IBM PureFlex System は、計算ノード、ストレージ、ネットワーク・リソースを統合し、あらかじめインテリジェンスと、自動化の専門知識およびパターンを組み込んだエキスパート・インテグレーテッド・システムです。このシステムには、製造された時点でプリロードされて統合された状態のコンポーネントが多数用意されていますが、高度な仮想化機能を利用するためには、ユーザーが手作業で行わなければならないステップがいくつかあります。この記事では、システムを新しく構成するところから、仮想アプライアンスをレジリエントなシステム・プールにデプロイするまでのプロセスで行う重要なステップを実演します。その過程で、ステップでの重要事項および主要な概念についても説明します。
IBM PureFlex System や、仮想アプライアンスの概念について聞いたことがない方は、記事を読み進める前に developerWorks の記事「IBM PureFlex System への仮想クラウド・アプライアンスのデプロイメントを自動化する」を一読してください。
PureFlex System には、IBM PowerVM と KVM (Kernel-based Virtual Machine) といった異種の仮想化技術のサポートが組み込まれていますが、それぞれの仮想化技術を対象とした構成ステップはまったく同じというわけではありません。この記事の構成ステップでは KVM 技術に対象を絞り、PowerVM 技術については今後の記事で取り上げることにします。
PureFlex System の価値ある利点のなかでも主なものの 1 つは、システム管理および仮想化管理がシステムの設計に組み込まれていて、ユーザー自身が統合作業を行う必要がないことです。さらに、この統合オファリングには異種の計算プラットフォーム、共有ストレージ、高度なネットワーキングが含まれていること、そして統合に関して言うと、ラック内ではシャーシにケーブルが配線済みであること、システムにはソフトウェアがプリロードされていることも、PureFlex System の価値ある特徴です。
PureFlex System の機能のほとんどは、FSM (Flex System Manager) という、シャーシ内部の計算ノードで実行されるアプライアンスによって提供されます。こうしたさまざまな機能がすべて 1 つのパッケージに統合されることから、当然、IT チームはこれまでよりも遥かに広範にわたる管理の問題を解決しなければなりません。そのため、純粋なソフトウェア・オファリングと比べると、システム設計とユーザー・インターフェースが複雑であるような錯覚を与えるかもしれませんが、システムのラックを以下のコンポーネントで構成する場合を考えてみてください。
- 異種のプラットフォーム
- 共有ストレージ
- 高度なネットワーキング
このすべてのコンポーネントを、さまざまなベンダーが提供する最善のもので揃えるとなると、計画から入手、インストール、構成、管理、保守、そしてサポートに至るまでのライフサイクルのあらゆる段階で、統合の問題が増え、複数のユーザー・インターフェースを扱わなければならなくなります。このようなセットアップでは必ずと言ってよいほど、システムを稼働させるために複数の役割と専門知識が必要になります。PureFlex System (および IBM PureSystems ファミリーのその他の製品) は、このような実装、統合、およびデプロイメントに対処するために必要となる専門家の人数を最小限にするように設計されています。
ただし、この記事で説明する手順を適用できるのは、最初の PureFlex System リリース (フィックスパックを適用した状態) だけです。私たちは現在、システムおよび仮想化の管理に伴うさまざまな側面を単純化し、統合するよう尽力しているところです。次回のリリースでは、ユーザーが行わなければならないステップは今よりも少なくなり、大幅に短い時間で同じタスクを行えるようになるはずです。
PureFlex System を使用してレジリエントな仮想サーバーをセットアップし、デプロイするプロセスを開始する前に、接続とハードウェアのセットアップについて説明しておきます。
この記事は、以下のハードウェアを使用して作成しました。
- IBM Flex System Enterprise シャーシ (1 台)
- IBM Flex System Manager (1 台)
- IBM Flex System FC3171 8Gb SAN Switch (1 台、QLogic 技術ベース)
- IBM Flex System EN2092 1Gb Ethernet Switch (1 台、旧 BNT 技術)
- IBM Storwize V7000 ストレージ・サーバー (1 台)
- Emulex HBA 搭載 IBM Flex System x240 計算ノード (3 台)
図 1 に、上記のコンポーネント間の接続形態を示します。
図 1. イーサネットとファイバー・チャネルの接続形態
計算ノードは、シャーシの中央プレーンでイーサネット・スイッチとファイバー・チャネルに自動的に接続されます。Flex System Manager の最初のイーサネット・ポートは、シャーシの中央プレーンで CMM (Chassis Management Module) の組み込みレイヤー 2 イーサネット・スイッチに接続されます。計算ノードの IMM (Integrated Management Module) の接続もこれと同様です。V7000 は、製造時にシャーシのイーサネット・スイッチと SAN スイッチに配線されます。
イーサネットとファイバー・チャネル間の冗長パスを使用する場合、あるいは管理ドメインに複数のシャーシがある場合には、接続形態は上記の図より複雑になります。この記事の演習では、複雑にならないように単一の接続パスを使用します。
通常、PureFlex System はラック内が配線された状態で配送されるので、ユーザーは、それぞれの EN2092 アップリンク・ポートをラック上部の TOR スイッチに接続するだけで済みます。
ネットワークと電源を接続した後のシステムの初期セットアップはかなり簡単な作業なので、ここでは詳しく説明しません。基本的には、コンソールのブレークアウト・ケーブルを使ってモニター、キーボード、マウスを Flex System Manager に接続し、後は初期セットアップ・ウィザードに従って、時刻、ネットワーク・アドレス、管理者のアカウント名とパスワードなどの基本情報を指定するだけです。初期セットアップが完了すると、Flex System Manager が自動的に再起動されて、新しい構成が適用されます。
初めてログインした後で、初期セットアップ・タスクに従って、システム・コンポーネントの更新とシャーシの管理を行います。
Flex System Manager のシャーシ・マップでハードウェアの状況を確認する
Flex System Manager のシャーシ・マップは、ハードウェアの管理と状況に関する機能をはじめとする、Flex System Manager のほとんどの機能を起動することができる強力なインターフェースです。私たちのシステムの場合、シャーシ・マップのビューは図 2 のようになっています。
図 2. シャーシ・マップでハードウェアの状況を確認する
FSM (Flex System Manager) はベイ 1 (一番下の左) に位置していることに注意してください。その後に、3 つの x240 ノードが続きます。イーサネット・スイッチとファイバー・チャネル・スイッチは、それぞれシャーシの背面に示されます。ベイ 7 とベイ 10 にある 2 つの POWER ノード、ならびにシャーシ背面のベイ 1 とベイ 4 にある追加のファイバー・チャネル・スイッチとイーサネット・スイッチについては無視して構いません。
Flex System Manager の Web コンソールを起動する方法は以下のとおりです。
- 「Chassis Manager (シャーシ・マネージャー)」タブをクリックして、管理されているシャーシのリストを表示します。
- 管理対象のシャーシをクリックします。この演習で使用するシャーシの名前は、「TTV_chassis」です。
正常な状態であれば、シャーシ・コンポーネントに赤いアラート・アイコンは示されません。クリティカルな状況のコンポーネントが 1 つでもある場合には、何が問題であるかを調べて、可能であれば問題を解決してください。クリティカルな状況のコンポーネントがあると、この記事の手順の一部を正常に完了できなくなる可能性があります。
