングされた仮想イメージを管理します。
  • Tivoli Usage and Accounting Manager (TUAM): リソース使用量を記録し、課金機能を提供します。

CloudBurst 2.1 のような仮想イメージ環境の実際の実装では、環境に大幅な変更が加えられた場合には、ソフトウェア環境を再検証することが必須です。この記事では、環境全体の運用および正常性を確実にするための系統立てられた一連のステップを概説します。ここで説明する方法では、以下のように個々の検証から全体的な検証へと進めていく手法が取られます。

  1. ネットワーキングの視点から、個々のあらゆる仮想イメージの正常性を確認します。
  2. 仮想イメージごとに含まれるソフトウェア・スタックを確認し、適切に動作していることを確実にします。
  3. ソフトウェアとの関連で、仮想イメージ間の統合ポイントを確認します。

以上の 3 つのステップを完了することで、CloudBurst 環境の正常性と運用が確実になります。

簡単のため、この記事で説明するテストには、オプションのデュアル・ノード高可用性機能についてのテストは含まれないことに注意してください。


ステップ 1: ネットワーク構成を確認する

まずは、ネットワーク構成の確認手順をひと通り説明します。

デフォルトのネットワーク構成

図 1 に、CloudBurst 2.1 管理イメージのデフォルト・ネットワーク構成を示します。

図 1. CloudBurst のデフォルト・ネットワーク構成
CloudBurst のデフォルト・ネットワーク構成

図 1 には、4 つの仮想イメージが示されています。そのうち 3 つの仮想イメージ (icb-tsam、icb-tuam、icb-itm) には、それぞれ 2 つずつ仮想ネットワーク・インターフェース・カード (vNICs) が装備され、残りの 1 つの仮想イメージ (icb-nfs) には、3 つの vNIC が装備されています。4 つの仮想イメージの vNIC は、すべてハイパーバイザー内で定義されています。

他のネットワーク・インターフェース (vNIC を持たないもの) は、VLAN タギング、または Tivoli System Automation for Multiplatforms (TSA) のいずれかを使用して作成されます。

IEEE 802.1Q としても知られる VLAN タギングは、物理 Ethernet ネットワークによる接続を複数の独立した論理ネットワークで共有するための IEEE 802.1 ワークグループによるネットワーク標準です。この標準は、MAC レイヤーでのブリッジ接続を定義する概念モデル、そして IEEE 802.1D スパニング・ツリー・プロトコル (OSI レイヤー 3 ネットワーク層の機能を持つネットワーク・スイッチ、またはルーターを介して、異なる VLAN のノードが互いに通信できるようにするためのプロトコル) に関して仮想 LAN (VLAN) の意味を定義しています。

顧客が Tivoli Service Automation Manager の複数のネットワーク機能を利用している場合は、VLAN タギングおよび TSAによってさらに多くの NIC が作成されるようなネットワーク構成になります。

ネットワーク・インターフェースが動作していることを検証する

ネットワーク構成を確認するための最初のステップでは、すべてのネットワーク・インターフェースが動作していて、適切に構成されていることを確認します。

図 2. icb-tivsam ネットワーク構成
icb-tivsam ネットワーク構成

ハイパーバイザーを調べ、仮想イメージごとに以下の設定を確認します。

  • 最初のネットワーク・アダプターが VM ネットワークに接続されていること
  • 2 番目のネットワーク・アダプターが管理ネットワークに接続されていること
  • 3 番目のネットワーク・アダプター (icb-nfs の場合のみ) が顧客ネットワークに接続されていること

それぞれの管理仮想イメージにログインして ifconfig コマンドを実行すると、定義されているすべてのネットワーク・アダプターが表示されます。以下の表に、デフォルトで CloudBurst 2.1 に定義されるすべての IP アドレスを記載します。

