レベル: 初級 James R Cybrynski (dwinfo@us.ibm.com), Software Engineer, IBM
2005年 9月 30日 この記事は、IBMのオートノミック・コンピューティング・ツールキットを初めて使う人のためのガイドです。Autonomic computingゾーンや、オートノミック・コンピューティング・ツールキットのユーザー・ドキュメンテーションの中にも有益な情報が豊富に提供されていますが、この記事は、それぞれの情報の小片すべてを理解するためのフレームワークとなることを目的としています。また、この記事はツールキットのリリース3に合わせて更新されています。ツールキットは無料でダウンロードすることができます。
はじめに
技術は私達の生活のあらゆる面に浸透しているため、私達はそれを、ほとんど当然のものとして期待するようになっています。ごく単純な課題にも技術が使われているため、技術は、単に決まりきったもののように思えてしまいます。しかし、より大きな技術インフラが展開されるにつれ、そのインフラを維持し、管理するという課題が現れてきます。生活を便利にする技術、つまり一連のビジネス・プロセスを自動化し、ビジネス全体に渡ってアプリケーションやデータを統合するための技術は、自分自身を管理できる程度に賢いものであるべきではないでしょうか。この原則的な考え方こそ、オートノミック・コンピューティングに関するIBMの方向性の基本です。人の神経システムと同じように、システムが自分自身をもっと認識し、状態に応じたアクションをプログラミングできれば、あるレベルの管理は実現できるのです。
オートノミック・コンピューティングの概要
IBMのオートノミック・コンピューティング・ツールキットは、このようなシステム認識や制御を実現する自己管理のオートノミック技術を集めたものです。3つの主な技術領域としては、問題判別、ソリューション・インストールとデプロイ、そして共通システム管理があります。問題判別のツールと技術は、問題の分析に費やす時間を削減するように、そして複数データソースとの対話の統合点となるように設計されています。これらの技術では、ログやトレースのために標準のインターフェースとフォーマットを導入していますが、それらは自己修復性、自己最適化を備えたオートノミック・コンピューティング・システムの機能を構築する上の鍵となるものです。ソリューション・インストールとデプロイのためのツールは自動化機能を提供するものであり、依存関係のチェックや変更管理、ソフトウェア・パッケージのインストール・プロセスを高速に、間違いを起こしにくくするためのタスク自動化を行います。また将来には、自己構成機能も提供する予定です。そして最後に、共通システム管理機能は、統合ソリューション・コンソール(Integrated Solutions Console)技術に基づいて、すべてのシステムを一貫した方法で管理できるブラウザー・ベースの共通ユーザー・インターフェースを提供しています。
問題判別(Problem Determination)
オートノミック・マネージャーは、管理対象リソースを監視します。そして、通常のオペレーションに影響を与える可能性のある問題の発生に対応して、アクションを起こす必要があります。こうしたアクションはビジネス・ポリシーとして定義される場合もありますが、何よりもまず、メッセージの中から問題を特定しなければなりません。メッセージは大量な場合もあり、しかもこうしたメッセージには、互換性がないかも知れません。こうした課題に対応するために、問題判別アーキテクチャーは、Common Base Event という、1つのメッセージ・フォーマットを標準化しています。また、LTA(Log Trace Analyzer)ツールを使ってリモート・ログファイルを処理するための、複数プラットフォーム用のエージェントを含んだRAC(Remote Agent Controller)もツールキットに含まれています。表1は、問題判別用コンポーネントの要約です。
表1. 問題判別用のツールキット・コンポーネント
| タイプ | コンポーネント | ダウンロード・ファイル |
|---|
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シナリオ
| 問題判別シナリオ(Problem Determination Scenario) | PDScenario_v3-0-0_aix.bin (AIX)
PDScenario_v3-0-0_linux.bin (Linux)
PDScenario_v3-0-0_os400.jar (OS/400)
PDScenario_v3-0-0_solaris.bin (Solaris))
PDScenario_v3-0-0_win32.exe (Windows) | |
ランタイム・コンポーネント
| オートノミック管理エンジン(AME:Autonomic Management Engine) | AME_v1-2-0_aix.bin (AIX)
AME_v1-2-0_linux.bin (Linux)
AME_v1-2-0_os400.jar (OS/400)
AME_v1-2-0_solaris.bin (Solaris) AME_v1-2-0_win32.exe (Windows) | | GLAランタイムとルールセット(Generic Log Adapter Runtime and Rule Sets) | GLA_v3-3-0_aix.bin (AIX)
GLA_v3-3-0_linux.bin (Linux)
GLA_v3-3-0_os400.jar (OS/400)
GLA_v3-3-0_solaris.bin (Solaris)
GLA_v3-3-0_win32.exe (Windows) | | エージェント・コントローラー(Agent Controller) | RACsecure_v6-0-1.zip (Windows [2000, XP], Linux x86, Linux 390, zSeries, iSeries, Solaris, and AIX) | | Embedded WebSphere Application Server - Express | WebSphereX_v6-0-0-2_aix.bin (AIX)
WebSphereX_v6-0-0-2_linux.bin (Linux)
WebSphereX_v6-0-0-2_solaris.bin (Solaris)
WebSphereX_v6-0-0-2_win32.exe (Windows) | |
ツール
| リソース・モデル・ビルダー(RMB:Resource Model Builder) | RMB_v1-2-0_win32.zip (Windows only) | | GLAコンフィギュレーション・エディターとLTAツール(Generic Log Adapter Configuration Editor and Log and Trace Analyzer tooling) | GLA-LTA_v3-3-0_linux.zip (Linux)
GLA-LTA_v3-3-0_win32.zip (Windows) | | Eclipse SDK | Eclipse_v3-0-3_linux.bin (Linux)
Eclipse_v3-0-3_win32.exe (Windows) |
ソリューション・インストールとデプロイ(Solution Installation and Deployment)
ソリューション・インストールとデプロイは、システム管理の重要側面です。デプロイされるアプリケーションが増えれば増えるほど、システムは、より複雑になります。ある1つの製品が、他の製品群と幾つかの依存関係を持っているかも知れません。そうした依存関係が増加すると、前提条件となるソフトウェアのバージョン間のバランスを取らなければならない、という困難に直面します。ソリューション・インストール・アーキテクチャーは、共通のソリューション・ナレッジ・ベースを定義することによって、前提ソフトウェアに関する複雑性を解消するように作られています。このナレッジ・ベースは、依存関係を自動チェックするための基礎となっており、自己構成のシステムを実現する上で重要なものです。表2は、ソリューション・インストール用コンポーネントの要約です。
表2. ソリューション・インストールとデプロイのためのツールキット・コンポーネント
| タイプ | コンポーネント | ダウンロード・ファイル |
|---|
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シナリオ
| ソリューション・インストールとデプロイのサンプル | SI_Samples_v3-0-0_aix.bin (AIX)
SI_Samples_v3-0-0_linux.bin (Linux)
SI_Samples_v3-0-0_os400.jar (OS/400)
SI_Samples_v3-0-0_solaris.bin (Solaris)
SI_Samples_v3-0-0_win32.exe (Windows)
| | FLEXnet Publisher Installation Moduleを使ったソリューション・インストールとデプロイのサンプル SI_FNScenario_v2-0-0_aix.bin(AIX) | SI_FNScenario_v2-0-0_aix.bin(AIX)
SI_FNScenario_v2-0-0_linux.bin (Linux)
SI_FNScenario_v2-0-0_os400.jar (OS/400)
SI_FNScenario_v2-0-0_solaris.bin (Solaris)
SI_FNScenario_v2-0-0_win32.exe (Windows)
| | InstallAnywhereを使ったソリューション・インストールとデプロイのサンプル SI_IAScenario_v3-0-0_aix.bin (AIX) | SI_IAScenario_v3-0-0_aix.bin (AIX)
SI_IAScenario_v3-0-0_linux.bin (Linux)
SI_IAScenario_v3-0-0_solaris.bin (Solaris)
SI_IAScenario_v3-0-0_win32.exe (Windows)
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共通システム管理(Common Systems Administration)
