IBM Cloud リリース 1.2 を使うためのヒント: Windows インスタンスとの間でのファイルのアップロードとダウンロード

既にご存じのことと思いますが、IBM® Smart Business Development and Test Cloud リリース 1.2 のすべてのインスタンスの構成で、Windows® Server イメージ (64 ビット2008 R2、2008 R1、2003 R2) がサポートされるようになっています。ファイルを Windows イメージに移行することを検討中の場合には、この記事が役立ちます。この記事では、著者の Boas Betzler が、IBM Cloud 1.2 の Windows インスタンスとの間でファイルのアップロードやダウンロードをする方法を説明します。アップロードやダウンロードの方法は比較的簡単ですが、Boas はより詳細な手順を説明した方がよいと考えています。また、この話題はこの連載を開始するに当たっての話題としても、また IBM の開発チームによって IBM Cloud リリース 1.2 に追加された機能強化を説明する上でも適しています。この記事の最後には、これらの機能強化に対する簡単なガイドを含めてあります。

Boas Betzler, Senior Technical Staff, IBM

Boas Betzler はシニア・テクニカル・スタッフ・メンバーであり、IBM Academy of Technology のメンバーでもあります。彼は、パブリックな IBM Compute Cloud と IBM Shared Private Production Cloud の両方のイメージ・センターをワールドワイドに担当しています。



2010年 11月 16日

この連載で取り上げるトピック

この連載では以下の内容を取り上げます。

  • Windows インスタンスをプロビジョニングする方法
  • プロビジョニングされたインスタンスに対し、Remote Desktop Protocol を使ってアクセスする方法
  • Windows インスタンスとの間でファイルを転送する方法。例えばインストール・パッケージをアップロードして新しいアプリケーションを追加する場合など。
  • Windows インスタンスのプライベート・イメージを取り込む方法と、イメージを取り込むためにシステムを準備する方法

この連載について

この連載記事では、IBM Smart Business Development and Test Cloud の技術専門家が、クラウドでタスクを実行する方法についての知識を紹介します。あらゆるスキル・レベルの設計者、開発者、デプロイメント技術者が学べるように、説明するタスクは驚くほど簡単なものから複雑で困難なものに至るまで広範です。この連載で取り上げるトピックの一覧をご参照ください。

Windows のイメージがサポートされるようになったため、この連載では Windows インスタンスに関するトピックに焦点を絞ります。しかし、だからと言って、それ以外の非常に便利なタスクをこの連載で取り上げないという意味ではありません。実際、この連載で取り上げて欲しいタスクがある場合には、お知らせいただければ検討したいと思います。

では、Windows インスタンスとの間でファイルのアップロードやダウンロードをする方法についての説明を始めましょう。


Windows インスタンスとの間でファイルのアップロードとダウンロードをする

このタスクを実行する方法には以下の 3 つがあります。この記事では 3 つのすべてについて説明します。

  • リモート・デスクトップ接続を使う方法: リモート・デスクトップ・ツールを使用することで、クラウド上の Windows インスタンスとの間で 1 つまたは複数のファイルのアップロードとダウンロードを行います。
  • $ 記号を使ってドライブにアクセスする方法: アップロードまたはダウンロード対象のファイルを含む特定のドライブにナビゲートして接続します。
  • 共有フォルダーにアクセスする方法: アップロードまたはダウンロード対象のファイルを準備するためのフォルダーを作成します。

これらの 3 つのタスクそれぞれを実行するための詳細なステップを以下に説明します。すべての操作はクラウドの Web インターフェースによって行われます。

リモート・デスクトップ接続を使う

リモート・デスクトップ接続を使うためには、まず Windows システム上でリモート・デスクトップ接続ツールを有効にして構成し、次に対象のファイルにアクセスします。