表 1. CloudBurst 2.1 のデフォルト IP アドレス
仮想イメージicb-tivsamicb-tivsam-ha*icb-nfsicb-nfs-ha*icb-itmicb-tuam
eth010.90.0.110.90.0.310.90.0.510.90.0.610.90.0.710.90.0.8
eth1192.168.88.1192.168.88.3192.168.88.5192.168.88.6192.168.88.7192.168.88.8
eth2顧客定義顧客定義
eth0.10010.100.0.110.100.0.310.100.0.510.100.0.610.100.0.7
eth0:010.90.0.210.90.0.210.90.0.410.90.0.4
eth1:0192.168.88.2192.168.88.2192.168.88.4192.168.88.4
eth2:0顧客定義
eth0.100:010.100.0.210.100.0.210.100.0.410.100.0.4

*icb-tivamha と icb-nfs-ha の 2 つの仮想イメージは、デュアル・ノード高可用性が利用されている場合にのみ存在することに注意してください。

確認方法: 定義されたすべてのインターフェースを使用して ping を実行します。ping の成功によって、ネットワークが適切に構成されていることが証明されます。

一見すると、このテストは極めて基本的なものであるため、必要ないように思えるかもしれません。けれども忘れてならないのは、仮想イメージをデプロイする際に発生する問題、そして URL への転送問題の多くは、誤ったネットワーク構成が関係することです。


ステップ 2: ソフトウェア・スタックを確認する

CloudBurst ソリューションの強力さは、このソリューションを構成する個々の製品の力を結集することによってもたらされます。この強力さの源となっているのは、インフラストラクチャーの複雑さです。このセクションでは、ミドルウェアとアプリケーションが適切に実行されていることを簡単に確かめる方法を紹介します。

必要なすべてのソフトウェアは、ブート時に自動的に起動するように構成されています。したがって、すべてのソフトウェアが実行状態にあることを確認してください。それには、以下のサブセクションで取り上げる仮想イメージのそれぞれにアクセスし、各サブセクションでの説明に従って確認作業を行う必要があります。

icb-itm 仮想イメージの確認

  • DB2 が起動されていることを確認します。DB2 の場合、db2inst1 ユーザーが db2start を呼び出すだけで確実に起動します。この呼び出しによって、データベース・マネージャーがすでにアクティブであることを通知するメッセージが返されます。
  • 以下の 6 つのインストール済み IBM Tivoli Monitoring コンポーネントが実行されていることを確認します。
    • Tivoli Enterprise Monitoring Server
    • Linux オペレーティング・システム・エージェント
    • ウェアハウス・プロキシー・エージェント
    • 要約およびプルーニング・エージェント
    • Tivoli Enterprise Portal Server
    • Eclipse Help Server

確認方法: ITM コンポーネントの場合、/opt/IBM/ITM/cinfo -r の出力に、これらのコンポーネントが実行中の状態であることが示されます (ITM コンポーネントは virtuser として起動、停止する必要があります)。

icb-nfs 仮想イメージの確認

  • icb-nfs では、HTTP サーバー、メール・サーバー、ネットワーク・ファイルシステム・サーバー、および Samba サーバーが実行されていることを確認します。デュアル・ノード高可用性を利用していないとしても、すべてのサービスは TSA によって管理されます。

確認方法: すべてが正しく稼動しているかどうかを調べるには、lssam -V の出力で、すべてのリソースがオンライン状態になっていることを確認します (図 3 を参照)。

図 3. icb-nfs に対する lssam -V の出力
Output of lssam -V for icb-nfs

図 3 に示されているリソースは、以下のとおりです。

  • リソース samp-ihs-server は、HTTP サーバーを表します。
  • リソース samp-nfsserver は、NFS サーバーを表します。
  • リソース samp-samba-server は、Samba サーバーを表します。
  • リソース samp-postfix-server は、メール・サーバーを表します。
  • リソース samp-mgmt-virtual-ip は、eth1 上のサービス IP アドレスを表します。
  • リソース samp-virtual-ip は、eth0 上のサービス IP アドレスを表します。
  • リソース samp-prvs-eth0.100 は、eth0.100 上のサービス IP アドレスを表します。

