この記事では、IBM Workload Plug-in Development Kit と仮想アプリケーション・パターンを理解するために、以下の 4 つの基本タスクを行います。
- Eclipse でサンプル環境を構築する
- コマンドラインから新規プラグイン・プロジェクトを作成する
- コマンドライン・ツールを使用して 1 つのプラグインとパターン・タイプをビルドする
- Eclipse フレームワークでプラグインを作成する
以下のステップに従って Eclipse 開発環境を構築し、サンプルを使用できるようにします。
作業を始める前に、以下のバージョンを使用していることを確認してください。
- Eclipse V3.6.2、32 ビット。JEE (Java Enterprise Edition) バージョンが推奨です。
- JDK 1.6、32 ビット
- PDK の plugin.depends プロジェクトと hello サンプル・ソース・プロジェクトをインポートします。
- 新規ワークスペースを作成して Eclipse を起動します。
- 「File (ファイル)」 > 「Import (インポート)」 > 「General (一般)」 > 「Existing Projects into Workspace (既存プロジェクトをワークスペースへ)」の順に選択します。
- 「Select root directory: (ルート・ディレクトリーの選択:)」を選択します。「Browse (参照)」ボタンを使用して、pdk-<バージョン番号>.zip ファイルをダウンロードして解凍した iwd-pdk-workspace ディレクトリーを検索し、選択します。
- plugin.depends と 4 つのサンプル・プロジェクトを選択します。
- patterntype.hello
- plugin.com.ibm.sample.hclink
- plugin.com.ibm.sample.hello
- plugin.com.ibm.sample.hellocenter
- plugin.depends
- このワークスペースで、すべてのプラグインをビルドします。plugin.depends プロジェクトにナビゲートし、Ant スクリプト build.xml を実行します。Ant を実行するためには、このファイルを右クリックして「Run As (実行)」 > 「Ant Build (Ant ビルド)」の順に選択します。
- hello パターン・タイプをビルドします。patterntype.hello プロジェクトにナビゲートし、build.patterntype.xml スクリプトを実行します。
- patterntype.hello プロジェクトを更新します。これにより、export という新しいフォルダーが表示されるので、この export フォルダーにナビゲートすると hello-2.0.0.2.tgz というパターン・タイプ・ファイルがあります。
最初に以下の作業を行う必要があります。
cdコマンドを使用して、カレント・ディレクトリーをワークスペースの plugin.depends プロジェクト・ディレクトリーに変更します。ANT_HOME環境変数を設定します。Eclipse をインストールした eclipse/plugins/org.apache.ant_1.7* で Ant を使用することができます。この Ant スクリプトを Eclipse から呼び出すこともできます。- plugin.depends プロジェクトの create.plugin.project.xml を右クリックし、「Run As (実行)」 > 「Ant Build (Ant ビルド)」の順に選択します。
- 「Main (メイン)」タブをクリックします。「argument (引数)」セクションで、
-Dproject.name=jp1の場合のさまざまな値を入力します。この入力方法について以下のステップで説明します。
以下の手順で新規プラグイン・プロジェクトを作成します。
- 新規テンプレート・プラグイン・プロジェクトを作成します。project.name プロパティーはオプションであり、このプロパティーを指定しない場合、値はデフォルトで plugin.name に設定されます。
ant -Dproject.name=tp1 -Dplugin.name=a.b.c.template -f create.plugin.project.xml
- 以下の手順で新規 Java プラグイン・プロジェクトを作成します。
- パッケージ名を含めない場合: (.java ファイルの名前が Java クラス名である前提です)
ant -Dproject.name=jp1 -Dplugin.name=a.b.c.java - Djava.classname=MyPlugin -f create.plugin.project.xml
- パッケージ名を含める場合:
ant -Dproject.name=jp2 -Dplugin.name=a.b.c.java - Djava.classname=a.b.c.MyPlugin -f create.plugin.project.xml
