Tivoli Service Automation Manager は、Tivoli Process Automation Engine をベースとするコンポーネントとして、サービス定義とサービス・デプロイメント・インスタンスの概念を使用して、IT サービスの管理を自動化するためのデータ・モデル、ワークフロー、およびアプリケーションを実装します。
図 1 に示すように、Tivoli Service Automation Manager では、完全にハイパーバイザー化された環境が正常に機能する必要があります。概念検証あるいは社内教育を目的とした完全なハイパーバイザー環境を構築するには、ハードウェアおよびソフトウェア・リソースを入手して構成する必要があるのはもちろんですが、かなりの時間と作業、そしてスキルを要します。
図 1. Tivoli Service Automation Manager の概要
IBM Cloud Simulator for Tivoli Service Automation Manager は、Tivoli Service Automation Manager と、インフラストラクチャーのプロビジョニング・コンポーネントのシミュレーターとして機能する IBM Cloud Simulator をパッケージ化したオファリングです。このシミュレーション・コンポーネントが Tivoli Service Automation Manager のデータ・センター・インフラストラクチャー・オブジェクト (サーバー、ネットワーク、およびストレージ) を定義して取り込むことにより、事実上、実際の物理インフラストラクチャーは不要になります。
図 2. IBM Cloud Simulator を使用した Tivoli Service Automation Manager の概要
IBM SmarterCloud Enterprise に用意されているこのオファリングには、お客様の環境をシミュレーションするようにあらかじめ構成された実用的な Tivoli Service Automation Manager イメージが用意されています。そのため、実際のお客様の環境で作業するための自動化層をカスタマイズする必要がなくなり、概念検証プロトタイプの最初のステップを確立する際の複雑さが軽減されるというメリットがあります。さらに、このオファリングは、ユーザーにプライベート・クラウドのサービス管理機能のセルフサービス・エクスペリエンスを提供します。
私たちが IBM Cloud Simulator for Tivoli Service Automation Manager イメージを開発した経験から、このシミュレーターを使用することによって開発者にメリットがもたらされる状況およびプロジェクトのいくつかを概説しておきます。
- お客様固有の UI (ユーザー・インターフェース) のラベリング: 概念検証の開発中に、お客様が UI
にラベルを付けるように依頼してくることはよくあります。これには、ログイン・ページを兼ねたホーム・ページと Tivoli Service Automation Manager
ポータルへのお客様のロゴの追加、そして各種オファリングに応じたテキスト・フレーズの追加および変更 (例えば、選択したイメージとハードウェア・リソースの時間あたりのインスタンス・コストを示す表示など) も含まれます。クラウド・シミュレーターを使用すれば、比較的簡単に、すべての UI の変更部分を開発して UI を再構成することができます。しかも、その変更部分は、後でそのまま本番の Tivoli Service Automation Manager システムにマイグレーションすることができます。
- 複数のハイパーバイザー・プールの共存: ほとんどのお客様の概念検証には、少なくとも 2
つのハイパーバイザーが使用されます。その理由は、複数の異なるハイパーバイザー・プールのシナリオでシステムがどのように動作するのかを確かめようとするお客様が大半を占めるためです。お客様が特に関心を寄せるのは、Tivoli
Service Automation Manager のさまざまなお客様 (テナント) に対してどのようにハイパーバイザー・プールの使用を許可するのか、そのプロセスを観察することです。
- 外部システムとの統合: お客様を問わず、統合はクラウド・シミュレーターを使用する重要なケースです。例えば、クラウド・サービス・プロバイダーが、外部の確立された市場ポータルで Tivoli Service Automation Manager サービスを公開したいとします。この場合の統合では、Tivoli Service Automation Manager の REST API を呼び出すことで、要求の作成、要求の追跡、そして要求のステータスの取得を行います。シミュレーターを使用すれば、このような統合が単純化されます。
次は、あらかじめ構成されたクラウド・シミュレーター・イメージの内容を検討します。
IBM Cloud Simulator for Tivoli Service Automation Manager イメージには、あらかじめオペレーティング・システム、Tivoli Service Automation Manager、およびシミュレーター・コンポーネントがバンドルされています。イメージに (事前構成モードで) バンドルされている内容は以下のとおりです。
- Red Hat Enterprise Linux V5.5 (64 ビット)
- Tivoli Service Automation Manager V7.2.2 (運営サーバーおよび管理サーバーと同じ場所)