図 3 に示した出力には、eth2 のサービス IP アドレスが含まれていないことに注意してください。これは、このスクリーン・ショットを撮ったときには、eth2 がまだ追加されていなかったためです。

icb-tivsam 仮想イメージの確認

  • icb-tivsam では、ctginst1 および dasusr1 のそれぞれに属するDB2 インスタンス、ldap、WebSphere、Tivoli Provisioning Manager、そして Tivoli Service Automation Manager が実行状態にあることを確認します。

icb-nfsの場合と同じく、デュアル・ノード高可用性を利用していないとしても、すべてのサービスは TSA によって管理されます。

確認方法: すべてが適切に実行されていることを確認するには、lssam -V の出力を調べ、すべてのリソースがオンライン状態になっていることを確認します (図 4 を参照)。

図 4. icb-tivsam に対する lssam -V の出力
icb-tivsam に対する lssam -V の出力

図 4 には以下のリソースが示されています。

  • リソース db2_ctginst1_0-rs は、Tivoli Service Automation Manager が使用する DB2 インスタンスを表します。
  • リソース db2_idsccmdb_0-rs は、Tivoli Directory Server (ldap) が使用する DB2 インスタンスを表します。
  • リソース ids-rs は、ldap を表します。
  • リソース tpm_tio-rs は、Tivoli Provisioning Manager を表します。
  • リソース was_MXServer-rs は、MXServer を表します。
  • リソース was_dmgr-rs は、WebSphere Deployment Manager を表します。
  • リソース was_nodeagent-rs は、WebSphere ノード・エージェントを表します。
  • リソース was_server1-rs は、server1 アプリケーション・サーバーを表します。
  • リソース was_webserver-rs は、WebSphere Application Server を表します。
  • リソース samp-mgmt-virtual-ip は、eth1 上のサービス IP アドレスを表します。
  • リソース db2ip-rs は、eth0 上のサービス IP アドレスを表します。
  • リソース samp-prvs-eth0.100 は、eth0.100 上のサービス IP アドレスを表します。

icb-tuam 仮想イメージの確認

  • icb-tuam 仮想イメージを調べて、DB2 とアプリケーション・サーバーが起動されていることを確認します。

確認方法: DB2 の場合には、db2inst1 ユーザーが db2start を呼び出すだけで十分です。データベース・マネージャーが実行されていれば、db2start によって、データベース・マネージャーがすでにアクティブであることを通知するメッセージが返されます。

確認方法: アプリケーション・サーバーから root として /opt/IBM/tuam/ewas/bin/serverStatus.sh server1 -username virtuser -password <virtuser's password> を実行します。サーバーが実行状態であれば、このコマンドによって、サーバーが起動されていることを通知するメッセージが返されます。

ソフトウェア・スタックを起動および停止する方法については、「参考文献」セクションで紹介している CloudBurst 2.1 インフォメーション・センターで詳しく説明しています。

ソフトウェア起動状態の最終確認

最後に、各製品のユーザー・インターフェースにログインします。

  • ITM: https://192.168.88.7:1920 (デフォルト・ユーザー sysadmin)
  • TSAM: https://192.168.88.2/SimpleSRM (デフォルト・ユーザー PMRDPCAUSR)
  • TPM: https://192.168.88.7/maximo (デフォルト・ユーザー maxadmin)
  • TUAM: http://192.168.88.8:11052 (デフォルト・ユーザー virtuser)

以上のユーザー・インターフェース (UI) に正常にログインできれば、個々のソフトウェアが正しく起動されていることになります。


ステップ 3: ソフトウェアの個々の機能を確認する

ステップ 2 のすべての確認事項の検証が正常に完了した後は、特定の製品機能についての確認に取り掛かります。これは事実上、「ユニット・テスト」から「機能テスト」への移行といったところです。

