ハイブリッド・クラウドの詳細を探る: 第 1 回 サービスとその提供手段を改めて定義する

アジリティー、スケーラビリティー、収益性などの点から、企業はクラウド・コンピューティングに移行しつつあります。これは、絶えず変化を続けて発展する経済、金融、技術に直面する企業が、それに対応するためにとっている動きです。こうした変化に対応するには、新しい考え方、新しい作業の方法、そして新しいビジネスの方法が必要になります。ハイブリッド・クラウドが発展している背景には、こうした新たな現実があります。この記事は全 2 回からなる連載の第 1 回として、ハイブリッド・クラウドの概要、ハイブリッド・クラウドによって実現されるサービス、そしてハイブリッド・クラウドによって生まれた新たなビジネス・パラダイムについて説明します。

Grace Walker, IT Consultant, Walker Automated Services

イリノイ州シカゴにある Walker Automated Services の共同経営者である Grace Walker は、さまざまな経歴と幅広い経験を持つ IT コンサルタントです。IT 業界では、マネージャー、アドミニストレーター、プログラマー、インストラクター、ビジネス・アナリスト、テクニカル・アナリスト、システム・アナリスト、Web 開発者としての経歴を持ち、その分野は通信、教育、金融サービス、ソフトウェアなど多岐に渡ります。彼女への連絡先は、gwalker@walkerautomated.com です。



2012年 4月 19日

中小企業から多国籍企業に至るまで、成功している企業は、セキュアなアクセス手段と効率的なシステム管理手法を利害関係者にもたらす情報システムの価値を認識しています。クラウド技術をベースとするシステムは、投資収益率が高くてコスト効果に優れていると同時に、迅速な設計変更ができるようでなければなりません。こうした複合的な要件は、ハイブリッド・クラウドによって提供される各種の便利な IT サービスを通じて最も効果的に実現されます。

ハイブリッド・クラウドとは何か?

ハイブリッド・クラウドは、プライベート・クラウドとパブリック・クラウドを少なくとも 1 つずつ組み合わせたインフラストラクチャーです。ハイブリッド・クラウドでは、ハイブリッド・クラウドにアクセスしているということをユーザーに意識させず、需要の変化に対応するために動的なスケーリングが可能な環境を実現しています。このハイブリッド・クラウド・モデルは、今日のビジネス、経済、技術の現実に対処するためのクラウド構成の選択肢として選ばれるようになっています。ハイブリッド・クラウド・モデルを採用することで、企業はビジネス・モデルに最も効果的な構成を実現することができます。ハイブリッド・クラウド・モデルは、ファイアウォールの外に置くべきではないと企業が考えるアプリケーションに対して、内部での制御を強化します。その一方で、企業のニーズに合う場合にはクラウド・コンピューティングを活用する手段を提供します。

図 1 にハイブリッド・クラウドを示します。この図では、基本的な SaaS (Software as a Service) モデルを使用した 3 つのパブリック・クラウドによって、企業にアプリケーションを提供しています。

図 1. 3 つのパブリック・クラウドと 1 つのプライベート・クラウドを使用してハイブリッド・クラウドを構成する
3 つのパブリック・クラウドと 1 つのプライベート・クラウドを使用してハイブリッド・クラウドを構成する

ハイブリッド・クラウドは以下のような用途で最もよく使用されます。

  • 協調システムの一部として: 極めて重要なアプリケーションは企業内に置かれ、その他のアプリケーションはハイブリッド・クラウドに配置されます。
  • 実験の場として: ハイブリッド・クラウドは一時的なワーク・スペースとして使用されます。
  • 予備キャパシティーまたは突発的な需要に対するキャパシティーとして: 突発的な需要の急増に対応するためにハイブリッド・クラウドが使用されます。

Every Component as a Service

クラウドは、SaaS 駆動の環境から、アプリケーションがコア機能のみに縮小されたコンポーネントとして提供されるエコシステムへと変化しつつあります。コンポーネントというのは、ビジネス機能を構成する独立したエンド・ツー・エンドの既製モジュールです。XaaS (Every Component as a Service: サービスとしてのあらゆるコンポーネント) は、インターネット経由で提供される多種多様な無数のサービス・コンポーネントのことであり、ハイブリッド・クラウド・コンピューティングの中核を成す概念となっています。XaaS の長所はリソースが利用しやすくなることです。図 2 を見てください。