- パッケージ名を含めない場合: (.java ファイルの名前が Java クラス名である前提です)
- コマンドが成功したかどうかを確認します。新規に作成したプロジェクトをワークスペースにインポートします。プラグイン・プロジェクト (例えば jp1)
をビルドするためには、プロジェクト jp1 の build.plugin.xml を見つけて右クリックし、「Run As (実行)」 > 「Ant
Build... (Ant ビルド)」 … の順に選択し、最終的に「clean (クリーン)」、「publish (公開)」を選択して実行します。それと等価な Ant コマンドを実行するためには、プロジェクト jp1 のディレクトリーで以下のコマンドを実行します。
ant -f build.plugin.xml clean publish
export ディレクトリーに a.b.c.java-<バージョン番号>.tgz プラグインが作成されるはずです。
コマンドライン・ツールを使用して 1 つのプラグインとパターン・タイプをビルドする
作業を始める前に、この記事では以下のものがインストールされているものとします。
- Ant ビルド環境バージョン 1.7.1 またはそれ以降のバージョン
- Linux コンソールや Windows CLI などのコマンドライン環境
- msgfmt (Linux) や msgfmt.exe (Windows) などのメッセージ・フォーマット・ツール。これらのツールのフォルダーをシステム・パスに追加し、フルパスを指定しなくてもツールを起動できるようにしておきます。
以下の手順で 1 つのプラグインとパターン・タイプをビルドします。
- サンプル環境を構築するセクションで作成したワークスペースにカレント・ディレクトリーを変更します。
- 対象とするプラグイン・プロジェクトのルート・フォルダーにナビゲートします。
- 以下のコマンドを使用して 1 つのプラグインをビルドします。
ant -f build.plugin.xml
ビルド情報がコンソールに表示されます。 - プラグイン・プロジェクトの export フォルダーに移動し (このフォルダーはステップ 3 で生成されます)、プラグイン・パッケージの TGZ ファイルを見つけます。
- plugin.depends プロジェクトのルートにナビゲートします。
- 以下のコマンドを使用して、このワークスペースですべてのプラグインをビルドします。
ant -f build.xml
このコマンドを実行するごとに、このワークスペースで 1 つのプラグインがビルドされます。スクリプトが起動されたら、plugin.depends プロジェクトの image/plugins フォルダーを調べ、すべてのプラグイン・パッケージがビルドされたことを確認します。 - パターン・タイプ・プロジェクト patterntype.hello のルートにナビゲートし、以下のコマンドを入力します。
ant -f build.patterntype.xml
スクリプトが起動されたら、pattterntype.hello プロジェクトの export フォルダーのルートに移動し、パターン・タイプ・パッケージがビルドされて TGZ ファイルになっていることを確認します。
以下の手順で Eclipse を使ってプラグインを作成します。
- サンプル環境を構築するセクションで作成したワークスペースにカレント・ディレクトリーを変更します。
- 以下の手順で 1 つのプラグインをビルドします。
- このプロジェクトのルートにある build.plugin.xml ファイルを選択します。
- 右クリックして「Run As (実行)」 > 「Ant Build (Ant ビルド)」の順に選択します。すると、このプラグインのビルドが開始されます。
- ビルド・プロセスが完了した後、このプロジェクトを更新すると、export という新しいフォルダーが表示されます。ビルドの成果物はすべて export フォルダーに表示されます。プラグイン・パッケージは export フォルダーのルートにあります。
- 以下の手順に従い、このワークスペースですべてのプラグインをビルドします。
- plugin.depends プロジェクトのルートにある build.xml ファイルを選択します。
- 右クリックして「Run As (実行)」 > 「Ant Build (Ant ビルド)」の順に選択します。すると、このプラグインがビルドされます。
- ビルド・プロセスが終了した後、このプロジェクトを更新すると、image という新しいフォルダーが sub-folder プラグインに表示されます。このフォルダーの中に、ビルドされたプラグイン・パッケージがすべて含まれています。
- 以下の手順で 1 つのパターン・タイプをビルドします。このステップの前に、ステップ 2 が正常に完了している必要があります。
- patterntype.hello プロジェクトのルートにある build.patterntype.xml ファイルを選択します。