注意する点として、ミッドレンジのストレージ・コントローラーである Storwize V7000 は、シャーシの管理タスク中に自動的に検出されません。したがって、Flex System Manager のコマンドライン・インターフェースからコマンド manageV7000 を実行する必要があります。以下はその一例です。
smcli manageV7000 -i V7000_IP_address -p superuser_password |
また、V7000 はシャーシ・マップにも表示されないことに注意してください。このコンポーネントは、「Resource Explorer (リソース・エクスプローラー)」テーブルにしか表示されません。
シャーシが Flex System Manager の管理対象範囲に追加されると、Flex System Manager はバックグラウンドでハードウェア・コンポーネントへのアクセスを要求します。その要求で使用されるのはデフォルトの組み込みアカウントですが、デフォルトのアカウントはコンポーネントごとに異なる場合があります。特定のコンポーネントに対して、複数のプロトコルがアンロックされている可能性もあります。Flex System Manager が管理対象コンポーネントにアクセスすると、これらのコンポーネントの正常性の状況を取得して「Problems (問題)」列に表示します。
コンポーネントの状況を確認する方法は以下のとおりです。
- 「Chassis Manager (シャーシ・マネージャー)」の右側で、「General Actions (一般アクション)」 > 「Resource Explorer (リソース・エクスプローラー)」の順に選択します。
- 「All Systems (すべてのシステム)」をクリックして、Flex System Manager が管理しているすべてのリソースを表示します。これらのリソースの「Access (アクセス)」および「Problems (問題)」の状態が「OK」となっていることを確認します。
図 3. リソースのアクセス状態を確認する
「Access (アクセス)」の状態が「Partial Access (部分アクセス)」または「No Access (アクセスなし)」になっていたら、その状態をクリックしてアンロックに失敗したプロトコルを確認し、是正措置を行ってください。問題がある場合には、その問題をクリックして説明を表示し、是正措置を試すこともできます。
PureFlex System には、標準の共有ストレージ・デバイスとして Storwize V7000 が同梱されています。PureFlex System と一緒に POWER 計算ノードを注文すると、シャーシにマウントされたファイバー・チャネル・スイッチ内の V7000 コントローラーがノードを認識できるように、製造時にこれらのノードのゾーンが構成されます。ただし、現時点では、このプロセスの対象に x86 計算ノードは含まれていません。したがって、スイッチの Web インターフェースを使用して、x86 計算ノードのゾーンを手動で構成する必要があります。
同じく POWER ノードを注文すれば、製造時に V7000 の基本ストレージ・プールが初期設定されますが、そうでない場合でシステムの V7000 が初期設定されていないときには、V7000 の初期セットアップ・ウィザードに従って、V7000 内部のすべてのディスクを使用する基本ストレージ・プールを手動で作成しなければなりません。
IBM Flex System Enterprise シャーシは、マルチパス SAN 接続を FC スイッチのペアで完全にサポーするとは言え、HBA ポート、スイッチ、および V7000 コントローラーの間でのマルチパスのゾーンは慎重に構成する必要があります (ゾーン構成については、この記事では説明しません)。ゾーン構成の詳細については、ここをクリックして読んでください。
このセットアップ・プロセスで混乱を避けるための単純な方法は、単一のパスから始めることです。環境を理解し、その環境が適切に機能するようになったら、可用性を向上させるために 2 番目のパスを使用できるようにします。
ゾーン構成を検証または完了して、V7000 が Flex System Manager で管理されるようにした後は、SAN 環境の接続を確認してください。スイッチと V7000 のインベントリーを収集し、Flex System Manager がストレージ・インフラストラクチャーの全体像を把握できるようにする必要があります。
仮想サーバーのエンド・ツー・エンドのプロビジョニングには、SAN を正常に接続させることが必要不可欠です。SAN ストレージで各計算ノードが可視になっているかどうかを検証するためのコマンドが用意されていますが、コマンドを実行する前に、この接続を目視で確認することをお勧めします。
Flex System Manager のコマンドライン・インターフェースで、コマンド smcli dumpstcfg を実行して SAN 構成情報を表示します。SAN 構成リストで、スイッチ、ストレージ・サブシステム、およびホストのアクセス可能コンテナーの情報が正しいことを確認します。
リスト 1. SAN 構成リスト
1- USERID@r2-c3-chl-fsmeth0:-> smcli dumpstcfg
2- SAN Configuration
------------------------
3- Switches
--------
4- Name OID Provider IP Switch IP WWPN
5- FC Switch 8729 9.27.20.203 9.27.20.203 10000000DD1F247F
6- Storage Subsystems
------------------
7- Name OID Provider IP Subsystem IP Largest Slice (in GBs)
8- Storwize V7000 9540 - {'9.27.20.225'} 6701.5
9- Server Accessible Containers
--------------------------------------
10- NAME: STORAGE SUBSYSTEM/POOL
11- KVM_host_1: Storwize V7000/DefaultPoo101
12- FSM_host: Storwize V7000/DefaultPoo101
13- KVM_host_2: Storwize V7000/DefaultPoo101
14- ImRepo_host: Storwize V7000/DefaultPoo101
|
サーバーがアクセスできるコンテナーを記載した行 11 から行 14 で、ホストが接続するはずの V7000 にホストが接続していないことがわかった場合には、スイッチのゾーンが正しく構成されていることを確認してから、計算ノード、スイッチ、V7000 のインベントリーを再度収集します。インベントリー収集がエラーなしで正常に完了したことを確認してください。
イメージ・リポジトリーの RHEL を計算ノードにインストールする
イメージ・リポジトリーは、Flex System Manager 仮想化イメージ管理に欠かせないコンポーネントの 1 つです。仮想アプライアンスを取り込んでデプロイする間、仮想アプライアンスはイメージ・リポジトリーを介して管理されます。したがって、イメージ・リポジトリーを実行するホストは、ハイパーバイザー・ノードと同じ SAN インフラストラクチャーにアクセスする必要があります。イメージ・リポジトリーは、IBM Systems Director 共通エージェントと VMControl 共通リポジトリー・サブエージェントがインストールされた RHEL (Red Hat Enterprise Linux) オペレーティング・システムで実行中です。以下の手順に従って、イメージ・リポジトリーをセットアップしてください。
- インストール・ウィザードを立ち上げて、インストール対象として「Basic Server (基本サーバー)」を選択します。追加する必要があるパッケージはありません。
- オペレーティング・システムのインストールが完了した後、ネットワークを構成します。