  1. 「Start (スタート)」 > 「Control Panel (コントロール パネル)」 > 「System (システム)」 > 「Remote (リモート)」の順に選択します。
    リモート・デスクトップの設定
    リモート・デスクトップの設定
  2. 「Allow connections from computers running any version of Remote Desktop (リモート デスクトップを実行しているコンピュータからの接続を許可する)」を選択します。
  3. 「Apply (適用)」をクリックし、続いて「OK」をクリックします。
  4. Windows インスタンスのファイルとフォルダーにアクセスするために、「Remote Desktop Connection (リモート デスクトップ接続)」を開きます。「Start (スタート)」 > 「Run (ファイル名を指定して実行)」の順にクリックし、「Run (ファイル名を指定して実行)」ウィンドウを開きます。
    「Run (ファイル名を指定して実行)」ウィンドウ
    「Run (ファイル名を指定して実行)」ウィンドウ
  5. mstsc」と入力し、「OK」をクリックします。すると、リモート・デスクトップ接続ウィンドウが開きます。
    「Remote Desktop Connection (リモート デスクトップ接続)」ウィンドウ
    「Remote Desktop Connection (リモート デスクトップ接続)」ウィンドウ
  6. ターゲットのIP アドレスまたはコンピューターの名前を「Computer (コンピューター)」フィールドに入力します。
  7. 「Options (オプション)」をクリックし、「Remote Desktop Connection (リモート デスクトップ接続)」ウィンドウのオプション設定を表示します。
    「Remote Desktop Connection (リモート デスクトップ接続)」ウィンドウのオプション設定
    「Remote Desktop Connection (リモート デスクトップ接続)」ウィンドウのオプション設定
  8. 「User name (ユーザー名)」フィールドに名前を入力します。
  9. 「Local Resources (ローカル リソース)」タブを選択します。
    「Local Resources (ローカル リソース)」タブ
    「Local Resources (ローカル リソース)」タブ
  10. 「More (詳細)」をクリックすると、「Local devices and resources (ローカル デバイスとリソース)」セクションが表示されます。
    「Local devices and resources (ローカル デバイスとリソース)」セクション
    「Local devices and resources (ローカル デバイスとリソース)」セクション
  11. 「Drives (ドライブ)」の隣にある + 記号をクリックして展開すると、利用可能なドライブの一覧が表示されます。
    ドライブの一覧
    利用可能なドライブ
  12. リモート・デスクトップ接続で共有したいドライブを選択し、「OK」をクリックします。
  13. 「Local Resources (ローカル リソース)」タブで「Connect (接続)」をクリックします。「Windows Security (Windows セキュリティ)」ウィンドウが開きます。
    「Windows Security (Windows セキュリティ)」ウィンドウ
    「Windows Security (Windows セキュリティ)」ウィンドウ
  14. 管理者パスワードを入力し、「OK」をクリックします。これで Windows インスタンスへの接続が成功しました。
  15. ウィンドウの一番下にある「Computer (コンピューター)」ボタンをクリックすると、ホスト・マシンの共有の「C:」ドライブが表示されます。「Computer (コンピューター)」ボタンは Windows の「Start (スタート)」メニューにもあります。
    「Computer (コンピューター)」ウィンドウ
    Computer window
  16. 共有の「C:」ドライブをダブルクリックして開き、ホストのインスタンス上にあるすべての必要なファイルとフォルダーを「Remote Desktop Connection (リモート デスクトップ接続)」のインスタンスにコピーするか、あるいは逆に「Remote Desktop Connection (リモート デスクトップ接続)」のインスタンス上にあるすべての必要なファイルとフォルダーをホストのインスタンスにコピーします。これで終わりです。