- 右クリックして「Run As (実行)」 > 「Ant Build (Ant ビルド)」の順に選択します。すると、このパターン・タイプがビルドされます。
- ビルド・プロセスが終了した後、このプロジェクトを更新すると、export という新しいフォルダーが表示され、このフォルダーの中にビルドの成果物がすべて含まれています。
- パターン・タイプ・パッケージは export フォルダーのルートにあります。
上記のタスクで PDK の使い方を理解できたはずです。このツールキットの概要を知りたい場合は、PDK を使用して仮想アプリケーション・パターンを作成、カスタマイズする方法が関連記事「仮想アプリケーション・パターンの作成とカスタマイズ」に説明されています。
学ぶために
- IBM
PureSystems について学んでください。
- developerWorks に用意された IBM
PureSystems に関するリソースを調べてください。
- IBM Cloud でタスクを実行するための方法に関して、他にも以下の記事があります。
- 「IBM Cloud リリース 1.2 を使うためのヒント: Windows インスタンスとの間でのファイルのアップロードとダウンロード」
- 「IBM Cloud リリース 1.2 を使うためのヒント: Windows Server 2008 R2 に IIS Web サーバーをインストールする」
- 「Linux のコマンド・ラインを使用して IBM Cloud にインスタンスを作成する」
- 「Windows のコマンド・ラインを使用して IBM Cloud にインスタンスを作成する」
- 「IBM Cloud を利用して企業のネットワークを拡張する」
- 「IBM Cloud での高可用性アプリケーション」
- 「カスタム・インスタンスのクラウド・イメージをオンザフライでパラメーター化する」
- 「Windows-targeted approaches to IBM Cloud provisioning」
- 「IBM SmartCloud Enterprise についてのヒント: Rapid Deployment Service を使用して製品をデプロイする」
- 「Integrate your authentication policy using a proxy」
- 「IBM SmartCloud Enterprise についてのヒント: Linux Logical Volume Manager を構成する」
- 「IBM SmartCloud Enterprise についてのヒント: 複雑なトポロジーをデプロイする」
- 「IBM SmartCloud Enterprise についてのヒント: 別々の VLAN にまたがる: パブリック VLAN とプライベート VLAN にまたがるインスタンスをプロビジョニングし、構成する」
- 「IBM SmartCloud Enterprise についてのヒント: Android 機器からセキュアにアクセスする」
- 「IBM SmartCloud Enterprise のデータを復旧する」
- 「クラウドの仮想マシン・インスタンスをセキュアにする」
- developerWorks
でクラウド開発者のためのリソースを調べてください。クラウドにデプロイするためにプロジェクトを構築しているアプリケーション開発者やサービス開発者の知識や経験を発見し、共有することができます。
- IBM SmarterCloud
Enterprise にアクセスする方法を調べてください。SmarterCloud での開発は IBM PureSystems
に関する開発の演習として非常に役立ちます。
製品や技術を入手するために
- IBM SmarterCloud Enterprise
で利用可能な製品イメージを調べてみてください。
議論するために
- developerWorks
のクラウド・コンピューティング・グループに参加してください。
- developerWorks でクラウドに関する優れたブログを読んでください。
- 専門家のネットワークであるとともに、互いにつながりを持ち、共有、協力するためのコミュニティー・ツールが集められている
developerWorks
コミュニティーに参加してください。

Ted Kirby は、ノース・カロライナ州リサーチ・トライアングルにある IBM で IBM Workload Deployer Pattern for Web Applications のプラグイン・サポートを開発しています。彼は現在、Apache Geronimo コミッターであり、WebSphere Application Server Community Edition の開発者でもありました。以前は大量トランザクション処理の WebSphere テクニカル・エバンジェリストとして、eCommerce Web サイトの拡張と保守、および Deep Blue マシンで使用されているシステムを含め、分散オペレーティング・システムの開発にも携わっています。
