オートノミック・コンピューティング技術は、ソフトウェアが自己管理、自己修復、自己構成、自己最適化、および自己防御することを可能にするあらゆる機能を網羅するもので、管理作業と人的エラーの削減を目的とします。これらの機能には、自動化された問題判別、共通システム管理、自動リソース管理、プロビジョニング(システム資源の配備)、オーケストレーション(システム全体の調整)等が含まれます。人体の自律神経システムにおいては、自身の健康のために心拍数や血圧、呼吸を調整するように、オートノミック・コンピューティング・システムは、分散IT基盤におけるシステムとストレージの管理や最適化、および利用状況を制御するのです。
IBM Virtualization Engineは、システム資源、サーバー、ストレージ、およびネットワークを、個々の構成要素としてではなく、統合されたシステムとして管理するための包括的な手法を提供する一連のシステム・サービス、およびテクノロジー群です。これはコストを削減し、システム・リソースとストレージ使用率を向上させ、管理者あたりの管理対象システム資源の数を増加させることを可能とします。IBM Virtualization Engineは、オンデマンド・ソリューションにおけるキー・コンポーネントの1つであり、お客様のビジネス目標の実現のための、より単純化され、より効率的で、より機敏性の高い方法でのIT環境の管理を可能にします。IBM Virtualization Engineは、企業システムを構成する多種多様なコンピュータ資源やハードウェア・アーキテクチャーといった違いが、あたかも存在しないように見せてくれます。IBM Virtualization Engineは、自動化されたシステム・プロビジョニングやワークロード管理、仮想化ストレージ、およびパーティショニング(システムの分割)に関する強力なツール群が含まれます。IBM Virtualization Engineはクロス・プラットフォームでのIT環境に対する一貫した論理ビューを提供するシステム・テクノロジー群、およびシステム・サービス群より構成されます。
IBM Virtualization Engine システム・テクノロジー(System Technologies for eServer™)には、マルチ・プラットフォーム環境におけるパーティショニングと動的なシステム資源の移動をサポートする「Hypervisor™」、共用ネットワーク上でのトラフィックの効率的な優先制御を可能とする「バーチャルLAN」(Virtual Ethernet)、およびストレージ、アダプター、デバイスといったシステム資源の複数区画(パーティション)間での柔軟な配分、管理、および共用を可能にする「バーチャル I/O」が含まれます。システム・テクノロジーには、サーバー・プロセッサー資源の効率的な共用のための同時マルチ・スレッド技術(SMT:Simultaneous Multi-Threading)、ダイナミックLPAR(DLPAR:Dynamic Logical PARtitioning)、およびキャッピングなしの区画分割技術も含まれます。
IBM Virtualization Engineシステム・サービス(System Services)は、Suite for ServersとSuite for Storageで構成されます。IBM Virtualization Engine System Suite for Serversは、ユーザーに親しみやすく、システム環境の状況を把握するためのダッシュボード的なビューとして、オートノミック・コンピューティング技術として開発を進めていたIBM Integrated Solutions Console(ISC:統合ソリューション・コンソール)をベースにしたVirtualization Engine コンソールを提供します。IBM Integrated Solutions Consoleはポータル技術を活用したのコンソールで、製品を跨った共通システム管理基盤を提供にすることで、IT環境全体のシステム、および資源のトラッキングを可能にします。
IBM Virtualization Engine Suite for Serversは、次の製品、およびツールにより構成されます。
- IBM Enterprise Workload Manager
- IBM Director Multiplatform
- Virtualization Engineコンソール
- IBM Tivoli® Provisioning Manager
- IBM Grid Toolbox
IBM Virtualization Engine Suite for Storageは、別製品として提供される次のコンポーネントより構成されます。
- IBM TotalStorage® Productivity Center
- IBM TotalStorage SAN Volume Controller
- IBM TotalStorage SAN File System
当記事では、IBM Virtualization Engine Suiteのオートノミック・コンピューティング機能と、企業システム、およびサーバー管理においてシステム管理者に提供される価値を説明いたします。
IBM Enterprise Workload Manager