- インストール可能な IBM Cloud Simulator
- TPM tcdriver IBMCloudSimulator.tcdriver
- インストール可能な Rc2sim
- 自動起動スクリプト
事前構成モードは、以下のように構成されています。
- 1 人の顧客 (製品の事前設定): PMRDPCUST。Tivoli Service Automation Manager の顧客を管理するためのデフォルトの顧客 ID。
- 1 人のクラウド管理者 (製品の事前設定): PMRDPCAUSR。イメージ/ユーザーを管理するためのデフォルトのクラウド管理者。
- 5 つのハイパーバイザー・プール (表 1 を参照): クラウド・シミュレーターには、5 つのハイパーバイザー (ハイパーバイザー・タイプごとに 1 つ) があらかじめ構成されています。
- 事前構成されたバックエンド・システム: ハイパーバイザーあたり 5 つのサーバーがハイパーバイザー・プール内でディスカバーおよびリストされるように構成されています。ディスカバーされるサーバーは、プールのリソース (CPU、メモリー、およびストレージ) の一部です。これらのサーバーはサーバー要求を作成できる状態になっています。
- ハイパーバイザーごとにあらかじめ作成された 2 つのシミュレーション・イメージ (表 1 を参照)。
表 1. 5 つの事前構成ハイパーバイザー・プールおよび各ハイパーバイザーのシミュレーション・イメージ
| シリアル番号 | ハイパーバイザー・タイプ | プール名 | イメージ名 |
|---|---|---|---|
| 1 | KVM | KVM Local Disk Pool | kvm-redhat5.4 kvm-redhat5.5 |
| 2 | System p | SystemP Pool | PowerVM-AIX5.3ML8 PowerVM-AIX6.1ML3 |
| 3 | VMControl | VMControl Pool | VMC-AIX6 VMC-AIX6ML2 |
| 4 | VMware | VMware ESX Pool | vmware-suse10 vmware-win2k3 |
| 5 | Xen | Xen Local Disk Pool | xen-rhel5.2.gz xen-rhel5.3.gz |
IBM Cloud Simulator サーバーの一部として設定されている重要なユーザー名およびデフォルトのパスワードを以下に記載します。
- PMRDPCAUSR/maxadmin
- PMSCADMUSR/maxadmin
- Maxadmin/simcloud
ユーザーが他の Tivoli Service Automation Manager ユーザーの資格情報を入手する必要がある場合には、サポート・チームまたはイメージ所有者に問い合わせる必要があります。
イメージは、Gmail を使用して e-メール通知を中継するように構成されています。ユーザーは新規ユーザーを作成する際に、Gmail アカウント ID をTivoli Service Automation Manager セルフサービス・ユーザーに構成することができます。注: PMRDPUSER (事前設定されたユーザー) には、e-メール ID は設定されていません。PMRDPUSER アクションの通知を受信するには、e-メール ID を設定してください。
次は、シミュレーター・インスタンスを要求する手順を説明します。
このセクションでは、事前構成された自動起動サーバーを使用してサービスにアクセスする最も簡単で単純な方法を、サインインするところからサインアウトするところまでステップ・バイ・ステップで説明します。
以下の手順に従って、クラウド・シミュレーター・インスタンスを作成します。
- IBM SmarterCloud Enterprise ページに進みます。
- SmarterCloud Enterprise のユーザー名とパスワードを入力します。
図 3. サインイン画面
- 「Submit (送信)」をクリックします。
- 「Overview (概説)」タブをクリックし、このタブで「Add an instance to get started
(インスタンスを追加して処理を開始)」をクリックします。
図 4. 「Overview (概説)」タブ上のインスタンスの追加ボタン
- 「Control Panel (コントロール・パネル)」タブで、「Add instance (インスタンスの追加)」ボタンをクリックします。
図 5. インスタンスの追加ボタン
- 以下の内容を選択します。
- 「View (表示)」リスト: 「Public (パブリック)」
- 「Select Data Center (データ・センターの選択)」: 任意のデータ・センターを選択します。現在、SmarterCloud Enterprise には 6 つのデータ・センターがあります。地理的に最も近いデータ・センターを選択することをお勧めします。
図 6. データ・センターの選択
- 「Image (イメージ)」: 例として、「IBM Cloud Simulator for TivSAM - 64-bit DUO」を選択します。イメージの最新バージョンを選択してください。
図 7. 「IBM Cloud Simulator for TivSAM」イメージの選択
- 「Next (次へ)」をクリックします。
- 「Step 2 of 4: configure image (ステップ 2/4: イメージの構成)」 で、以下の内容を選択します。