問題判別とソリューション・インストールの技術は、自己構成、自己修復、自己最適化、自己防御というオートノミック・コンピューティングとしての振る舞いをサポートするための基盤となります。しかし、いかにシステムが自動化されたとしても、特に、完全にオートノミックなシステムを達成する前の初期段階では、ある時点で人とシステムとの対話動作が必要になってきます。そうした場合には、自分が進むにつれ、望むべき結果を達成していることを検証する必要があります。当然ですが、人がシステムと対話動作するのであれば、ユーザー・インターフェースが必要になります。問題判別や、ソリューション・インストールのデータが正規化、あるいは標準化されたのと同様、システム管理コンソールも一貫したものでなければなりません。オートノミック・コンピューティング・ツールキットは、システム管理のための共通コンソール技術として、統合システム・コンソール(Integrated Systems Console)技術を推進しています。この技術は管理的機能のためのメイン・プラットフォームであり、個々の管理機能を、コンソ-ル・フレームワークへのプラグインとして提供します。統合ソリューション・コンソールの提供するルック・アンド・フィールには一貫性があるため、新しい管理コンポーネントを導入する際にも学習期間は短期間で済み、また導入の時間も短縮されます。表3は、共通システム管理のコンポーネントを要約したものです。
表3. 共通システム管理用のツールキット・コンポーネント
| タイプ | コンポーネント | ダウンロード・ファイル |
|---|
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ランタイム・コンポーネント
| 統合ソリューション・コンソール(Integrated Solutions Console) | ISC_v6-0-0_aix.bin (AIX)
ISC_v6-0-0_linux.bin (Linux)
ISC_v6-0-0_os400.jar (OS/400)
ISC_v6-0-0_solaris.bin (Solaris)
ISC_v6-0-0_win32.exe (Windows)
| |
ツール
| 統合ソリューション・コンソール・ツールキット(Integrated Solutions Console Toolkit) | 上記の統合ソリューション・コンソール・ファイルに含まれますが、統合ソリューション・コンソール・ツールキットを実行するためにはRational Application Developer (RAD) 6.0.0.1が必要です |
図1は、オートノミック・コンピューティング・ツールキットのコンポーネントの概要を示したものです。
図1. オートノミック・コンピューティング・ツールキットのコンポーネント
リリース3での新機能
表4は、オートノミック・コンピューティング・ツールキットの中で、リリース3で追加、改訂されたものの要約です。
表4. オートノミック・コンピューティング・ツールキット、リリース3での新機能
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ツールキット・コンポーネント
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新機能
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GLAとLTA (Generic Log Adapter and Log Trace Analyzer)Version 3.3
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- ユーザビリティ/ドキュメンテーションの改善、フィルター合成の際の文脈依存ヘルプ、単純なタイムベース・フィルター、一部のUI詳細の整理
- GLAインポート・パフォーマンスの改善(アダプター・パーサーとルールセット)
- フィルタリング技術(組み込みのものと構成可能なものの両方)の使用によるGLAランタイムのパフォーマンス改善
- インポートの際の、ユーザー定義の動的GLAフィルタリング
- Tivoli Enterprise Consoleへのアウトプッター(outputter)追加
- Webサービスを使って非同期Common Base EventをAMEに送信するためのアウトプッター追加
- CEI(Common Event Infrastructure)へのアウトプッター追加
- クライアント・ロケールやデータベース用センサー、Siebelなどの使用によるGLAインポートの機能強化
- SiebelとTivoli Access Managerへの新規ログ・サポート
- ログ・インポート時の停止や取り消し、進行状況表示。また、診断機能の改善。
- ログ・レベルでの時刻調整機能のサポート(これまではサーバー・レベル)
- SVG Chart GeneratorをEclipse 3に移行、また変換をアップデート
- SVG Chart GeneratorをTPTPレポート・サービスに統合
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エージェント・コントローラー(Agent Controller)v6.0.1
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- データと制御の両方に対するセキュリティー
- 新しいRAC(Remote Agent Controller)プラットフォーム(RHEL 4, SLES 9, i5, Power 5を含む)
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ソリューション・インストールとデプロイ(Solution Installation and Deployment)Version 1.2.1
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- インストールに際してのパフォーマンス改善
- 既存のソリューション・インストール・シナリオをversion 1.2.0からV1.2.1にアップグレード
- シナリオを理解しやすくするための、ユーザビリティの改善
- サンプル・シナリオをJSR 168準拠にアップグレード
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AME(Autonomic Management Engine)Version 1.2
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- CIM-M12管理機能モデルに加えて、新しい管理機能モデルをサポート。CMM(Common Manageability Model)は、非同期イベント情報(Common Base Event)を送信する管理対象リソースをサポート。CMMリソース・モデルにJava™ベースの判断アルゴリズムを使用
- SARA(Simple Agent Reference Application)を、下記を含むようにアップグレード
- 疎結合クライアント・インターフェースをサポート。SARAのメイン・コンポーネントは、埋め込みのエンジンと共にRMI(Remote Method Invocation)サーバー上で実行する。クライアントのフロントエンドは、RMIを使ってサーバー部分と通信することにより、別のJVM(Java Virtual Machine)の中で実行する。
- 疎結合クライアント・インターフェースをサポート。SARAのメイン・コンポーネントは、埋め込みのエンジンと共にWebサーバーの中で実行する。クライアントのフロントエンドはWebサーバーを使ってWebサーバー・アプリケーションと通信することにより、別のJVMの中で実行する。
- Mozilla RhinoベースのJavaScriptインタープリターをIBM JavaScriptインタープリターで置き換え
- 以下のSARAの新コマンドとオペランドの追加:
- shutdownrmi: RMIサーバーをシャットダウンする
- stoprme: リソース・モデルのオートノミック・エンジン処理を停止する
- startrme [reset]: それまでインストールされたリソース・モデルに全く関知せずオートノミック・エンジンを起動する
- ロギング・インターフェースには、トレース・レベルが使用可能かどうかをトレース・エントリーが判断するための、新しいクエリー方法が含まれる
- Common Base Eventは非同期処理されるようになったため、AMEは発生するイベントに対し、より高速な応答が可能
- Webサービス・ベースのCommon Base Eventの受信
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RMB(Resource Model Builder) Version 1.2
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- Javaベースのリソース・モデルを追加
- Javaリソース・モデルに対する、特定のCommon Base Eventフィールドへのフィルタリング機能
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統合ソリューション・コンソール(Integrated Solutions Console)Version 6.0.0
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- Web Application User Interface Design Guidelinesをアップデート
- JSR 168サポートを追加
- WebSphere Application Server 6をサポート
- 統合ソリューション・コンソール・プラグインは、Rational Application Developer 6.0で使用可能な、RITEなど他のプラグインを含む
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問題判別シナリオ(Problem Determination Scenario)
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- シナリオを理解しやすくするためのユーザビリティの改善
- コンポーネント(AME, GLA, ISC)の新バージョンによる機能改善を反映し、またWebサービス・インターフェースを示すためにアップデート
- GLAからAMEへのCommon Base Eventの非同期処理
- リソース・モデルをJavaベースのCMMにアップグレード
- 重要イベントをTivoli Enterprise Consoleに出力するようにアップデート
- アップグレードされたシナリオのJSR 168準拠