図 2. クラウドは今や、ビジネス機能に必要なすべてのコンポーネントを提供します
クラウドは今や、ビジネス機能に必要なすべてのコンポーネントを提供します

「as a Service」の形でサービスとして提供されるコンポーネントの数は急速に増加しており、ハイブリッド・クラウド・モデルが強化されています。例えば、最近では、オフィスで Communication as a Service (サービスとしての通信) が普通に使用されるようになっています。Communication as a Service は、VoIP (Voice over Internet Protocol) やユニファイド・コミュニケーションなどのサービスで構成され、そこにはインスタント・メッセージングやテレビ会議、インタラクティブ・ホワイトボードなどが含まれます。Communication as a Service によって、より迅速かつ効果的なコミュニケーションや協力が企業全体で実現されます。

Desktop as a Service (サービスとしてのデスクトップ) も最近よく目にするようになっています。Desktop as a Service は、仮想デスクトップ・インフラストラクチャーをアウトソーシングします。この提供モデルでは、データ・ストレージ、バックアップ、セキュリティー、アップグレードのためのバックエンドでの作業をサービス・プロバイダーが行います。

ハイブリッド・クラウドにより、コア機能さえもサービスとして扱うことができます。Network as a Service (サービスとしてのネットワーク) は、PaaS (Platform as a Service) と IaaS (Infrastructure as a Service) とを組み合わせたサービスです。Network as a Service を使用することで、実際の使用量に応じてスケールアップまたはスケールダウンすることができます。初期コストはなくなり、経費は設備投資 (CapEx: Capital Expenditure) から運用経費 (OpEx: Operational Expenditure) へと変わります。Network as a Service を使用することにより、消費電力、帯域幅使用率、接続性問題、ネットワーキング問題などから、スケーラビリティー、オペレーティング・システム、そして災害復旧ソリューションに至るまで、インフラストラクチャーに関する懸念とコストの大部分が解消されます。

Storage as a Service (サービスとしてのストレージ) を利用すると、スペースをレンタルすることができ、人員、ハードウェア、物理的なストレージ・スペースのコストを節約することができます。Database as a Service (サービスとしてのデータベース) を追加すると、アプリケーション・データを格納したデータベースにオンデマンドでアクセスできるようになり、Monitoring as a Service (サービスとしての監視) を追加すると、ネットワーク、アプリケーション、サービスをリモートで監視、管理することができるようになり、Security as a Service (サービスとしてのセキュリティー) を追加すると、ID やアクセスの管理ができるようになるため、ハイブリッド・クラウド内でコアとなる IT サービスを管理するのが容易になります。

Development as a Service (サービスとしての開発) を使用してクラウド内で開発を行うこともできます。Development as a Service によって統合開発環境を提供し、同じ場所にいる開発チームも、別の場所にいる開発チームも、その環境にアクセスしてコードを開発、テスト、共有することができます。また、Enterprise Applications as a Service (サービスとしてのエンタープライズ・アプリケーション) を使用して企業のリソース計画をクラウドで展開することや、Compute as a Service (サービスとしてのコンピューティング) を使用して仮想サーバーにアクセスすることにより、必要な場合にはコンピューティング・キャパシティーを迅速に拡大し、要件が変更された場合には迅速にスケールダウンすることもできます。

さらには、Business Process as a Service (サービスとしてのビジネス・プロセス) を使用してビジネス・プロセス全体をクラウド内で実現することもできます。請求などの処理をサービスとして提供することができるため、今日のグローバルな社会とその中で行われる商取引の現実に適した、アジャイルで柔軟なエンタープライズ・アーキテクチャーを構築することができます。

製品やサービスが確実に最大限認知されるようにするためには、Marketing as a Service (サービスとしてのマーケティング) を使用することもできます。この 20 年で、ビジネスが潜在的顧客のもとに情報を提供するために利用するメディア・チャンネルの種類と数が劇的に増加したことで、標準的なマーケティング・モデルは大きく変化しました。Marketing as a Service を使用することにより、適切なチャンネルを通じて市場に情報を確実に提供することができます。


形態の転換: IT as a Service

クラウドに移行するためには、アーキテクチャーのみならず、組織がビジネスを実践し、そのビジネスを運営していく方法も変える必要があります。IT as a Service (サービスとしての IT) という、IT への新たなアプローチを推し進めているのは、こうした変化への要求です。