IBM Enterprise Workload Manager(EWLM)は、パフォーマンスの最適化と全体のビジネス目標の実現のために、管理者がプラットフォームを跨った大量のサーバーの活動状況を把握し、調整することを可能とします。EWLMは、z/OS®上のワークロード管理の成熟した技術と目標志向(goal-oriented)の概念を採用し、これを分散環境に適用したものです。ワークロード管理の決定結果の例としては、停止したシステムで処理が実行されないようにしたり、高負荷のサーバーから低負荷のサーバーへ処理を迂回させたり、ビジネス・ポリシーにより設定された低い重要度の処理を実行しているサーバーに処理を送信したりといったものがあります。EWLMのWebベースのコントロール・センターでは、サービス・ポリシー(例えば、通常時と週末)、サービス・クラス目標(平均応答時間、パーセント付き応答時間、実行速度など)、トランザクションやプロセスのポリシーなどを定義するための、ユーザーに親しみやすいポリシー・ウィザードを提供しています。EWLMのドメイン・マネージャーは、管理対象プラットフォームにビジネス・ポリシーを配布し、一定時間間隔でのパフォーマンス・データの収集を行うことで、end-to-endでのパフォーマンス・ビューを提供することができます。
アプリケーション固有データは、業界標準技術であるApplication Response Measurement(ARM)実装により収集されます。EWLMコントロール・センターにより、管理者は、トポロジーを表示させたり、アプリケーションとサーバー・レベルや応答時間、リソース使用状況、サーバーの遅延状況をドリルダウンすることで、サービス品質の達成状況を理解することができます。これらの情報により、管理者は、プロセスやトランザクションの詳細情報と合わせて、ボトルネックや関連するサーバー資源の消費状況を把握することで、ユーザーの観点からのサービス提供状況をより良く理解することができるのです。IBM Enterprise Workload Managerは、パフォーマンスの問題や、その問題の原因となっているコンポーネント、およびその問題により影響をうける業務処理に関する情報を提供することで、オートノミック・コンピューティング技術の自己最適化の機能を提供します。EWLMの自己最適化機能は、お客様の期待するシステムとアプリケーションの可用性と、ビジネス目標にそってビジネスを続けるべくシステム負荷を最適なパフォーマンスを保証するために必須のものとなります。
図1. IBM Enterprise Workload Manager - トランザクション・クラスの表示
管理者は、しばしば、AIX®やLinux、Windows®サーバーを個別の物理サーバーとして管理しています。これらをLPAR技術などで統合することで、企業は、即座に価値を享受できるはずです。しかしながら、個々のAIX、Linux、Windowサーバーの管理にそれぞれのスキルが必要となる問題は依然として残ります。IBM Director Multiplatformは、これら様々なオペレーティング・システムを、単一の、ユーザーに親しみやすいビューに統合します。IBM Director Multiplatformにより、リソース監視、タスク・ヘルス、修正管理、およびコンソール起動の機能を提供することでして、システム管理作業を自動化します。インベントリー機能は、IT環境におけるすべての使用可能なハードウェアとその構成情報、およびそれらのステータスを、各管理システムをスキャンすることにより発見します。自動問題判別機能は、欠陥となった電源やファン、電圧レギュレーター・モジュール、ネットワーク・インターフェース・カードといったハードウェア内の問題を検出します。管理者は、特定のプロセスやシステム資源を監視し、一定の閾値に達した時、あるいはプロセスが開始しない時にイベントを受け取ることができます。IBM Director Multiplatformにより、管理者は、アクションごとにイベント・トリガーを定義することで、様々なシステムや管理システム・グループごとにカスタム・アクションの計画を作成することができます。大規模な構成機能により、複数システムに対し、SNMPコミュニティ名やトラップの送信宛先を定義することができます。IBM Director Multiplatformにより、プラットフォームを跨った一括構成や、ドメイン定義、ネットワーク・プロパティへのDNSサーバーの追加、管理サーバー上でのDHCPの設定などリモートでのネットワーク操作を実施することを簡単に行うことができます。IBM Director Multiplatformは、そのリモート管理機能、自動問題判別機能、そして自己監視といったオートノミック・コンピューティング機能により、管理対象サーバーの可用性を向上させ、ハードウェアと管理対象サーバーの停止時間を削減することで、管理者の作業効率を向上させることができます。
IBM Tivoli Provisioning Manager for IBM eServer
IBM Tivoli Provisioning Manager for IBM eServerは、IBM Virtualization Engine Suiteにおいて、サーバー、オペレーティング・システム、ミドルウェア、ストレージ、およびネットワーク装置の高性能なプロビジョニング機能を提供します。プロビジョニングは、一連の順序立ったステップで実行されます。このステップには、オペレーション・システムの導入から、ネットワーク(VPN)の構成、ストレージ環境の構築(ディスク装置、SAN、NASなど)、ユーザーやアプリケーションの認証、使用可能なプールからの資源のシステムへの配備に至るまで、様々なものが含まれます。IBM Tivoli Provisioning Managerは、資源の確保、構成、および配置といった、これまで人手で行っていた作業を、組み込みのワークフローを使用して自動化します。IBM Tivoli Provisioning Managerはワークフローの編集機能も提供しており、これにより実環境の自動化のニーズに応じたワークフローを作成することができます。IBM Tivoli Provisioning Managerは、従来、管理者が行わなくてはならなかった多くの作業を自動化することで、潜在的な人的エラーを削減し、管理者が管理可能なシステム資源の数を増加させることを可能とするのです。