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Eclipse V3.0.3
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- RMBとGLA/LTAツールは、このバージョンのEclipseで実行
- 含まれるEclipseコンポーネントは、Eclipse IDE Runtime version 3.0.2, JDT Runtime version 3.0.2, PDE Runtime version 3.0.2, EMF version 2.0.2, XSD version 2.0.2
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Embedded WebSphere Application Server - Express V6
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- 新パッケージ(GLA とAMEとの間でのWebサービス開発用に提供)
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その他
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- その他のランタイム・プラットフォーム・サポート
- AIX 5.3
- Red Hat Linux AS 3.0
- Solaris 9
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インストール
オートノミック・コンピューティング・ツールキットのWebサイトには、オートノミック・コンピューティング・ソリューションの開発用にインストール/利用可能な、数多くのダウンロード・パッケージが用意されています。新しいユーザーは、自分に関心のあるパッケージを容易に見つけることができ、そのパッケージを入手するための特定なダウンロード・セクションに簡単に進めるようになっています。
ダウンロード・セクションは、ナビゲーション・タブから直接アクセスすることもでき、あるいは「始めに(Getting Started)」タブから、リンクをたどってアクセスすることもできます。ダウンロード・セクションには、各カテゴリーへのリンクと、ドキュメンテーションへのリンクがあります。新しいユーザーにとっては、Autonomic Computing Toolkit User’s Guideが特に便利です。上級ユーザーの場合は、Autonomic Computing Toolkit Developer’s Guideが、サンプル・シナリオのカスタム化や独自のオートノミック機能を構築するための詳細を解説しています。最後に、サンプル・シナリオには、個別のガイド(Autonomic Computing Toolkit Problem Determination Log/Trace Scenario Guide、Autonomic Computing Toolkit Solution Installation and Deployment Scenario Guide)が含まれており、オートノミック技術をどのように利用するかについて、インストールの仕方やコンフィギュレーション方法、シナリオの実行方法などを通して、より視覚的に説明しています。
オートノミック・コンピューティング・ツールキットに使われているパッケージは、ソリューション・インストールとデプロイの技術に基づいており、インストールの前には、他のコンポーネントや技術がインストールされていないことがチェックされます。もし、それまでにインストールされているものがある場合には、インストールは停止され、先に進む前にそれらを削除するようにユーザーに促します。
この記事では、Windows環境の中にオートノミック・コンピューティング・ツールキット全体をインストールする場合を説明します。そのために、表1から表3に要約されている、Windowsの各コンポーネントをダウンロードします。ただし、一部の技術には、オートノミック・コンピューティング・ツールキット以外に対しても相互依存関係や依存関係があることに注意してください。これを表5に示します。
表5. ツールキット・コンポーネントに関する依存関係の要約
| コンポーネント | ツールキットでの前提条件 | 他の前提条件 |
|---|
| 問題判別シナリオ | AMEバンドル(Webサービス・モードでインストールされます)
統合ソリューション・コンソール・バンドル
GLAランタイムとルールセット・バンドル(Webサービス・アウトプッターと共にインストールされます)
Embedded WebSphere Application Server - Expressバンドル |
| | 統合ソリューション・コントロール |
| 統合ソリューション・コントロール・ツールキットには、Rational Application Developer v6.0.0.1が必要 | | GLAランタイムとルールセット | Embedded WebSphere Application Server Expressバンドル(GLA Webサービス・アウトプッターを使用する場合のみ) |
| | GLAとLTAツール・プラグイン | Eclipse Toolingバンドル |
| | AMEエンジン | Embedded WebSphere Application Server - Expressバンドル(AMEをWebサービス・モードで使用する場合のみ) |
| | Resource Model Builder | Eclipse Toolingバンドル | (あるいは、オートノミック・コンピューティング・ツールキットとは別に入手した、同等のEclipse) | | ソリューション・インストールとデプロイのサンプル・シナリオ | 統合ソリューション・コンソール・バンドル(コマンドライン・モードのみを使用する場合には不要) |
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共通システム管理
IBMの自己管理技術コンポーネントである統合ソリューション・コンソールは、効果的な共通システム管理機能を構築するために使用されます。統合ソリューション・コンソールを構成する要素としては、ランタイム・コンポーネントや開発者向けInfoCenter、サンプル・コンポーネント、そして統合ソリューション・コンソール用のカスタム・コンポーネント・プラグインを開発するためのツールキット・プラグイン・コンポーネントなどがあります。このツールキット・プラグインを使って独自のコンソール・コンポーネントを開発する場合には、Rational Application Developer V6.0をインストールする必要があります。
注意: 統合ソリューション・コンソールは、WebSphere Portalがインストールされているシステムでは共存することができません。以前のバージョンの統合ソリューション・コンソールも、こうしたシステムに含まれます(以前のバージョンはWebSphere Portalを含んでいます)。もしインストールが失敗し、統合ソリューション・コンソールが既にインストールされているというエラー・メッセージが出た場合には、以前のバージョンの統合ソリューション・コンソール、あるいはWebSphere Portalをアンインストールします。
WebSphere Studioの前提条件をインストールした後で、下記を行います。
- ISC_v6.0.0_win32.exeファイルを実行して統合ソリューション・コンソールをインストールします。
-
次へを選択して続けます。
- ライセンス条件を受け入れ、次へを選択します。
- 統合ソリューション・コンソール用のパスワードを設定します(iscadmin)。
- すべてのポートに対してデフォルトを受け入れます。
- WebSphere Application Directoryをブランクのままとし、統合ソリューション・コンソールに組み込み版のWebSphere Application Serverをインストールします。
- WebSphere Studio用のホームディレクトリーを設定し、統合ソリューション・コンソールのプラグインをインストールします。
- コンソールのヘルプ・サーバー・ポートのデフォルトを受け入れます。
- 統合ソリューション・コンソールをインストールするためのディレクトリーを指定します(あるいはデフォルトを受け入れます)。次へを選択します。
-
インストールを選択してインストール・プロセスを開始します。このプロセスには60分程度かかる可能性があります。
- インストール・プロセスが完了したら終了を選択します。
統合ソリューション・コンソールを実行するためには、ISC_Portalサーバーが実行している必要があります。このサーバーは、インストールされると実行したままになっていますが、システムを再起動すると実行しなくなります。コンソールを起動する必要がある場合は、コマンド・プロンプトより<ISC_install_dir>\RUNTIME\PortalServer\binディレクトリーにて、startISC ISC_Portalを実行します。統合ソリューション・コンソールのインストールが成功したことを確認するには、下記の手順に従います。
- 下記のURLを指定して統合ソリューション・コンソールを開きます。
http://your.server.name:isc_port/ibm/console
ここで、your.server.nameは統合ソリューション・コンソール・インストールのホスト名、そしてisc_port(デフォルトで8421)は、インストール・プロセスで指定した、統合ソリューション・コンソール用のポートです。URLにはポート番号が含まれているので、プロトコル名(http)を指定する必要があります。
- 統合ソリューション・コンソールの管理者としてログインします。インストール・プロセスで設定したユーザーIDを指定します。デフォルトのユーザーIDはiscadminです。
-
コンソールの設定タブを選択します。コンソールの設定のナビゲーション・ツリーが表示されます。
-
ユーザーおよびグループの管理を選択します。作業エリアにページが表示されます。
このページのポートレットに関するヘルプを見るには、ポートレットのヘルプ・アイコン(?記号)をクリックします。Manage users and groups(ユーザーとグループの管理)のヘルプ・トピックが別のブラウザー・ウィンドゥで表示されます(図3)。
- 統合ソリューション・コンソールのツールバーでヘルプを選択します。別ウィンドウが開き、Integrated Solutions Console BasicsのヘルプとIntegrated Solutions Console Developer InfoCenterのすべてにアクセスするためのナビゲーション・フレームが表示されます。
