レベル: 初級 Kane Scarlett (kane@us.ibm.com), developerWorks Editor, IBM
2006年 6月 20日 自己構成と自己修復が可能な、無停止、自己管理型の Java™ ベース・サーバーのオートノミック・コンピューティング・モデルを体験し、コモン・ベース・イベントによるログを効率化することを学びます。 そして、カーネギー・メロン
(Carnegie Mellon) 大学によるセルフ・セキュアリング・ストレージとセルフ・セキュアリング・デバイスに関する研究の奥深いライブラリーを探ります。
そこで、オートノミック・コンピューティングが、どのようにヘルシンキやサンフランシスコの空港のセキュリティーを強化しているかを調べます。
また企業中に分散する異種の IT 情報の自動ディスカバリーのためのコマンド・センター (CCMDB) についても見ていきます。 この新しいシリーズ、『セブン・ミニッツ(Seven minutes)』では、こうした話題を、そしてさらに様々な話題を取り上げます。このシリーズは、IBMや世界各地でのオートノミック・コンピューティングの話題を、観察して行きます。
『セブン・ミニッツ』にようこそ。このシリーズは、IBMや世界各地でのオートノミック・コンピューティングを、観察して行きます。ここではニュースやイベント、ツールやヒント、そして皆さんのシステムやソフトウェアをオートノミックにするための、あらゆるものを取り上げます。
ツール
自己管理型 Java サーバーのモデル
昔懐かしいけれども今なお使われている自己管理型 Java サーバーのモデルは、自己構成と自己修復が可能な無停止の自己管理型 Java ベース・サーバーのオートノミック・コンピューティング・モデルを提供してくれます。
それでは、そのモデルはどのように動作するのでしょうか。
このモデルは、いくつかのコンポーネント (Analyzer、PolicyManager、 HealingManager、Healer、およびPolicy)
で構成されていて、これから説明する機能を実行します。
- サーバーは例外やエラーを投げて、それをログに記録します。
- オートノミック・コンピューティング・システムの自己修復モジュールは、ログ・ファイルを解析して例外情報を収集します。
- するとアナライザー・モジュールは、原因を分析して、あらかじめ定義されているポリシーを使って、どのようなアクションを取るかを決定します。
- そして回復モジュールが適切なアクションを行います。
このような自己管理属性をインプリメントするには、インテリジェント・コントロール・ループ
(システムから情報を収集し、判断を行ってから、必要に応じてシステムを調整するループ)
が必要です。 コントロール・ループは 2 つの形からなります。つまり、管理対象エレメント
(Java サーバーのように、オートノミック・マネージャーが制御しているもの)
とオートノミック・マネージャー (特定のコントロール・ループをインプリメントする
Analyzer、PolicyManager、HealingManager、および Healer からなるコンポーネント)
の 2 つです。 ポリシーはナレッジ・ベースの中にあります。
このダウンロード用に特別に書かれた記事を入手することもできます。
ヒント
コモン・ベース・イベントによるログを効率よく取得する
コモン・ベース・イベントによるログは、アクティビティーとコントロール・フローの情報を豊富に含む問題判別データを提供するので、LTA
(Log and Trace Analyzer) はこのデータを使って、問題判別を迅速に行い、システムのサービスと品質を向上させます。
このチュートリアルでは、Java プログラミング言語における コモン・ベース・イベントログの取得を効率的に行って、複雑さとコード・サイズを削減する方法について示します。
メンテナンス要件を削減し、カスタマイズされたベンダー固有の内容を増やすためのテクニックとベスト・プラクティスを学習します
(コモン・ベース・イベントファクトリーと、それを拡張する方法を理解することによって行います)。
ニュース
ヴァンター空港、サンフランシスコ空港では、セキュリティーがオートノミック化されました
: ヘルシンキの ヴァンター空港とサンフランシスコ国際空港には、セキュリティー・ツール・ラインアップに Vidient 社の SmartCatch システムが設置されています。
SmartCatch は、CCTV カメラの映像を自動的にモニターし、セキュリティー上の問題の兆候
(手荷物のところに人がいない、駐車すべきでないところに車が止まっている、認められた人の後に続いて開いたままのドアから人が入っている、一方通行の通路を逆方向に移動している人がいるなど)
やオペレーション上の問題 (長い待ち行列やボトルネックとなっている人) を認識するアルゴリズムを使用したシステムです。
Vidient 社によれば、このアルゴリズムでは 1 人の大人と 2 人の子供の違いを十分に認識することができ、また、ある場所に一定の時間駐車している、特定の大きさの車を検出するようにシステムを設定することもできるとしています。
このシステムでは、このような異常を検知するとフラグを立てて、セキュリティーにアラートを発してくれます。空港内のすべてのカメラを
24 時間監視するのは人間にとって不可能に近いため、非常に役に立つシステムです。
(BusinessWeek/Silicon.com より)
IT 情報の自動ディスカバリーのためのコマンド・センター
: Computerworld に、企業全体のサーバー、アプリケーション、ストレージ、およびネットワーク・デバイス上にある
IT 情報とソフトウェアの自動ディスカバリーのためのコマンド・センターと IBM
が呼んでいる CCMDB (IBM Change and Configuration Management Database) について、Tivoli®
Software のジェネラル・マネージャーである Al Zollar が語った記事があります。
このデータベースでは、変更管理と構成管理がシステムに関するデータと密に結合されています。またプロセス・モデルは、XML