図2. IBM Tivoli Provisioning Manager - ストレージ・ワークフローの表示
IBM Grid Toolboxは、グリッド環境を構築するための一連の強力なツール群と管理サービスを提供します。グリッドは、Open Grid Services Infrastructure(OGSI)の標準に準拠した基盤により相互接続した、広範囲にわたる分散、クロス・プラットフォームのコンピューター資源のグループです。IBM Grid Toolboxは、システム管理者がグリッド環境において、より効率的に、そしてより迅速にアプリケーションやプロセスの開発を行うことを可能にします。IBM Grid Toolboxのマルチプラットフォーム・ホスティング環境は、コンテナー管理、ロギング、セキュリティ、リソース管理、およびデータ管理といった共通のグリッド・サービスを効率的に管理するツール群を提供します。これらに加えて、Common Management Model(CMM)、ポリシー、IBM Server Group Servicesといったものは、IBM Grid Toolboxに特有の機能として提供されます。
IBM TotalStorage Productivity Center
IBM TotalStorage Productivity Centerは、ストレージ、デバイス、SANファブリックを管理し、クロス・プラットフォームの分散IT環境でのストレージ計画、キャパシティ管理、パフォーマンス管理、ストレージやアプリケーションの可用性管理を支援します。IBM TotalStorage Productivity Centerは、IBM Tivoli Storage Resource Manager、IBM Tivoli SAN Manager、およびIBM TotalStorage Multiple Device Managerへのユーザー・インターフェースを提供します。IBM TotalStorage Productivity Center with Advanced Provisioningは、Tivoli Provisioning Managerのストレージ関連のワークフローのセットであり、SAN接続したストレージのプロビジョニングに関連した多くの操作を自動化します。IBM TotalStorage Productivity Centerは、自己最適化、自己修復、および自動化された問題判別などのオートノミック・コンピューティング機能を提供します。
図3. IBM TotalStorage Productivity Center
IBM Tivoli Storage Resource Manager
IBM Tivoli Storage Resource Manager(SRM)は、既存ストレージをより有効に活用し、将来のストレージの需要をより良く予測し、アプリケーションに対し、データを利用可能にすることにより、ストレージ管理者がより有効にストレージ予算を管理する手助けをします。負荷の軽いTivoli SRM Agentによるディスカバリー、およびスキャニングの機能が、ディスクやストレージ・サブシステム、パーティション、共有ディレクトリー、ホストあるいはSAN接続のストレージの監視を自動化します。これら機能は、管理者がキャパシティや、ファイル・システム、ディレクトリー、ファイル、そしてユーザーのストレージ使用状況のトラッキングを行うことを支援します。IBM Tivoli SRMは300を超えるカストマイズ可能なレポートを提供しており、ストレージ基盤におけるファイル・システム、データベース、アセット、利用可能状況、キャパシティ、バックアップ、使用状況と使用違反情報の詳細を見ることができます。管理者は、物理資源(ディスク、パーティション、サーバーなど)あるいは論理資源(ファイル・システム、ファイル、データベース、テーブルなど)に対するアラートを定義できます。ある定義済みのイベントの発生、あるいは特定の条件に一致した時に実行するアクションを設定するこれらアラートにより、IBM Tivoli SRMはストレージ環境全体にわたる自己監視と自己修復機能を提供します。IBM Tivoli Storage Resource Managerの追加パッケージとしてのIBM Tivoli SRM for Databaseは、アプリケーション・データベースのストレージ利用状況をレポートしたり、データベース・テーブル内の使用されていないスペースを発見したり、IT基盤において最も急速に使用容量の拡大しているデータベースを識別したりします。IBM Tivoli SRM for Chargebackはストレージ利用状況による課金情報をレポートします。IBM Tivoli Storage Resource Managerの持つ企業ワイドのレポート機能と自己監視機能は、管理者のストレージ・キャパシティ計画をより良いものとし、ストレージ利用率の改善や、アプリケーションとストレージの可用性を保証を行うことを支援します。
