レベル: 初級 佐々木 敦守 (ATSUMORI@jp.ibm.com), アドバンスド・テクニカル・サポート, IBM 町田 武夫 (E27258@jp.ibm.com), アドバンスト・テクニカル・サポート, IBM
2007年 3月 30日 IBM Build to Manage Toolkit for Problem Determination (以下、IBM BtM Toolkit for PD)は、IBMが提唱するオートノミック問題判別技術の迅速な利用を可能にする、開発者/テスト担当者/運用担当者/技術支援担当者の方、およびパートナー様(ISV様、およびソリューション・プロバイダー様)向けの無償のツールキットです。このツールキットは、これまでのIBM Autonomic Computing Toolkitの問題判別ツール群を機能拡張し、新たにパッケージングしたものです。Eclipse、Javaといった標準技術をベースとした問題判別ツールの実行環境、開発環境、および各種ドキュメンテーションが含まれ、developerWorksのWebサイトよりダウンロードすることが可能です。
前回のハンズオン・シナリオ (シナリオ1)では、ジェネリック・ログ・アダプター(以下、GLA)とログ&トレース・アナライザー(以下、LTA)の利用方法について学習しました。
シナリオ1において、Log4Jフォーマットのログ・ファイルのCBE(Common Base Event)フォーマットへの変換は、GLAで実行していました。ただ、LTAを操作して理解できるとおり、IBM DB2のログ・ファイルや、IBM WebSphere Application Serverのログ・ファイルなど、LTAには、いくつかのアダプターが事前に組み込まれています。これらを使えば、LTAの外(GLA)でCBEフォーマットへの変換を行わなくても、LTAへのログ・ファイルのインポート時にCBEフォーマットへの変換を実施することができるのです。
では、ユーザーが作成したアダプターをLTAに組み込むにはどのような作業を行えばよいのでしょうか。
LTAへアダプターを組み込むには、まず、LTAへのプラグイン(「パーサー・プラグイン」)を作成します。パーサー・プラグインは、Eclipseの[プラグイン開発パースペクティブ]で開発します。ここで作成したプラグインをLTAに組み込むことで、ユーザー作成のアダプターをLTAで使用することができるようになります。
当シナリオでは、シナリオ1で作成したLog4Jフォーマットのログ・ファイルをCBEフォーマットに変換するユーザー作成のアダプターを元に、LTAへのアダプターの組み込み方法を学習します。
なお、当ハンズオン・シナリオは、第一回のハンズオン・シナリオを完了していなくても実施可能になっております。
手順書と利用ファイルについて
ハンズオンの手順書は、PDF形式のファイルとしてダウンロード可能です。下のダウンロード・セクションより、手順書をダウンロードしてください。また、ハンズオン手順で利用するファイル群もZIP形式にしてありますので、手順書と併せてダウンロードしてご利用ください。(なお、添付のハンズオン利用ファイル群には、Log4Jアダプターがあらかじめ含まれていますので、当シナリオはシナリオ1を行っていない場合でも、実施可能です。)
前提
当記事で紹介するハンズオン・シナリオは、以下を前提に作成されています。
- OS : Windows 2000 professional or XP (SP1+)
- IBM Build to Manage Toolkit for Problem Determination R1.0.1 for Windows
- - 以下のバンドル(パッケージ)が導入されていること :
- ・Log and Trace Analyzer, GLA, and Eclipse for Windows
- Eclipse 3.2、TPTP 4.2ベース。JREが含まれる。
- 導入ディレクトリーは、C:\BuildToManageTKPD\ACLT_GLAを想定
- その他
- 一時ディレクトリー (C:\temp)が作成されていること
目的・概要
このハンズオン・シナリオの目的は、ハンズオン作業を通して、LTAに組み込むユーザー作成のアダプターについて、アダプターのプラグイン(パーサー・プラグイン)の作成、単体テスト、およびLTAへの組み込みの手順を理解することです。
以下が、ハンズオンの各ステップの簡単な説明になります。
(1) パーサー・プラグインの作成
- Eclipseのプラグイン開発環境([プラグイン開発パースペクティブ])でLog4J用のパーサー・プラグインを作成します。
- アダプターはシナリオ1で作成したLog4J用のアダプター・ファイルを利用します。なお、シナリオ1を行っていない場合は、ハンズオン利用ファイル群(ダウンロード・セクション)の中に用意されているものをインポートして使用します。
(2) パーサー・プラグインのテスト
- プラグインのLTAへの配置前に、別ランタイム・ワークベンチを使って、作成したプラグインのテストを行います。
(3) パーサー・プラグインのLTAへの配置
- (2)のステップでテスト済みのパーサー・プラグインを、プラグイン・ファイルとしてエクスポートし、LTAに配置します。
- Eclipseを再起動し、[プロファイルおよびロギング・パースペクティブ]で、ログのインポートを実施します。
想定所要時間
当ハンズオン・シナリオの想定所要時間は、約60分です。
ダウンロード | 内容 | ファイル名 | サイズ | ダウンロード形式 |
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| ハンズオン手順書 | BtM_PD_Scenario2.pdf | 4.84MB | HTTP |
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| ハンズオン利用ファイル群 | BtM_PD_Scenario2_Files.zip | 7.06KB | HTTP |
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参考文献
著者について  | |  | 学生時代より情報工学を専攻し、システム工学とソフトコンピューティング技術のコンピュータビジョンへの応用を研究しつつ、ITエンジニアを目指す。入社以来、オートノミック・コンピューティングや仮想化を始めとした先進技術の支援活動、および普及活動に従事している。 |
 | |  | IBMメインフレーム(並列シスプレックス)における高可用トランザクション・システムの国内、およびアジア・パシフィック諸国での設計、技術支援に従事した後、2003年より、オートノミック・コンピューティング、IBM仮想化技術の技術支援を実施。現在、SOAアーキテクトとして国内のお客様に対し、SOAによるシステム設計、および技術支援にも従事している。 |
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