- 「Request Name (要求名)」: 要求を表す名前を入力します。
- 「Key (鍵)」: このイメージを使用するための正しい鍵を選択します。
- 上記以外はデフォルト値のままにします。
図 8. イメージの構成
- 「Next (次へ)」をクリックします。
- 詳細を確認してから「Finish (終了)」をクリックします。
- サーバー・インスタンスがプロビジョニングされるまで待ちます。
- サーバーのプロビジョニングが完了すると、サーバーのステータスが「Active (アクティブ)」に変わります。
図 9. アクティブなサーバー・ステータス
インスタンスの IP アドレスをメモします。この IP アドレスは残りのステップで必要になります。
次は、Tivoli Service Automation Manager 自動起動スクリプトを実行する手順を説明します。
Tivoli Service Automation Manager 自動起動スクリプトを実行する
クラウド・シミュレーター・インスタンスがアクティブになった後、1 度だけ構成作業を行う必要があります。
- idcuser としてインスタンス・サーバーに SSH でログインします (IBM SmarterCloud Enterprise ユーザーズ・ガイドを参照してください)。
- スクリプトを実行します。それには、サーバーの SSH コンソールで、以下のコマンドを実行します。
# sudo /bin/bash # cd /home/idcuser/tools # ./tsamautoconfigure.sh # reboot
最後のコマンドによって、システムがリブートされます。
サーバーのリブートが完了した後、サーバーが Tivoli Service Automation Manager サーバーを自動的に起動するまで待ちます。これには通常、約 10 分かかります。Tivoli Service Automation Manager サーバーを確認するには、https://<ipaddress>:444/SimpleSRM/login.jsp にアクセスしてください。
次に、Tivoli Service Automation Manager セルフサービス・ポータルでサーバーをプロビジョニングします。
Tivoli Service Automation Manager セルフサービス・ポータルを使用してサーバーをプロビジョニングする
Tivoli Service Automation Manager セルフサービス・ポータルを使用したサーバーのプロビジョニング手順は以下のとおりです。
- セルフサービス UI にログインします。
- デフォルトの顧客 PMRDPCUST を有効にします。
- チームを作成します。
- イメージをプールに登録します。
- 仮想サーバーを要求します。
- プロビジョニングのステータスを確認します。
https://<ipaddress>:444/SimpleSRM/login.jsp にアクセスして、ユーザー名「PMRDPCAUSR」で「SimpleSRM」ポータルにログインします。パスワードの詳細については、IBM SmarterCloud Enterprise ユーザーズ・ガイドのパスワードのセクションを参照してください。
PMRDPCUST は、あらかじめ構成済みのデフォルトの顧客です。「SimpleSRM」ポータルに初めてログインすると、デフォルトの顧客を有効にするためのパラメーター一式だけが表示されます。PMRDPCUST を有効にするには、以下の手順に従います。
- 「Home (ホーム)」パネルから「Request a New Service (新しいサービスの要求)」 > 「Virtual Server Management (仮想サーバーの管理)」 > 「Manage Customers (顧客の管理)」 > 「Create Customers (顧客の作成)」の順に「Create Customers (顧客の作成)」ウィンドウまでナビゲートします。
- 「Create Customers (顧客の作成)」ウィンドウで「Network Configuration Template (ネットワーク構成テンプレート)」として、「Common Dual Network (共通デュアル・ネットワーク)」を選択して、「OK」をクリックします。
- 「My Requests (要求)」に表示された要求のステータスが「New (新規)」から「Resolve (解決)」に変わるまで待ちます。
- ページの右上端にある「Logout (ログアウト)」をクリックして「SimpleSRM」ポータルからログアウトします。
- 次回ログインするときには、「Home (ホーム)」パネルから「Request a New Service (新しいサービスの要求)」 > 「Virtual Server Management (仮想サーバーの管理)」の順に選択して表示されるウィンドウ一式が変更されているはずです。
Tivoli Service Automation Manager セルフサービス・ポータルに作成するすべてのプロジェクトには、チーム (ユーザーを割り当てることが可能なプロジェクト) が必要です。割り当てられたサーバーでのプロジェクトの作成に取り掛かる前に、チームを作成してください。
- 以下の情報を使用して、「SimpleSRM」ポータル
(https://<ipaddress>:444/SimpleSRM/login.jsp) にログインします。
- ユーザー名: PMRDPCAUSR