- SELinux を permissive モードに切り替え、ファイアウォールを無効にします。
- SELinux ポリシーが
enforcingモードになっていると、共通エージェントをインストールすることができません。SELinux の状態を調べるには、getenforceコマンドを実行します。「enforcing」と出力された場合には、setenforce 0を実行して、SELinux をpermissiveモードに切り替えます。 - CIM プロトコルを Flex System Manager で検出できるようにするためには、ファイアウォールを無効にする必要があります。ファイアウォールの状態を調べるには、
service iptables statusコマンドを実行します。結果が「firewall is not running」となっていない場合、service iptables stopおよびchkconfig iptables offを実行してファイアウォールを無効にします。
- SELinux ポリシーが
- IBM Systems Director 共通エージェントに必要なパッケージをインストールします。共通エージェントをインストールする前に、以下のパッケージをインストールする必要があります。
- libcrypt.so.1
- libc.so.6
- libdl.so.2
- libstdc++.so.5
- libgcc_s.so.1
- libm.so.6
- libnsl.so.1
- libpam.so.0
- libpthread.so.0
- librt.so.1
- unzip
- bind-utils
- net-tools
- libstdc++.so.6
- db4
- libselinux
- cracklib
- audit-libs
IBM Systems Director 共通エージェントおよびサブエージェントをインストールする
共通エージェントをインストールする
- IBM Systems Director のダウンロード・ページから、Linux 対応の共通エージェント 6.3.1 パッケージをダウンロードします (手動インストールを選択してください)。
- エージェント・パッケージ SysDir6_3_1_Common_Agent_Linux_x86.tar.gz をイメージ・リポジトリーのホストにアップロードした後、
dir6.3.1_commonagent_linux_x86を実行してインストールを開始します。 install_root/agent/runtime/agent/bin/endpoint.sh statusを実行して、共通エージェントの状況を確認します。共通エージェントが実行中になっていなければ、endpoint.sh startを実行して共通エージェントを起動します。- オペレーティング・システム上のインベントリーを検出して収集します。
- Flex System Manager のホーム・ページで、「Plug-ins (プラグイン)」タブを選択します。
- 「Discovery Manager (ディスカバリー・マネージャー)」セクションにある「System Discovery (システム・ディスカバリー)」をクリックして、オペレーティング・システムの IP アドレスを入力します。
- 「Discover Now (今すぐ検出)」をクリックします。
- オペレーティング・システムが検出されたら、オペレーティング・システムのアクセス状態をクリックし、オペレーティング・システムのアカウントを入力してアクセスを要求します。
- オペレーティング・システムのアクセス状態が「OK」になったら、イメージ・リポジトリーのホストとオペレーティング・システムの両方でインベントリーを収集します。それには、リソースを右クリックして、「Inventory (インベントリー)」 > 「Collect Inventory (インベントリーの収集)」を選択します。
- オペレーティング・システムのプロトコルを確認するために、イメージ・リポジトリー・ホストのオペレーティング・システムを右クリックして「Security (セキュリティー)」 > 「Configure Access (アクセスの構成)」の順に選択します。CIM プロトコルと CAS プロトコルの両方が使用可能であることを確認します。プロトコルの確認に失敗する一般的な理由は、ファイアウォールのルールが不適切であることです。ルールの適切さに疑いがある場合は、ファイアウォールを無効にして、プロトコルを確認できるかどうかを確認してください。
VMControl 共通リポジトリー・サブエージェントをインストールする
注: PureFlex System のセカンド・リリースを使用している場合は、このステップを飛ばしてください。サブエージェントのインストールは、イメージ・リポジトリーの作成ウィザードの一部になっています。
Flex System Manager の Web コンソールを起動して、以下の手順を行います。
- VMControl の「summary (サマリー)」ページを開いて、「Basics (基本)」タブを選択します。
- 「Install Agent (エージェントのインストール)」をクリックします。後は、「Agent Installation (エージェント・インストール)」ウィザードの指示に従います。
- 「Agents (エージェント)」ページで、サブエージェント・パッケージとして「CommonAgentSubagent_VMControl_ComonAgentRepository-2.4.1」を選択して追加します。
- 「Systems (システム)」ページで、イメージ・リポジトリー・ホストとして「ImRepo_host」を選択して追加します。
- オペレーティング・システムでインベントリーを再び収集して、エージェントを Flex System Manager で管理可能であることを確認します。
- VMControl の「summary (サマリー)」ページで、「Virtual Appliances (仮想アプライアンス)」タブを選択します。
- 「Create image repository (イメージ・リポジトリーの作成)」をクリックして、「Create Image Repository (イメージ・リポジトリーの作成)」ウィザードの指示に従います。
- 「Name (名前)」ページで、イメージ・リポジトリーの名前を指定します。この演習では、「VM_SAN_ImRepo」という名前を使用します。
- 「Target System (ターゲット・システム)」ページで、イメージ・リポジトリー・ホストのオペレーティング・システムを選択します。
- 「Storage (ストレージ)」ページで、V7000 に作成されたストレージ・プール (「DefaultPool01」など) を選択します。
作業を省くために、イメージ・リポジトリーの RHEL 6.2 をインストールするようにカスタマイズしたキックスタート・レスポンス・ファイルを用意しました。このファイルは、SELinux とファイアウォールを自動的に構成し、必要なパッケージをインストールします。このキックスタート・ファイルの助けにより、以下のステップを実行するだけで済むようになっています。
- IBM Systems Director 共通エージェントをインストールする
- ホストのオペレーティング・システムでインベントリーを検出して収集する
- VMControl 共通リポジトリー・サブエージェントをインストールする
- ホストのオペレーティング・システムでインベントリーを再収集する
- VMControl イメージ・リポジトリーを作成する
KVM ハイパーバイザーのホストには、KVM 対応の IBM Systems Director プラットフォーム・エージェントをインストールする必要があります。これは、Flex System Manager がリモートからハイパーバイザーを制御できるようにするためです。これに加え、ネットワーク・システム・プールを目的とした SNMP デーモンを構成して使用可能にする必要もあります。
- インストール・ウィザードの指示に従います。パッケージを選択するページでは、「Desktops (デスクトップ)」カテゴリーと「Virtualization (仮想化)」カテゴリーに含まれるすべてのグループを選択します。