まずは、最も素早く簡単に行えるテストから始めます。

ネットワーク・ファイルシステム (icb-nfs) の機能テスト

この仮想イメージの機能テストは、ネットワーク・ファイルシステム・サーバーと Samba サーバーが適切に動作していることを確認するために行います。機能テストに失敗すると、ITM エージェントと共にデプロイメントを行う機能に支障を来たすことになります。

確認方法: この 2 つのサービスが機能していることを確認するのに最も簡単な方法は、これらのサービスを使ってみることです。仮想イメージ・サーバーから、Windows エクスプローラーを開いて \\192.168.88.4\repository と入力し、Administrator /<Administrator のパスワード> でログインして、エクスポートしたファイルシステムに接続してみてください。図 5 に結果を示します。

図 5. Samba サーバーのテスト
Samba サーバーのテスト

Windows 仮想イメージをプロビジョニングする計画がある場合は、プロビジョニングした仮想イメージのいずれかから同様のテストを行ってから、ITM エージェントと共に仮想イメージをデプロイしてみてください。もちろん、icb-nfs アドレスには、Tivoli Service Automation Manager 管理ユーザー・インターフェースで管理ネットワークに指定された適切なアドレスを使用する必要があります (図 6 を参照)。デフォルト構成では、192.168.88.4 を使用することができます

図 6. クラウド・プール・ネットワーク設定
クラウド・プール・ネットワーク設定

ネットワーク・ファイルシステム・サーバーを確認するのは、さらに簡単です。プロビジョニングした仮想イメージは必要ないため、管理仮想イメージのいずれかをそのまま使用することができます。この例では、icb-itm を使用することにします。icb-itm に一時ディレクトリー (/mytestdir) を作成し、mount 10.100.0.4:/repository /mytestdir を実行して、エクスポートしたファイルシステムをマウントしてみてください。Samba サーバーの場合と同じように、テストで使用する icb-nfs の IP アドレスには、Tivoli Service Automation Manager 管理ユーザー・インターフェースで定義されている管理ネットワークに対応する IP アドレスを使用する必要があります。

IBM Tivoli Monitoring Server (icb-itm) の機能テスト

icb-itm の場合、単純なテスト方法となるのは、管理仮想イメージで実行されている ITM エージェントがユーザー・インターフェースに表示されていることを確認するというものです。

図 7. ITM ユーザー・インターフェース
ITM ユーザー・インターフェース

このようにして、両方のモニタリング製品が起動されていること、そしてデータベースへの接続が機能していることを確認します。

Tivoli Usage and Accounting Server (icb-tuam) の機能テスト

icb-tuam の機能テストについても、ユーザー・インターフェースにログインしてナビゲートできることを確認するだけで十分です (図 8 を参照)。

図 8. TUAM ユーザー・インターフェース
TUAM ユーザー・インターフェース

Tivoli Service Automation Manager (icb-tivsam) の機能テスト

Tivoli Service Automation Manager の機能テストは、それほど単純ではありません。例えば、すでにチームを作成しているとしたら、行わなければならない主要なテストは、プロジェクトを作成することです。管理ユーザー・インターフェースに定義した構成全体が適切で矛盾がないことを確認するには、これが唯一の方法となります。

Tivoli Service Automation Manager 7.2.1 では、特にネットワーク構成に関するエラー・チェック機能が改善されていますが、それでもやはり、プロビジョニングを試してみることが最善の方法です。まず、単純なプロビジョニング (つまり、ITM エージェントも他のソフトウェアも追加しないということ) を試してから、より複雑なシナリオ (次のセクションで詳しく説明します) へと進むことをお勧めします。このようにすれば、問題判別を行わなければならない場合に備えて、変数を制限することができます。

確認方法: プロビジョニングを行う前に、Tivoli Service Automation Manager 管理ユーザー・インターフェースで、プロビジョニング・コンピューターとして含まれるすべてのプロビジョニング・ブレードを確認します。さらに、プロビジョニングに使用する予定のクラウド・プールの構成が適切であることを確認する必要もあります。