ビジネスの要件に合わせて最適な形でサービスが構築され、利用されることを目的とする IT as a Service は、ビジネスの成果、市場競争力、運営効率化、迅速対応という 4 つを重点においたビジネス中心の手法です。IT as a Service は、クラウドによって提供される仮想インフラストラクチャーを活用しており、24 時間アクセス可能なことから、ビジネスに焦点を絞った効率的な IT を提供することができます。

IT as a Service を使用する場合、IT とビジネスはパートナー同士の関係になります。IT はビジネス・プロセスを推進し、ビジネスと協力して決定を下します。その結果、最も効果的で効率的なサービスを提供することができ、ビジネスの機能と収益性を高めることができます。図 3 を参照してください。

図 3. IT as a Service により、ビジネス中心のパートナーシップが生まれる
IT as a Service により、ビジネス中心のパートナーシップが生まれる

あらゆる機器がサービス提供手段として 24 時間機能します

もはや情報の提供手段はデスクトップ PC に限定されません。情報は、スマートフォン、ノート PC、Apple iPad、ネットブック、タブレット PC などを介して提供される場合もあります。インターネットとその関連システムによるオンデマンドのデジタル・トランザクションは膨大な量に増え、非常に大きな影響を与えています。

あるチームが、それぞれ異なる形式の機器を使用してクラウド技術でコミュニケーションを行う場合を考えてみてください。チームのメンバーは世界中に分散しているため、一箇所に集まってミーティングを行うのでは不便です。彼らが毎週開催するミーティングは (そして特別なミーティングも) 完全にデジタル化されており、各参加者は使用機器に関して各自の好みを持っています。チーム・リーダーは仮想デスクトップ PC を使用します。彼は開催時間に遅れそうな場合にはスマートフォンを使用して同僚らに連絡します。別のチーム・メンバーはお気に入りのコーヒーショップでノート PC を使用します。また別のチーム・メンバーは、タブレット PC や、場合によるとネットブックを使用して接続します。機器が多様であるにもかかわらず、このチームは動画、コード、ドキュメント、テスト結果などのデジタルで表現可能なすべてのものを容易に共有することができます。このチームには、パブリックな情報市場で提供されるデータ、画像、音声、あるいはそれ以外の現在使われている任意の形式の情報をモバイル・ベースで交換するためのサービスである Mobile as a Service (サービスとしてのモバイル) が提供されています。


ユビキタス・サービス、そしてユビキタスな情報提供を実現するためのさまざまな技術の融合

私達の家庭、オフィス、車のなかには、見えないところにコンピューターが組み込まれており、その数は増え続けています。私達はコンピューターが組み込まれていることなど考えもせず、それらの製品を目にし、操作しています。ユビキタス・コンピューティングの広まりとともに、日常的に使用しているもののなかにマイクロプロセッサーが組み込まれて通信ができるようになってきています。このユビキタス・コンピューティングは高度な電子機器と、無線技術、インターネットが融合することで実現されています。裏でインターネットに接続して通信できる優れた機能を持った製品の場合、それらの製品から生成されるデータをインターネット経由で簡単に取得することができます。

ユビキタス・コンピューティングの一例が、各家庭にあるガスや電気などの新たなメーターとして導入されつつある「スマート・メーター」です。スマート・メーターは、これまで人間が行っていた (検針を行って使用量を記録し、印刷して渡すという) 作業のほとんどを行うことになり、サービスの提供者と利用者との間の通信手段にもなります。

こうした技術や手段は至るところにかつてないほど大きな影響を与えており、その影響は世界的な情報通信技術ルネッサンスの中心となっています。これらの手段、手法、技術、システムはすべて、黎明期を迎えるデジタル・エンタープライズ時代の到来を告げるものであり、同時にその時代の特質を表すものでもあります。また、これまでは夢でしかなかった規模と範囲での情報交換を実現する接続性の時代の到来を告げるものでもあります。最近のエンタープライズ環境は確率論的で変化が激しく、技術分野と政治経済分野の変化も速いため、それらに適切に対応するためには、現在のグローバルな社会経済システムおよび技術システムに特有の要求に対応できるほどの多様性が必要です。