- コンソールからログアウトするには、ツールバーのログアウトを選択します。ログインのページが表示されます。
- 統合ソリューション・コンソールを停止するには、コマンド・プロンプトより<ISC_install_dir>\RUNTIME\PortalServer\binディレクトリーにて、stopISC ISC_Portalを実行します。
図2. 統合ソリューション・コンソール: Manage users and groups(ユーザーとグループの管理)
図3. 統合ソリューション・コンソールのヘルプ: Manage Users and Groups(ユーザーとグループの管理)
統合ソリューション・コンソールをカスタマイズする
管理機能を実行する統合ソリューション・コンソール用のカスタム・コンポーネントを開発するには、チュートリアル、Create an administrative suiteを参照してください。統合ソリューション・コンソール用のヘルプ・システムを開発するには、記事、「Enable a help system within the Integrated Solutions Console」を参照してください。コンソール用のプラグインをリモートでデバッグするには、記事、「Enable WebSphere Studio Application Developer for remote debugging of Integrated Solutions Console components」を参照してください。
問題判別
問題判別シナリオを実行し、利用するためには、最初に統合ソリューション・コンソールをインストールしておくことを推奨します。統合ソリューション・コンソールをインストールすると、前提条件となる、残りの技術をインストールすることができます。問題判別シナリオでは、Webサービスを使用してGLAからAMEにCommon Base Eventを渡すことが焦点となっているため、Embedded WebSphere Application Server - Expressバンドル(GLAとAMEの両方の前提条件)もインストールされている必要があります。
統合ソリューション・コンソールはインストールできたら、Embedded WebSphere Application Server - ExpressとAME、そしてGLAをインストールします。これらはすべて、問題判別シナリオの前提条件です。これらを次にインストールします。
Embedded WebSphere Application Server - Express
Embedded WebSphere Application Server - Expressバンドルをインストールするには、下記の手順に従います。
- WebSphereX_v6-0-0-2_win32.exe(Windowsの場合)ファイルを実行します。WebSphere Version 6.0.0.2をインストールすることを示すポップアップ・ウィンドウが現れます。
-
次へを選択して、ライセンス条件パネルに進みます。
- ライセンス条件を受け入れ、次へを選択します。。
- 適当なシステム・チェックが行われ、アプリケーション・サーバーが使用する全ポートをパネルが表示します。デフォルトを受け入れるか、あるいは、システムが要求するポートの値を入力し、次へを選択します。
- インストール・ディレクトリーを選択するか、あるいはデフォルトのディレクトリーのままとし、次へを選択します。
- インストールで使用される設定を示す要約パネルが表示されます。インストールを選択してインストールを開始します。
- インストールが無事完了すると、最後のパネルが現れ、完了の状態と、終了前にREADMEファイルを見るかどうかの選択肢を表示します。終了を選択してインストール・ウィザードを完了します。
これによって、AMEとGLAの両方で使用できるWebサービス・スタックがインストールされます。
これでWebサービスの前提条件となるものがインストールされたので、今度はAMEとGLAをインストールします。
AME(Autonomic Management Engine)
AMEは、完全機能のオートノミック・マネージャーのサンプル実装です。AMEは、カスタム化した振る舞いを実現するためにリソース・モデルを使用します。
Webサービス・モードでAMEをインストールするには、下記の手順に従います。
- AME_v1.2.0_win32.exe(Windowsの場合)ファイルを実行します。AME Version 1.2.0をインストールすることを示すポップアップ・ウィンドウが現れます。
-
次へを選択して、ライセンス条件パネルに進みます。
- ライセンス条件を受け入れ、次へを選択します。
- 次のパネルでは、AMEインストールのタイプが要求されます。問題判別シナリオで必要な、Install and deploy AME as a Web serviceを選択し、次へを選択して、インストール位置のパネルに進みます。
- インストール・ディレクトリーを選択するか、あるいはデフォルトのディレクトリーのままとし、次へを選択します。
- インストールで使用される設定を示す要約パネルが表示されます。インストールを選択してインストールを開始します。
- インストールが無事完了すると、最後のパネルが現れ、完了の状態と、終了前にREADMEファイルを見るかどうかの選択肢を表示します。終了を選択してインストール・ウィザードを完了します。
AMEがインストールされたことを確認するには、AMEに用意されているSARA(Simple Agent Reference Application)を使います。SARAは、スタンドアロン・モードでもWebサービス・モードでも実行することができます。<AME_install_dir>\docsディレクトリーにあるAutonomic Management Engine 1.2 Developer’s Guideを参照してください。
- <AME_install_dir>\sara ディレクトリーにあるsara.batファイル(Windowsの場合)の中の、下記の変数をカスタム化します。
SET ARCH=w32-ix86(実行しているシステムに合わせて設定します。)
SET SARA_TOP=C:\AUTONO~1\(AMEのインストール・ディレクトリーを参照するように設定します。)
SET JAVA_HOME=C:\PROGRA~1\IBM\Java142\jre(使用するJavaホーム・パスを含むように設定します。)
- SARAアプリケーションをWebサービス・モードで起動します。このモードでは、最初にWebサーバーが起動している必要があります。その後で、コマンドラインからsarawscli.batファイルを使ってSARAを起動します。
- プロンプトで、アプリケーション構文に対するhelpをタイプします。
図4は、SARAのコマンドラインと構文を示しています。
図4. SARAのコマンドラインと構文
- アプリケーションと、その基礎となるAMEを起動します(既に起動している場合は、-resetオプションを使います)。
startrme
- AMEが起動したので、1つ以上のリソース・タイプをロードする必要があります。<AME_install_dir>\samplesディレクトリーには、サンプルが用意されています(CIMリソース・モデルを表すJVM MonitorとFolder Monitor、CMMリソース・モデルを表すFolder_Monitor_CBEとSample_Monitor_CBEなど)。
instrmtype ..\docs\samples\Folder_Monitor_CBE.zip
- リソース・タイプをリストアップします。
lsrmtypes
- Folder Monitorのリソース・モデル・インスタンス(fm)を作ります。リソース・モデル・インスタンスは、リソースを監視し、リソースと対話動作を行うファンクションです
mkrminstance fm Folder_Monitor_CBE
- リソース・モデル・インスタンス(fm)を開始して、CMM管理機能モデル用の判断アルゴリズムを非同期実行します。
startrminstance fm
- リソース・モデル・インスタンスをリストアップします。
lsrminstances
- 各リソース・モデル・インスタンスを停止します。
stoprminstance fm
- プログラムを終了します。
quit
AMEを使う
アプリケーションの中にAMEを埋め込む方法については、Autonomic Management Engine 1.2 Developer’s Guideと、オートノミック・コンピューティング・ツールキットの中にある問題判別シナリオを参照してください。
RMB(Resource Model Builder)
RMBは、AMEが管理するリソースに対してユーザーがリソース・モデルを構築するためのツールです。RMBをインストールするためには、下記の手順に従います。
- オートノミック・コンピューティング・ツールキットの中に含まれ、前提条件となるEclipse 3.0バンドルをインストールします。インストールを行うと、<Eclipse_install_dir>\DevelopmentKitというディレクトリーが作られます。
- RMB_v1-2-0_win32.zipバンドルを解凍して、<Eclipse_install_dir>\DevelopmentKitディレクトリーにRMBバンドルを直接インストールし、全ファイルの上書きを受け入れます。RMBバンドルは、Eclipseフレームワークの上にインストールされる一連のプラグインです。
RMBがインストールされたことを確認するには、RMBを含んでいるEclipseアプリケーションを起動します。
- <Eclipse_install_dir>\Developmentkit\eclipseディレクトリー下のStartEclipse.batを実行してEclipse環境を起動します。
- ワークスペース位置を指定し(あるいはデフォルトを受け入れ)、OKを選択します。Eclipse環境が開きます。
- Eclipseのwelcomeページを閉じ、ワークベンチに入ります。
- 新しいプロジェクトを作ります。
- メイン・メニューからファイルを選択するか、あるいは左側のナビゲーターペインで右クリックします。
-
新規 > プロジェクト > IBM Tivoli Projectを選択し、そのプロジェクト・フォルダーを展開します。
-
CMM Resource Model Projectを選択し、新しいCMMリソース・モデル・プロジェクトを作ります。次へをクリックします。
- プロジェクト名を指定し、終了を選択します。
-