- オペレーティング・システムのインストールが完了したら、仮想サーバー・ネットワークと接続するためのネットワーク・ブリッジを構成します。
- ネットワーク・スクリプト・ファイル /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0 のバックアップを作成します。
- スクリプトのディレクトリーにナビゲートして
cp ifcfg-eth0 ifcfg-br0を実行し、ネットワーク・スクリプトの別のコピーを作成します。このコピーは、ネットワーク・カードに関連付ける Linux ブリッジを定義するために使用します。 - スクリプト・ファイルを編集します (静的 IP アドレスはシステム上に構成されています)。
- ifcfg-eth0 の場合:
DEVICE=eth0 TYPE=Ethernet ONBOOT=yes NM_CONTROLLED=no BRIDGE=br0 HWADDR=00:14:5E:C2:1E:40
- ifcfg-br0 の場合:
DEVICE=br0 TYPE=Bridge ONBOOT=yes NM_CONTROLLED=no BOOTPROTO=static IPADDR=9.27.20.222 NETMASK=255.255.252.0 GATEWAY=9.27.20.1
- ifcfg-eth0 の場合:
service network restartを実行してネットワークを再起動します。- Netfilter 処理を無効にするために、以下の行を /etc/sysctl.conf ファイルの最後に追加します。
net.bridge.bridge-nf-call-ip6tables = 0 net.bridge.bridge-nf-call-iptables = 0 net.bridge.bridge-nf-call-arptables = 0
- SELinux を permissive モードに切り替え、ファイアウォールを無効にします。詳しいステップについては、ここをクリックして参照してください。
- 以下のパッケージをインストールします。これらのパッケージは、KVM プラットフォーム・エージェントをインストールするためと、仮想サーバーのリモート制御コンソールを起動するために必要です。
- vncserver
- libconfig
- libsysfs
- lm_sensors
- net-snmp
- net-snmp-libs
- redhat-lsb
ネットワーク・トポロジー用の SNMP デーモンをセットアップする
使用可能なネットワーク・システム・プールの「Network Topology Inventory (ネットワーク・トポロジー・インベントリー)」に表示させるシステムとスイッチのすべてに対して、SNMP を使用可能にしなければなりません。KVM ホストのコマンドライン・インターフェースで以下に記載するコマンドを実行して、SNMP が使用可能であることを確実にします。
- ネットワーク・トポロジーには、MIB2 ツリーへの SNMP アクセスが必要です。エディターで /etc/snmp/snmpd.conf ファイルを開いて、必要な SNMP 構成で以下のすべての行が設定されていることを確認します。また、両方の行が
viewで始まっていることも確認してください。# Make at least snmpwalk -v 1 localhost -c public system fast again. # name incl/excl subtree mask(optional) view systemview included .1.3.6.1.2.1.1 view systemview included .1.3.6.1.2.1
- コマンド
service snmpd restartを実行して、SNMP サービスを再起動します。 - コマンド
chkconfig snmpd onを実行して、システムのリブート時に SNMP サービスが起動されることを確認します。
仮想化管理用の KVM プラットフォーム・エージェントをインストールする
- IBM Systems Director のダウンロード・ページから、RHEL 6.2 対応の KVM プラットフォーム・エージェント 6.3.1 をダウンロードします。手動インストールを選択してください。
- SysDir6_3_1_Platform_Agent_Linux_RHEL6KVM_x86_64.tar.gz を KVM ホストにアップロードします。
- プラットフォーム・エージェント・ファイルを抽出します。
dir6.3.1_platform_agent_linux_rhel6kvm_x86_64を実行してインストールを開始します。
KVM ホストのオペレーティング・システムでインベントリーを検出して収集するには、以下の手順に従います。
- KVM ホストのオペレーティング・システムを検出します。
- 検出されたオペレーティング・システムでアクセスを要求します。
- オペレーティング・システムのアクセス状態が「OK」になったら、KVM ホストとオペレーティング・システムの両方でインベントリーを収集します。
- オペレーティング・システムのプロトコルを確認するために、KVM ホストのオペレーティング・システムを右クリックして「Security (セキュリティー)」 > 「Configure Access (アクセスの構成)」の順に選択します。CIM プロトコルと SNMP プロトコルの両方が使用可能であることを確認します。
時間の節約のため、KVM ホスト用の RHEL 6.2 をインストールするためにカスタマイズしたキックスタート応答ファイルを用意しました。このファイルは、SELinux とファイアウォールを自動的に構成し、必要なパッケージをインストールします。このキックスタート・ファイルを使用することで、以下のステップを実行するだけで済むようになっています。
- ネットワーク・ブリッジを構成する
- SNMP デーモンを構成して使用可能にする
- KVM 対応の IBM Systems Director プラットフォーム・エージェントをインストールする
- ホストのオペレーティング・システムでインベントリーを検出して収集する
Flex System Manager VMControl から仮想サーバーを作成して、そこにオペレーティング・システムをインストールします。仮想サーバーは、ウィザードを使って簡単に作成できますが、オペレーティング・システムのインストールに関しては、考慮しなければならない点がいくつかあります。
仮想サーバーには、PXE を使用したり、IMM を介してリモートから ISO ファイルをマウントしたりするなどの標準的なオペレーティング・システムのインストール方法を適用できますが、この記事ではそれよりも短時間で実行できる方法を紹介します。この方法は、インストール・メディアの ISO ファイルを V7000 上の論理ドライブにコピーしてから、その論理ドライブを使用して DVD デバイスをエミュレートし、仮想サーバーをブートしてインストールを行うというものです。ここでは、この方法で使用する論理ドライブをインストール・メディア・ドライブと呼びます。
仮想サーバーにオペレーティング・システムをインストールする手順は以下のとおりです。
- インストール・メディア・ドライブを作成して構成する
- VMControl のウィザードに従って仮想サーバーを作成する
- 仮想サーバーの電源をオンにする
- VNC のリモート制御により、オペレーティング・システムを仮想サーバーにインストールする
- 仮想サーバーのブート・リストからインストール・メディア・ドライブを削除する
インストール・メディア・ドライブを一度作成すれば、その後も使用できることに注意してください。また、前にインストールした仮想サーバーを仮想アプライアンスとして取り込んでデプロイすることもできます。その場合、オペレーティング・システムを再度インストールする必要はありません。
インストール・メディアを作成して ISO の内容をコピーする
まず、Flex System Manager のストレージ管理機能を利用して V7000 上にインストール・メディア・ドライブを作成し、ストレージ・サーバーやスイッチのインターフェースの間を飛び回ったりすることなく、作成したインストール・メディア・ドライブを自動的にハイパーバイザー・ホストにマッピングします。次に、ISO ファイルの内容をインストール・メディア・ドライブにコピーします。最終的には、仮想サーバーを作成するときに、そのインストール・メディア・ドライブをブート・ドライブとして割り当てます。