の構文である BPEL (Business Process Execution Language) を使用してオープンにされています。さらに、IT
サービス管理戦略は SOA (Service-Oriented Architecture) をベースにしており、また
CCMDB も Computerworld の System Z のようなメインフレーム・プラットフォームを完全にサポートしています。
コンファレンス
2nd International Conference on Intelligent Environments, IE06
July 5-6, 2006, Athens, Greece
最新の研究を発表し、インテリジェント環境における将来の方向性を議論するために、全世界の研究者とエンジニアのための最先端のフォーラムを開催します。
50th Anniversary Summit of Artificial Intelligence
July 9-14, 2006, Monte Verita, Switzerland
人工知能 (AI) のこれまでの進歩を祝い、AI の将来を計画します。
Dartmouth Artificial Intelligence Conference: The Next Fifty Years, AI@50
July 13-15, 2006, Hanover, New Hampshire, USA
AI 研究のリーダーが Dartmouth に再び集結し、過去半世紀の間に AI がどの程度進歩したかを検証し、将来の
AI の研究アジェンダの立案に役立てます。
コラム
セルフ・セキュアリング・ストレージとセルフ・セキュアリング・デバイス上の豊富なデータ
: 疑いのある動作をアクティブにサーチし、ストレージ要求の監査ログを保持し、さらに保管されたデータの破壊や検出不能な改ざんを防止することによって、侵入に対してストレージ・ソフトウェアとストレージ・デバイスが自己防御できるテクニックに関する研究の仮想ライブラリーが、IBM Autonomic Computing Research Focus サイトから入手可能です。 カーネギー・メロン大学の研究者は、ストレージ・サーバーは別のハードウェア上で別のソフトウェアを実行するという事実を生かせることに気づき、この大量のデータを作成してました。
カバーされているトピックには、以下のものがあります。
- セルフ・セキュアリング・デバイス:
- 「Empirical Analysis of Rate Limiting Mechanisms」
- 「A Study of Mass-mailing Worms」
- 「Better Security via Smarter Devices」
- 「Enabling Dynamic Security Management of via Device-Embedded Security」
- セルフ・セキュアリング・ストレージ:
- 「The Safety and Liveness Properties of a Protocol Family for Versatile
Survivable Storage Infrastructures」
- 「Storage-based Intrusion Detection: Watching Storage Activity For Suspicious
Behavior」
- 「Intrusion Detection, Diagnosis, and Recovery with Self-Securing Storage」
- 「Self-Securing Storage: Protecting Data in Compromised Systems」
- セルフ・セキュアリング NIC:
- 「Dynamic Quarantine of Internet Worms」
- 「Finding and Containing Enemies Within the Walls with Self-securing Network
Interfaces」
- 「Building Firewalls with Intelligent Network Interface Cards」
ドキュメントは、アブストラクトのみのものか、または完全な Postscript または
PDF.形式で提供されています。
参考文献 学ぶために
製品や技術を入手するために
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Autonomic Computing Toolkit: Autonomic Computing Toolkit のテクノロジーをダウンロードするには、Toolkitページに進んでください。
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Emerging Technologies Toolkit: ETTK は、IBM の先進ソフトウェア戦略と特別な関係がある IBM のソフトウェア開発研究ラボからのテクノロジーの集合です。このテクノロジーは、ツール、サンプル・コード、ドキュメンテーション、およびこれらのトピックに対するIBM の現在のアプローチを説明する実行可能なデモを提供することによって、テーマとなるエリアについて開発者や設計者が学習するのに役立つようまとめられています。
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IBM trial software: 次期開発プロジェクトの構築に、developerWorks から直接ダウンロードできるIBM の試用版ソフトウェアをご利用ください。
議論するために
著者について  | 
|  | Kane ScarlettはdeveloperWorksのAutonomic computing technologyゾーンの編集者です。出版に関わる、これまでの経験としては、『Unix Review』や『Advanced Systems』、(JavaWorldやSunWorldなどの)Worldシリーズの雑誌、変わったところでは『ナショナル・ジオグラフィック・マガジン』などもあります。 |
記事の評価
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