素晴らしい機会には重大なリスクもあります

ハイブリッド・クラウドを導入すると多くのメリットがもたらされますが、何かを変えることには、たとえそれが良い方向への変更であっても、常に新たな (そして多くの場合に予想外の) リスクを伴うものです。例えば、ハイブリッド・クラウドではデータが実際にどこにあるのかわかりません。ハイブリッド・クラウドのマッピングや管理には、サプライ・チェーン・マネージメントに見られるのと似たような問題が発生します。では、皆さんのサプライ・チェーンの現実はどうなっているのでしょう。その現実によって取り組む対象となる領域が決まるのであり、この場合、その現実を理解して管理することが絶対的な基本事項です。

品質管理にも懸念があります。皆さんはサブスクライバーとして、必要な修正の保守やスケジューリングの実際に関与することはできませんが、保守やスケジューリングは皆さんと皆さんの業務に確実に影響します。プロバイダーはどのようなコンティンジェンシー・プランを用意しているのでしょう。プロバイダーは財政的に健全でしょうか。ビジネスの現実としてプロバイダーを変更する必要がある場合、どうすればよいのでしょう。マイグレーションが困難なアーキテクチャーにロックインされるのは望ましくありません。結局のところ、ハイブリッド・クラウドは皆さんがプロバイダーから借りているのであって、自ら所有しているわけではないため、別のプロバイダーへの切り換えが必要になることもあるのです。

クラウドに移行する場合、依存関係が大きな懸念事項になります。移行の計画段階で、同時に移行が必要なアプリケーションやシステムなどのすべてをまとめる必要があります。そして、ハードウェアやオペレーティング・システム、あるいはミドルウェアに関して特別な要件がないかどうかを判断する必要があります。インフラストラクチャーのすべてのコンポーネントを分析し、依存関係をドキュメント化する必要があります。これはつまり、アプリケーション間の結合や相互動作の性質を明確に理解する必要があるということです。この情報を利用することにより、依存関係や、提供される通信パターンでの構造と動作を最適な形で管理、制御することができます。

クラウドのセキュリティーも大きな懸念事項です。データはすべての IT の基本要素であるため、データがセキュアであることはハイブリッド・クラウドの絶対的な基本となる柱です。企業のデータは、保管されているデータも転送中のデータも、常に保護する必要があります。ハイブリッド・クラウドでは、クラウド同士の連携に特有のさまざまな事態に対処しなければなりません。クラウド・プロバイダーは、すべてが適切に実行され、適切に機能していることを保証する必要があります。そのための取り組みは、オートノミック・コンピューティング (つまり、システムの機能に異常がないかを自律的に検査し、その異常に対応するためのコンピューティング) を発展させる原動力の一端を担っていました。

セキュリティーに関しては、以下のような問題を挙げることができます。

  • データを制御することができない: セキュリティーと保守はサービス・プロバイダーに任されます。
  • データが物理的にどこにあるのかが不明である
  • コンプライアンス: セキュリティーは、米国 HIPAA (Health Insurance Portability and Accountability Act: 医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律)、米国 SOX 法 (U.S. Sarbanes-Oxley Act: サーベンス・オクスリー法)、SSAE 16 (Statement on Standards for Attestation Engagements No. 16: 保証業務基準書第 16 号)、PCI (Payment Card Industry: クレジット・カード業界) にどのように影響するのでしょう。
  • バックアップを制御することができない: データを失うリスクが高くなります。

クラウドに対応するために、企業は自社のセキュリティー・フレームワークを拡張および機能強化し、より堅牢でありながら適応性の高いガバナンス・ポリシーやリスク・ポリシー、コンプライアンス・ポリシーを採用する必要があります。

クラウドに移行する場合、帯域幅も大きな懸念事項です。クラウドを企業で利用するには、企業のビジネス運営に支障が出ないように迅速なデータ・アクセスができるようでなければなりません。データの保管場所やコンピューティングが行われる場所がユーザーから離れると、ユーザーとデータとの間の帯域幅は増大します。また、データの保管場所をデータ・センターからクラウドに移した場合、帯域幅は既存のデータ・センターを利用していたときよりも増大するのが通例であることも忘れないでください。つまり、プロジェクトをクラウドに移行する場合、企業にとって帯域幅は減少するどころか増大する場合が多いのです。