scpコマンドを使用して、ISO イメージを KVM ホストにアップロードします。- インストール・メディア・ドライブを作成し、ホストにマッピングします。V7000 上に論理ドライブを作成する方法は以下のとおりです。
- VMControl の「summary (サマリー)」ページで、「Virtual Servers and Hosts (仮想サーバーおよびホスト)」タブをクリックします。
- ターゲット・ホスト KVM_host_1 を選択します。この KVM ホストを右クリックして、「System Configuration (システム構成)」 > 「Edit Host (ホストの編集)」の順に選択します。
- 「Disks (ディスク)」タブで「Create (作成)」をクリックし、ストレージ・プール「DefaultPool01」を選択します。「Apply (適用)」をクリックします。
- ボリューム・ラベルを入力します (「_ISO」で終わる名前にする必要があります)。この演習では、「RHEL_ISO」と入力してください。次にディスク・サイズを入力し、「OK」をクリックします。
- ディスクを作成し終わった後、KVM ホストの「Disks (ディスク)」ページを見ると、作成したディスクが KVM ホストにアタッチされた状態になっていることがわかります。
図 4. KVM ホストにアタッチされたディスクを確認する
インストール・メディアの ISO ファイルをホスト (例えば、/tmp ディレクトリー内) にアップロードします。dd コマンドを使用して、ISO ファイルのバイナリー・コピーをインストール・メディア・ドライブにコピーします。
私たちのシステムでは、バイナリーのコピーが完了するまでに 2 分かかりました。バイナリーをコピーしたドライブは、仮想サーバーをインストールするたびに再利用することができます。この手順では、オペレーティング・システムのインストールを完了するのに必要な DVD ISO ファイルは 1 つであることを前提とします。2 枚目の DVD の内容が必要な場合は、最初のインストールが完了した後に、必要なパッケージをインストールすることをお勧めします。
以下の手順に従って、VMControl のウィザードで仮想サーバーを作成します。
- VMControl の「summary (サマリー)」ページで、「Virtual Servers and Hosts (仮想サーバーおよびホスト)」タブをクリックします。
- ターゲット「KVM ホスト KVM_host_1」を右クリックして、「System Configuration (システム構成)」 > 「Create Virtual Server (仮想サーバーの作成)」の順に選択します。以下のように、「Create Virtual Server (仮想サーバーの作成)」ウィザードの指示に従います。
- 「Name (名前)」ページで、仮想サーバーの名前を入力します。この演習では「VS_RHEL61」と入力します。
- 「Processor (プロセッサー)」ページで、仮想サーバーに割り当てるプロセッサーの数とメモリーの量を指定します。
- 「Disks and Devices (ディスクおよびデバイス)」ページで「Add Existing Disks (既存ディスクの追加)」をクリックし、先ほどの手順「インストール・メディア・ドライブを作成し、ホストにマッピングします」で作成したインストール・メディア RHEL_ISO を追加します。
- 同じページで「Create New Disk (新規ディスクの作成)」をクリックし、割り当て済みディスクおよびデバイスのリストに、新規に作成したディスクを追加します。
- 「Boot Order (ブート順序)」ページで、最初の ISO デバイス (cdrom) を最初のブート・デバイスとして指定し、最初の仮想ディスク (hd) を 2 番目のブート・デバイスとして指定します。
- 「Network (ネットワーク)」ページで、この仮想サーバーに割り当てるネットワークを指定します。
図 5. 「Create Virtual Server (仮想サーバーの作成)」ウィザードの「Summary (サマリー)」ページ
VNC のリモート制御を介してオペレーティング・システムを仮想サーバーにインストールする
作業を進める前に、お使いのワークステーションに VNC ビューアー・ソフトウェア・パッケージ (RealVNC など) がインストールされていて、拡張子が .vnc のファイルを開くように構成されていることを確認してください。
以下の手順に従って、仮想サーバーにオペレーティング・システムをインストールします。
- VMControl の「summary (サマリー)」ページで、「Virtual Servers and Hosts (仮想サーバーおよびホスト)」タブをクリックします。
- ターゲットの仮想サーバー「VS_RHEL61」を右クリックして、「Power On/Off (電源オン/オフ)」 > 「Power On (電源オン)」の順に選択します。
- 仮想サーバーを右クリックし、「Remote Access (リモート・アクセス)」 > 「Remote Console (リモート・コンソール)」の順に選択してリモート・コンソールを開きます。このリモート・コンソールから、オペレーティング・システムのインストールを開始します。
オペレーティング・システムのインストールが完了したら、仮想サーバーのネットワークを構成して、ブート・ディスクを仮想サーバーから除去します。
- VNC または Flex System Manager の Web コンソールを使用して、仮想サーバーの電源をオフにします。
- VMControl の「summary (サマリー)」ページで、「Virtual Servers and Hosts (仮想サーバーおよびホスト)」タブをクリックします。
- 仮想サーバーを右クリックして「System Configuration (システム構成)」 > 「Edit Virtual Server (仮想サーバーの編集)」の順に選択します。
- 「Disks and Devices (ディスクおよびデバイス)」タブを選択し、ブート・ディスクを選択してから「Remove (除去)」をクリックします。
- 仮想サーバーの電源をオンにします。
これで、仮想サーバーを作成し、オペレーティング・システムをインストールする手順はすべて完了しました。
仮想サーバーを取り込むためのタスクでは、各種のソースからコンポーネントを取り込んで仮想アプライアンスを作成することができます。作成した仮想アプラインスをデプロイすることで、完全に機能するオペレーティング・システムとソフトウェア・アプリケーションを備えた新しい仮想サーバーを作成することができます。
仮想アプライアンスからデプロイされた仮想サーバーは、アクティベーション・エンジンにより、最初の起動時にデプロイメントの一環として自動的にカスタマイズされます。このタスクでは、Linux オペレーティング・システムを取り込むための VSAE (Virtual Solutions Activation Engine) を使用します。VSAE は、VMControl で取り込んだ仮想アプライアンスの IP 構成を適用するためのツールとして VMControl に同梱されています。Windows を取り込む場合には、VMCWINAE を使用することができます。
アクティベーション・エンジンを使用するかどうかは任意ですが、仮想アプライアンスをデプロイするにはアクティベーション・エンジンは便利です。アクティベーション・エンジンを使用することにより、デプロイされた仮想サーバーの最初の起動時に IP ネットワークが確実に構成されるので、ユーザーがリモートから IP ネットワークを追加してネットワークの構成をする必要はありません。このことは、DHCP が使用されていない、完全に自動化されたセルフサービス・クラウド環境では特に役に立ちます。
VSAE (Virtual Solutions Activation Engine) をインストールする
以下の手順に従って、仮想サーバーに VSAE をインストールします。