はいをクリックして、IBM Tivoli Management Perspectiveを開くプロンプトを受け入れます。
- 新しいプロジェクトの中でリソース・モデルを作ります。
- ナビゲーターペインで新しいプロジェクトを選択し、右クリックします。
-
新規 > CMM Resource Modelを選択して、基本的なCMMリソース・モデルを作ります。あるいは、独自のウィザードを持つ、空のリソース・モデルを作ります。
- 新しいCMMリソース・モデルのプロジェクト名を指定して、次へを選択します。
- 新しいリソース・モデルに対する一般設定を定義します(内部名、バージョン、アルゴリズム・クラス名、説明、リソース・モデルの実行をサポートするプラットフォームなどを指定します)。次へをクリックします。
- このリソース・モデルが監視する管理対象リソースそれぞれに対して、識別子を指定します。リソース・モデルは、指定された管理対象リソース識別子(MRID: managed resource identifier)に一致する着信Common Base Eventのみを処理します。パネルのフィルター・セクションにあるAddボタンを選択すると、Common Base Eventフィルターも作られ、各MRIDに関連付けられます。
-
終了を選択して、リソース・モデルを完了します。
- プロジェクト・フォルダーを展開すると、モデル・コンポーネントが見えます。
図5. RMBテスト・プロジェクト
カスタムのリソース・モデルを作る
Common Base Eventを非同期処理する単純なリソース・モデルを作るには、オートノミック・コンピューティング・ツールキットに含まれているAutonomic Management Engine 1.2 Developer’s Guideと問題判別シナリオを参照してください。Tivoli管理コンソールのリソース・モデルを作るための詳細に関しては、レッドブック、IBM Tivoli Monitoring Version 5.1.1 Creating Resource Models and Providersを参照してください。
GLAランタイムとルールセット(Generic Log Adapter Runtime and Rule Sets)
GLAランタイムは、ユーザーが書いたルールに基づいてログファイルからCommon Base Eventを生成するために必要です。GLAランタイムとルールセットをインストールするには、下記の手順に従います。
- GLA_v3-3-0_win32.exeファイルを実行します。Generic Log Adapter version 3.3.0をインストールすることを示すポップアップ・ウィンドウが開きます。OKを選択して続けます。
- ライセンス条件を受け入れ、次へを選択します。
- 次のパネルがGLAインストールのタイプを要求します。GLAが問題判別シナリオの中にあるWebサービスを使ってCommon Base Eventを送信できるように、Install and deploy GLA Subscriberを選択します。
- インストール・ディレクトリーを選択するか、あるいはデフォルトのディレクトリーのままとし、次へを選択します。
- インストールで使用される設定を示す要約パネルが表示されます。インストールを選択してインストールを開始します。
- インストールが完了したら終了を選択します。
インストールされたことを確認するために、アダプター・コンフィギュレーションのサンプルの1つを実行します。
- <GLA_install_dir>\config\IHS\access\v1.3.19.3ディレクトリーにあるrunregex_example.batファイルを編集します。GLAをインストールした場所(<GLA_install_dir>)であるGLA_HOMEの値を指定します。
SET GLA_HOME=C:\Program Files\IBM\AutonomicComputingToolkit\GenericLogAdapter
- JAVA_HOME環境変数が設定されており、PATH変数には%JAVA_HOME%\binの値が含まれていることを確認します。
- runregex_example.batファイルを実行します。
- 生成されたCommon Base Eventを含む example.outファイルが出力されるはずです。
さらに詳しい情報については、Generic Log Adapter Getting Started Guideと、<GLA_install_dir>\docsディレクトリーにあるreadmeを参照してください。
GLA/LTAプラグイン(Generic Log Adapter/Log and Trace Analyzer Plug-ins)
GLAとLTAのツールをインストールするには、下記の手順に従います。
- RMBツール用にインストールされた、既存のEclipse環境を再利用するように選択することができます。あるいはGLA/LTAプラグイン用に、別のEclipse環境をインストールすることもできます。ここでは既存のEclipse環境を再利用しています。
- GLA-LTA_v3-3-0_win32.zipバンドルを、直接< Eclipse_install_dir >\DevelopmentKitディレクトリーの中に解凍し、全ファイルの上書きを受け入れ、GLA-LTAバンドルをインストールします。GLA-LTAバンドルは、Eclipseフレームワーク上にインストールされる一連のプラグインです。
- GLA-LTA_v3-3-0_win32.zipバンドルを、直接< Eclipse_install_dir >\DevelopmentKitディレクトリーの中に解凍し、全ファイルの上書きを受け入れ、GLA-LTAバンドルをインストールします。GLA-LTAバンドルは、Eclipseフレームワーク上にインストールされる一連のプラグインです。
LTAがインストールされたことを確認するには、下記の手順に従います。
- <Eclipse_install_dir>\Developmentkit\eclipseディレクトリー下のac.batを実行してを選択してEclipse環境を開始します。
- ワークスペース位置を指定してOKを選択します。
- 新しい空のプロジェクトを作ります。
- メイン・メニューからファイルを選択するか、あるいは右側にあるナビゲーターペインで右クリックします。
-
新規 > プロジェクト > シンプル > プロジェクトを選択します。次へをクリックします。
- プロジェクト名を指定し、終了を選択します。
- そのプロジェクト・ノードを選択して右クリックし、上記でGLAがインストールされたことを調べるために使用したサンプル・ファイルを追加します。
-
インポート > ファイル・システムを選択し、次に次へを選択します。
- <GLA_install_dir>\config\IHS\access\v1.3.19.3ディレクトリーをブラウズしてregex_example.adapterファイルを選択し、次に終了を選択します。
- ファイルをダブルクリックし、それをアダプター・エディターで開きます。
- アダプター・コンフィギュレーションの内容を展開してブラウズします。
図6. LTAサンプル・アダプターのコンフィギュレーション
カスタムのログ・アダプターを作る
カスタムのログ・アダプターを作る方法に関しては、記事、「Using Java class callouts with the Generic Log Adapter」や、チュートリアル、Using the Generic Log Adapter with the Log and Trace Analyzer、Create GLA components、Create GLA sensors and outputtersなどを参照してください。カスタムの相関エンジンの作り方に関しては、記事、Create a Correlation Engine for the Log and Trace Analyzerを参照してください。
エージェント・コントローラー(Agent Controller)
エージェント・コントローラー・バンドルには、LTAツールを使って複数プラットフォームでリモート・ログファイルを処理するための、RAC(Remote Agent Controller)が含まれています。リモート・ワークステーションにエージェント・コントローラー・パッケージをインストールするためには、下記の手順に従います。
- RACsecure_v6-0-1.zipの内容をインストール・ディレクトリーの中に解凍し、RACバンドルをインストールします。
- RACバンドルを解凍すると、サポートするプラットフォーム毎にインストール・ディレクトリーが作られます。Windowsの場合は<RAC_install_dir>\IBM_AgentController\installers\win_ia32に進み、setup.exeプログラムを実行します。
- welcomeスクリーンの次へを選択し、先に進みます。
- インストールを続ける前に、すべてのEclipseプラットフォームを閉じます。次へを選択し、ライセンス条件のパネルまで進みます。
- ライセンス条件を読んで受け入れ、次へを選択してインストール位置を指定するパネルに進みます。
- エージェント・コントローラーをインストールする位置を指定し、次へを選択します。
- エージェント・コントローラーの機能の内、インストールしたいものを選択します。
- Hyadesデータ収集エンジン: Eclipseオープンソース・プロジェクトが提供するデータ収集フレームワーク
- ロギング: プロファイリングやトレース・アプリケーション用の、イベント・ベースのロギング・フレームワーク
- コンポーネント・テスト: 手動テストを行うためのレガシー・サポート
- ランタイム分析
- セキュリティー
- WebSphere Application Server用のリモート・サポート: リモートに接続するためのファンクション
-
次へを選択します。
- エージェント・コントローラーが使うべき、Javaランタイム実行可能プログラムjava.exeのパスを指定します。オートノミック・コンピューティング・ツールキットが提供するJRE(Java Runtime Environment)を使用するには、C:\Program Files\IBM\Java142\jre\bin\java.exeを選択します。次へを選択します。
- オプションとして、もしIBM WebSphere Application Server Version 5.0と5.1がインストールされている場合は、それぞれのパスを指定します。次へを選択します。ただし、Version 6.0にはこのデプロイ機能を処理するための機能が組み込まれているため、このパスを指定する必要がないことに注意してください。