$ 記号を使ってドライブにアクセスする

$ 記号を使ってドライブにアクセスするためには、以下のようにします。

  1. 「Start (スタート)」 > 「Run (ファイル名を指定して実行)」の順に選択し、「Run (ファイル名を指定して実行)」ウィンドウを開きます。
    「Run (ファイル名を指定して実行)」ウィンドウ
    「Run (ファイル名を指定して実行)」ウィンドウ
  2. 「Open (名前)」フィールドに IP アドレスまたはインスタンスの名前を入力します。このフィールドには、最初に「\\」を入力し、続けてアクセス対象のドライブを入力し、最後に「$」記号を入力します。例えば「\\172.16.8.49\c$」のように入力します。「OK」をクリックします。
  3. 認証を要求された場合には、管理者のクレデンシャルを入力します。「C:」ドライブ上のすべてのファイルとフォルダーの一覧が表示されるはずです。
    ファイルを一覧表示するウィンドウ
    ファイルを一覧表示するウィンドウ

    ホストのインスタンス上にあるすべての必要なファイルとフォルダーを「Remote Desktop Connection (リモート デスクトップ接続)」のインスタンスにコピーするか、あるいは逆に「Remote Desktop Connection (リモート デスクトップ接続)」のインスタンス上にあるすべての必要なファイルとフォルダーすべてをホストのインスタンスにコピーします。これで終わりです。

共有フォルダーにアクセスする

共有フォルダーにアクセスするためには、次のようにします。

  1. フォルダー (例えば「test」) を作成したら、続いてそのフォルダーを右クリックして「Share with (共有)」を選択します。すると、共有設定をするためのウィンドウが開きます。
    フォルダーを共有するための選択肢
    フォルダーを共有するための選択肢
  2. 「Start (スタート)」 > 「Run (ファイル名を指定して実行)」の順に選択し、「Run (ファイル名を指定して実行)」ウィンドウを開きます。
  3. この場合も IP アドレスまたはインスタンス名を入力します (例えば、「\\172.16.8.49」など)。「OK」をクリックします。「test」という共有フォルダーが 1 つだけ含まれるウィンドウが開きます。
    共有フォルダー
    共有フォルダー
  4. 「test」フォルダーを開きます。ホストのインスタンス上にあるすべての必要なファイルとフォルダーを「Remote Desktop Connection (リモート デスクトップ接続)」のインスタンスにコピーするか、あるいは逆に「Remote Desktop Connection (リモート デスクトップ接続)」のインスタンス上にあるすべての必要なファイルとフォルダーをホストのインスタンスにコピーします。

次のステップ

IBM SmartCloud Enterprise にアクセスし、実践し始めてください。

これで終わりです。簡単だと思いませんか。


IBM Cloud Release 1.2 の紹介

では、Windows Server 2008 R1 と R2 (64 ビット) と Windows Server 2003 R2 のイメージをサポートしたこと以外に、リリース 1.2 の IBM Smart Business Development and Test Cloud で新しい点は何なのでしょう。

IBM Cloud (IBM Smart Business Development and Test Cloud) 自体のパフォーマンスに関して強化された重要な点は以下のとおりです。

  • ステートレスな仮想マシンのパフォーマンスが向上しています。
  • ローカル・ディスク・パーティションのストレージのパフォーマンスも向上しています。

また、IBM Cloud の機能が強化され、ユーザビリティーが向上するとともに、クラウドの利用に関する測定や課金の方法がより柔軟になりました。さらに、RAM コミュニティーとの連携、複数ディスクのマウント、永続ストレージのコピーのサポート、複数 IP のサポートも可能になっています。

また、エンタープライズ・ユーザーを対象に、開発およびテスト用の新たな仮想インフラ・サービスも用意されています。これらのインフラ・サービスでは、以下のことを行えます。

  • 仮想サーバーの構成を選択することができます。
  • 使用量に応じて課金される永続ストレージまたはネットワーク帯域幅を追加することができます。
  • 構成済みのソフトウェア・イメージとして、Rational Application Lifecycle Management ソフトウェア、Lotus、WebSphere、DB2、Informix スタックを選択することができます。
  • ベース・オペレーティング・システムとして、Linux、SUSE、Red Hat を選択することができ、また近々 Microsoft® Windows も選択できるようになる予定です。

参考文献

学ぶために

議論するために

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