- 仮想サーバーにログインして、Flex System Manager から VSAE パッケージをコピーします。この vmc.vsae.tar パッケージは、Flex System Manager の /opt/ibm/director/proddata/activation-engine ディレクトリーにあります。
- 圧縮ファイルの内容を解凍します。
- VSAE を解凍したディレクトリーで ./linux-vsae.sh コマンドを実行して、VSAE を仮想サーバーにインストールします。
- PureFlex System のセカンド・リリースを使用している場合は、/opt/ibm/ae/AE.sh -reset を実行して VSAE をリセットする必要があることに注意してください。
仮想サーバーを取り込むには、以下の手順に従います。
- 仮想サーバー VS_RHEL61 の電源をオフにします。
- 仮想サーバーを右クリックして「System Configuration (システム構成)」 > 「Capture (取り込み)」の順に選択します。
- 「Capture (取り込み)」ウィザードの指示に従って、仮想サーバーを取り込み、「VS_RHEL61_VA」という名前の新しい仮想アプライアンスを作成します。
図 6. 仮想サーバーの「Capture (取り込み)」ウィザードの「Summary (サマリー)」ページ
この新しい仮想サーバーは、管理 VLAN とは異なる VLAN 上で通信するという前提です。したがって、これらの VLAN を自動的に構成して管理することができる Network Control をセットアップする必要があります。追加の VLAN は、VMControl から仮想アプライアンスをデプロイすると使用できるようになります。
Network Control をセットアップするために必要となる主なステップには、以下の 3 つがあります。
- ネットワーク・トポロジーを収集して表示する
- 論理ネットワーク・プロファイルを作成する
- ネットワーク・システム・プールを作成する
ネットワーク・システム・プールを作成するには、ネットワーク・デバイスのトポロジーに関する情報が必要です。この情報を収集するために、ネットワーク・システム・プールに含まれるすべてのイーサネット・スイッチとオペレーティング・システムで SNMP プロトコルを使用可能にします。その後、Flex System Manager の Web インターフェースを使用してネットワーク・トポロジーを収集し、表示します。
イーサネット・スイッチとオペレーティング・システムでの SNMP の状況を確認する
KVM ホストの 2 つのオペレーティング・システムでは、すでに SNMP が使用可能になっています。構成および確認の詳細な手順については、「ネットワーク・トポロジー用の SNMP デーモンをセットアップする」を参照してください。イーサネット・スイッチで SNMP を構成する手順は以下のとおりです。
- スイッチ上で SNMP を使用可能にします。
スイッチのコマンドライン・インターフェースを使用する場合は、コマンド
/cfg/sys/ssnmp/snmpv3/v1v2を実行します。プロンプトが出されたら、SNMP を使用可能にするために「e」と入力し、次に「apply」と入力します。SNMP が使用可能になったら、「save」と入力します。Flex System Manager の Web インターフェースを使用する場合は、以下の手順に従います。
- 「Chassis Manager (シャーシ・マネージャー)」ページで「General Actions (一般アクション)」を選択し、「Resource Explorer (リソース・エクスプローラー)」をクリックして、「All Systems (すべてのシステム)」を選択します。
- イーサネット・スイッチを右クリックして、「Security (セキュリティー)」 > 「Configure Access (アクセスの構成)」の順に選択します。
- 「Access Type (アクセス・タイプ)」として「SNMP」が設定されていて、「Access State (アクセス状態)」が「OK」であることを確認します。SNMP がロックされている場合は、ロックを解除する必要があります。それにはまず「SNMP」を選択し、続いて「Configure Credentials (信用証明情報の構成)」をクリックします。その後、以下の「Configure Credentials (信用証明情報の構成)」ウィザードの手順に従います。
- 「Credential Type (信用証明情報タイプ)」ページで「SNMP v3」を選択します。
- 「Credential Details (信用証明情報の詳細)」ページで、スイッチの SNMP プロファイルを基に SNMP の詳細として正しい情報を入力します。デフォルトの SNMP ユーザーの詳細は以下のとおりです。
- ユーザー ID: adminmd5
- 認証プロトコル: MD5 (通常、デフォルトの認証パスワードは「adminmd5」です。)
- プライバシー・プロトコル: DES (通常、デフォルトのプライバシー・パスワードは「adminmd5」です。)
- 「Configure Access (アクセスの構成)」ページで、スイッチ名「Ethernet switch (イーサネット・スイッチ)」をクリックして、SNMP 信用証明情報のロックが解除されていることを確認します。
図 7. イーサネット・スイッチの SNMP の状況を確認する
- スイッチ上で確実にインベントリーが収集されるようにします。
- 「Resource Explorer (リソース・エクスプローラー)」ページで「All Systems (すべてのシステム)」をクリックします。
- イーサネット・スイッチを右クリックして、「Inventory (インベントリー)」 > 「Collect Inventory (インベントリーの収集)」の順に選択します。
- 各 IP エンドポイントにサブネット・マスクが設定されていることを確認します。
- 「Resource Explorer (リソース・エクスプローラー)」ページで「All Systems (すべてのシステム)」をクリックします。
- イーサネット・スイッチを右クリックして「Properties (プロパティー)」を選択します。
- 「Inventory (インベントリー)」タブをクリックします。「Collected Items (収集された項目)」ボックスに表示されているナビゲーション・ツリーで「Network Configuration (ネットワーク構成)」を展開し、「IP Interface (IP インターフェース)」をクリックします。
- 右側にあるテーブル内の「Subnet Mask (サブネット・マスク)」フィールドを確認します。このフィールドに、有効な値が示されていることを確認してください。有効な値が示されていない場合は、イーサネット・スイッチにサブネット・マスクを構成した後、インベントリーを再度収集します。
- 転送データベース (FDB) の学習が有効になっていることを確認します。その判断基準となるのは、STP (Spanning Tree Protocol) と LLDP (Link Layer Discovery Protocol) がスイッチおよびポートで有効にされていることです。スイッチの Web インターフェースで「IBM Flex System EN2092 1Gb ScSw」 > 「Layer 2 (レイヤー 2)」の順にクリックして、左側のナビゲーション・ツリーを展開します。
- 「FDB」をクリックして、その状態が「FORWARD」になっていることを確認します。
- 「Spanning Tree Groups (スパニング・ツリー・グループ)」をクリックして、その状態が「On (オン)」になっていることを確認します。
- 「LLDP」 > 「General (一般)」の順にクリックして、その状態が「On (オン)」になっていることを確認します。
ネットワーク・トポロジーを収集する
Flex System Manager の Web インターフェースで、以下の手順を実行します。
- 「Plug-ins (プラグイン)」タブで「Network Control」をクリックします。
- 右側の「Common Tasks (共通タスク)」フィールドで、「Network Topology Inventory (ネットワーク・トポロジー・インベントリー)」をクリックします。