- エージェント・コントローラーにアクセスするホストを指定します。次へを選択します。
- セキュリティーを、Enabled(認証による暗号化)またはDisabled(暗号化無し)に設定します。次へを選択し、要約のウィンドウに進みます。
- 要約の画面で次へを選択し、インストールを開始します。
-
終了を選択してインストールを完了します。
エージェント・コントローラーがインストールされたことを確認するには、下記の手順に従います。
- Windowsの場合は、エージェントはサービスとしてインストールされるため、自動的に起動するはずです。
- Windows サービスダイアログを開くと、IBM Rational Agent Controllerが起動しているはずです。
- 停止し、再起動してサービスをテストします。
図7. IBM Rational Agent Controllerサービス
問題判別シナリオ(Problem Determination Scenario)
これで前提となるものがすべてインストールされたので、今度はPD(Problem Determination、問題判別)シナリオをインストールします。
- PDScenario_v3-0-0_win32.exeファイルを実行します。Problem Determination Scenario version 3.0.0をインストールすることを示すパネルが開きます。OKを選択して続けます。
- OKを選択します。
- ライセンス条件を読んで受け入れ、次へを選択します。
- インストール・タイプとしてInstall files and setup the scenarioを選択してバンドルをインストールすると、既にインストールされている他の前提条件と合わせて動作可能となります。次へを選択して続けます。
- 次のパネルが、PDシナリオにとっての前提条件となるものをリストアップします。すべての前提条件はインストールされているので、次へをクリックします。
前提条件をインストールしなくてもPDシナリオをインストールすることはできますが、動作するものにはならないことに注意してください。このオプションによって、ユーザーは実装コードやドキュメンテーションを見ることができます。
- PDシナリオをインストールする位置を指定し(あるいはデフォルトのまま)、次へを選択します。
- Cloudscapeデータベースが使用するポートを指定し(あるいはデフォルトのまま)、次へを選択します。
- オプションとして、Tivoli Enterprise Consoleにイベントを送信するようにシナリオを設定します。このオプションを表示するには、Tivoli Enterprise Consoleがインストールしてある必要があります。次へを選択し、インストールの要約を示すウィンドウを開きます。
-
インストールを選択してインストールを開始します。
- 次のパネルで、統合ソリューション・コンソール用の管理者ユーザーIDとパスワードを入力するように要求されます。PDシナリオは、統合ソリューション・コンソールにコンポーネント・プラグインをデプロイして、シナリオを制御、監視します。ユーザーIDとパスワードを入力して次へを選択します。
- インストールが完了したら終了を選択します。
インストールされたことを確認するには、サンプル・シナリオセクションにある、問題判別ログ/トレースのシナリオ(Problem Determination Log/Trace Scenario)を実行します。
オートノミックの問題判別の概念と、それが自己修復システムにおいて果たす役割について詳しくは、記事、「Automating problem determination: A first step toward self-healing computing systems」を参照してください。
ソリューション・インストールとデプロイ(Solution Installation and Deployment)
ソリューション・インストールとデプロイのサポートには、3つのシナリオが含まれています。そのうちの2つのシナリオは、IBMのビジネス・パートナーであるMacrovisionの製品を説明しています(FNPIM (FLEXnet Publisher Installation Module) と、IA (InstallAnywhere) の実装がデモされています)。サンプル・シナリオには、Javaカスタム・アクションの実行方法を示す例と、ソフトウェアの完全なライフサイクル・シナリオを示す例、という2つが含まれています。
統合ソリューション・コンソールは、サンプル・シナリオを操作するための(オプションとしての)前提条件です。サンプル・シナリオをコマンドラインで操作する場合は、統合ソリューション・コンソールをインストールする必要はありません。統合ソリューション・コンソールを使用するためにサンプル・シナリオをインストールするには、下記の手順に従います。
- SI_Samples_v3-0-0_win32.exeファイルを実行します。Solution Installation Samples Scenario version 3.0.0をインストールすることを示すパネルが開きます。次へをクリックして先に進みます。
- ライセンス条件を読んで受け入れ、次へを選択してインストール・タイプを指定するウィンドウに進みます。
- インストール・タイプとしてInstall files and setup the scenario on ISCを選択し、次へを選択します。
- インストール先のフォルダーを指定し、次へを選択します。
- 要約パネルの内容を確認し、インストールを選択してインストールを開始します。
- 次のパネルで、統合ソリューション・コンソール用の管理者ユーザーIDとパスワードを入力するように要求されます。サンプル・シナリオは、統合ソリューション・コンソールにコンポーネント・プラグインをデプロイして、シナリオを制御、監視します。ユーザーIDとパスワードを入力して次へを選択します。
-
終了を選択してインストールを完了します。
インストールされたことを確認するためには、ソリューション・インストールのサンプル・シナリオ(Solution Installation Samplesシナリオ)を実行します。
ソリューション・インストールとデプロイの技術を使用する
ソリューション・インストールとデプロイのパッケージを扱うための簡単なチュートリアルとしては、
Build installation packages with solution installation and deployment technologies
を参照してください。
FNPIMソリューションのインストール・シナリオ
- SI_FNScenario_v2-0-0_win32.exeファイル(Windowsの場合)を実行します。
- インストール・スクリーンが現れたら次へを選択し、ライセンス条件をに同意します。
- シナリオ・ファイルに対するインストール・ディレクトリーを指定し、次へを選択します。
- インストールが完了したら終了を選択します。
インストールされたことを確認するには、サンプル・シナリオのセクションにあるFNPIMでのソリューション・インストール(Solution Installation with FNPIM)を実行します。
InstallAnywhereソリューションのインストール・シナリオ
- SI_IAScenario_v3-0-0_win32.exeファイル(Windowsの場合)を実行します。
- インストール・スクリーンが現れたら次へを選択し、ライセンス条件を受け入れます。
- シナリオ・ファイルに対するインストール・ディレクトリーを指定し、次へを選択します。
- インストールが完了したら終了を選択します。
インストールされたことを確認するには、サンプル・シナリオのセクションにあるInstallAnywhereでのソリューション・インストール(Solution Installation with InstallAnywhere)を実行します。
サンプル・シナリオ
問題判別ログ/トレースのシナリオ(Problem Determination Log/Trace Scenario)
問題判別シナリオは、単純な自己管理のシステムを表現しており、インテリジェントな制御ループを使用してシステム情報を収集して分析し、適切な応答を計画し、そして問題を解決するために必要な調整を行います。このシナリオでは、現実的な自己修復システムを構成するための特定な技術を示しながら、自己管理の適応レベル(オートノミックの発展段階のレベル4)を実現するために、それらの技術がどのように組み合わさって動作するかを説明しています。図8は、問題判別シナリオのアーキテクチャーを要約したものです。
図8. 問題判別ログ/トレース・シナリオのアーキテクチャー
- <ISC_install_dir>\RUNTIME\AppServer\binより、startserver ISC_Portal、およびstartserver server1を実行して統合ソリューション・コンソール・サーバーを起動します。これによって、WebSphere Application Serverと統合ソリューション・コンソールのポータル・サーバーが起動します。シナリオが呼び出されると、その後からCloudscape™データベースや、Cloudscapeを使用するWebアプリケーション、GLA、AMEなどが起動します。詳細についてはProblem Determination Log/Trace Scenario Guideを参照してください。
- シナリオを制御するためにWebコンソールを開いて、管理者ユーザー(iscadmin)として統合ソリューション・コンソールにログインします。
- ナビゲーション・エリアのウィンドウにあるAutonomic Computing Scenariosを展開し、PDシナリオの説明を見ます(Autonomic Computing Scenarios > Problem Determination Scenario > Problem Determination Scenario Description)。
図9. 問題判別ログ/トレース・シナリオを説明する画面
-
Autonomic Computing Scenarios > Problem Determination Scenario > Scenario Controlを選択して、シナリオ制御パネルにアクセスします。
図10. 問題判別ログ/トレース・シナリオの制御画面
- Problem Determination Scenario Control PanelのBegin Scenarioリンクを選択して、シナリオを開始します。
- Problem Determination Scenario Statusパネルの中で、シナリオ・コンポーネントが初期化される状態を観察します。