図4. IBM Tivoli Storage Resource Manager
IBM Tivoli SAN Managerの自己監視機能により、ストレージ管理者は故障箇所の特定と問題の解決を迅速に行うことができます。IBM Tivoli SAN Managerは、ストレージ・ネットワークのホストやデバイスを自動的に発見します。この製品は、IT基盤をトポロジーとして表現し、管理者がSANやデバイスをドリルダウンして管理することを可能にします。問題は分離され、その問題が発生したSANのリンクがレポートされ、上位のトポロジーを通して報告されることで、その問題は即座に明らかとなります。IBM Tivoli SAN Managerは、in-bandエージェント(管理対象ホスト上)とout-bandエージェント(SNMPプロトコルを利用)を使ってマルチベンダーのファイバー・チャネルやiSCSIデバイスを発見します。また、スイッチやホストに情報照会を行い、ホストレベルのストレージ、LUNやファイル・システム、イベントやHBAから取得可能なその他詳細情報を取得します。単一のコンソールより、ゾーンにデバイスを追加/削除することでSANファブリック全体を管理することができます。IBM Tivoli SAN Managerの予知的なな監視機能と自動問題判別機能により、ストレージ管理者はSAN環境全体にわたる中断のないデータ・アクセスを保証できるのです。
図5. IBM Tivoli SAN Manager
IBM TotalStorage Multiple Device Manager
IBM TotalStorage Multiple Device Managerは、ストレージ管理者がSANストレージの構成、複製、およびパフォーマンスの最適化を行うことを支援します。IBM TotalStorage Multiple Device Managerは、SANに接続しているStorage Management Interface Specification(SMI-S)準拠のストレージ・デバイスの自動発見を行います。この製品は、IBM Director Consoleを通してSAN上の多くのデバイスの集中ビューを提供し、これにより、ストレージ管理者はより効率的に保守作業を実施することができます。各ストレージ・デバイスに対し、I/Oレート、ディスク使用率、平均キャッシュ保持時間、仮想ディスクI/Oレート、管理対象ディスクI/Oレート、順次I/Oのパーセントといったパフォーマンスの閾値が設定可能です。閾値に達した場合には、IBM TotalStorage Multiple Device Managerは(管理者により設定された)トリガー・イベントを発行し、危機的状況になる前に問題を自己修復します。IBMのストレージ・デバイスに関する閾値の推奨値は提供されます。IBM TotalStorage Multiple Device ManagerのPerformance Managerは、時系列のパフォーマンス統計の分析を元に、SAN上の最もパフォーマンス特性の良いストレージ資源を決定するという自動化されたアロケーション最適化を実施します。管理者がストレージ・サブシステムに新しいLUNを追加した時には、この自己最適化機能により最良のLUNが自動的に選択されます。Replication Managerは、Peer-to-Peer Remote CopyとIBM FlashCopyサービスの効率的な管理方法を提供することで、複製を単純化します。SAN資源に対する単一コンソールによる管理、自己修復機能、および自己監視機能は、IBM TotalStorage Multiple Device Managerの重要なオートノミック・コンピューティング機能です。
図6. IBM Director Console - IBM TotalStorage Multiple Device Managerの表示
IBM Tivoli SAN Volume Controller
IBM TotalStorage SAN Volume Controllerは、分散ストレージ環境における先進的なコピー、移行、そして管理機能を提供します。IBM TotalStorage SAN Volume Controllerにより、管理者は、単一のコンソールから、複数物理ストレージ資源(ボリューム・コントローラーと物理ボリューム)に跨った仮想ボリュームのプールを作成することができます。管理者は、目標パフォーマンスと可用性、およびコストに応じて仮想ディスク・グループを作成することができます。ビジネスにおけるストレージの需要が増すにつれ、IBM TotalStorage SAN Volume Controllerは高パフォーマンスで連続稼動性の高いストレージ資源を提供します。その先進的な移行機能により、ストレージやアプリケーションをオフラインにすることなく、ストレージ容量の再配分や、データのあるストレージ・デバイスから別デバイスへの移動が可能となります。その効率的なコピー機能により、異なるベンターのストレージ・サブシステム間でFlashCopyやPeer-to-Peer Remote Copyを実施することができます。IBM TotalStorage SAN Volume Controllerは、余計な負荷をかけず、また稼動率を低下させずに、ストレージ資源の利用、監視、および統合的な管理を最適化することにより、管理者の生産性を向上させるのです。