- 「Collect network topology for SNMP-enabled resources (SNMP 対応リソースのネットワーク・トポロジーを収集する)」をクリックします。
- 「Show (表示)」ドロップダウン・メニューから「All Systems (すべてのシステム)」を選択します。
- 「All Systems (View Members) (すべてのシステム (メンバーの表示))」テーブルで、2 つの KVM ホストとイーサネット・スイッチを選択します。「Add (追加)」をクリックして、右側の「Selected (選択済み)」フィールドに移します。
- 「Collect Topology (トポロジーの収集)」をクリックします。
図 8. ネットワーク・トポロジーを収集するシステムを選択する
ネットワーク・トポロジーを表示する
ネットワーク・トポロジーを収集するジョブが完了したら、以下の手順に従います。
- 「Network Topology Inventory (ネットワーク・トポロジー・インベントリー)」ページで、「View network topology (ネットワーク・トポロジーの表示)」をクリックします。
- 2 つの KVM ホストとイーサネット・スイッチのオペレーティング・システムが「Selected (選択済み)」フィールドに追加されていることを確認します。
- 「Network topology perspective (ネットワーク・トポロジー・パースペクティブ)」ドロップダウンから「Port-level (ポート・レベル)」を選択して、「View Topology (トポロジーの表示)」をクリックします。
- イーサネット・スイッチと KVM ホストの間の接続が示されていることを確認します。
図 9. ネットワーク・トポロジーを表示する
論理ネットワーク・プロファイルが定義するのは、ネットワーク・システム・プール内の論理ネットワークを記述する属性です。同じ論理ネットワーク上にあるサーバーは、互いに接続できることが保証されます。これが、ネットワーク・システム・プールの主要な機能です。それぞれの論理ネットワーク・プロファイルで、仮想サーバーを接続する VLAN ID を指定します。
論理ネットワーク・プロファイルを作成する手順は以下のとおりです。
- 「Plug-ins (プラグイン)」タブで、「Configuration Manager (構成マネージャー)」セクションの「Configuration Templates (構成テンプレート)」をクリックします。
- 「Create (作成)」をクリックします。
- 「Template type (テンプレート・タイプ)」ドロップダウン・メニューから「System pool (システム・プール)」を選択します。
- 「Configuration (構成)」から「Logical Network Configuration (論理ネットワーク構成)」を選択し、テンプレートのドロップダウンを作成します。
- 「Configuration template name (構成テンプレート名)」フィールドに名前を入力します。
- 「Continue (続行)」をクリックします。
- 「Create (作成)」をクリックします。「Logical Network Configuration Profiles (論理ネットワーク構成プロファイル)」ウィザードの指示に従います。
- 「Profile Name (プロファイル名)」ページで、プロファイルの名前を指定します。この演習では、「VLAN457」という名前を指定します。
- 「VLAN Configuration (VLAN 構成)」ページで、「VLAN ID」を選択します。この演習では、「457」を選択します。
- 「Save (保存)」をクリックします。
図 10. 「Logical Network Configuration Profiles (論理ネットワーク構成プロファイル)」ウィザードの「Summary (サマリー)」ページ
ネットワーク・システム・プールを作成する手順は以下のとおりです。
- VMControl の「summary (サマリー)」ページで、「System Pools (システム・プール)」タブを選択します。「View (表示)」ドロップダウン・メニューから「Network system pools (ネットワーク・システム・プール)」を選択します。
- 「Create (作成)」をクリックします。「Create Network System Pool (ネットワーク・システム・プールの作成)」ウィザードの指示に従います。
- 「Name (名前)」ページで、ネットワーク・システム・プールの名前を指定します。この演習で指定する名前は、「KVM_NSP」です。
- 「Initial System (最初のシステム)」ページで、ネットワーク・システム・プールに含めるスイッチを選択します。この演習では、「Ethernet Switch (イーサネット・スイッチ)」を選択します。
- 「Logical Network Profiles (論理ネットワーク・プロファイル)」ページで、「Add (追加)」をクリックして、このネットワーク・システム・プール内へのデプロイメントを許可するすべてのプロファイルを追加します。この演習では、「VLAN457」を追加します。
S図 11. 「Create Network System Pool (ネットワーク・システム・プールの作成)」ウィザードの「Summary (サマリー)」ページ
サーバー・システム・プールで同様のホストを論理的にグループ化することにより、システム・プール内のホスト間で容易に仮想サーバーを再配置できるようになります。
サーバー・システム・プールを作成する手順は以下のとおりです。
- VMControl の「summary (サマリー)」ページで、「System Pools (システム・プール)」タブを選択します。「View (表示)」ドロップダウン・メニューから「Server system pools (サーバー・システム・プール)」を選択します。
- 「Create (作成)」をクリックします。「Create Server System Pool (サーバー・システム・プールの作成)」ウィザードの指示に従います。
- 「Name (名前)」ページで、サーバー・システム・プールの名前を指定します。この演習では、「KVM_NSP」と指定します。
- 「Pooling Criteria (プール基準)」ページで以下の作業を行います。
- 「Only add hosts capable of live virtual server relocation (稼働している仮想サーバーの再配置が可能なホストのみ追加)」をクリックします。
- 「Only add hosts connected by a network system pool and capable of automated network deployment (ネットワーク・システム・プールで接続されていて自動化ネットワーク・デプロイメントに対応するホストのみを追加する)」をクリックします。
- 「Network System Pools (View Members) (ネットワーク・システム・プール (メンバーの表示)」テーブルで、ターゲットのネットワーク・システム・プールを選択します。この演習では、「KVM_NSP」を選択します。
- 「Initial Host (初期ホスト)」ページで以下の作業を行います。
- 「Show (表示)」ドロップダウン・メニューから「All Targets (すべてのターゲット)」を選択します。
- KVM ホストのいずれかを選択し、「Add (追加)」をクリックして「Selected (選択済み)」フィールドにそのホストを追加します。
- 「Available shared storage (使用可能な共有ストレージ)」ドロップダウンからターゲットのストレージを選択します。この演習では、「Storwize V7000」を選択します。
- 「Additional Hosts (追加ホスト)」ページでもう一方の KVM ホストを選択し、「Add (追加)」をクリックして「Selected (選択済み)」ボックスにそのホストを追加します。
図 12. 「Create Server System Pool (サーバー・システム・プールの作成)」ウィザードの「Summary (サマリー)」ページ