- シナリオが設定されたら(状態が完了となったら)、Problem Determination Scenario Controlのパネルの中にあるView PD Web Applicationのリンクを選択します。
- PD Web Applicationは、Cloudscapeのサンプル・データベースから取得した情報を含んだ一連のテーブル・エントリーを表示します。このデータは、管理対象リソースのオペレーション状態を示すために、一定の間隔で更新されます。
- ユーザーは、オペレーション制御ループのどこでエラーを起こすかを制御できます。エラー条件を起こすには、Problem Determination Scenario Controlのパネルの中にあるInduce Conditionリンクを選択します。これによってアプリケーションの中で問題が引き起こされ、そのためPD Web Applicationは有効なデータの表示を停止します。エラーの理由は、明確ではありません。
PD Web Applicationはもはや有効なデータを表示できないため、HTTPエラー・ページが表示されます。
- 引き起こされたエラーによって、Cloudscapeデータベースが停止します。シナリオ・コンポーネントが影響を受けている状態を、Problem Determination Scenario Statusのウィンドウで観察します。オートノミック・マネージャーは、この種のエラーを監視しており、Cloudscapeデータベースがダウンするのを検出すると、Cloudscapeデータベースの再起動を発行します。
- データベースが再起動すると、PD Web Applicationブラウザー・ウィンドウがリフレッシュされて再びデータ・テーブルが表示され、定常状態が回復されたことが分かります。
- Log Viewウィンドウには、製品のアクティビティー・ログファイルや、Common Base Eventフォーマットに変換されたログファイルへのリンクが含まれています。
- Problem Determination Scenario Control PanelのClose Scenarioリンクを選択してシナリオを終了します。
- <ISC_install_dir>\RUNTIME\AppServer\binより、stopserver ISC_Portal、およびstopserver server1を実行してSを選択して、シナリオ・サーバーを停止します。
ソリューション・インストールのサンプル(Solution Installation Samples)
このコンポーネントには、ソリューション・インストールのサンプルが2つ含まれています。1つはJava Custom Actionのサンプル、もう1つはFamily Full Lifecycleのサンプルです。最初のサンプルは、ソリューション・インストールとデプロイ技術でのJava Custom Action機能の使い方についての説明です。このサンプルでは、典型的なインストールの一部として、テキスト・ファイルで新しいディレクトリーを作る方法を説明します。しかしこれは、この機能を使って実行できるカスタム・アクションの、ほんの一例にすぎません。2番目のサンプルは、開発者やソフトウェア・パッケージを書く人のために、ソリューション・インストールとデプロイの技術を利用して提供されるソリューションの完全なソフトウェア・ライフサイクルを説明します。このサンプルでは、次のような、典型的ライフサイクル・アクションを説明します。
- ベース・パッケージをインストールする
- 初期コンフィギュレーションを行う
- ベース・パッケージに修正を適用する
- ベース・パッケージへの修正を取り消す
- ベース・パッケージにインクリメンタル・アップグレードを適用する
- インクリメンタル・アップグレードの後に、パッケージの移行を行う
- パッケージの完全アップデートを適用する
- パッケージ全体をアンインストールする
このシナリオは、家族(family)のメンバーという形を使いながら、ソフトウェアが提供する物の典型的なライフサイクルを示しています。ソフトウェアのバージョンや修正、アップデートは、ディレクトリー構造内のテキスト・ファイルとして表現されます(ディレクトリー構造には、家族のメンバーの名前が付けられています)。図11は、シナリオ全体の中にある4つのパッケージを要約したものです。
図11. Familyソフトウェア・ライフサイクル・パッケージの要約
このソリューション・インストールのシナリオを実行するには、下記の手順に従います。
- コマンド・プロンプトより<ISC_install_dir>\RUNTIME\PortalServer\binディレクトリーにて、startISC ISC_Portalを実行し、統合ソリューション・コンソール・サーバーを起動します。これによって、WebSphere Application Serverと統合ソリューション・コンソールのポータル・サーバーが起動します。詳細についてはSolution Installation and Deployment Scenario Guideを参照してください。
- Webコンソールを開き、管理者ユーザー(iscadmin)として統合ソリューション・コンソールにログインします。
- ナビゲーション・エリア・ウィンドウにあるメニュー・アイテム、Autonomic Computing Scenariosを展開し、Autonomic Computing Scenarios > Solution Install and Deployment Samples > Solution Install Scenario Descriptionを選択してシナリオの説明を見ます。
図12. ソリューション・インストール・シナリオを説明する画面
- 個々のサンプルの説明を見るには、Java Custom ActionとFamily Lifecycleのサンプルを説明しているリンクを選択します(つまり、Autonomic Computing Scenarios > Solution Install and Deployment Scenarios > Samples > Java Custom Action > Sample Descriptionと、Autonomic Computing Scenarios > Solution Install and Deployment Scenarios > Samples > Family Lifecycle > Sample Descriptionを、それぞれ展開します)。
- Java Custom Actionのサンプルを実行するには、以下の手順です。
-
Autonomic Computing Scenarios > Solution Install and Deployment Scenarios > Samples > Java Custom Action > Control Panelを選択して、Control Panelまでナビゲートします。
- ディスクリプター・ポートレットにある、packagedIU.xmlとMyCustomActionArtifact.xmlリンクを選択し、ソリューション・インストール・サンプルの説明をブラウズします。
- Solution Install Control PanelにあるInstall Sampleリンクを選択します。
図13. Java Custom Action Solution Install Scenarioのコントロール・パネル
- インストールが完了すると、Un-install Sampleリンクがアクティブになります。またJavaカスタム・アクションによって、ディレクトリー(<SI_SCENARIO_INSTALL_DIR>/samples/javacustomaction/jca_test)が作られ、そしてこの新しいディレクトリーの中にjca_test.txtというファイルも作られます。このディレクトリーとファイルが確かに存在していることを確認します。
- サンプルをアンインストールするには、コントロール・パネルにあるUn-install Sampleリンクを選択します。アンインストールが完了したら、手動でjca_testディレクトリーとファイルを削除します(これらを削除するためのアンインストール成果物は、サンプルに含まれていないため)。
- Family Lifecycleのサンプルを実行するには、以下の手順です。
-
Autonomic Computing Scenarios > Solution Install and Deployment Scenarios > Samples > Family Full Lifecycle > Control Panelを選択してControl Panelまでナビゲートします。
- ディスクリプター・ポートレットにあるbase /packagedIU.xml、fix/packagedIU.xml、incremental/packagedIU.xml、fullupdate/packagedIU.xmlそれぞれのリンクを選択して、ソリューション・インストール・サンプルの説明をブラウズします。
- Solution Install Sample Control PanelにあるInstall V1.2.0リンクを選択します。これによってベース・パッケージがインストールされます。このパッケージは、<SI_SCENARIO_INSTALL_DIR >/samples/family/installedのようなディレクトリー構造から構成されています。Configure baseリンクがイネーブルになります。各ベース・ディレクトリーには、Version 1.2.0というストリングを持つテキスト・ファイルが含まれています。
図14. ライフサイクル・ソリューション・インストール・シナリオのコントロール・パネル
- Solution Install Control PanelのConfigure baseリンクを選択します。これによって、コンフィギュレーション・プロセスが開始します。コンフィギュレーションが完了すると、Apply fixリンクとApply incremental updateリンクがアクティブになります。ユーザーは、これらインストールのいずれかを適用するか、あるいは両方を適用するかを選択することができます。これによって、各テキスト・ファイルにはConfig Completeが含まれるはずです。
-
Apply fixを選択して修正をインストールします。修正のインストールが完了すると、Rollback fixリンクがアクティブになります。これで、Version 1.2.0というテキストを持つ、2番目のテキスト・ファイル(daughter_1.2.0_Fix.txt)が、daughterディレクトリーに見えるはずです。