図7. IBM TotalStorage SAN Volume Contoroller - 仮想ディスクの表示
IBM TotalStorage SAN File System
IBM TotalStorage SAN File Systemにより、管理者はユーザー定義のポリシーに沿った資源の動的管理と配分をすることができます。この製品は、分散IT基盤上のグローバルなネームスペースを提供することでストレージ資源を仮想化し、より簡単なストレージ管理、アクセス、およびキャパシティ計画を可能にします。ストレージ管理者は、ストレージ・プールのポリシーと、どこに新しいファイルを配置すべきかのルールを設定します。IBM TotalStorage SAN File Systemはこれらポリシーを利用して、新しいファイルを自動的に正しいストレージ資源に配置したり、ストレージ・プールがその割り当て量に達した時に管理者にアラートを通知したりします。FlashCopyの機能により、バックアップ/リカバリーの操作のための中断を最小限にしつつ、ファイル・システムの全て、あるいは一部のバックアップやリカバリーが可能となります。IBM TotalStorage SAN File Systemは、ストレージ管理における決まりきった作業を自動化することで、管理者のオーバヘッドを削減し、ストレージ環境における動的アロケーションや監視を可能にします。
IBM Virtualization Engineのオートノミック・コンピューティング機能は、システム管理者の管理作業を削減し、ストレージやアプリケーションの利用可能時間を増加させ、人的エラーを少なくします。IBM Virtualization Engine Suite for Serversでは、IBM Director Multiplatformにより、異機種混合のIT環境のハードウェア資源を、同種のハードウェア資源のやり方と同様に統合的に管理し自己監視することができます。IBM Director Multiplatformは、Virtualization Engine コンソールと連携することで、分散システムにおいて共通ユーザー・インターフェースを提供することができ、また、IBM Tivoli Provisioning Managerと連携することで、必要に応じてアプリケーションやストレージをシステム環境に自動配備することができます。IBM Enterprise Workload Managerはビジネス目標に沿ってネットワーキング環境を自動最適化、チューニングすることで、IT基盤のパフォーマンスを改善します。IBM Virtualization Engine Suite for Storageにおいては、IBM TotalStorage Productivity Centerが、IBM Tivoli Storage Resource Manager、IBM Tivoli SAN Manager、IBM TotalStorage Multiple Device Managerと連携し、クロス・プラットフォームの分散環境におけるストレージとデバイスの監視を自動で行います。この製品は、トリガーされたアラートを通して問題を自動検知し、自己修復する機能を提供します。IBM TotalStorage SAN Volume ControllerはSAN環境を集中化し、IBM TotalStorage SAN File Systemは自己監視とファイル配置時のポリシー・ベースの自動化を支援します。
IBM Virtualization Engineはコストを削減し、システム・リソースやストレージ使用率を向上させ、パフォーマンスを強化し、管理者あたりの管理可能なストレージ、およびサーバー数を増加させます。人体における心肺機能や神経機能が自律的に機能するのと全く同様に、IBM Virtualization Engineは、IT環境において、自動的にプロビジョニングし、システム管理や監視を行い、ネットワークやサーバー、アプリケーション、ストレージの操作をスムーズにします。自己最適化、自己管理、自己修復機能を備えたIBM Virtualization Engineは、複雑なIT環境をオートノミックなデータ・センターと見なすことを可能にするのです。
- IBM Virtualization Engineを構成する製品の情報については、以下の製品のWebサイトをご参照ください。
- IBM Virtualization Webサイトには、複雑なIT環境の管理に関する情報が含まれます。
- IBM TotalStorage SolutionのWebサイトには、ストレージの仮想化に関する詳細情報があります。
- IBM Grid Toolboxは、グリッド・サービスを構築し、配置するための統合されたツールキットです。
- eServer Information Centerには、IBM Director MultiplatformやIBM Enterprise Workload Managerに関する詳細情報があります。
-
IBM Redbookは、これまでご紹介した製品に関する有用な情報源です。
- DeveloperWorksの記事"Making autonomic computing a reality with IBM Tivoli" (2004年7月)には、IBM Tivoli Provisioning Managerに関する詳細情報が含まれます。
-
Developer Storeには、技術書のリストがあります。