  1. Go To (リンク先)」 > 「Service Automation (サービス・オートメーション)」 > 「Cloud Pool Administration (クラウド・プールの管理)」の順にナビゲートします。
  2. 使用するクラウド・プールを選択します。
  3. Cloud Pool Network Settings (クラウド・プール・ネットワーク設定)」タブをクリックして、選択したプールが適切なネットワークに接続されていること、icb-tivsam で使用可能なプールの「Use as management Interface (管理インターフェースとして使用)」チェック・ボックスにチェック・マークが付いていることを確認します。

次に、「Go To (リンク先)」 > 「Administration (管理)」 > 「Provisioning (プロビジョニング)」 > 「Resource Pools (リソース・プール)」の順にナビゲートして、対応するリソース・プールが適切なプロビジョニング・クラスターを対象に構成されていることを確認します。

最後の確認事項として、「Go To (リンク先)」 > 「IT Infrastructure (IT インフラストラクチャー)」 > 「Provisioning Inventory (プロビジョニング・インベントリー)」 > 「Subnetworks (サブネットワーク)」の順にナビゲートして、クラウド・プールに接続されたネットワークに、ブロッキング対象の IP アドレスおよび VLAN ID に対して適切な変数が定義されていることを確認します。

以上の確認作業が完了したら、TSAM Web 2.0 ユーザー・インターフェースにログインして、プロジェクトを作成します。必ず、正しいリソース・プールを選択してください。

プロビジョニングが正常に完了すると、Tivoli Service Automation Manager アプリケーションから E メール通知を受信するはずです。この E メールに、仮想イメージにアクセスするための管理パスワードが記載されています。イメージに接続して、ネットワーク構成が期待したとおりの構成になっていることを確認してください。


ステップ 4: 統合ポイントを確認する

これまでのステップがすべて正常に完了したら、今度は以下の統合ポイントの検証に入ります。

  • URL リダイレクション
  • TSAM-ITM: ITM エージェントを備えた仮想イメージを作成します。
  • TSAM-TUAM: 請求レポートを表示します。

URL リダイレクション

URL リダイレクションは、icb-nfs の IP アドレスを使用して TSAM 管理ユーザー・インターフェースと Web 2.0 ユーザー・インターフェース、そして TUAM ユーザー・インターフェースにアクセスするための機能です。したがって、URL リダイレクションをテストする簡単な方法は、以下の UI をその横に記載した適切なアドレスで開いてみることです。

  • TSAM 管理 UI: https://icb-nfs/maximo
  • TSAM Web 2.0 UI: https://icb-nfs/SimpleSRM
  • TUAM UI: https://icb-nfs/ibm/console

確認方法: icb-nfs にアクセスするために使用する IP アドレスに応じて、対応するネットワークに、Web ブラウザーを使用するシステムからアクセスできることを確認します。例えば、仮想イメージ・サーバー上のブラウザーを使用する場合、https://icb-nfs/maximo または https://192.168.88.4/maximo を使用するとリダイレクトは機能しますが、https://10.90.0.4/maximo を使用しても機能しません。これは、仮想ネットワーク・サーバーがそのネットワークにアクセスできないためです。

TSAM と ITM の統合

TSAM と ITM の統合を確認するのに最も有効なテストは、「Monitoring Agent to be Installed (インストールするモニター・エージェント)」チェック・ボックスにチェック・マークを付けてプロジェクトを作成することです。このテストでは、サービス・リクエストが最終的に解決済みの状態になることだけでなく、Tivoli Monitoring ユーザー・インターフェースに、エージェントとそれに対応する監視データが表示されることも確認する必要があります。