仮想アプライアンスをサーバー・システム・プールにデプロイする
以下の手順に従って、仮想アプライアンスをデプロイしてください。
- VMControl の「summary (サマリー)」ページで、「Virtual Appliances (仮想アプライアンス)」タブを選択します。
- 「Virtual Appliances (View Members) (仮想アプライアンス (メンバーの表示))」テーブルから、デプロイする仮想アプライアンスを選択し、「Deploy Virtual Appliance (仮想アプライアンスのデプロイ)」をクリックします。
- 「Deploy Virtual Appliance (仮想アプライアンスのデプロイ)」ウィザードの指示に従います。
- 「Target (ターゲット)」ページで、ターゲットのサーバー・システム・プールとして「KVM_SSP」を選択します。
- 「Name (名前)」ページで、仮想サーバーの名前を指定します。この演習では、「VS_RHEL61_deploy」という名前を指定します。
- 「Network Mapping (ネットワーク・マッピング)」ページの「Assigned Virtual LAN on Host (ホスト上の割り当て済み仮想 LAN)」ドロップダウンから、ターゲットの論理ネットワーク・プロファイルとして「VLAN1032」を選択します。
- 「Product (製品)」ページで、ネットワーク属性を入力します。
図 13. 「Product (製品)」ページでネットワーク属性を入力する
仮想ディスクが V7000 ストレージに作成されていること、そして VLAN がネットワーク・スイッチに作成されていることを確認します。
V7000 の Web インターフェースで、「Volumes (ボリューム)」 > 「Volumes by Host (ホスト別のボリューム)」の順に表示します。新規ボリュームが KVM_host_2 に作成されていて、その UID として「60050768028083283800000000000193」が設定されているはずです。
図 14. V7000 上の新規仮想ディスクを表示する
KVM_host_2 のコマンドライン・インターフェースで、コマンド ls /dev/disk/by-id を実行します。すると、新しく作成されたボリュームが一覧表示されます。ボリュームはその UID から判別することができます。
リスト 2. KVM ホストにアタッチされた新規仮想ディスクを表示する
[root@r2-c3-ch1-ite4-eth0 ~]# ls /dev/disk/by-id/ scsi-360050768028083283800000000000193 scsi-360050768028083283800000000000193-part1 scsi-360050768028083283800000000000193-part2 wwn-0x60050768028083283800000000000193 wwn-0x60050768028083283800000000000193-part1 wwn-0x60050768028083283800000000000193-part2 |
イーサネット・スイッチの Web コンソールで「IBM Flex System EN2092 1Gb ScSw」 > 「Layer 2 (レイヤー 2)」 > 「Virtual LANs (仮想 LAN)」の順にクリックして、左側のナビゲーション・ツリーを展開します。すると、新しい「VLAN 457」が自動的にポートに追加されています。
図 15. イーサネット・スイッチ上に新規に作成された VLAN を表示する
この記事では、PureFlex System を使用して、イメージ・リポジトリーをセットアップするところから、KVM ハイパーバイザーのインストール、ネットワーク・システム・プールとサーバー・システム・プールの作成、仮想サーバーの作成とインストール、そして仮想アプライアンスを稼働状態のまま再配置してレジリエンシーを持たせるようにするために仮想アプライアンスを取り込んでデプロイするまでのプロセスをひと通り説明しました。
また、その過程では、注目しなければならない重要な確認事項についても説明しました。環境によって、問題となる要素はそれぞれに異なるものですが、この記事の説明と確認手順を参考に、円滑に作業を完了できることを願っています。
本番稼働までの時間を短縮すること、そしてこのシステムを利用するために必要なスキル・レベルを下げることを目指して、私たちはこれからも IBM PureFlex System の統合、単純化、自動化に意欲的に取り組んでいきます。
| 内容 | ファイル名 | サイズ | ダウンロード形式 |
|---|---|---|---|
| Sample code | kickstartfiles.zip | 3KB | HTTP |
学ぶために
- この記事の第一の参考文献として、IBM PureFlex System インフォメーション・センターを参照してください。
- 「IBM PureFlex System への仮想クラウド・アプライアンスのデプロイメントを自動化する」も、この記事のトピックの参考になります。
- developerWorks の Cloud Computing で、クラウド・コンピューティング技術について詳しく学んでください。
- IBM は、エキスパート・インテグレーテッド・システムの IBM PureSystems ファミリーに、エキスパートならではのクラウド・アプリケーションのデプロイメントおよびシステム構成のベスト・プラクティスをカプセル化しています。まずは developerWorks の PureSystems を試してみてください。
- IBM の製品およびツールについての情報や IT 業界の動向についての情報を迅速に把握するためにイベントに参加してください。
- Twitter で developerWorks をフォローしてください。
- developerWorks のDemos で、初心者向けの製品のインストールおよびセットアップから熟練開発者向けの高度な機能に至るまで、さまざまに揃ったデモを見てください。
製品や技術を入手するために
- IBM SmarterCloud Enterprise にアクセスしてください。
- IBM PureSystems エキスパート・インテグレーテッド・システムに関する詳しい情報を入手してください。
- ご自分に最適な方法で IBM 製品を評価してください。評価の方法としては、製品の試用版をダウンロードすることも、オンラインで製品を試してみることも、クラウド環境で製品を使用することもできます。また、SOA Sandbox では、数時間でサービス指向アーキテクチャーの実装方法を効率的に学ぶことができます。
議論するために
- developerWorks コミュニティーに参加してください。ここでは他の developerWorks ユーザーとのつながりを持てる他、開発者によるブログ、フォーラム、グループ、ウィキを調べることができます。

CheKim Chhuor (通称 CK) は、現在、上海の IBM China Systems and Technology Lab に勤務しています。目下彼が重点に置いているのは、IBM PureFlex System が価値をもたらすまでの時間の短縮化、そしてコンシューマビリティーの改善です。以前は、IBM Poughkeepsie でさまざまなシステム・マネジメント製品に取り組んでいました。また、IBM Montreal でコンサルタントを務めた経験もあります。長年、Web インフラストラクチャーのコンサルティングに関わってきた彼は、WebSphere、DB2、および On Demand Business の IBM 認定コンサルタントの肩書きを持っています。

Hai Hang Wang は、現在、上海にある IBM China Systems and Technology Lab の PureFlex System Time-to-Value チームで働いています。以前は、ToolsCenter チームでソフトウェア・エンジニアを務めていました。彼は現在、IBM PureFlex System の使いやすさとコンシューマビリティーの改善に重点的に取り組んでいます。