- パスワード: xxxxx
- 「Home (ホーム)」パネルから「Request a New Service (新しいサービスの要求)」 > 「Virtual Server Management (仮想サーバーの管理)」 > 「Manage Users and Teams (ユーザーおよびチームの管理)」 > 「Create Team (チームの作成)」の順に「Create Team (チームの作成)」ウィンドウまでナビゲートします。
- 以下の詳細を入力します。
- 「Name (名前)」: チーム名
- 「Project Account (プロジェクト・アカウント)」: プロジェクト・アカウント・コード
- 「Selected users (選択済みのユーザー)」: 「Users (ユーザー)」の下に表示されたユーザー「PMRDPCAUSR」を選択して、「Selected users (選択済みのユーザー)」に移動させます。
- 「OK」をクリックします。
- 「My Requests (要求)」に表示された要求のステータスが「New (新規)」から「Resolve (解決)」に変わるまで待ちます。
プロジェクトを作成するためのそれ以外の要求事項の 1 つは、イメージ・カタログに少なくとも 1 つのイメージが記載されていることです。以下の手順で、イメージを登録します。
- 以下の情報を使用して、SimpleSRM ポータル (https://<ipaddress>:444/SimpleSRM/login.jsp) にログインします。
- ユーザー名: PMRDPCAUSR
- パスワード: xxxxx
- 「Home (ホーム)」パネルから「Request a New Service (新しいサービスの要求)」 > 「Virtual Server
Management (仮想サーバーの管理)」 > 「Manage Image Library (イメージ・ライブラリーの管理)」 > 「Register
VMware Image (VMware イメージの登録)」の順に「Register VMware Image (VMware イメージの登録)」ウィンドウまでナビゲートします。
- 要件に応じたウィンドウを選択します。ここでは例として、「Register VMware Image (VMware イメージの登録)」を選択しています。
- 「General (一般)」セクションに以下の詳細を入力します。
- 「Virtual server image name (仮想サーバー・イメージ名)」: イメージの名前
- 「Description of the Virtual Server Image (仮想サーバー・イメージの説明)」: イメージの説明
- 「Cloud Server Pool (クラウド・サーバー・プール)」: クラウドのリソース・プールを選択します。
- 「Discovered Image (ディスカバーされたイメージ)」: 適切な VMware イメージを選択します。あらかじめ構成済みのイメージの名前は、各イメージを簡単に識別できるように、ハイパーバイザー名で始まっています。
- 「Next (次へ)」をクリックします。
- 「Resources (リソース)」セクションで、最小リソースと推奨リソースの値を入力します。「Next (次へ)」をクリックします。
- 「Network Configuration (ネットワーク構成)」セクションで、「Management (管理)」を選択して「Next (次へ)」をクリックします。
- 「Platform Settings (プラットフォーム設定)」で、該当する必須フィールドに入力します。必須フィールドは、ハイパーバイザーによって異なります。任意のダミー・パスワードを使用してください。
- 「Next (次へ)」 > 「Next (次へ)」を順にクリックします。
- 「Summary (概要)」ページで詳細を確認してから、「Finish (終了)」をクリックします。
- 「My Requests (要求)」に表示された要求のステータスが「New (新規)」から「Resolve (解決)」に変わるまで待ちます。
イメージがカタログに登録された後は、仮想サーバーを作成するように要求します。
- 「Home (ホーム)」パネルから「Request a New Service (新しいサービスの要求)」 > 「Virtual Server Management (仮想サーバーの管理)」 > 「Create Project with VMware Server (VMware サーバーでのプロジェクトの作成)」の順に「Create Project with VMware Server (VMware サーバーでのプロジェクトの作成)」ウィンドウまでナビゲートします。
- 要件に応じたウィンドウを選択します。ここでは例として、「VMware」ウィンドウを選択しています。
- 「Project Details (プロジェクトの詳細)」セクションに以下の詳細を入力します。
- 「Project Name (プロジェクト名)」: プロジェクトの名前
- 「Project Description (プロジェクトの説明)」: プロジェクトの説明
- 「Start Date (開始日): プロジェクトの開始日
- 「Start Time (開始時刻)」: プロジェクトの開始時刻
- 「End Date (終了日)」: プロジェクトの終了日
- 「Next (次へ)」をクリックします。
- 「Requesting Image (要求イメージ)」セクションで、以下の内容を選択します。