図 9. ITM ユーザー・インターフェース
ITM ユーザー・インターフェース

VLAN タギングを使用してネットワークを追加した場合には、ITM エージェントが追加ソフトウェアとしてインストールされている必要があります。「Monitoring Agent to be Installed (インストールするモニター・エージェント)」チェック・ボックスは、eth0.100 にのみ有効です。

TSAM と TUAM の統合

TSAM と TUAM の統合を確認するには、1 日分に相当するデータを収集しなければなりません。このデータは、プロビジョニングまたはプロビジョニング解除が正常に完了した後、1 日経ってからでないと、請求レポートに反映されるようにはなりません。

確認方法: プロビジョニングまたはプロビジョニング解除から 1 日経過してから、以下の事項を確認します。

  • icb-tivsam では、/var/IBM/TSAM/metering 内に RDP_*<date>.txt ファイルが作成されていて、そのサイズがゼロではないことを確認します。このファイルは、前日のデータを使用して毎日 1 つ作成されます。
  • icb-tuam では、/opt/IBM/tuam/samples/logs/collectors 内に上記の手順で確認したファイルが存在することを確認します (クーロン・ジョブによって、ファイルがこのディレクトリーに移されます)。
  • TUAM UI では、「Tivoli Usage and Accounting Manager」 > 「Chargeback Maintenance (チャージバック保守)」 > 「Load Tracking (ロード・トラッキング)」の順にナビゲートすると、特定の日付についてインポートされたデータを確認することができます。
  • TSAM 管理ユーザー・インターフェースでは、「Go To (リンク先)」 > 「Administration (管理)」 > 「Report Administration (レポート管理)」の順にナビゲートすると、請求レポートを表示することができます。
図 10. TUAM 請求合計レポート
TUAM 請求合計レポート

まとめ

この記事で説明したステップは、CloudBurst ソフトウェア・スタックの正常性を検証するためには、必ず実行しなければならない重要なものです。ここで提案したテストは、このソリューションに含まれる各ソフトウェア製品の基本機能と、事前定義されたすべての機能統合ポイントを対象としています。

例えば、災害復旧シナリオで一連のバックアップ・イメージをリストアした後や、ソフトウェア・スタックをアップグレードした後など、CloudBurst 環境に変更を適用した後には、これらのテストを中核的な確認作業として行ってください。

参考文献

学ぶために

製品や技術を入手するために

議論するために

コメント

developerWorks: サイン・イン

必須フィールドは(*)で示されます。


IBM ID が必要ですか?
IBM IDをお忘れですか?


パスワードをお忘れですか?
パスワードの変更

「送信する」をクリックすることにより、お客様は developerWorks のご使用条件に同意したことになります。 ご使用条件を読む

 


お客様が developerWorks に初めてサインインすると、お客様のプロフィールが作成されます。会社名を非表示とする選択を行わない限り、プロフィール内の情報(名前、国/地域や会社名)は公開され、投稿するコンテンツと一緒に表示されますが、いつでもこれらの情報を更新できます。

送信されたすべての情報は安全です。

ディスプレイ・ネームを選択してください



developerWorks に初めてサインインするとプロフィールが作成されますので、その際にディスプレイ・ネームを選択する必要があります。ディスプレイ・ネームは、お客様が developerWorks に投稿するコンテンツと一緒に表示されます。

ディスプレイ・ネームは、3文字から31文字の範囲で指定し、かつ developerWorks コミュニティーでユニークである必要があります。また、プライバシー上の理由でお客様の電子メール・アドレスは使用しないでください。

必須フィールドは(*)で示されます。

3文字から31文字の範囲で指定し

「送信する」をクリックすることにより、お客様は developerWorks のご使用条件に同意したことになります。 ご使用条件を読む

 


送信されたすべての情報は安全です。


static.content.url=http://www.ibm.com/developerworks/js/artrating/
SITE_ID=60
Zone=Cloud computing, Tivoli (service management)
ArticleID=758515
ArticleTitle=CloudBurst 2.1 Tivoli ソフトウェア・スタックを検証する
publish-date=09302011