CnC (Carrier-in-Carrier) によって帯域幅処理能力を高めることができます。これは、符号化率あるいは変調速度を低くすることによって、所望のスペクトル操作に近づけることで実現されます。CnC を使用すると、より強力な帯域幅管理機構によって、高いスペクトル・パフォーマンスを実現できるようになります。また、ビジネス目標を達成するためにより小さな値に調整された帯域幅で通常の電力レベルでの送受信が可能なため、適切かつ迅速なサービスを確実に提供できるようになります。このようにスペクトルを操作できる機能によって、環境の要求に応じた帯域幅を設定することができるため、プロセスに付随して発生する運用経費を十分に抑制することができます。さらに、設備投資を少なく抑えられることに加え、現在使用している中継器をより高い効率で使用することができます。

結局のところ、クラウドに移行する際、すべてを決定するのは適切なデプロイメント計画と使用計画です。クラウドによって収益を上げ、商業的に成功するためには、事前の計画が非常に重要になります。

サービス・レベル・アグリーメント

SLA (サービス・レベル・アグリーメント) は、クラウド・サービス・プロバイダーとハイブリッド・クラウド・サービスを購入する業者との間での合意内容に関する条項を作成、詳述する契約書です。SLA の目的は、企業とサービス・プロバイダーとの間の契約が常に適切に実行されるように保証することです。SLA により、関係者間でのサービスに関する合意内容の性質が決まります。また SLA は契約を監視、維持するためにも使用されます。つまり SLA は、契約期間においてサービス品質が合意のレベルを満たすことを保証するために利用される手段になります。

クラウドへ移行するプロセスでは、SLA は絶対に不可欠です。SLA により、ハイブリッド・クラウドの実装、管理、セキュリティーの方法が決定されるからです。

ブローカー

より複雑な構成のハイブリッド・クラウドに企業が移行すると、クラウド・サービス・ブローカーの役割がクラウド・コンピューティング戦略に不可欠の側面として現れてきます。ハイブリッド・クラウド・サービスを実現、提供、管理するためには、IT と関連サービスとを適切に組み合わせる必要があります。このことは、ハイブリッド・クラウドの究極の形である連邦型クラウドの場合に、特に言えることです。そうした多種多様なベンダーやサービス・タイプに対応するためには、オンデマンドの IT というビジネスへの対処方法を実際に理解している専門家が関与する必要があります。有能なクラウド・ブローカー・サービスが手近にあれば、求める結果を得られる可能性が大幅に高まります。ブローカーにより、企業はコストを削減できるだけではなく、できる限りセキュアで安定した方法でシステムが稼働するように事前に準備することができます。ブローカーはクラウド・コンピューティングの特質を理解しているため、皆さんはハイブリッド・クラウドという未知の分野を十分理解するために時間を割かなくてもよくなります。


まとめ

ハイブリッド・クラウド、XaaS、そして IT as a Service を使用することにより、さまざまな方法でビジネス・モデルを強化することができます。今回の簡単な概要説明では、実際に今日どんなものが利用できるのかの例を挙げたにすぎません。

現在利用可能なサービスの数は膨大であり、それらの実装は気の遠くなるような作業かもしれません。そのため、ハイブリッド・クラウドを強化した連邦型クラウドが登場しています。連邦型クラウドにより、「as a Service」の形でサービスとして提供されるさまざまなコンポーネントが利用しやすくなります。今回の記事で基本事項を理解できたので、この連載の次回の記事では、ハイブリッド・クラウドの究極の形である連邦型クラウドに話を移します。クラウドで利用可能なサービスはあまりにも多いため混乱しがちですが、連邦型クラウドのおかげでこの混乱から抜け出し、サービスを整理できるようになります。

参考文献

学ぶために

製品や技術を入手するために

  • 皆さんの目的に最適な方法で IBM 製品を評価してください: 製品の試用版をダウンロードする方法、オンラインで製品を試す方法、クラウド環境で製品を使う方法、あるいは SOA Sandbox で数時間を費やし、サービス指向アーキテクチャーの効率的な実装方法を学ぶ方法などがあります。

議論するために

  • developerWorks コミュニティーに参加してください。ここでは他の developerWorks ユーザーとのつながりを持てる他、開発者によるブログ、フォーラム、グループ、ウィキを調べることができます。

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