- 「Resource Group Used to Reserve Resources (リソースの予約に使用されるリソース・グループ)」: プロビジョニングするプール
- 「Image to be Deployed (デプロイするイメージ)」: イメージを選択します。
- 「Number of Servers to be Provisioned (プロビジョニング対象のサーバー数)」: プロビジョニングするサーバーの数。
- 「Next (次へ)」をクリックします。
- 「Server Details (サーバーの詳細)」セクションで、必要な CPU、メモリー、およびストレージ容量を選択します。
- 要求の詳細を示す画面が表示されるまで「Next (次へ)」を 4 回クリックします。
- 「Summary (要約)」セクションで、要求の詳細を確認します。
- 「Finish (終了)」をクリックします。
- 「My Requests (要求)」に表示された要求のステータスが「New (新規)」から「Resolve (解決)」に変わるまで待ちます。
サーバーのプロビジョニングが正常に完了した時点で、プロビジョニングされたサーバーがアクティブになっているかどうかを確認するには、ping テストを実行します。プロビジョニングされたサーバーの IP アドレスを調べて、ping テストを実行してください。
- 以下の情報を使用して、「SimpleSRM」ポータル
(https://<ipaddress>:444/SimpleSRM/login.jsp) にログインします。
- ユーザー名: PMRDPCAUSR
- パスワード: xxxxx
- ホーム・ページの「My Projects (プロジェクト)」ウィジェットで、「Manage Servers (サーバーの管理)」をクリックします。
- 要求したサーバーの合計数がリストに表示されていることを確認します。
次の点に注意してください。
- プロビジョニングされたサーバーは、シミュレーションされたサーバーです。したがって、本物のサーバーではありません。
- シミュレーションされたサーバーでも、IP ping アクションには応答することができます。
- シミュレーションされたサーバーの IP アドレスは、クラウド・シミュレーター・インスタンスのスコープ内で有効です。つまり、シミュレーター外部から、シミュレーションされたサーバーに対して ping を実行することはできません。
最後に、Tivoli Service Automation Manager サーバーおよびバックエンド・システムのそれぞれに対して管理タスクとして、手動での起動、停止、再起動を実行する方法を説明します。
Tivoli Service Automation Manager サーバー
サーバーを起動するには、以下の手順に従います。
- idcuser として (SmarterCloud 上の) クラウド・シミュレーター・サーバーに SSH でログインします。
- 以下の sudo コマンドを実行して、root ユーザーに切り替えます。
# sudo /bin/bash
- Tivoli Service Automation Manager の
startコマンドを実行します。# /etc/init.d/tsam_middleware.sh start
起動には 10 分以上かかることがあるので、起動するまで待ってください。
サーバーを停止するには、以下の手順に従います。
- idcuser として (SmarterCloud 上の) クラウド・シミュレーター・サーバーに SSH でログインします。
- 以下の sudo コマンドを実行して、root ユーザーに切り替えます。
# sudo /bin/bash
- Tivoli Service Automation Manager の
stopコマンドを実行します。# /etc/init.d/tsam_middleware.sh stop
サーバーを再起動するには、以下の手順に従います。
- idcuser として (SmarterCloud 上の) クラウド・シミュレーター・サーバーに SSH でログインします。
- 以下の sudo コマンドを実行して、root ユーザーに切り替えます。
# sudo /bin/bash
- Tivoli Service Automation Manager の
restartコマンドを実行します。# /etc/init.d/tsam_middleware.sh restart
起動手順は以下のとおりです。
- idcuser として (SmarterCloud 上の) クラウド・シミュレーター・サーバーに SSH でログインします。
- 以下の sudo コマンドを実行して、root ユーザーに切り替えます。
# sudo /bin/bash
- Tivoli Service Automation Manager の
startコマンドを実行します。# /etc/init.d/rc2sim.sh start
起動には 10 分以上かかることがあるので、起動するまで待ってください。
停止手順は以下のとおりです。
- idcuser として (SmarterCloud 上の) クラウド・シミュレーター・サーバーに SSH でログインします。
- 以下の sudo コマンドを実行して、root ユーザーに切り替えます。
# sudo /bin/bash
- Tivoli Service Automation Manager の
stopコマンドを実行します。# /etc/init.d/rc2sim.sh stop