-
Rollback fixリンクを選択して、修正をアンインストールします(誤った修正の削除を表します)。
-
Apply incremental updateリンクを選択して、インクリメンタル・アップデートを適用します。インクリメンタル・アップデートが完了すると、daughterディレクトリーに新しいdaughterテキスト・ファイル(daughter_1.5.0)があり、Migrate updateリンクがアクティブになります。
-
Migrate updateリンクを選択して、インクリメンタル・アップデートをベース・インストールに移行します。その移行が完了すると、Un-install V1.2.0リンクがイネーブルになり、またInstall full update V2.0.0リンクもイネーブルになります。Un-install V1.2.0リンクを選択すると、サンプルは削除され、シナリオは完了します。Install full update V2.0.0リンクを選択すると、システムはVersion 2.0.0にアップデートされます。これでdaughter 1.5.0テキスト・ファイルは、Migrate Completeというテキストを含むはずです(修正はVersion 1.2.0から移行した子のみに適用されるため)。
-
Install full update V2.0.0リンクを選択し、フル・アップデートを開始します。このアップデートは、Version 1.2.0ベースの上にインストールされます。アップデートが完了すると、Migrate to V2.0.0リンクとUn-install V2.0.0リンクがアクティブになります。新しい、V2.0.0テキスト・ファイルのセット(Dad_2.0.0.txt、Mom_2.0.0.txtそしてdaughter_2.0.0.txt)が作られます。これらはVersion 2.0.0というテキストを含んでいます。
-
Migrateリンクを選択して、V2.0.0アップデートに進みます。V2.0.0テキスト・ファイルはすべて、Migrate Completeというテキストを含んでおり、Un-install V2.0.0リンクがアクティブになっているはずです。
-
Un-install V2.0.0リンクを選択して、familyパッケージすべての削除を開始します。すべての子ノード、親ノードが削除され、family/installedディレクトリーは空になるはずです。また、アクティブなリンクはInstall V1.2.0リンクだけのはずです。これは、再度ベース・バージョンのインストール・プロセスを開始するために使われます。
- 統合ソリューション・コンソールをログアウトし、ブラウザーを閉じます。
- コマンド・プロンプトより<ISC_install_dir>\RUNTIME\PortalServer\binディレクトリーにて、stopISC ISC_Portalを実行し、統合ソリューション・コンソール・サーバーを停止します。
FNPIM Scenarioシナリオによるソリューション・インストール
FNPIMソリューション・インストールのサンプルをインストールするには、以下の手順です。
- SI_FNScenario_v2-0-0_win32.exeファイル(Windowsの場合)を実行します。
-
次へを選択して続けます。
- ライセンス条件を受け入れ、次へを選択します。
- 自分の好きなインストール・タイプを指定します(デフォルト値、Typicalを使用します)。
- シナリオ・ファイル用のインストール・ディレクトリーを指定し、次へを選択します。
- インストールが完了したら終了を選択します。
インストールされたかどうかを調べる方法は、以下の手順です。
- このシナリオでは、どの機能がインストール中に選択されたかによって、IU(Installable Unit)を4つまでインストールすることができます。これら4つのIUは以下の通りです。
- FNPIM Demo: このシナリオをパッケージするために使われた製品である、FNPIM(FLEXnet Publisher Installation Module)を説明したMacromediaのデモをロードするHTMLファイル。これはMacrovisionによって開発された、ソリューション・インストールとデプロイのフォーマットでソフトウェア・パッケージを作成するための革新的な開発環境です。
- Galatea: Galatea.txtという、1つのファイル
- Proteus: Proteus.txtという、1つのファイル
- Triton: Triton.txtという、1つのファイル
- Galatea、Proteus、あるいはTritonをインストールすると、ターゲット・ディレクトリーにインストールされます。
- FNPIMデモをインストールすると、index.htmlとinstallx2.swfという2つのファイルがコピーされます。Flashデモを見るには、Webブラウザーを起動してindex.htmlファイルを開きます。Flashブラウザー・プラグインをインストールしてあれば、Flashデモが自動的に開始するはずです。
InstallAnywhereシナリオによるソリューション・インストール
InstallAnywhereソリューション・インストールのサンプルをインストールするには、以下の手順です。
- SI_IAScenario_v3-0-0_win32.exeファイル(Windowsの場合)を実行します。
- インストールされたアプリケーションで使用するJVMを選択します(先にインストールされたJRE 1.4.2を使用します)。
-
インストールを選択し、次へを選択します。
- シナリオ・ファイル用のインストール・ディレクトリーを指定し、次へを選択します。
- 要求事項が満たされていたら次へを選択します。
-
インストールを選択してインストール・プロセスを開始します。
- インストールが完了したら、終了を選択してインストーラーを終了します。
インストールされたことの確認方法は、以下の手順です。
- このシナリオでは、下記の4つのIUがインストールされます。
- Documentation: readme.htmlファイルと、インストール中に使われた実際のパッケージを含む.zipファイル。ソリューション・インストールの説明を見るには、.zip アーカイブの中のpackagedIU.xmlファイルを解凍します。
- Galatea: Galatea.txtという、1つのファイル
- Proteus: Proteus.txtという、1つのファイル
- Triton: Triton.txtという、1つのファイル
- Galatea、Proteus、あるいはTritonをインストールすると、ターゲット・ディレクトリーにインストールされます。
- Documentationをインストールすると、readme.htmlとstyle.css、NeptuneMoonsPackage.zipという、3つのファイルがコピーされます。readmeファイルを見るには、Webブラウザーを起動し、readme.htmlファイルを開きます。ソリューション・インストールの説明を見るには、unzipプログラムを使ってpackagedIU.xmlファイルを解凍します。この説明を見るにはXMLエディターまたはXMLブラウザーを使います。
用語
AC(オートノミック・コンピューティング): 新しい技術に対するTCO(total cost of ownership、総所有コスト)を削減し、自己構成、自己修復、自己最適化、自己防御(つまり自己管理)の環境を実現しようとしています。
ACツールキット(Autonomic Computing Toolkit): オートノミックなシステム認識、制御を提供するために活用可能な、一連の技術。
AME(Autonomic Management Engine): オートノミック・マネージャーの一例。
オートノミック・マネージャー: 管理対象リソースの監視と制御を行うコンポーネント。
Common Base Event: 管理対象のリソース・システム全体に渡って問題原因に関する情報を正規化あるいは標準化するための、共通のログ・イベント・フォーマット。
CSA(Common Systems Administration): 統合ソリューション・コンソール技術に基づいて、ブラウザー・ベースの共通ユーザー・インターフェースを提供します。そのため、全システムの管理が一貫した方法で行えるようになります。
GLA(Generic Log Adapter): Common Base Eventを使いやすくするためのものです。GLAは、ログ内容をCommon Base Event属性にマップするためのエディターを提供しています。その変換のために組み込みのテスト環境を用意しており、LTA(Log and Trace Analyzer)ツールと統合することができます。
統合ソリューション・コンソール(Integrated Solutions Console): WebSphere Portalに基づくコンソール・フレームワークであり、システム管理のために、一貫したルック・アンド・フィールを提供します。
LTA(Log and Trace Analyzer): ログのブラウジング、分析、相関、症状データベースなどのツール・サンプルを提供し、問題判別をサポートします。
管理対象リソース(Managed Resource): 管理システムによる監視、制御の対象となるコンポーネント。単一リソースの場合もあり、リソースの集合である場合もあります。
PD(Problem Determination、問題判別): マネージャーに知らせるための問題分析動作。マネージャーが、正常なシステム・オペレーションを確保すべく適切に対応できるようにします。こうした分析動作には、問題の根本原因の判別など、複数の情報リソースを相関させることも含まれます。
ソリューション・インストールとデプロイ(Solution Installation and Deployment): ソフトウェア・パッケージのインストール・プロセスを、より高速に、よりエラーを起こしにくくします。将来は、自己管理機能も提供できる予定です。
技術サポート
技術サポートに関しては、Autonomic Computing Forumを参照してください。
謝辞
この記事の元々の著者であるLori Smallに感謝します。この記事についての考え方や、この記事の実現は、彼女の貢献無しには語れません。LoriはSMB Emerging Technologiesグループの一員として、SMBの中堅・中小市場における、開発やオペレーション用ツールの使用状況の調査を行っています。彼女の連絡先はlsmall@us.ibm.comです。
参考文献
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