再起動手順は以下のとおりです。
- idcuser として (SmarterCloud 上の) クラウド・シミュレーター・サーバーに SSH でログインします。
- 以下の sudo コマンドを実行して、root ユーザーに切り替えます。
# sudo /bin/bash
- Tivoli Service Automation Manager の
restartコマンドを実行します。# /etc/init.d/rc2sim.sh restart
学ぶために
- IBM
SmarterCloud Enterprise ユーザー・ガイドで、概要および使用方法を調べてください。このガイドは、SmarterCloud Enterprise
ポータルにログインした後、利用可能になります。
- IBM Cloud でのタスクの実行方法についての詳細は、以下のリソースにアクセスしてください。
- 「Windows インスタンスとの間でのファイルのアップロードとダウンロード」
- 「Windows Server 2008 R2 に IIS Web サーバーをインストールする」
- 「Linux のコマンド・ラインを使用して IBM Cloud にインスタンスを作成する」
- 「Windows のコマンド・ラインを使用して IBM Cloud にインスタンスを作成する」
- 「IBM Cloud を利用して企業のネットワークを拡張する」
- 「IBM Cloud での高可用性アプリケーション」
- 「カスタム・インスタンスのクラウド・イメージをオンザフライでパラメーター化する」
- 「Windows-targeted approaches to IBM Cloud provisioning」
- 「Rapid Deployment Service を使用して製品をデプロイする」
- 「Integrate your authentication policy using a proxy」
- 「Linux Logical Volume Manager を構成する」
- 「複雑なトポロジーをデプロイする: IBM Cloud でデプロイメント・ユーティリティー・ツールを使用する」
- 「別々の VLAN にまたがる: パブリック VLAN とプライベート VLAN にまたがるインスタンスをプロビジョニングし、構成する」
- 「Android 機器からセキュアにアクセスする」
- 「IBM SmartCloud Enterprise のデータを復旧する」
- 「クラウドの仮想マシン・インスタンスをセキュアにする」
- developerWorks
のクラウド開発者向けリソースで、クラウド開発プロジェクトを作成しているアプリケーションおよびサービス開発者たちの知識と経験を調べて共有してください。
- IBM SmarterCloud
Enterprise にアクセスする方法を調べてください。
製品や技術を入手するために
- SmartCloud Enterprise
のウィキで、Cloud Simulator for Tivoli Service Automation Manager の学習用モジュールおよびユーザー・マニュアルを入手してください。
- IBM SmarterCloud Enterprise
に用意された製品イメージを調べてください。
議論するために
- developerWorks
のクラウド・コンピューティング・グループの一員になってください。
- developerWorks でクラウドに関する優れたブログをすべて読んでください。
- 専門家のネットワークであるとともに、互いにつながりを持ち、共有、協力するためのコミュニティー・ツールが集められている
developerWorks
コミュニティーに参加してください。
Venugopala Channarayappa は、インド Surathkal にある National Institute of Technology-Karnataka (NITK、旧 KREC) でエンジニアリング/コンピューター・サイエンスの学士号を取得した後、2004年にソフトウェア・エンジニアとして IBM に入社しました。彼はこれまで 3 年間、IBM クラウド・コンピューティングに取り組んでおり、IBM クラウド・オファリングおよびソリューションに貢献しています。初期のクラウド・カスタマー実装および概念検証プロトタイプ作成に積極的に関わっていました。
Yessong Johng は、機会の識別からソリューション実装まで、IT ソリューション販売およびサポートのあらゆるフェーズに広範な経験を積んだ、技術有効化のエキスパート、分析関連のシニア IT スペシャリスト、そしてプロジェクト・マネージャーです。特に情報公開の分野での問題の症状を分析し、原因を突き止めることを楽しむ彼は、情報の提供者 (開発者、製品マネージャーなど) を情報の使用者 (売り手、現場アーキテクト、IT スペシャリスト、およびエンド・ユーザー) に結び付ける架け橋の構築に貢献しています。最近手掛けたプロジェクトの 1 つは、IBM で働く人々、ビジネス・パートナー、およびお客様が、各種のハードウェアおよびソフトウェア・リソースを購入して実装することなく、IBM SmarterCloud Enterprise を介して Tivoli Service Automation Manager にアクセスできるようにするためのものでした。「VMware VI3 on BladeCenter and System x integrated with System i」をはじめ、数々の IBM Redbooks の著者でもあります。